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獣人総合スレ 避難所

564名無しさん@避難中:2010/09/10(金) 05:28:43 ID:KoVNe6eQ0
 そこへ掛けられた声ひとつ。

「し、失礼します…要石先生は、こちらに…」

職員室の入り口に高等部の制服を着た生徒が一人、立っていた。


「お、噂をすれば。平庭くん、こっちこっち」

と要石先生が手招き(ヒレ招き?)する。

「はい……」


やってきたのは、気弱そうな声に似合わず凶悪な顔をした小柄な魚人。
喉元は赤く染まり、緑色をした短めの髪はラメでも散らしたようにキラキラと光っている。
そんな彼がおどおどと、辺りを見渡しながら近付いてきた。

「この子が漕艇部の1年生エースでね、平庭輝男(ひらにわてるお)くん」
「ひ、平庭です…」

声の調子といい、その振る舞いといい、明らかに彼は怯えているようだった。
傍目にはどう見ても運動部のエース、という感じではない。


「で、何か用?」
「あ、新しいオールがぶ部室に届いたので…ほ報告してこいと先輩から言われましてその」
「ああオール届いたか。報告ありがとうって、皆に伝えといて」
「はいっ、し失礼しますっ」

周りの教員たちにもぺこぺこ礼をしながら、平庭くんは去っていった。
平庭くんの様子を見ていた泊瀬谷先生が心配そうに尋ねる。

「あの子、他の生徒からいじめを受けていたり、してないですよね…?」
「なに大丈夫ですよ。あの子は人見知りする子でしてねえ、部活の時は元気一杯なんですが」

要石先生は笑いながら言った。
それでも泊瀬谷先生、心配そうに

「大丈夫なのかなぁ……」

とつぶやくのだった。


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