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獣人総合スレ 避難所
496
:
そよ風の憧れ
◆TC02kfS2Q2
:2010/06/24(木) 23:26:00 ID:CXf7ZP6k0
話に夢中になっていたからか、二人はいつの間にかクロの登っている木の下にやってきていた。
「何してるッス!落っこちたらケガするッスよ!骨折して……」
「……」
保健委員は子ネコが木の登る姿に肝を冷やしているが、冷静に考えれば杞憂に過ぎない。何故ならクロはネコの子。
それを分かっているヒカルは、子ネコを通り越してグラウンドから響く声の方が気になっていた。
いつも聞きなれた中等部の生徒の声に混じって、聞き覚えのある若いお姉さんの声が届いたのだ。
「来てるのかな……」
「誰っスか?」
「杉本さん……」
―――そのころ、グラウンドで小さな巨人・イヌのサン・スーシ先生が『コンダラ』を引っ張ろうとして、空中で足を空回りさせていた。
もっとも『コンダラ』と言う呼び方は正しくないと理解している者は多いと思われるが、おそらく国内では『コンダラ』で通じるアレ。
その『コンダラ』の重量を制しきれず、握り棒を持ったまま宙ぶらりんなサン先生は、ひたすら足を永久機関の如く回し続ける。
「あははは!サンったら本気出せー」
サン先生だって、狙ってやっているわけではない。なのに、笑い声が聞こえてくるなんて、台本なしのコメディ映画が大ヒットするようなもの。
さて、その声の主とはバットを杖代わりにし、ケラケラと笑いながらサン先生の本気ぶりを眺める若い女のネコ。
Tシャツから覗く白い毛並みと、ショートの金色の髪が健康的。すらりと伸びたGパンの脚はお子ちゃま体型のサン先生と対照的。
いや、お子ちゃま体型と言うより「見た目は子ども!」を体現した立派な成獣男子なのだが、如何せん言動がお子ちゃま以上オトナ以下だ。
実際にサン・スーシ先生は、初等部の子たちと比べても大差がない。むしろ先生の誇りといっても差し支えはない。
それに『コンダラ』の握り棒は丁度、サン先生の顔あたりに当たるので『コンダラ』はサン先生を軽く持ち上げることができる。
「まったく、ミナは何しに来たんだよ」
「理由なんか後付で十分だよ」
彼女は学園外部の者。教師にしては自由すぎるし、生徒と考える道筋は、はなから間違え。だが、親しげにサン先生に話しかける。
第三者から見れば凸凹だけど、離れ離れになったピースがぴったりと合うようなネコとイヌは、放課後の佳望学園を賑やかす。
「あのー、サン先生。全然進んでいないんですけど」
「動いてる!動いてる!」
「ちっとも、そうは……」
サン先生、中等部の生徒たちにまで心配されているようじゃ、そろそろ誇りを守ることを考えたほうがよろしゅうございませんか?
ほら、御覧なさい。中等部のお気楽三人組タスク・アキラ・ナガレが手に野球用のグローブをはめて心配そうに見つめる姿が滑稽に映ったのか、
若い女のネコは使い込まれたスニーカーで駆けつけて、意地っ張りな仔犬をからかいにやって来たではないですか。
「ミナはまったくなにしに来たんだよ」
「面白いな、コレ」
「あの、杉本さん……」
「ミナでいいよ!アキラくん」
オトナのオンナノヒトと話が出来ただけで、アキラはちょっと舞い上がった。
オトナのオンナノヒトが笑っているのを見ただけで、タスクはちょっと尻尾が揺れた。
オトナのオンナノヒトのTシャツが捲れただけで、ナガレはちょっと瞬きが多くなった。
弟みたいなオトコノコたちに囲まれて、杉本ミナは少年のような無邪気さを垣間見せる。
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