[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
獣人総合スレ 避難所
472
:
蛇と銃弾
◆wHsYL8cZCc
:2010/05/17(月) 19:10:28 ID:WPjUDqF2O
「今日は冷えるな」
薮田が言う。
小雨が降っていた。車の屋根を叩く音はさーさーと心地よく車内に響いてくる。
薮田はしっぽの先で器用に缶コーヒーを持ち、久藤の運転する覆面パトカーの助手席に丸まって座っている。
人間である久藤にとっては涼しい程度だが、蛇の薮田には多少堪える気温だった。
「そんな薄着だからだ」
「これ以上着込む必要もない。私にとってはジャマなだけだ」
薮田の来ている蛇用の衣服は薄手だが特別な保温性を有している。蛇の身体特性を失わない程度の柔軟性と、体温の低下を阻止す機構を備えた優れ物だ。
「制服着てた頃が懐かしいか?」
「あんなのはもうゴメンだ。蛇に帽子はいらないさ」
「今よりは暖かいだろう」
「動きにくいだけだ」
なんて事の無い会話だった。今日も、このまま薮田の小言に付き合って一日が終わる。そのはずだった。
二人の乗る車は墓地の辺りを通る。雨は既に霧となり、雰囲気はB級ホラー映画のようだった。
警察署から市街へと向かう近道として、彼らはよくここを通る。昨日は徹夜で仕事に追われていた二人はさっさと家に帰ろうと、この道を選んだのだ。
時刻は、朝の五時半をちょうど回った頃だった。
「なんだあいつら?」
久藤は霧の奥の人影に気づく。車を止め目を懲らすと、猪と体格のいい虎が何やら話し込んでいる。
「こんな時間に墓参りするか?」
「さぁな。私ならやりかねないが……。墓参りの雰囲気でもないな。墓を見ていない」
「よし、行こう」
「また徹夜かもな」
二人は車を近づけ、素早く横付けにする。車を降りながら警察署手帳を見せつけ、職務質問だと告げた。
「ここで何してる?」
久藤の質問に猪はありきたりな答を返す。
「墓参りだよ。今しか時間が無かったんだ」
「花も持たずにか? 墓参りならなぜ道路の脇で話し込む?」
「たまたまだよ。もう終わったし帰る所だ。」
やはりと思う。
猪の解答は筋が通っている。あらかじめ用意された解答のように。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板