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獣人総合スレ 避難所
46
:
>>409だった通りすがり
◆/zsiCmwdl.
:2009/04/22(水) 00:49:11 ID:9JNhVlcY0
試しに一回書きこんだら書き込めたのにまた書きこめなくなった。
何なんだ、如何言う基準なんださるさん
取りあえず投下は後一回なので代理をお願いします、
「所でさ、卓君のお父さんの部屋。…ぼくが見た事の無い本がいっぱいあったね」
「あ、ああ、そうだな」
確かに、親父の部屋には如何言うルートで手に入れたか分からない本が沢山ある。
中には、かなり昔に絶版となって今や古書マニアが血眼になって探し続けている本もある。
しかし、それに如何言う価値があるかとか、そう言うのには余り興味が無い俺には全く分からないのだが……。
「出来れば…その、本を貸してくれたらなって…」
「……は?」
「い、いや、迷惑なら貸してくれなくても良いんだ。
…ただ、ちょっとだけ、読んで見たいなって思っただけで…」
恥かしそうに顔を俯かせ、言葉を萎ませて行くヒカル。
なるほど、こいつがわざわざここまで来た理由は、俺にこれを頼む為と言う理由があったからって訳か。
「良いぜ」
「…へっ?」
俺の返答が理解できなかったのか、思わず耳をピンと立てて疑問符を漏らすヒカル。
其処から数瞬ほどの時間を置いて、ようやく俺の言った事を理解した彼が顔を上げて、
「ほ、本当に良いの?!」
「ああ。どうせ親父の部屋においてても埃を積もらせるだけだからな。
だったら、本が好きな奴に大切に読んでもらった方が、本にとっても幸せだろうと思ったし。
それに、お前ならば親父も良いと言うだろう。……けど、ただしだ。代わりに二つ守ってもらう約束がある」
「守ってもらう約束…」
俺の言い出した『約束』の言葉に、ヒカルの表情に不安が過ぎる。
貴重な本の貸し出しと引き換えに言いつけられる約束。果してどれくらい厳しい物なのだろうか?
と、ヒカルの頭の中には色々な想像がサイダーの泡の様に浮かんでは消えている事だろう。
しかし、俺はその想像を打ち消す様に、良い笑顔でサムズアップして言う。
「返却は一週間厳守、そしてこの事は他の奴には秘密な?」
「……そ、それだけ?」
ポカン、と呆気に取られた表情で聞き返すヒカル。
俺は胸を張って答える。
「当前だ、学校の図書館も貸しだし期間は一週間って決まってるしな。
それに、俺の家に貴重な本があると知って、それで悪さする奴が校内にいないとも限らないからな。
だから、借りる以上はそれだけは守ってもらうぞ?」
「う、うん。守るよ、絶対に守るよ!」
「よし、良い返事だ。……で、最初は何を借りたいんだ?」
ヒカルは暫く悩んだ後、意を決した様に顔を上げて、その本の名を告げる。
「そうだね…先ずは――――」
……そう、たった一つだけ変わった事。
それは、俺とヒカルだけの秘密のやり取りが行われる様になった事。
恐らく、利里や朱美ですらも知らない、秘密の関係が出来た事。
たった、それだけだ。
――――――――――――――――――――――了――――――――――――――――――――――
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