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獣人総合スレ 避難所

584名無しさん@避難中:2010/09/30(木) 00:47:16 ID:9NIv.WY20
 かなり大きな荷物を連れて帰る電車の中、雨宮は仲間たちを落ち着かせようとしていた。

「そう怒るな、追加分だって後で部員全員で負担するんだから」
「だからといって俺たちの同意も得ずに……」
「まあ聞け。夏の大会が終わってその後だ。学園祭の前には秋の大会が始まるよな?」
「大会前の練習と大会での消費を見込んで、ですか」
「そしてその後には冬が来る」
「ふむ、冬場へ向けての備蓄という意味合いもあるのか」

少し納得した様子の4人。変温動物かつ体表の湿度が高い生徒が多い佳望漕艇部にとって、
寒くて空気が乾燥する冬場は試練の季節である。


「……冬、か。嫌な響きだ」

「……確かに去年の冬は地獄だったな」
「毎年の事とはいえ、寒さと乾燥のダブルパンチは厳しいよなあ」
「あの寒さの中で動ける奴は池田と桝川と俺くらいだったもんな……」
「屋内練習での気合の入らなさは覚えているだろ?」
「ああ、部長も冬眠しかかってたな」
「……冬眠で済むヒトたちが羨ましいですよ」
「確かに、熱帯出身の奴だと寒さが命に関わるもんな」
「でも鰻田さー、お前は体にプラグでも着けて発電すれば」
「……井森先輩?ガルバーニの実験、もう一回体験したいんですか?」
「いや、遠慮しとく」

「冬」という単語で嫌な記憶が蘇った一人から声が漏れ、それに呼応するように話が進んだ。


「そこで、だ」
「ん?」
「今度の大会で少しでも良い成績を残せば、次の部活動費会議でも皆の心証を良くできる」
「……そうなれば部活動費の認可も下り易くなる。あわよくば暖房費の手当てを、ってところか」
「つまり士気向上のために水を多く仕入れたのか?」
「お察しの通り」
「雨宮、お前ってホント策士だな」
「どうも。それから買い増した分は要石先生に保管してもらうので、そのつもりでな」

ここで電車が駅に到着、荷物の中身が“ちゃぽん”と声を挙げた。
5人は荷物を背負ってホームへ降り立つ。
合計132リットルの水の重みと夏の日差しが5人の背中にのしかかった。


―― そのまま部室まで帰るはずだったのだが、その途中での事。
彼らは思わぬものを目にする事になる。


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