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日本ハム

65日ハムにも内川コピペが必要?:2023/09/13(水) 18:38:48
本拠地バンテリンドームで迎えたDena戦、打線は勢いを見せず、惨敗だった。
ドームに響くファンのため息、監督から聞こえる「戦う顔をしていない」の声。
無言で帰り始める選手達の中、2023WBC最年少選手の高橋宏斗は独りベンチで泣いていた。
WBCで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の中日で得ることは殆ど不可能と言ってよかった。
「どうすりゃいいんだ・・・」高橋は悔し涙を流し続けた。
どれくらい経ったろうか、高橋ははっと目覚めた。
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した。
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」高橋は苦笑しながら呟いた。
立ち上がって伸びをした時、高橋はふと気付いた。
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した高橋が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった。
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにドラゴンズの応援歌が響いていた。
どういうことか分からずに呆然とする高橋の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「宏斗、投球練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った高橋は目を疑った。
「た・・・谷繁さん?」 「なんだ、ヒロト居眠りでもしてたのか?」
「た・・・立浪監督!」 「なんだ高橋、かってに立浪さんを引退させやがって」
「井端さん・・・」  高橋は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた。
1番:荒木 2番:井端 3番:福留 4番:ウッズ 5番:ブランコ 6番:立浪 7番:和田 8番:英智 9番:高橋 
暫時、唖然としていた高橋だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
岡林からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する高橋、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている高橋が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った。


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