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獣人総合スレ 避難所

567名無しさん@避難中:2010/09/10(金) 05:33:47 ID:KoVNe6eQ0
「先生ー!こっちも構ってくださいよー!」

水上の4人乗り艇から声が掛かる。
教師2人が話していたのはせいぜい20分、そろそろ要石先生の出番らしい。

「心配するな宗田!今日は鰹節が大好物な先生も来ているから、気合入れていけよ!」

と要石先生が返すと、艇上の彼は急に落ち着かない様子になった。


 要石先生は麦わら帽子をかぶりなおし、トランシーバーを手にして川岸の方へ歩いて行く。
泊瀬谷先生はこのまま木陰に居ても良かったのかもしれないが、後についていく事にした。
水のペットボトルが汗をかき始めていたので、ハンカチ越しに持ちなおす。肉球が冷たい。


その後数分の内に2艇が上流に向けてスタートを切り、残るは平庭くんの艇のみだ。

「彼は基本的に、個人種目のシングルスカルと2人で漕ぐダブルスカルをやっています」

泊瀬谷先生に説明する要石先生。川岸を吹く風を受け、その長いヒゲは楽しそうに揺れている。

 やや下流の方を見れば、細長い2人乗りのボートに乗るライフジャケット姿の平庭くん。
彼は相方と息を合わせて、相変わらず神経質そうな動きでゆっくりと艇を漕いでいた。
川縁のところどころで、白いススキが訪れつつある秋の気配を感じさせている。
泊瀬谷先生には風に揺られるそれが、彼女が良く知る生徒の尻尾のようにも見えるのだった。

どうやら準備は整ったらしく、要石先生が川岸から声を掛ける。

「平庭ー!分かってると思うが、池田の体力も考えろよ!」

艇上の2人がそれに答えるように、オールをこちらに向けて振った。
平庭くんの髪が風に揺れ、キラキラと緑色に光った。


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