したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

獣人総合スレ 避難所

729 ◆TC02kfS2Q2:2012/12/19(水) 23:51:06 ID:liN.ac4Y0

 この世にサキュバスが居るのなら、居るで良い。
 でも、ねぼすけなサキュバスが居るとしたら……どうだろう。
 夢の中から追い出され、日が昇る街に舞い降りた淫魔を受け入れてもばちはあたりはしないだろう。

 クリスマスの朝、早く目覚めた犬上ヒカルはちょっと早目に補習へ行こうと玄関を出た矢先、雪のようなダウンジャケット姿の
小野悠里と出会った。ダウンの裾からはちらりと短めスカートが顔を見せ、健康的な太ももがヒカルの視線を奪った。
 学校は冬休み、そして冬季補習の始まりだ。

 「犬上くん、補習?」
 「……」
 「いっしょに、行こ」

 灰色の朝に舞い降りた銀髪の妖魔に唆されて男子高校生のヒカルは袖を引っ張られる。途中、坂の下のコンビニで買い物し、
まだ閑散とした学園を仰いだ。無防備なな学び舎を見ることなんて、滅多にないことだ。まだまだ薄暗い空にそびえる楼へ足を伸ばす。

 朝っぱらから寝ぼけまなこの学校の目を盗んで、二人はいっしょにコンビニで買った即席カップのうどんを朝食にした。
 うどんの真っ白な麺が無彩色のコンクリを明るくし、油揚げが池を彩る一枚の落葉のように汁の中に浮かぶ。立ち上る湯気は
誰もの心を安らげる温泉のようだ。うどんに心奪われる悠里という子はそんな畳の香りが似合うキツネの子。

 「雪、降らなかったね」
 「……うん」
 「わたしの家じゃ、降ろうが降りまいが関係なしだけどね」

 古いお寺の娘だから。キツネの小野悠里は制服の上から纏ったダウンジャケットで衿元を寒風から防いで白い息を吐いた。
 渡り廊下に腰掛けて頂く即席のカップうどんは妙に美味い。元々口数の少ない犬上ヒカルも更に口数が減っていることが、
ただのカップうどんも星三つのグルメに変貌したことが伺える。

 悠里は口にくわえたお湯少なめ、時間控えめで出来上がった硬めな即席的太い麺に感触に喜びを感じていた。
 この時間、幸いながらも職員室でお湯を頂けたことに感謝しつつ、悠里とヒカルは舌鼓を打った。

 桃色の舌に絡ませながら吸い込むと、じゅるりと音を立てて透明な汁で口元を濡らす。微かに飛んだ雫が悠里の薄い手を汚した。
 前に垂れた銀色の髪の毛を掻き上げて、ゆっくりと顔を近付け「あんっ」と、耳を立てなければ聴こえない程の悠里の声をあげる、
様は彼女なりの相手への愛情表現なのだろう。一口一口を恋人との大切な時間を過ごすように、丁寧に口をすぼめ温もりを感じる。
ここでしか味わえない秘密の味にまた、じゅるりと音が響かせる。

 体が徐々にほてってきたのか、悠里はカーディガンのボタンを緩め、襟元を開く。すると二つのたわわで淫靡なる丘の膨らみが
やゆんと露になり、悠里の右手の動きに合わせてよゆんと揺れ動く。ただでさえ制服の上からでも張りが顕著に見える悠里の胸は、
ちらりと一部を見せ付けるだけでも容易に彼女のグラマラスな雰囲気を漂わせていた。肩までかかるウェーブの銀色の髪の毛は、
彼女の年齢よりも大人びて妖艶なる花の蜜を演出する。

 「うぅん……。はぁ、美味しい。もっと……もっと」

 初めて口にしたときはいつだっただろう。そんなことさえも覚えていない。
 虜になってしまった故に一人占めできる幸福感、ほしいままに魅了されてしまう服従感、そして一気に汁を飲み干す征服感。
後生忘れませんと、誓った出会い。一回限りの出会いでは物足りなくて、また会いたくなってしまう背徳感。
 きっとまた、会うんだろう。悠里はキツネの尻尾を揺らして、エクスタシーにも似た感情を露にした。

 最後の一滴、最後の一滴まで。
 全てを飲み干す。

 不覚にも悠里の口から白いものがたらりと零れ、キツネ色のてのひらへだらりと垂らした。
 いけない。こんがりとトーストのようなキツネのてのひらの毛を濡らしてしまった。

 そう。小野悠里という子は青年誌の巻頭グラビアから飛び出したような子だ。汚れを知らぬ少年が隣り合わせになったなら、
少年の鼓動と瞬きが加速するかもしれない。体全体から滲み出る色香が無垢なるキャンバスを桃色に染める。悠里自身も決して
無垢な少年をたぶらかす自分が嫌いではないどころか、自分のアイデンティティとして武器にしているので嬉々として隙あらば
オフェンスを仕掛けて征服欲を満たすのであった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板