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テスト
406
:
尋常な名無しさん
:2018/01/13(土) 02:12:29 ID:RM0fEBeg0
「いただきます」
マシュが両手を合わせている。
その美しい所作は、目の前のものが通常のものであるならば見惚れていたことであろう。
器を持ち、箸を麺に通していく。
白濁した液体がかかった麺はうっすらとコーティングされ、光っている。
「……ん」
マシュが持ち上げた麺を口にする。
髪をかきあげ、万が一にも触れないようにと。
「……ぁむ、ん、ちゅる……ん」
麺に絡まった精子が泡立ち、糸を引き、緩い納豆の糸のようでもあった。
「……はふ」
健康管理と言われて最初はビーカーに入れて出していた。
けれどいつの間にか直接、そしてなぜか食べやすいように、なんておかしなことになった。
ゆであがったむちむちの麺に何発もの精子をまぶし、差し出す。
いつものように。
「今日もおいし……いえ、健康のようです」
ぷつりと麺を噛んで彼女は言う。
噛み切られた麺の束は箸からほぐれていき、ぬかるんだ沼に落ちていくようだ。
最後の一本は弱弱しい銀糸に引っ張られ、惜しむように落ちて行った。
唇から伸びた糸はふわりと頬にでもついて見えなくなった。
「ちゅる、はむ、ん」
彼女がまたすすりあげる。
一瞬麺よりも先に彼女の口の中に精子が入り込む。
ずるんと吸い損ねたように、パンに乗せた目玉焼きだけが流れ込むように。
僅かに遅れて麺が入り、ずずと音を立てると唇で麺の表面のぬめりを濾しとるように溜まっていく。
そして白く白濁していく唇をリセットするように彼女はまた、口を開けた。
「はむ、ちゅる、ん、じゅる」
飲み込み、噛む。
唇から一瞬赤い舌が見え、小さな顎が揺れるように噛みしめている。
にちりという音が聞こえた気がして彼女をつい見つめてしまう。
マシュはぺこりと赤らんだ顔で会釈をして、口元を隠した。
その呼気はわずかに白んでいて、その手のひらとの隙間で燻しているような気分になる。
そしてまた、口に運ぶ。
最後にはぐいと汁もないのに飲み干してからべろりとふちに舌を這わせては、にちゃりと粘着質な笑みを浮かべるのだ。
「ごちそうさまでした」
彼女の開閉する口に見えもしない白い糸が、蜘蛛の巣のように、あるいはもっとおぞましい虫の胎のようにも思えた。
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