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【にじさんじ】月ノ美兎×樋口楓【かえみと】第473

206物書きの壁:2019/07/08(月) 02:29:16 ID:???00
「おい樋口、触れてる範囲が広すぎやせんか」
「なんやでろーんこそ、ずっと美兎ちゃんをぎゅっとしとるがな」
「そんなん楓を見てみぃ、頬擦りし続けとるわアイツ」

……どうしてこうなった。

元々はと言えば私がミスタップしたのが全ての原因ではあるのだが。
『対象が一晩だけ三人に増えるのだわ! 一人一人があなた自身で、全員が意思を持っているからね』
という今夜のアイテム「影分身(R+)」の説明を見て、以前にアバターが殲滅させられたことを思い出して。
こんなのやってられるか、とiPhoneを放り投げる直前に『発動対象:相手』のボタンをタップしてしまって。
そのせいでガチャアイテムの効果が今、彼女に発動しているというわけだ。

三人の楓ちゃんがそれぞれ左右と後ろに陣取って私を取り合う、ふわふわの柔らか枕に挟まれた状態。
左腕をおっぱいが挟み込み、右手にはおっぱいがあてがわれ、顔にもおっぱいがのし掛かる幸せな重み。
今夜の主導権は三人がかりの時点でとっくに諦めてはいるが、それはそれとして夢のような楽園でもあった。
楓ちゃん達はお互いにいがみ合っているけれど、適当に呼び名を決めて意志疎通は図れるらしい。

「でろーん、お前ほんまだらしない顔しとるなぁ」
「は? 楓がそれを言うんか。お前の方こそだいぶヤバイやんか」
「はー、よしよし。怖い奴らは無視して美兎ちゃんは私の胸でくつろいでてええんよ」
「「おい樋口、抜け駆けすんなや!!」」

いやいやなんだこの樋口ハーレム、どの樋口楓も私のこと好きすぎだろ。別に嫌な気はしないけれども。
誰かが私に誘惑めいたムーブをすれば他の二人が止めにかかる、そんな拮抗状態がずっと続いている。
……あれ、これって私は限りなく安全な位置に居るのではないか?

「か、楓ちゃん、ちょっと耳貸して」
「「「ん、なぁに」」」
「ちょ、お前のことやないやろ樋口!」
「あほ、私に決まってるやろ」
「でろーんはそのまま寝とけや!」

あ、やっぱり。私を取り合った結果、お互いがお互いの行動を縛っているじゃないかこの女たちは。
これはチャンスだ、先日のAMSR配信で鍛えた私のセクシーボイスで囁けば三人を落とせるに違いない。
耳舐めとかしたら全員を一撃で『うおぉぅおぅ!?』状態に持っていけるのではないか。

「ね、喧嘩しないでください。ひとりひとり順番にお話ししますから」
「それなら『楓』の名を持つ私からやな」
「あ゛ぁん? お前がその呼び名になったの余ったからやろ」
「とりあえず『でろーん』が最初はないと思うんよ私は」

先に進まない。誰が先かの争いだけでこのザマである。
誰でもいいから順番を決めてくれないかな、決まりさえすれば全員にクリティカルヒットを与えてやるのに。

「おい、『でろーんちゃん』は美兎ちゃんに最初に呼ばれた由緒正しきあだ名やぞ」
「は? 『楓ちゃん』が美兎ちゃんの中で一番お気に入りの呼び方やし」
「一番オイシイと思ったときこそ美兎ちゃんは『樋口』呼びするんよ。分かってへんなお前ら」

あ、だめだこれ収集がつかねえ。
向こうからの攻撃もないけれど、こちらが攻めることもできないやつだ。
まあ今夜は諦めるか。元々ボコボコのでろんでろんにされると思っていたのだし、穏便に済むだけでも儲けものだ。

「ちょっと楓ちゃん達、皆仲良くしてくださいよ。わたくしを抱き枕にするのは許可しますから」
「ご、ごめんなさい美兎ちゃん……」
「しゅん、わかりました」
「仲良くしまーす……」
「はーい、持ち場を決めて皆で寝ましょうね」

結局、特にえっちな展開もなく一晩を過ごした樋口ハーレム一同。
初夏に三人から抱き付かれたのは凄く暑かったけれども、それにシングルベッドに四人は狭すぎたけれども。
相手が相手だけに全く悪い気はしないわたくし月ノ美兎でしたとさ。




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