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ぶんひな!!−TRPS雑談所その5−

725月崎邸にて ◆IPF5a04tCk:2011/02/12(土) 13:05:03 ID:84jqEHXc0
異世界、図書館、世界追放。
当事者達が熱心に議論を交し合う中、明らかに場違いな人間達がいた。

「…………これ、アチシたちが聞いてていいコトなのかなぁ」

「俺からすれば言ってることが全ッ然意味わかんないぞぉお!!」

「右に同じく」

そう、ミツキや柊、秋人という「現実世界」側の人間達だ。
佐伯は異世界人たちが連れてこられた理由や、帰る手段などについて彼らに提示した。
何人か帰ることを渋る者もいるものの、佐伯の説得は成功したようだった。

「これ、放っておいていいのかなあ……」

ミツキはあくまで進研側の人間だ。進研の目的は異世界人の確保、イデアの入手。
彼らを逃がしてしまっては元も子もないのだが、同時に彼は迷ってもいた。
果たして、自分が邪魔をしてもいいものか。彼の脳裏に、あの男の横顔がよぎる。

「それよりミツキ、俺達帰りたいんだけど」

「ハァ!?……ああ、そういうことね」

ぐっすり眠る弓瑠を指さされ、ミツキはようやく納得する。
彼らは家族だ、と言っていた。家族が見つかったし、家に帰りたいのだろう。

「あのー、じゃあアチシ達はここらでお暇させてもらいます」

「えっちょっと!なんで弓瑠ちゃんまで!?」

「弓瑠は俺達の家族だ。ここまで連れてきてくれて感謝するよ」

立ち上がる一同。一礼し、ミツキは文明を発動させる。


「また会いたくなったら、いつでも来るといい。……進研でな」

青い光が発せられ、ミツキ達は姿を消した。
その後ろ姿を、一匹の猫はただ見ているだけだった。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

>「当面先立つものとして現在地の情報が欲しいね。ここはどこで、一体どんな因果で僕達はここへ搬送されたのか。
 ――僕の腕の件が片付いたら、と言っていたが、それについて何か見当はあるのかい?」

タチバナの声に、メンバーがそれぞれ答える。その中で、とある声が割って入った。

「……最後なら答えられるぜ。俺がこの目で見ていたからな」


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