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ぶんひな!!−TRPS雑談所その5−

170ドルクス ◆SQTq9qX7E2:2010/09/28(火) 16:04:01 ID:fdTaLeT.0
室温は30度を超えていた。
堪らないといったように、長多良さんがドアや窓を全て開放する。
そして今度はポットの湯を捨て、水を汲み始めた。
何する気だこの人。俺の感情が表に出たのか、快く解説してくれた。

>「手っ取り早く熱を下げたいなら水をかけてやればいいんですよ。
 水は気化の際に熱を奪いますからね。あと頭をよく冷やしてやる事です。
 その二人がヨダレ垂れ流して呻くだけのパーになってもいいなら知りませんが。
 それに発汗があるなら水分、そうでなくても発熱分のエネルギーも与えてやらなければ死にます。
 つまりはポカリ飲ませろと。冷蔵庫の中に一本か二本はあるでしょう。寝ぼけ眼の眠り姫にお使いを頼んでもいい」

やっぱりか。まずはそのぶっかけようとする手を止めrて下さいお願いします。
まず頭を冷やすべきはアンタだと突っ込んでやりたい。
病人に水ぶっかけるとかそれこそ殺す気かこの人。
一理あるけど思い切りがよすぎやしないか。

「皐月さん、弓瑠さん、悪いッスけどこの二人にコレ、飲ませてやってくれないッスかね?」

燕尾服の一部を鋭く伸ばし、冷蔵庫を開けてポカリを二つ取り出す。
俺は手が離せないので、彼女たちにやらせた方が良いだろう。


>「う……」

その現象は、何の前触れもなくタチバナさんに顕れた。
タチバナさんの表情に変化が現れたかと思うと、いきなり膝をついた。

「タチバナさん!」

もし体調が悪いなら治療してやりたいところだが、今は手が離せない。
何というバットタイミング、これはフラグ。

>「僕の方はこっちか……!」
>「……今夜はハプニングが千客万来ですね」
「き、消えてる………タチバナさん!!」

タチバナさんが、文字通り消えかけている。
しかし、突然人間が透明化するなんてことが有り得るのだろうか?
いいや、そんなことはない。必ず何かカラクリがある筈だ。

「ッ!?」

ゾワリ。
背中を駆け抜ける、覚えのある感覚。

自分しか捉えてないだろう――――殺気が……今、タチバナさんに向けられている。
そして同時に、魔法の気配も。
反射的に窓の方を振り向きかけた時、タチバナさんの声が轟いた。


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