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獣人総合スレ 避難所
598
:
ているずLOVE
◆TC02kfS2Q2
:2010/10/14(木) 18:34:25 ID:734v/LZk0
初めてのHRが終わり、解放されたぼくたちは、いそいそと帰り支度を始める。帰りの予定は今のところナッシング!
学校のお世話になるのは、きょうはここまで。新生活に浮き立つなか一人鈴音だけが沈んでいた。
「さがんくん」
声が心なしか小さい。
「なに?どうしたの」
「帰る前に、付き合って欲しいところがあるの」
せっかくのかわいい制服には、涙は似合わない。世の中の男子の百人中百人はそのように思っているはずだ。
断る理由なんかは皆無。ざわざわと木の香りを楽しむクラスメイトたちを残して、ぼくらは教を後にした。
ちょっとだけ、ほんちょっとだけ気になるのは……斜め前のイヌの少女だけど。ね。それはそれは内緒なお話し。
鈴音に連れ出されてやって来たのは、クラス割の掲示が残されたままの中庭だった。
桜の花が冷たく咲き誇り、ぼくらを見守っている。ぱんぱんっとベンチのほこりをはたくと、一緒に並んで座る。
何年ぶりだろう。こんなシチュエーション。鈴音も随分と大人っぽくなったような気がする。
小学生の頃、ぼくが自信満々に描きあげた「うんこ」の絵を見て鈴音が「バーカ」の一言で捨てたのも、またこれは遠いお話。
あ。これはぼくがまだまだ子ども過ぎたからか。鈴音は鈴音ですこしずつ大人になっている。それに追いついていないぼくだったのだ。
「そういえば、前の席の海影さんだっけ。あの子、大人っぽいよね」
「海影紫さんのこと?」
ぼくから見て斜め前のイヌの子。海影紫(みかげ・ゆかり)のことだ。
彼女はオスのイヌのぼくから見て、かわいいではなくカッコイイだ。
あまりカッコイイ女の子は女の子から浮いてしまう。それを見ている男子は放っておけない。
知らず知らずにその美貌の罠に嵌められてしまうんだろうか。鈴音の目が寂しそうだ。
「わたしっ、クラス委員に立候補するからね!」
「えっ?なにそれ、意味わかんない!」
ぼくにそんなことをされても困る。いや、逆に考えろ。逆だ、逆。ぼくに宣言するべき理由が何処かにあるはずだ。
でなければ、ここでいきなり出馬宣言ってシナリオはないからね。しかし、鈴音の目は真剣そのものだった。
「委員長になるのはわたし!」
鈴音が子どもじみて見えてきた。
どうして、こんなことをしたのか尋ねるのも面倒だ。面倒なことはしない主義。
目の前にネコジャラシをふらふらふらってやっても、オトナのネコは引っ掛からない。
それはネコジャラシに構うことが面倒なことを知っているからだ。つんとしていても、ネコジャラシを振っているのは。
鈴音だ。
「今度のHRはクラス委員の選任があるのよね。クラス委員になって、あれもできちゃう、これもできちゃう……。
そして、ね!さがんくんにもあれができちゃう、これができちゃうって!!お願いね、さがーんきゅんっ」
ぴっと立つ鈴音の尻尾が視界に入るたびに、気が遠くなる。
痛い!思い出す!
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