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王「見かけん顔だな、何者じゃ?」 俺ら「「勇者だ。」」 [本スレ]
199
:
浜面シアゲ
:2010/12/21(火) 19:53:46 ID:yh/gc3rs
「――よお」
ウラナ城城下町
銀のアクセサリーで耳や手首や指などを派手派手しく飾っている青年、ラール=リューグレスは背後から声をかけられた。
その時のラールは酷く不機嫌だった――彼が密かに思いを寄せている女性にフられたというとても個人的な理由で――酷く不機嫌だった。
そんなところを知らない奴から声をかけられるなどというのは、ラールにとって鬱陶しいだけのことでしかない。
振り向くと少年がいた。
身長は一メートルの半ばよりやや低い。華奢なくらい細身で、手足の長い小柄な体格。タイガーストライプのハーフパンツ、無骨なブーツは一目で安全靴だと知れる。上半身には赤い長袖のフード付きパーカ、その上に黒いタクティカルベスト。両手には手袋。ハーフフィンガーグローブ。
その少年はダンサーか何かのように、サイドを刈った長髪を頭の後ろで結んでいた。右耳に三連ピアス、左耳にはストラップを二つつけている。スタイリッシュなサングラスをかけているゆえに表情は読めなかったが、右顔面にのみまがまがしく施されたペイントが、彼の異様さを際立たせていた。
「よおっつって、俺は挨拶してやったつもりないんだけどな」
ラールはとりあえず応える。
「な、なんだ?なんだお前」
「俺?俺は……そうだな、ま、人間失格ってところかな?」
わけのわからないことを言って顔面ペイントの少年は肩を竦める。
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