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獣人総合スレ 避難所

711キツネとブルマと風紀委員長 ◆TC02kfS2Q2:2012/10/07(日) 09:02:33 ID:DHj3On2.0

 「ルイカ、ごめんね。待たせて」
 「……今、いいとこなんだけど」
 「ごめん」

 生徒会室は涼しい。蒸し暑さ残る季節、この部屋で暇を持て余すことを正当化するにはもってこいの理由。生徒会の手伝いで
リオは男手を必要としていた。しかし、今日に限って誰も捕まらない。唯一助太刀に応じたルイカは本を読みながら語る。

 「どうせアイツら水泳の補習にすすんで出てんだろ。受けなくていいヤツもな」
 「どうして?」
 「知るか」

 リオは書類をめくりながらルイカを横目で睨んだ。
 書類廃棄の手伝いだ。どうしても男手が要る。今日じゃなくてもいいけど、早めに片付けたい。何故なら「お仕事もできる
気が利く子を演じてみたかった」から。先生に褒められたかったから。「やってみせます」と胸張った。暇そうだったからルイカを呼んだ。
だけども、男手とは言え、ルイカ一人だけなのでまだまだ心もとないから助っ人も根回しした。
 風紀委員の後輩が来ることになっているが、ただいま部活の真っ最中。なぎなた部に所属する大柄なミサミサが来てくれれば
十万馬力は確実だ。椅子に体操座りをしていたルイカがやきもきしているリオを無視してまた本をめくる。目は真剣だ。
 机の上には一台のビデオカメラがあった。風紀委員のかわいい後輩が「なぎなた部のかかり稽古で自身の姿を確かめたい」と日頃
呟いていたので、リオがこっそり風紀委員から持ってきた物だった。気の利く先輩だって褒められたかったから、こっそりと。
 カメラマン気取りでリオがレンズをルイカに向けるとしかめっ面で怒られた。

 「あ、あのさ。もうすぐしたらミサミサが来るから、そしたら作業を始めるね」
 
 ビデオカメラを目にしたミサミサが「先輩!ありがとうございます!」と凛々しい声で感謝するシーンをリオはよからぬ妄想していたが、
罰を与えるように次第にビデオカメラを持つ手が重くなってきた。随分と軽量化されたとは言え、メカの塊はまだまだ人には重く感じる。

 「……」
 「怒ってる?」
 「ん」
 「その本、生徒会のブログで紹介されてた本だよね」
 「……あっそ。知ってるけど」

 各委員会が生徒会のブログで個人的でも何でもいいから気になるものを紹介している。文章とか写真とか動画と駆使して
なんだか生徒会、マジ進んでるじゃーん?と、リオはブログの更新を楽しみにしていた。

 「図書委員のチョイス嫌いじゃないな。ちょっと、ヲタっぽい本だけど……それ、面白い?」

 ルイカは本を閉じて立ち上がり、まるで獲物にとどめを刺すが如くリオを見下ろした。


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