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ザマコスキーが暴走するだけのスレ
32
:
ザマコスキー(仮)
◆c5Fznoa1wE
:2022/09/02(金) 01:50:31 ID:YJsvL.UM0
(EX5終了後)
あの戦いから数ヶ月経ったある日、けんまが回収していた機械兵の残骸を照宮の研究室に運び込んだ。
「また厄介な物を持ち込んだな……」「社長、これ解析出来るンマ?」「解析目的で持ち込んだにしてはずいぶんと状態が悪いな。」
「仕方ないンマ。これでもカナチが破壊した物の中から比較的状態の良い物を選んだンマが……」
「ウィルスで破壊したやつを持ち込んでほしいと言いたいが、今回の目的は記憶媒体の解析だからな。」
「アレは結構ヤバい事してたンマね…… カーネルを破壊するとか相当な事やってるンマよ。」
「そらそうよ。アレはCPUの脆弱性を突いてカーネルを破壊する目的で作ったからな。」
「…本職のハッカーはとんでもない物を思いつくンマね。」「アーキテクチャ特有のバグからカーネルをぶっ壊す方法を思いつくのに時間が掛かったがな。」
「時間が掛かった…?サンプル入手からどれくらい掛かったンマ?」「社員総出で数日。」「それ普通は早いって言うンマよ。」
「しゃーないやろ、数日以内にウチの工場を襲撃するって予告があったんだし。」
「天才の考える事はよく分からないンマね……」
「天才だ?俺あhメカヲタ拗らせてこんな仕事やってる馬鹿だぞ。それに今回の一番の貢献者は基盤設計の小関だ。アイツがIA-64派生って事に気付かないとウィルスの開発は進まなかった。」
「社長が社長なら社員も社員ンマね……」
「ただあの時得たサンプルは本体だけだ。試作品のEMPで強引に壊してから回収してるから記憶装置周りは完全に死んでる。今回のこのサンプルからバイナリが抽出出来ればいいが……」
「そういやハード面でメーカーは分かったンマ?」「いや、ほとんどが汎用品でなおかつCPUを作ったメーカーが倒産したから詳細は分からんな。」
「汎用品ンマ……」「あぁ。CPUはテキサス・コンピュータ製でマザーボードはGIGABYTE、RAMはG-Skill、記憶媒体は東芝、その他部品もアメリカのメーカーだった。」
「テキサス・コンピュータって確かあの戦いが始まる前に倒産してたンマね。」「あぁ、だから資料は消失していたな。」
「でも汎用パーツがメインって事が何か引っかかるンマね。」「そうだ。俺にはメーカーを特定させまいという心意気を感じるな。ただ……」
「ただ?」「IA-64ベースなんて他に作るメーカーが無いからバイナリからソースコードをデコンパイル出来たらメーカーが分かるかもしれん。」
「まぁ普通200年以上前に廃れたアーキテクチャを使うなんてかなりおかしいンマね。」「あぁ。ARMかx256の方がメーカーを特定し辛い気がするが……」
松本は機械兵の解体を始める。「僕は何をすればいいンマ?」「Fire Decompilerの使い方は分かるか?ウィルス作った時の解析結果から言うとC#で書かれている可能性が高い。」
「C7じゃないンマ?」「俺も最初はC7を疑った。だがC7にIA-64用のコンパイラは無い。仮にあったとしても一人で保守しているとかだ。」
「でも僕はC7なんて書いた事無いンマが……」「今のエンジニアは大抵そうだろうな。でもC7は書けるだろ?」
「書けるンマが…… それが何ンマ?」「C7の文法はC#から派生してるからC7が書けたら多分どうにかなるぞ。」
「分かった、挑んでみるンマ。」「分からなかったら俺かシステム開発の岡田に聞け。アイツも物好きだからC#が分かるぞ。」
松本は手際よく機械兵のメイン基盤を取り出す。「…幸いこれは無傷か。この損傷にしては状態がいいな。」
そして過去の解析結果から得られた情報を基に、デバッグ用のポートを探す。(確か1050番ピンをデバッグに使ってたっぽいんだよな…… このピンからプログラムを送れば…?)
松本は取り外した基盤を専用の装置にセットし、デバッグ用ポートを後付する。「…まさかノリと勢いで作ったこの機械が使える時が来るとはな。」
「社長が作ったンマ?」「あぁそうだ。ガワが3Dプリンターで作った見た目してるのもそういう理由だ。」
「普通こういう物って悪ふざけで作らないンマよ……」
しばらくして作業完了を示すアラート音が鳴る。「よし、作業完了だ。俺はフラッシュメモリから直接データを吐かせる。解析は任せたぞ。」
「了解ンマ!」そして機械兵の解析が始まった。
それから数時間程経ち、けんまが面白い物を見つけた。「社長、これちょっと見てほしいンマ。」「何だ?」
「このデジタル証明書ンマが……」けんまは解析していると、ソフトウェアの署名に使われたであろう証明書を見つけた。
「署名されてたのはMega Works Companyンマ。」「メガか……」「社長、あのニュース見たンマ。」
「あぁ、メガの社員が一気に逮捕されてたアレだろ。」「千刃剣魔のデータも見たンマ?」
「カナチと"A.C."相手に精神攻撃仕掛けてたやつだろ。アレは何らかの機械の補助でも無い限り説明出来ないが……」
「でも実際ああなったから信じるしかないンマ。で、ここから先は僕の推測ンマが……」
「ちょっと待った。」「何ンマ?」「この部屋はカメラもマイクもある。一度記録を止めさせてくれ。」
「分かったンマ。」龍次は部屋にあるコンソールを触り、記録を一時停止する。「よし、続けてくれ。」
「さっきの続きンマね。僕の調べによるとメガ社の社員が眉毛の男に洗脳されてた説がありそうンマ。」
「眉毛の男……」「多分千刃剣魔のログに残ってると思うンマ。」龍次は千刃剣魔が残したデータを再確認する。
「分かった、アイツか。確かに千刃剣魔がカナチの精神世界に潜り込んだ時に通常とは違う反応があったが、それが洗脳だとは言い切れないし、裁判で全員が口を揃えて自他共に洗脳された事に気付いてないってのが引っかかるんだよな。」
「ただ強靭な精神力を持つカナチですら屈する程だから並大抵の能力ではないのは間違いないンマ。」
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