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五十路過ぎても なんとかファイト【V】

301名無しさん@避難中:2025/09/12(金) 01:02:51 ID:yaQyGMmE0
─── それから数日後……


ぬるもっこり隊テント


ジュリー「よし……
さて、と……」

イリリシカ「あ、ジュリー
今日も行くの? 聖都の復興作業」

ジュリー「あぁ
聖都を防衛していた皆と違ってこっちは体も万全だから……
なにもせず過ごすわけにはいかないからね」

プティング「そうだな、我々も行こう」

モシメベ(うん!)

イキル「っかぇ〜〜〜!!
みんなよくやるなぁー
あーし連日の作業でクタクタだよ〜〜〜」

スコンビュー「なんだべー? エケレつぁんは行かないべか?」

イキル「いや、行くけどさっ
これ、いつまで続くの?」

モシメベ(そりゃ……聖都が復興するまでじゃ?)

イキル「それいつまで掛かるんだよ!
あーんなにデカかった町だぜ!!!!?
スコンビューやモシメベが暮らしてたような牧歌的なクソ田舎とは違うんだよ!」

モシメベ(な、なんか故郷をdisられた!!!!!!!!!!!!!)
ぞーーーんッ!!!!!

スコンビュー「クソ田舎とは聞き捨てならないべ!!!?
ワタスの村には精米所が2カ所もあったべよぉ!!!!!!!?」

イリリシカ「イキル! そんなこと言って!
イキルの故郷だって2m間隔で肥溜めと貝塚があるような田舎でしょ!」

イキル「言うなよイリーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

モシメベ(絶対くさい)

プティング「…………君の家はランジェリーショップじゃなかったか……?
そんなところに店を構えてるのか……」

スコンビュー「くさい(確信)」

イキル「うるせーーな!!!!
下着なんてどうせ臭くなるから問題ないだろ!」

モシメベ(それは真理だけど……)


ジュリー「ま、まぁまぁ
今はとくに任務もない…………しばらくはここに留まる事になるだろう……
久し振りのゆったりとした時間だ……
……でも、それもずっとではない……
いつかここを発たなきゃならないときが来る」

イリリシカ「……眠りについたアーク……そして恐らく同じように眠っている魔女の神が目覚めたら……だね」

ジュリー「あぁ……それを合図に再び戦いが再開する……
そしてそれは必ず起きる……否が応でも…………」

プティング「……この平穏な時間を大切にしないとな」

イキル「だったらなおのこと労働したくね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うひひぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ジュリー「ま、まぁ今日は半日の……軽い作業だけにしようか
午後は体を休めよう」

イキル「やっほーーーぃ!!!!! ジュルジュリ話が分かるぅ!!!!!!!
そういうとこ、好きだぜ〜〜〜?!!!!!
よーーし、スコンビュー! モシメベ! プティング!!
午後は漫画製作進めようぜ!!!!!!」

わいわい! キャッキャ!

イリリシカ「イキルったら、調子いいんだから」




……外……

ザッザッザッ……

??「……」
キョロキョロ……



ザッザッザッザッザッザッ……ピタ……
??「…………ここ……かな」



バサァ……
セシル「……失礼……します」

バンッ!!!!!!!!!!!!!


ジュリー「! 君は……セシル!!!!?」

イキル「あーーーー! セシルおめーーーーーー!!!!!!!
何日も顔出さずにいやがって!!!!!!!!!!!!
なにしてたんだよ!!!!!」

セシル「アーク様の閨に付いていました」

イリリシカ「そこって…………あの大聖堂の中だよね?
キミ、退魔兵じゃないのに入れたの?」

セシル「はじめは門前払いを受けましたが
ぼくがアーク様のお付きだと説明して、ぼくの力(魔圧)を見せたら通してくれました」

プティング「おいおい……ずいぶんと乱暴なことをしたな……」

イキル「まぁいいじゃん!
よーし、セシル! あーしが聖都を案内してやるよ!!
行くか!!?」

セシル「興味はあります」

イキル「いえ〜〜〜い! 行くぜ行くぜ!
お姉さんに付いてきな!」

モシメベ(案内するほどの場所は残ってない気がするけど……)



ズィ
ぬるもっこり「イキル、復興作業はどうした?」


イキル「ひゅ、ひゅい!!!!! ぬる様〜〜〜!!!!!!!
も、もちろん作業してからですよぉ〜〜〜!!!!!!!!!」
ずずーーーん!!!!!!



チラ……
ぬるもっこり「…………
……そなたがセシル…………か」

セシル「?」

302名無しさん@避難中:2025/09/12(金) 02:24:28 ID:rAWWCsz60
ぬるもっこり「…………あの者…………
アークという者について詳しいのか?」

セシル「もちろんです
ぼくはアーク様の従者ですから」

プティング「それは、アークから直接話を聞いて……か?」

セシル「全てが、そういうわけではありませんが
ぼくとアーク様は魂で繋がっています
だからアーク様の事は大体分かるのです」

イキル「おいおい、正真正銘のソウルメイトかよ!」

ぬるもっこり「そうか………………
…………」

ジュリー「どうしたんだい?」

ぬるもっこり「い、いや……
あのアークという者のことを……詳しく知っておきたくてな……
これから共に戦うのなら………………」

セシル「素晴らしい心掛けです
ふむ……あなたはなかなか良い力をお持ちですね
あなたのお名前は?」

ぬるもっこり「朕はぬるもっこりぞなもし」

セシル「ぬるもっこり……?
こちらのテントは確かぬるもっこり隊の詰所だと…………
……ということは、あなたがこちらの隊長ですか?」

ぬるもっこり「そうぞな」

セシル「おお……
それは良かった!
それならば、この言葉を伝えるにはちょうどいい相手ですね」

ぬるもっこり「言葉……? なんぞな?」

セシル「アーク様のお言葉です
そのままお伝えします……心してお聞き下さい」

ゴオオオオオオオオオ……




─── 終局にして混沌の地にて、天をも衝きし砲なる塔に眠る破魔の巨兵の目覚めを試みよ…… ───



セシル「……以上です」

ぬるもっこり「…混沌……終局の地?
塔…………巨兵??
それは一体何の事ぞ」

セシル「ぼくには分かりません
アーク様からのお言葉です」

ジュリー「アークの言葉…………
彼がそれを話していたのかい?
アークは今眠っているんだろう?」

セシル「先ほども言ったようにぼくはアーク様と魂で繋がっています
ぼくの心に降りてきた言葉です
それは間違いなくあのお方からの啓示に他なりません」

イキル「どういうことだよ
降りてるのは電波だろ」

プティング「ふぅむ……
彼……セシルは冗談を言うタイプでもない……
もしかしたら本当かも知れないな」

スコンビュー「だけど全く意味が分からないべ〜」

モシメベ(天をも衝きし砲なる塔ってなんだろ……)

イキル「こりゃ推理イベント到来じゃねーの……
……天……衝く……砲なる塔………………

…………───√ ̄ ̄ ̄

まさか…………ちんこ……か…!?」
ドクンッッ……!!!!!!

プティング「帰れ!!」
ゴゴ〜〜〜ン!!!

ジュリー「!!
砲…………塔………………
……! ……まさか!?」

イリリシカ「なにか分かったの?」

ジュリー「あぁ…………
もしかして『天衝く砲塔』の事を言ってるのかもしれない!」

プティング「『天衝く砲塔』?
聞いたことあるな……確かどこかの町の観光名所だったような……」

ジュリー「ああ!
カオス町だ!!!!!!!!!
あそこは今では辺境だが……
かつてカオス帝国時代に、カオス帝国が軍事拠点としていた場所だよ!!!!!!!
その時は……ラスト州カオスザラード要塞都市……そう呼ばれていた!!!!!!!!!!!!!!!!」

スコンビュー「ラスト州……カオスザラード…………あ!!!!!!!」

モシメベ( “終局(ラスト)” にして “混沌(カオス)” の地ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

イキル「絶対そこじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーーーーーーンッ!!!!


イリリシカ「………………カオス町………………
…………………………!
……あ! そ、そういえば……カオス町って確か……!」

イキル「ん?」

ジュリー「……あ! そうか……!」

303名無しさん@避難中:2025/09/13(土) 01:35:54 ID:VgwBM4Ak0
セシル「素晴らしい洞察です!
アーク様から、そこに向かうようご進言です」

プティング「そこに何があるんだ?!
巨兵の目覚めを試みろ……!!?
巨兵とはなんだ?? 具体的に何をするんだ?」

セシル「そこまでは分かりません
ただ、いってみるべきでしょう
アーク様からの言葉なのですから」

ジュリー「…………」

イリリシカ「ぬるもっこりさん…………どうしよう……?」

ぬるもっこり「ふむ…………
正直要領を得ぬが……
アークは聖都を救った英雄……その者の言葉を無視するわけにもいかぬだろう
朕が聖堂に出向いてこの事を伝えてみよう
そなたらはそれまで復興作業に従事!!!!」

イキル「ひ、ひえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」



─── それから……復興作業にあたるジュリー達……


トンテンカン……トンテンカン……

ガシャガシャガシャ……

カンカンカンカンカン……


プティング「……ふぅ……
そろそろ隊長がさっきのことを報告しているところかな
はてさて、どうなるか……」

イリリシカ「……もしカオス町に行く任務とか出たら……私行きたいな
ね、ジュリーもそうでしょ?」

ジュリー「あぁ……そうだね」

イキル「ハァハァ……
んあぁ? イリとジュルジュリってその町になんかの縁があったん?」

スコンビュー「……あ! 分かったべぇ! 思い出した!!
カオス町って……
エレレセカつぁんの妹つぁんが配属されてるところだべなー!!!!!!!!」

イキル「え!! カナリちゃん!!!!!!?
あー! そういえば、そうだったな!!!!!!!!!!!
あの子確かそんな辺境に居たんだった!」

スコンビュー「そりゃあ確かに行きたいべなぁ
会わなくてもう大分経つだべなー?」

イリリシカ「そうだね……1年近くあってないや…………」

モシメベ(あ! ということは、モッコロちゃんも一緒だよね!)

ジュリー「あぁ、あの2人は一緒な部隊に居るからね」

イキル「カナリちゃんとモッコロかぁ
久しぶりに顔見たいな〜
もしアークの言うことが通って任務になったらあーしら立候補しようぜ!
こんな無間地獄みたいな作業よりそっちの任務の方が何倍もいいぜ!」

プティング「いや、そうはいっても仮に任務になってカオス町に行ったとして……何をすればいいのかまったく分からんぞ
巨兵の目覚めを試みよ……それが一番謎なんだ」

イキル「知らね〜!!!!
適当でいいだろそんなん!!!
カオス町で寝てるバレー選手(ミドルブロッカーが理想)を起こせばいいんだよ!!!!」

モシメベ(そんなの起こしてどうすんの!!!!!!!!!?)

イキル「あーー、行きたくなってきたー!
カオス町行ったことねーし!!!!!!!!
あーしのおしっこをカオス町に刻んでやりたいな!!!!!!!!!!!!」
ピュッピュッ(←おしっこ素振り)

プティング「マーキングみたいなことするなよ」


イリリシカ(……………………カナリ………………)

ゴオオオオオオオオ……



─── その夜…

バサァっ

ジュリー「ただいまー……」

イキル「ぬる様〜〜〜! あーしら今日も頑張りましたーー!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「……作業ごくろう
……そうだ、午前にセシルから伝えられたことだが……」

ジュリー「上の人間に伝えたのかい? 反応は?」

ぬるもっこり「うむ……
人間の神と称されるアークからの言葉…………リーベス元帥どのをはじめとした上層部の方々も興味を持っておられた
その後すぐ、その件に関するカオス町への調査が正式な任務として受理された
そして、その任務を……我々ぬるもっこり隊にまかせられたぞ」

スコンビュー「わーーー!!!!! 本当だべかーーーーー!!!!!!!!!」

イキル「やったーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
良かったなー! イリ!!!!!!!」

イリリシカ「うん……!」


わいのわいの……

ミャラダイン「なんだや、なんだやぁ?」

ループマー「任務が入ったのか? 出撃するのか?」

ぬるもっこり「いや、そんな大層な規模ではない
ぬるもっこり隊から選りすぐった数名をカオス町へ派遣することになる
選出は……」

ジュリー「ぬるもっこり!! 俺達に行かせてくれないかい!!!!!!!!!!」

ぬるもっこり「うむ…………まぁ肉体的事情を見ても、比較的元気な朕達にまかせるつもりであったが…………しかし……
………………少しばかし厄介なことになりそうでな…………」

ジュリー「…………厄介なこと?」

304名無しさん@避難中:2025/09/13(土) 01:41:49 ID:VgwBM4Ak0
訂正


ぬるもっこり「うむ…………まぁ肉体的事情を見ても、比較的元気な 朕達 にまかせるつもりであったが…………


ぬるもっこり「うむ…………まぁ肉体的事情を見ても、比較的元気な そなた達 にまかせるつもりであったが…………


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