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獣人総合スレ 避難所

475蛇と銃弾 ◆wHsYL8cZCc:2010/05/17(月) 19:12:03 ID:WPjUDqF2O
※ ※ ※


「虎からLSDが検出されたわ」
「そうか。あの猪野郎も持っていた。奴が売人だな」

 薮田は警察署で鑑識の女性警官と話をしていた。
 彼女は久藤が射殺した虎の鑑識を行い、薮田の指示で行った薬物検査の結果を告げに来たのだ。
 シロサギの彼女の羽は幾分かバサバサになっている。彼女もまた署内での缶詰業務に追われていた。

「忙しい所悪かった。邪魔をしてしまったな」
「いいわ。これも仕事よ。久藤さんは?」
「医務室だ。LSDでパニックになった虎と立ち回ったんだ。無傷のはずが無い」
「そう。遺体を確認した皆が驚いてるわよ。……凄い射撃の腕だって」
「心臓に二発か。基本に忠実だ」
「知ってたの?」
「銃声は二回だった。それは久藤が射殺すると決めて撃った時だ」

 薮田はするりと椅子から降り、その場から立ち去ろうとする。あまりに素っ気ない態度。
 しかしそれが薮田だ。蛇そのものの生き方。

「どちらへ薮田刑事?」
「取り調べさ。あの猪を締め上げてどこからLSDを持ち込んだのか吐かせる」
「あなたが言うと冗談に聞こえないわね」
「冗談をいうタチじゃないさ。しかし……」
「しかし……。何?」
「この街で薬物犯罪が無かった訳じゃない。だがLSDが出て来たのはここ最近だ。それまではコークが主流だった」
「売人が乗り換えたんじゃないの?」
「違うな。コカインを転がし続けた連中がそうそう他のに手を出すはずがない。それにLSDは競合する薬物になる。
 そうなればコカインの売上も落ちる」
「どういう事?」
「商売敵がこの街に来たって事さ」

 薮田の推測が当たっているかは解らない。だがそんな事は当の薮田には関心は無い。

「あとは麻取と麻薬科の仕事だ」

 薮田はそれだけ言った。彼は彼の仕事をするだけだ。
 己の職務をまず第一に全力で行う。それが薮田の信念だった。
 彼はそのまま、医務室に居る相棒を迎えに行く。そしてそのまま、持ち前の狡猾さで取り調べを行うだろう。


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