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獣人総合スレ 避難所
597
:
ているずLOVE
◆TC02kfS2Q2
:2010/10/14(木) 18:34:01 ID:734v/LZk0
「さがんくん!同じクラスだよ!!」
脆くも本当にささやかな願い事が一人の少女の声で吹き飛ばされる、記念すべき高校生活2年目の初日。
ネコの少女・扉田鈴音(とだ・すずね)がそそくさと照れくさそうに近づいてきた。ぼくと同じく春風に似合う制服は、お互い恥ずかしい。
だって、ぼくも鈴音も小さい頃を知っているし、恥ずかしいことも知っている。でも……知らないこともあるのだ。
とにかく、彼女とぼくが同じクラスになるのは、小学校以来だった。
「わたしのこと、覚えてくれてるよね」
「う、うん」
「あの事件。ドッチボールでさ、さがんくんだけが残ってチャイムが鳴るまで逃げ切れば、ウチらのクラスの勝ちだったのに」
目のイヌミミがぴくんと動く。
「さがんくんの尻尾に当って……。どうしたの?怖い顔して」
「なんでもない!ほら、あの教室がぼくらのクラスだよ」
短くなった尻尾を隠すことに必死なぼくは、話題をすり返るようにすっと校舎の窓を指差して、ぎこちなく笑顔を取り繕った。
ぼくに変わりはないよ!
きっと、ない。
でも、見つけないで。
探さないで。
探し物など見つからないほうが良い。
「さがんくん!」
「はいっ」
「一緒に教室に行こっ」
チェックのスカートが眩しい。ここの高校って、制服で選んで入る子もいるらしいから、女子には人気があるんだろな。この制服。
鈴音が玄関に向かって駆けると、ふわりと春風にスカートが乗る。自然とぼくの目に入るのは……言うまでもない。
しかし……あの、その。
「きゃっ!」
今更のようにスカートを押さえても、ぼくの視線に突き刺さる「ふわっふわっ」が目に毒だ。
#####
教室に鈴音と一緒に入ると、ちょっとばかり男子の声が色めきたっていることにぼくのイヌミミが揺れた。
これからよろしくのクラスメイトたちに乗り遅れたようで、なんだか悔しい。危うし一般人。だが、その輪の中に入ることは、
ぼくの袖を引っ張る鈴音の爪をキラリと光らせることになってしまうのだ。それだけは避けたいが、気になる。
出席番号順、男女別の列ということは。
「やったー。さがんくんとお隣の席だあ」
小学生のようにはしゃいで鈴音は席に飛びついた。
そして、気になる男子たちの声は鈴音の席の前の子の噂だと分かってきた。即ち、ぼくの席の斜め前。
席に着く前に、その子をちらと。
「はじめまして」
大人だ!大人の挨拶をしてきた!イヌの少女はにこりとはにかんだ。ぼくと彼女はもちろん面識はない。
言葉遣いだけならず、ふんわりとした雰囲気に甘い香りが仄かに毛並みをくすぐるシャンプー。
そして、すらりと短いスカートから伸びた長い脚に紺のハイソックス。ぼくと同じ新2年生なのに彼女の方が年上に見える。
ふわっと、ゆるっと先輩風味。あら、さがんくん。わからないことがあったら、お姉さんが教えてあげる。って、なんて言いそうだ。
彼女の耳がぼくの方に向いていることは、きっとぼくには悪意がないってことだ。なんだか、ラッキー。
だが、彼女の肩越しにはカキ氷を一気に食べたような痛くも、冷たい目線を送る鈴音が見えた。ほえー。
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