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獣人総合スレ 避難所
684
:
言い訳さん
◆TC02kfS2Q2
:2012/03/25(日) 19:16:34 ID:NPwG9r.Y0
そして、誰も傷つけたくないという思い。
それが淺川を動かした。
「見ていてあんまりかわいそうだったから、ぼくが手を差し延べただけでやましい気持ちなど一切ない!ほらほらほら!
気持ちがぼくを駆り立てたんだ!だって、女の子一人きりで夜中を歩かせらんないし!そこに現れたのがおれだっつーの!
小さい頃、見たり読んだりしていたヒーローだね!この世に生きとし生ける男子らに埋もれ密かに潜在するという
『ぼくが救わなきゃ、この子泣いちゃうからなんとかしなきゃ』的な王子様的な指命を与えられて遂行していたんだけだし!
英雄譚をぼくらは受け継いで行かなきゃならないんだと思うんだ!」
「何も聞いてないのに」
ハルコはコーヒーを口に含みながら、淺川の横で淺川の返事をふんふんと聞いていた。
土壇場に追い詰められた演説を聞きながら、机に両肘付いて両方の人差し指をくるくると絡めながらミナは淺川に話をさせる隙を与える。
「ミナさんをびっくりさせたのは、悪かったっす。でもでもでもでもでも、なんにもなかったんだからんですからね!
いや、疑われしは罰せず、と言うし。言わなければ、おれを侮蔑の言葉でがんじがらめにしちゃっても構いませんし!」
「そこまで言ってないよー」
「なあ!なあ!ハルコ!何もなかったよな!頼む!何か言ってくれ!」
コーヒーを飲みながらハルコは淺川の約束を守り続けた末に、コーヒーのカップを空にする自由奔放を絵にしたような子だ。
淺川にはそれを許す余裕さえないのだというのだ。
「言いたいことは終わりましたか」
ミナはこどもに諭すような声で淺川に優しいパンチをお見舞い。重い一言に立ち上がる元気も出ないまま、非情のテンカウント。
何故、言い訳などまくし立ててしまったんだ。もしかして、ありのまま、素直に話せば、それだけで済んだかもしれない。
例えば、ちょっとえっちな本を買うのならば、人目を気にしてもじもじするよりも、爽やかにすっと一冊レジに差し出す。
例えば、街で外国人に話し掛けられたならば、義務教育程度だけの英語力で答えるよりも、「ごめんなさい」と日本語で断る。
肝心なときにミスチョイス。研修中のウェイトレスが「あのー。コーヒーのおかわりは……」などと、恐る恐る話し掛けてきたが、
淺川が今必要としているものは……時間を戻せる時計だよ、と頭を抱えていた。
研修中のウェイトレスが開いたハルコのコーヒーカップを淺川の席から引くと、不器用にも床へと墜落させてしまった。
儚くも散る陶器の華。潔い散り際を淺川の目に焼き付けた。「申し訳ございません!」と若いウェイトレスは慌てて頭を下げていた。
(いいから、早く片付けてくれよ……)
そんな店の緊急事態にも関わらず、マイペースなハルコはバイトがあるからと淺川とミナのもとから去ってしまった。
「マイペース過ぎ!」という突っ込みなど尻目に、そして、もちろん「ごちそうーっす」の敬礼付きで。
散った陶器を片付けた研修中のウェイトレスは店長の目の前で震えながら、何かをしゃべり続けていた。身振り手振り、明らかに
動揺している。彼女がしゃべればしゃべる程、事態は大きくなっているかのように見えるのだが。店長は客前だからと、彼女と共に
スタッフオンリーな店内奥へと姿を消した。まわりの客がざわつくことで、彼女にとって恥ずかしめの矢が突き刺さり続けた。
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