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獣人総合スレ 避難所

57レッツゴー三匹:2009/04/26(日) 13:25:10 ID:Y2CQlQvg0
冬の風物詩、第3話の番外編。いなかったメンバーの話です。
本編と同時に見ないとわからないかもしんない。

『レッツゴー三匹』

「え…! 嘘…」

冬の休日、自宅でのんびりしていた芹沢モエのもとに届いた、一通のメール。
佳望学園とは別の隣町に住む仲間から送られてきたそれを見て、彼女はつい声を上げてしまった。

すごいものを見た。コウモリの女の子と人間男子が火事のマンションから子供を救助して
途中で墜落、病院に運ばれた。そんな内容の、軽いノリのメール。

一般的な犬や猫に比べると、コウモリは数が少ない。それが人間男子とつるんでいて
そんな無茶をする女の子なんて、あのコ以外に考えられない。

即座に電話そしたが、どこの病院に運ばれたかまではわからないようだ。
そこで得意の高速タイピングで、数人いる隣町の仲間のアドレスに詳細求むメールを一括送信。
いつものギャル文字は使わない。真剣なメールであることは伝わるだろう。
それが功を奏して返信は早く、すぐにその病院を突き止めることができた。隣町で距離はあるが、電車に乗ればすぐだ。
行き先を尋ねる弟を無視して、身支度もそこそこにモエは家を飛び出した。

病院にたどり着くと、小さな体で踏み台に乗って受付と会話する、よく知る教師の姿があった。

「サン先生!」
「おぉ!モエじゃん」
「あのっ朱美がっ!」
「うん、ぼくもそれ知って急いで来たんだ。まさかあの2人がねえ」
「それでっ2人はっ!?」
「うーん…それがねぇ…」

サン先生が腕を組んで難しそうにうなる。
手に汗を握るモエをじっと見つめて…そしてニコリと笑った。

「2人とも元気だってさ!大きな怪我はないんだって」

張り詰めていた緊張の糸が切れて、モエは大きく息を吐いた。

「もー!やめてよ先生!」

すぱーん!

ほっとした勢いで、つい弟にやるように教師の頭をどついてしまった。

「…痛い」
「あっごめんサン先生!」
「いやいーよ、さっきのはぼくが悪かった。さすがに冗談やってる場合じゃないね」
「そっか、2人とも無事なんだ…よかった…」
「ホント無事でよかったよ。同じ病室にいるってさ」


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