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ドラゴンレポート「西方白龍録」
6
:
パイロン
:2022/03/07(月) 20:18:08 ID:xwfFvBVs0
ニ:「MONSTER DANCE」
……とある日のとある冒険者ギルド。
「…ええ、というわけで。ええ、これで…この内容での報告をお願いします。」
「かしこまりました。それではこれで任務完了ですね。また早急に報酬をお送りさせていただきます。」
「ええ、お願いします。それではまたよろしくおねがいしますね。」
「ええ。パイロンさん、お疲れ様です。またお待ちしてますね。」
ギルドの受付で任務の完了報告をしている異国の男。パイロンの姿がそこにあった。
今日もいくつかの任務を並行して進め、丁度先程帰ってきた所だった。
そして無事、任務の報告は完了して、あとは報酬が来るのを待つのみだった。
「……さて、今日の任務は終了したし、愛しい人に会いに行くかな。……あの鵙の人にも簡単には負けられないし。」
そう言うとパイロンは一度ギルドを離れ、パイロンが住処にしている近くにある冒険者用の宿泊施設の一室に戻り、服を着替えてからまた出てきた。
普段は祖国である東の大国、華国(かこく)の中華服を着ているが、最近はこの世界によくあるタイプの服装にしている。
今日はシャツ、細めの長いパンツ、靴など、全てを黒で纏め、白いジャケットと銀のプレートタイプのネックレスをアクセントにした服装だった。
さて、想い人の居るサロンに向かおうか、と考えながら宿泊施設の外に出た所、冒険者ギルドに黒山の人だかりが出来ているのに気づいた。
「なんなんだ、あれ……?」
ギルドに集結した野次馬達の声がこちらまで響いてくるほどの騒ぎだった。
「…まただ、また、やられてしまった…」
「あれだけの腕自慢の傭兵の兄弟が二人とも…」
「これでもう12人目だろう?どうなってる…」
「オイ、この案件、マジでヤバいんじゃないのか?」
「もう、無理だよ。この案件に向かった奴ら、みんな生きて帰ってこないじゃないか…」
「もう、俺たちオシマイだよ、こんなのがこの国にいるなんてっ…」
この日の冒険者ギルドは悪い意味で騒々しくなっていた。
話を聞く限り、ここで請け負えるとある任務へと向かった者は、皆二度と生きて帰ってくることはなく、ついに犠牲者は2桁を越えてしまったようだ。
皆は口々にもうこの依頼を取り下げて、この依頼の目的地のエリアを封鎖して立入禁止にしたほうがいいのではないか?と、口々に騒ぎ立てた。
ギルド側は、この任務は直接ここへと持ち込まれた依頼であり、このターゲットの怪物の存在にいち早く気づき、どうにかしてほしい、と直接ここに直談判しにきた女性がいた、という経緯があるため、無下に取り下げられないと反論している。
だとしても、これは本当にヤバい。このままだと本当に取り返しのつかないことになる。
ギルドの関係者や責任者を取り囲んでまくし立てている野次馬が遠目からでもかなり目立っていた。
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