ニート小説スレ - 1292612599 - したらば掲示板

1：以下、名無しにかわりましてニートがお送りします：2010/12/18(土) 04:03:19: 私はずっと貴方が好きでした
嫌いになって穴に落として殺すまで
貴方が好きでした
2：以下、名無しにかわりましてニートがお送りします：2010/12/18(土) 04:08:32: 風船がふわりと夏の空に向かって飛んでいた

僕はそれを見ていた、僕が見ていることはリアルなのだろうか

僕が感じてること、僕がしていることはリアルなのだろうか

先生が黒板に書いた白い文字をノートに取り続ける毎日

いつかは来る仕事に明け暮れる毎日

僕は本当にこんな世界でこんな暮らしをしたいのだろうか
3：以下、名無しにかわりましてニートがお送りします：2010/12/18(土) 04:11:48: 先生がｺﾎﾝと息をして時計を見る

「今日はここまで」

それで3時限目の授業が終わる、予鈴はない
昨日から壊れているからだ

帰ろう、もう何もすることもない

僕はランドセルを持ち帰路についた
4：以下、名無しにかわりましてニートがお送りします：2010/12/18(土) 04:15:59: そもそも、僕は僕が知って出会える人間の誰よりも劣っていて何もできない

そんな僕ができることといえば学校のあの緑色のボードに書かれているつまらない白い粉を毎日書くだけだ

こんな日常に意味はあるのか？僕の人生に意味はあるのか？

こんなことを毎日考え、時には空想し理解もあまり、あるいはまったくできない白い文字をノートに写す

僕の感じていることはリアルなのか？

夢なら覚めてくれ
5：以下、名無しにかわりましてニートがお送りします：2010/12/18(土) 04:22:42: それはある放課後のこと

僕は落とし穴に嵌った

同級生の悪戯だろう、妙に現実感が無い

「アハハ、嵌った嵌ったｗｗ」

「ごめんごめんｗｗｗぷっ‥くくっ…ｗ」

「キャハハハハｗｗｗ」

僕は夢にも似た感覚に捕らわれながら気づいた

「ああ‥いや、ありがとう、面白いことに気づいた、いや気づけたよ」

「‥は？」

「…」

沈黙、辺りに長い沈黙が流れる

「……で？何に気づいたの？」

「この世界の仕組みさ、僕達は落とし穴の中にいるんだ」

「は？」

「頭大丈夫？」

ああ…大丈夫さ、大丈夫過ぎてどうしようもない、僕は今自分がいる世界が地獄だと気づいてしまったんだからね……
6：以下、名無しにかわりましてニートがお送りします：2010/12/18(土) 04:25:24: 次の日、僕は学校に行かなかった

親は僕を怒鳴りドアを叩いたが僕はカギを閉めて部屋にいた

次の日、僕は神に祈ってみた

親は僕を病院の精神科というところにつれていったが特に問題は無かった

次の日、僕は自分の腕にナイフを刺した

親はそれを見てからもう何も言わなくなった

計画は順調に進んでいる
7：以下、名無しにかわりましてニートがお送りします：2010/12/18(土) 04:28:15: 僕は川に流されてみた

近所の人が僕を助けた

僕はそれをいらないといったら相手は怒ってきた

僕はそれを偽善だと言い警察を呼ばれてまた起こられたが

僕は何も言わずただ沈黙していた

死ね…僕は正しい、お前達のしていることなど偽善だ

僕は更に家に篭りきりになる

そして運命の日

僕は腕をナイフで刺しこの世界を地獄だと認識した
8：以下、名無しにかわりましてニートがお送りします：2010/12/18(土) 04:33:40: 僕は空を飛んでいた

そう、僕は今あの時見た風船のように空に登っている

僕を束縛するものはもうない

僕は自由だ、僕は救われたのだ

そう、あんな地獄で僕を死に追いやるにはああやるしかなかったんだ

体は僕の精神を肉体に留まらせ苦しめる

体は死なないように精神に生存本能という鎖で僕の精神を巻きつける

僕はだからわざと苦しんだ

精神の力が肉体の意思に撃ち勝ち

僕を天へ導いてくれるように

そう僕は勝ったのだ

さようなら

地獄よ

さようなら

馬鹿どもめ
9：以下、名無しにかわりましてニートがお送りします：2010/12/18(土) 04:37:19: キリキリキリキリ

キリキリキリ

私は穴掘り少女、今日も壁に穴を彫る

キリキリキリ

キリキリキリキリ

私が求めているのは穴、穴の外

キリキリキリキリキリ

けれども穴は開かない

キリキリキリキリ

キリキリキリキリ

けれど他にすることがない、だから私は掘り続ける

キリキリキリキリキリキリキリキリ
10：以下、名無しにかわりましてニートがお送りします：2010/12/19(日) 21:46:44: カレーライス美味しい

わたしはそう思った