【TS】ぬーぼう ◆QpqqBmKFJMの雑談所14【R-18】 - 1598193613

46：ぬーぼう ◆QpqqBmKFJM：2021/02/24(水) 20:12:11 ID:2GNAb5KU: 「おぉ、聖女様だ。」
「ありがてぇだなぁ、聖女様。」
「あんたのお祈りが、この辺の土壌を豊かにしたり
生活を便利にしてくれるんだ。」

(場面転換)
自我が目覚めたのは異世界の乳母に抱きかかえられた時
世界は魔力や願いの力で成り立っている
剣や拳、魔法の世界で魔力=生活レベル
(鍛えて強い魔物の討伐やダンジョンに潜って採取を行えば美食が行える)

主人公の母親は祈りの力で願いを叶える『聖女』の家系で主人公はその家の三男坊。
幼少時の主人公は現代日本での知識を紙に書き記していたり、周囲に伝わらない慣用句などを使ったりで気味悪がられていた。
受けた義務教育で体術でスペックの差を補いつつ周囲の魔力至上主義に肩を並べる
出産前、母の胎内で魔力エコーで測られたスペックと主人公のスペックには大きな差異があった
その出来事と主人公の言動で、聖女の第二子からは忌み嫌われる言動を向けられている(長子は静観？)
現代日本では友人と異世界転生について語るシーンあり(友人は剣と魔法のファンタジーに憧れていて、主人公にバフ役はどうだ？と話を振る)
(主人公は何かを言い淀む)

主人公と第二子が言い争う(第二子の糾弾？)

「お前の存在は異端だ！私は知っているぞ
母の受けた魔力エコーカルテのデータではお前が生まれるはずはなかったのだ」
(異世界にもカルテと言う単語はあるのだなと考える主人公)
(願いと魔法の世界では、魂が宿ったとき胎児はその魂の形に引きずられる)

「私たちの弟妹を返せ、母の胎児に憑りついた悪魔め！！」
主人公、胎児の意識を上書きした己の存在に負い目を感じていたため押し黙る。

口論を見咎めた母(聖女)から自室に呼ばれる(厳かな雰囲気)
子供を乗っ取られたことへの追及かと顔面を蒼白にする主人公。
入室して最初に聞いたものは母の謝罪(ポンコツ顔)
取り乱す主人公「なんでボクが謝られるんです！僕は貴女の子供を殺した！！
貴女は、自ら望んで子供に悪魔を憑りつかせたとでも言うのですか！！」
『その通りよ！』

『聖女は祈りの力で美食を受け取ることが出来る、
上手く願えば発展の知識を授けられることもある』
『だけど、それはあまりにも回りくどかった』
『だから、私は胎の子どもに願ったのよ』
『遠い異国の、遠い世界の人間の魂を、わが子に宿らせてください、と！！』

『私の願い通り、貴方は幼い頃から利発で』
『ポツリと漏らした言葉が周囲にいい影響を与えることが多々あった。』
『私の願いは叶ったわ』

『だけど、その生い立ちが原因で貴方が周囲から疎まれる事にまでは気が回っていなかった』
『ごめんなさいね、私の浅慮が貴方を傷つけてしまった』
涙を流す主人公。
「僕は、望まれてこの世界に生まれてきたんだ」

『御免なさいね、貴方にも親御さんはいたでしょうに』
「僕は施設育ちでした、仲が良い友人はいましたが」
『そう…』
『主人公、貴方は何かなりたいモノはない？聖女の影響力ならある程度の融通は利かせられるわよ。』
「…なら、貴女の」
ﾋﾞｸｯ!!
『え？処す？処されるの？私、やっぱり貴方に憎まれてるのぉ！？』
「違いますよ！僕は―――」

［なぁ主人公。俺ぁそんな世界に生まれたらよ］
［ボンキュッボンの姉ちゃんやシスター様と冒険の旅に出てみてぇよなぁ］
［こっちの世界の知識を持ち寄ってよ］
［で、お前も俺と旅をするんだ。お前、歌が得意だろ？吟遊詩人とか良いんじゃねぇか。］
―――僕は―――
―――になりたかった。
だけど、それは僕にはなれないモノで―――

おぉ！教会から光柱が立ったぞ！
ありゃあ新しい聖女様の祈りじゃねぇか！？
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
「――――――逢いたかった。」

［お、うおぉ！？なんだこりゃ！異世界転移か！？］
［だが俺は慌てない！なぜならこの日のために準備をしてきたから！］
［こんにちは！俺は友人！アンタが俺を召喚した人間か？］
［この日に備えて、しっかりと現代の知識を蓄えてきた俺になんなりと聞いてくれ！］

ｸｽｯ

―――僕は、異世界のヒロインキャラになりたかった。

「呼びかけに答えて頂いてありがとうございます、異世界の勇者さま。」
「その知識と勇気で、私たちを助けては頂けませんか？」
「そして、私と一緒に旅をして頂きたいのです。」

［来たぁ！］
［憧れの異世界転移！全力で楽しむしかねぇ！］
［あぁ！よろしく頼むぜ、異世界の聖女さま？］

［…と、なんでそんなカッコしてんだ、主人公？］

「～～～っ！！！」
「な…なんで…分かった、の？」