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女騎士「桜の季節だな」

1以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/04(月) 02:41:26 ID:2w29SYh.
女騎士「やるせない」

2以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/04(月) 02:48:11 ID:aaljONLI
オーク「どうした急に」

女騎士「なんというか、桜が散るのを見ていたらやるせない気持ちになってな」

オーク「咲いたと思ったらもう散り始めてるもんなぁ…気候も暖かくなったり寒くなったり安定しないし」

女騎士「このやるせなさ…どうすればいい…何にぶつければいい?」

オーク「女騎士…」

女騎士「こんな気持ちになったのは、あの日以来だ…」

ホワンホワンホワ〜ン(回想)

3以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/04(月) 02:55:39 ID:C62ErlFM
・・・・・

かつて、魔王と呼ばれる者がいた。
魔物を統べる、邪悪な王。
彼は魔物に命令し、人間たちを襲わせた。
世界が闇に、恐怖に覆われようとした時
一人の勇敢な男が立ち上がった。
そう、勇者である。

選ばれし者の紋章をその額に宿した勇者の元に
同じく紋章をその身に宿す仲間達が集まった。

4以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/04(月) 03:00:50 ID:c4Hln2DE
右手に【力】の紋章を宿した、戦士。
左手に【知識】の紋章を宿した、魔法使い。
瞳に【愛】の紋章を宿した、僧侶。
乳頭と膝とくるぶしに【欲望】の紋章を宿した、女騎士。
彼らは集い、冒険をし、なんやかんやあって魔王を倒した。

5以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/04(月) 03:08:49 ID:w70upXS6
〜とある宿屋〜

戦士「何だって!?もういっぺん言ってみろ勇者!」

勇者「…」

戦士「もういっぺん言ってみろっていってんだよ!本気かよ!?どうしちまったんだよ勇者!何かの間違いだよな?そうだよな?」

勇者「僕は…」

戦士「やめてくれよ!お前らしくねぇじゃねぇか!本心をきかせてくれよ!」

勇者「だから僕は」

戦士「分かった!もういい!お前の考えは変わらないんだな!」

勇者「だから僕」

戦士「おい今なんて言った…もういっぺん言ってみろ!」

勇者「だからぼ」

戦士「もういっぺん言ってみろっていってんだっていってんだよ!このわからず屋がぁぁぁ!」

勇者「喋らせろや」

6以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 02:42:49 ID:j/uJXPVg
女騎士「みんな一旦落ち着くんだ」

勇者「僕は落ち着いてるんだよ僕は」

勇者「だからね、僕は」

勇者「ラーメン屋を始めようと思っているんだ」

戦士「っ!もうい」

女騎士「落ち着くんだ戦士。勇者の話をちゃんときこうじゃないか」

勇者「いつもは非常識な女騎士がまともな事を言っている…まぁいい、話を進めるよ」

7以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 02:49:59 ID:4QcV5rJE
勇者「魔王を倒した。世界は平和になった」

魔法使い「…そう、私たちは成し遂げた」

勇者「平和な世界に僕のような大いなる力は不要…むしろ危険視される」

戦士「かもしれねぇな」

勇者「だから戦いから離れ、武力を捨て、ラーメン屋を始めようと思っているんだ」

女騎士「うーむ…武力を捨てるのは理解できるが、なぜラーメン屋なんだ?」

勇者「子供の頃からの夢なんだ。食べた人が笑顔になる一杯を…腹も心も満たす一杯を…作りたいんだ!」

戦士「誰が!」

勇者「僕が!」

女騎士「お前が!」

勇者「ラーメンを!」

8以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 02:56:40 ID:xsRWn8.E
魔法使い「…でも、またいつ魔王みたいなのが現れるか分からない。勇者の力は必要」

勇者「よしてくれよ!いつ現れるかも分からない驚異のために、僕に犠牲になれってのかい!?夢を諦め、ただ人間たちの為に戦い続けろと?」

戦士「ゆ、勇者…犠牲だなんてそんな言い方はよぉ…」

勇者「間違っていないだろう?僕も君も…女騎士も魔法使いも!紋章に選ばれたばっかりに、人間たちの平和の為に、望んでなんかいないのに…戦わされてきたんだ!違うか!」

9以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 03:03:56 ID:P7XtpDWk
魔法使い「…それが宿命。大いなる力には大いなる責任が伴う。それが紋章に選ばれるという事」

勇者「そうやって全て理解した風に!すましやがって!僕はね、そんな君の乏しい表情が、嫌いで嫌いで仕方なかったよ?」

魔法使い「…!」

戦士「お、おい勇者!言い過ぎだろ!」

勇者「君もだ戦士。さもムードメーカーみたいに陽気に振る舞いやがって…その押し付けたような明るさがいつも僕を苛立たせた!」

戦士「なっ…!?」

女騎士「勇者、いいかげんにしないか!」

勇者「女騎士!君は…」

勇者「君は特にないや。興味がないというか毒にも薬にもならないというか無味無臭?みたいな奴だったから」

女騎士「なっ…!?」

10以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 03:09:22 ID:RT96wlks
女騎士「私のどこが無味無臭だというんだ!こんなにも濃いキャラなのに!」

ヌギッ スポーン

勇者「ほら、そうやってすぐ全裸になる…ほかに能が無いから、裸芸に頼る…薄っぺらインだよ、君」

女騎士「なっ…!?」

勇者「君が裸になって良いことがひとつでもあったかい?仲間が必死に戦っている時も、村人にうとまわれた時も、魔王に全滅させられそうになった時も…いつもいつも全裸になりやがって…脳みそが腐ってんのかテメーはよぉぉぉ!?」

11以下、名無しが深夜にお送りします:2022/05/05(木) 13:11:20 ID:QCzDVlgo
まさかお前か

遅まきながら支援

12以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/08(日) 20:33:06 ID:l1b.7ERs
勇者「とにかく、だ…僕はラーメン屋をやる!じゃあねみんな!」

テクテク バターン

戦士「いっちまったな」

僧侶「はい…」

魔法使い「…」

女騎士「ど、どうすればいいんだ私達は…」

13以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/08(日) 20:41:29 ID:l1b.7ERs
戦士「どうもこうもねぇよ、勇者がいないんじゃ俺達が集まる理由なんかもうねぇよ」

ガタッ

戦士「あばよ、もうお前らに会うことも無いだろう」

僧侶「そんな…」

戦士「さぁて、俺は何をするかなぁ…ガキの頃の夢だったパン屋を始めようかねぇ、ハハハ…」

テクテク バターン

女騎士「せ、戦士まで行ってしまった…」

魔法使い「では、私も行くとする。ちょうどいい機会。魔術学校を始めるとする」

ガタッ テクテク バターン

僧侶「…」

14以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/08(日) 20:45:53 ID:l1b.7ERs
僧侶(み、みなさん行ってしまった…女騎士さんと残された私…き、気まずい!圧倒的に気まずい!)

女騎士「ど、どうする僧侶?」

僧侶「と、とりあえず服を着てくださいますか…全裸でいられては私が露出狂の仲間と思われますので」

女騎士「事実だが?」

15以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/13(金) 21:47:42 ID:NWnQa8Xg
僧侶「っ!」

カッチーン

僧侶「もう我慢なりません!貴方のような露出狂とは1秒たりともおなじ空間に居たくないです!」

ガタッ テクテク バターン

女騎士「僧侶まで行ってしまった…残された全裸の私!」

クルックルッ
ターン

女騎士「もう、もう踊るしかない!」

ターン タタターン
シュババババ ピョインピョイン

女騎士「汗ばんできた!」

あ せ ば ん で き た


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