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ドラゴンレポート「西方白龍録」
20
:
パイロン
:2022/03/26(土) 21:40:49 ID:Z/zXaKkQ0
「ハッハッハッ、これで流石の貴様も終わりだな!」
「……自惚れて勝手に終わらせるなよ。
それに…俺はオメェみたいなムカデオヤジに行動を読まれても嬉しくないね。…行動を読まれるんだとしたら、俺の愛する女性のほうがいいんだがな。
それに、予想通りって言うのはこっちの台詞でもあるんだよ。」
その刹那、風を斬り裂く音と共に斬り裂かれる炎。その中から上へと飛び出してきた人影。
全身を白銀の鎧のようなもので包んでいる、その人物はパイロンだった。その両手には、五本の長い鋭い爪が見えている。
「なっ…き、貴様生きていたのか…!人間の癖に、炎を斬り裂くとは。そして、いつの間にそんなものを……!」
「いつ俺が人間だっつった。…残念ながら、俺は純粋な人間じゃないんでね。…炎って、空気に溝を作ったら切れるんだぜ?それに、金属を操るのは俺の十八番って奴さ。」
そういうが早いか、パイロンはニヤッと不敵に笑うと軽く深呼吸をした。
次の瞬間、パイロンが口から放ったのは青い炎。
先程のお返しとばかりに炎を吐いたパイロンは、炎でダメージを与えつつ、大百足を怯ませた。
間髪入れず、そのまま炎を吐きながら空中で身体を回転させて、鎧を無数の短刀の刃のように変化させて広範囲に放ち、鎧の形態を解除。
的は相手のほうが比べ物にならないほど大きい。青い炎を纏った無数の白銀の刃が大百足を襲う。
「ぐおおおおおおおお!!!!」
「どうだ?今度は自分が串刺しにされそうになる気分は?特製の俺の炎付きの鱗の刃だ。……大百足の装甲でもそう簡単には防げまい。」
空を飛んでいるのだろう。そのまま空に浮かび、一瞬白いオーラを纏うパイロン。
その姿が少し変化した。
その眼は、黒目の部分はいつもの銀色だが、白目の部分が青色に、髪の色は銀色に染まり、頭には白い角が二本、両目の下には白い鱗、腰からは白い尻尾が現れていた。
「あ、あの姿は…もしかして、龍…?」
「そんな……!」
「だから俺達、やられたのか……?」
「どちらかというと…細いから蛇?そう、蛇先輩みたいな姿の見た目のくせに…!」
地上でまだ動けない兄妹達も垣間見せたパイロンの正体に驚いている。
そして、自身の身体の赤さよりももっと赤い血を流しながら、大百足が起き上がってきた。
「うぐっ……ぐえ……き、貴様、龍だったのか。
東の国の三上山で、ワシの兄者は琵琶湖の龍を喰えずに龍が仲間にした人間にころされた。
だから弟であるワシは、慌てて人間と龍の追手が来る前に別の国へと逃げた。
そして東の大国で、龍の命を狙って、龍の住む世界を襲撃したが…龍を全員取り逃がしてしまった。
そして各国を渡り歩きながら人間を喰らい続けて力を蓄え、必ず兄者の仇を取り、人間と龍に復讐するべく今までワシは生きてきた。
…だが、ここでようやく龍に出会えるとはな。待ち望んでいたぞ。必ずお前を鯛焼きみたいに頭から丸ごと食ってやる。」
「ヘッ、勝手な話だな。…そもそもお前ら兄弟は、すでにムカデの長から見切りをつけられている。お前ら兄弟に限り、龍や人間が命を奪ってしまっても構わないという直々のお達しがあったんだよ。
…それに、お前が襲った龍の世界に住む龍の一体。その親戚は琵琶湖の龍の一族。そして、その龍の直系の来孫が俺だ。」
「それに、お前みたいなムカデのオッサンに物理的に喰われるなんてごめんだよ。愛するオンナに別の意味で喰われるのなら大歓迎なんだがな。
お前に物理的に喰われるくらいなら、いっそここでこのまま舌を切ってしんでやるほうがマシだね。」
何処からか取り出した柳葉刀の刀身部分で自分の舌をなぞるパイロン。
赤い舌にさらに赤い一筋の線が走り、そこから一筋の鮮血が流れる。
刀身を舌でなぞり終え、一旦口を閉じるとその舌の傷は消えていた。
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