【6月23日は】六実っ子ちゃん綜合☆9★24【六実の日】 - 1715091472

233：名無しっ子：2024/06/14(金) 18:12:06 ID:Y5dqSwMQ0: カナチ「最近実家のオメリーが行方不明らしくてさ…親父がちょっと目を離した隙にいなくなっちまったらしいんだ」
座間子「まぁ…それは心配ですね…」
ダーキニー「ペットと言えど元は畜生なのです。野生にでも帰ったのではないですか？」
六実「行方不明と言えば…最近ムツバメくんやムッチーとムイムイも見かけないかも…」
けんま「ムッチームイムイはともかくムツバメくんはまだ巣立ちの時期じゃないはずンマ」
ダーキニー「このポスター…『尋ねダチョウATSUSHI』って書いてあるのです。
どうやらこの町で多くの動物が行方不明になってるのは間違いないみたいなのです。」ｶﾞｻｶﾞｻ
………
……
…
彡(^)(^)「サアサア寄ってらっしゃい見てらっしゃい！
黒魔術の粋を集めて錬成した本物の『魔獣キメラ』やで～！」
けんま「路上でガイジが大声出してるンマ！」
六実「Jくんがまた何かやってるみたいだよ」
カナチ「どうせまたインチキ見世物だろ…」
ダーキニー「とりあえず見に行くのです」
彡(^)(^)「オッ！六実ちゃん達やんけ！どや？本物のキメラ、見て行かんか？」
六実「キメラって…？」
座間子「全く異なる生物を融合させた合成生物の事ですよ。
ギリシャ神話に当時するライオンの頭と山羊の頭の双頭に山羊の胴体、尾に蛇の頭を持つとされるキマイラを語源としているそうです」
けんま「はえー…さすが座間子ちゃん、博識ンマ」
ダーキニー「はぁ…そんな目茶苦茶な生き物いるわけないのです」
カナチ「どうせまた着ぐるみか何かだろ」
彡(^)(^)「はたしてこれを見てもそう言えるかな？」檻ｶﾞﾗｶﾞﾗｰ
？？？「ｵ"…ｵ"ｫ…」ﾄﾞﾛﾄﾞﾛ
カナチ「ウワー！デター！」
ダーキニー「一つの体…というより肉塊から潰れた二つの頭と無数の脚みたいなものが不規則に突き出ているのです…！」
けんま「グ、グロすぎるンマ…！！」
六実「わ、私吐きそう…」ｵｴｯ
ダーキニー「こ、これどうなってるのですか…？作り物ですよね…？」
座間子「いえ、この子…本当に生きていますよ…」
？？？「ｵ"､ｵ"ｵ"ｵｫｫ…！！」檻ﾕｻﾕｻ
彡(^)(^)「どや？すごいやろ」
ダーキニー「ん…？体毛がほとんど残っていませんが…これ、山羊じゃなくて羊の頭ではありませんか？キメラは山羊とライオンのはずなのです」
六実「ドロドロで解りにくいけど2つある頭の片方も何だか鳥みたい…？それに背中から飛び出た手羽先みたいなのも…なんだか鳥の羽根みたい…」
けんま「全身ヌメヌメで背中にはカタツムリの殻みたいな部分まであるンマ…！
まるで生き物同士を無理やり溶接してるみたいで気持ち悪いンマ…」
カナチ「ずっと口パクパクさせてんぞ…マジに何なんだこのキモい生き物…」ｳﾌﾟ…
？？？「ｶﾞ…！ｶﾞ､ｶﾞﾅ"ﾁﾞ…ﾁﾞｬ…！！」
？？？「ﾑ､ﾑﾂﾞﾐｻﾞ…！！」ﾊﾞｻﾊﾞｻ
カナチ「…ん？今コイツ…喋らなかったか…？」
彡(^)(^)「そういう鳴き声の生き物なんやで」
六実「でもなんだかこの子…泣いてるみたい…」
彡(^)(^)「ウミガメも産卵する時泣くやろ」
？？？「ｷﾞ､ｷﾞﾂﾞｲﾃﾞ…！ﾎﾞ､ﾎﾞｸﾞﾆｷﾞﾂﾞｲﾃﾞｪ…！！」ｹﾞﾛｹﾞﾛｹﾞﾛ
カナチ「うわあっ！コイツ、白くてベトベトのゲロ吐いたぞ！」
座間子「見てられません…」
六実「も、もう行こうよ…私も気分が…」
？？？「ｱ"ｱ"ｱ"ｰｰｰｰｯ!!!!!!ﾏｯﾃﾞｪ…!!ｺﾞﾛｼﾞﾃﾞ…ｺﾞﾛｼﾞﾃﾞｪ…!!!」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ
カナチ「あ、ああ…でも、アイツのあの眼…」
ダーキニー「撤退！撤退なのですー！」ﾀﾞﾀﾞｰ
………
……
…
？？？「ｱ"ｧ"ｰ…ﾏ"ｯﾃﾞｪ…ｵ"ｲ"ﾃﾞｶﾞﾅ"ｲ"ﾃﾞｴ…」
けんま「ンマー…みんな逃げちゃったンマ」
彡(^)(^)「むふふ…けんまくん、このキメラ、どうやって作ってるか知りたくないか？」
けんま「ンマ！？」
彡(^)(^)「コイツはまだ未完成なんや…あともう一つ、ウサギの耳が加われば完成するんやけど…」
けんま「ボ、ボク遠慮させてもらいますンマー！！」ﾀﾞｯﾄ
？？？「ｹﾞﾝﾏｸﾞﾝﾏｯﾃﾞｪ…ﾎﾞｸﾞｦ、ﾎﾞｸﾞﾀﾞﾁﾞｦｺﾞﾛｼﾞﾃﾞｪ!!!!!!!」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ
彡(^)(^)「…」
彡(●)(●)「…ﾁｯ」
………
……
…
翌日、Jくんもあの不思議な生き物も跡形もなく消えてしまっていたンマ。
オメリーくんもムツバメくんも、それにムッチー&ムイムイも今もまだ行方不明のままンマ。
カナチ「なぁけんま…Jの連れてたあの生き物…あいつの吐き出したの…オレにはあれが餅に見えたんだよな…
想像するのが怖いんだけど…もしかするとあいつは…
いや、何でもない…親父がオメリーを探して徘徊してんだ…探しに行かなくっちゃな…」
もしもあの時、Jくんにキメラの作り方を聞いていたら…ボクも行方不明になってしまっていたんじゃ…？
今も時々考えるンマ。