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【R-18】なろンズの地下物語【雑談・投下】

5778なろンズ ◆S4aNEeMpos:2021/04/22(木) 17:41:36 ID:t7yYRb/o

ランニングのシーンでは、子猫の死体に複数のカラスがたかっていました。
桜間君がソレを目の当たりにするワケですが、これもきっと暗喩なのでしょう。

何らかの大義名分をもって「正しさ」を盾に、
最も楽しめる場所に身を置いて、己の嗜虐趣味を満たす。

それが桜間君のやり方です。ヘドが出ますね。
しかし、そんな彼だからこそ弱者をよってたかって痛めつけるカラスは許せないのでしょう。
そんな簡単で安易で安直ないじめ方では、あまり楽しくないからです。

そして、そんな彼の本性に、お姉ちゃんは気づいていたのでしょう。
それまで無自覚だった己の本性に桜間君が気づいてしまったら、とんでもないバケモノになり果てることでしょう。
それは、間近で戦闘員D君のピンチを楽しんでいる今の桜間君を見ればわかりますね。

しかし皮肉なことに、
桜間君が自分の本性に気づくきっかけは、他の誰でもないお姉ちゃんでした。

お姉ちゃんが瓦礫に挟まれたとき、桜間君はかすかに呼吸を乱していました。
桜間君はこのとき、興奮していたに違いありません。

弟の自分を助けるために身を挺し、
そして、アスリートとして大事な足を瓦礫に挟まれてしまったお姉ちゃん。

その姿を見たとき、
桜間君は興奮しすぎて忘我に至り、そして放心していたのです。

「大切な人を守る。どんな強敵が相手だろうとも」

これは彼が憧れたキーパーのセリフですが、当然、額面通りではありません。
彼がそのセリフに憧れたのは、正義という看板さえあれば、誰を苦しませても許されるからです。

このとき、桜間君の中で正しさと間違いの境界が揺らいでいました。
これは桜間君の本性がいよいよ発露することを表しているように思えます。

彼がドラゴンキーパーに憧れたのは、ドラゴンキーパーが正義だからです。
それは、彼がのちのち大戦隊に入っていることからもわかることです。

正義という看板をもって、自分の正しさを周りに認めさせ、
その上で、対象に協力するふりをして相手が苦しむ行動を行ない、その様子を楽しむ。

これが、今回の話で明らかになった桜間日々輝という男です。
そして今話の最後で彼は戦闘員D君に「無茶な作戦」を提案しています。

その際、彼は戦闘員D君に言います。信頼している、と。
それは嘘なのでしょうか。いいえ、嘘ではなく、心底からの本音の違いありません。

つまり桜間君はこう言っているのです。
戦闘員D君ならば、自分が満足できるほどに苦しむ姿を見せてくれる、と。
そういった意味での信頼、という言葉なのでしょう。

D君から間違っていると言われた桜間君ですが、そんな言葉は今さら過ぎます。
すでに彼は解き放たれたサディズムの権化。
相手が苦しむ姿を一番近い場所で眺めて最高に悦に浸る。それが桜間君の正しさなのです。

こんな突き抜けた異常性を有したキャラを構築できる春場先生の実力は、恐ろしいですね。
次回の戦隊大失格からも目が離せません。
なお、今回試しに描いてみたけどめっちゃ疲れるので、こういう感じの感想は今回限りにします。

もしかしたら、気分が乗ればまたやるかも。ではでは。


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