ヘリクツコネリン小聖堂

8：名無しさん：2021/12/02(木) 16:10:40 ID:CCjJMWNo: 名前も読めないし文章も暗号並みに意味わからんｗ
砂風がそう呟いた瞬間ーーいや、須臾の間といえる瞬時に、突然天からの使いが舞い降りてきた。
あなたは薬物をやめるべきです。
天使は囁くように咎めるが、砂風には聴こえていない。いや、聴く気がそもそもないのだ。
神の使いーー自身のタルパの姿をした者の言葉を無視しながら薬物を平然とじゃらじゃら飲み続ける姿を傍観するしかない。
なんて無力なのだ、と天使は嘆いた。
辺りを見ると薬剤の空瓶ばかりーー。
一瓶飲み干した寸刻、目前に全身黒ずくめの瑠奈が立ちはだかった。
白い瑠奈と黒い瑠奈は邂逅を果たし、そして対峙した。
まだまだ飲んでいいよーー誘惑してくる死神のような装いをした瑠奈。
もう飲まないでーーそう懇願してくる天使のような様相の瑠奈。
果たして、砂風はどちらを選ぶのか？
すべてはこの瞬間にかかっていた……。

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