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創発シェアワスレクロス企画(仮)

205タイトル未定 ◆KazZxBP5Rc:2011/12/13(火) 09:44:02 ID:Xus.f3qg0
西堂氷牙は地震の揺れで目を覚ました。
辺りは暗く、どうやらまだ夜中であるらしい。
頭上を見れば木の葉の隙間からいくつかの星が覗える。
木の葉? 星?
おかしい。野宿などした覚えは無い。
だが、詮索は後回しだ。
闇の中に、自分を取り囲むように光る目、目、目。
「なんや、新種のキメラか?」
寝起きの軽い運動とばかりに、氷牙は両手を真横に広げる。
一斉に飛び掛ってきた異形の者どもは、瞬く間に一体の例外も無く氷漬けにされた。
「さて、と。」
改めて、自分がなぜこんな所にいるのかを考えるために、土に腰を下ろそうとする。
が、それはまたしても遮られることになる。
木々の向こうから、今度は人間の声が聞こえてきたのだ。
「おい、こっちに逃げたぞ!」
数秒して武装した男たちが現れた。
彼らは氷牙と氷漬けの異形を見ると、あっけにとられたような顔をした。

氷牙は男たちに連れられて大きな門をくぐる。
その先には街があった。
中に足を踏み入れながらも、彼らは何か話し込んでいるようだ。
そのうちの一言が耳に飛び込んでくる。
「魔法をあんなレベルで扱えるなんて……。」
耳慣れない『魔法』という言葉。
確かに、現在世界中の人間が持つという特殊能力は様々に呼ばれている。
だが日本で『魔法』という呼称を使うとすれば……彼らはオカルトの集団か何かだろうか。


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