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年齢可変
1
:
え
:2020/07/19(日) 07:50:27 ID:hJ7.fVEA
さ
2
:
え
:2020/07/31(金) 18:46:19 ID:8nTe1Wf6
「許さない……許さない……許さない……」
私は鏡を見ながら呟く。
なんと醜い顔なのか。子供の頃司令と一緒に見たヒーロー映画に出てきた悪役の顔を思い出す。だが、今の私はこの顔を捨てる気はない。なぜなら、この顔でいることが私の贖罪の一つなのであり、憎しみを忘れないシンボルなのだから。
司令達が訪れたあの日以来、私の世界は変わった。
最初に変わったのは視界だった。壁や床に血の染みが見え始め、そしてその次は赤錆などで世界が満たされていった。
ところどころ元のようにも見えるが、もう既に世界の半分はおぞましい世界に変貌している。
もおかしくなっている。病院を歩いていると、時折耳障りな雑音が聞こえてくるのだ。
条件はよく分からない。ただ、他人の病室の前やテレビなどが置いてある談話室を通り過ぎるときによく聞こえる気がする。
その雑音は私の心をかき乱し、否応なくイラつかせてくる。正体は未だ分からないが、それを聞くたびにただただ怒りすら湧いてくる。
そしてついに、私は見えてはいけないものまで見えるようになった。
苦しみ、助けを求め、ときには恨み言を私にぶつけてくる者達――死者の亡霊が。
「はは……ははは……! そうか……そうか……!」
そうだ……そうだ! 私は! 求められている!
そして私にはその力がある! 天羽々斬という力が!
この身は剣……そう、悪を斬る正義の刃なのだ!
ああ……やっと気づいた……私の中で毎日鳴り響いていたあの声……悪を許すなという声は……天上からの、勅命だったのだ! 私に授けられた使命だったのだ!
それを気づけた瞬間、私の頭はクリアになる。これまでにない清々しい気持ちになる
3
:
え
:2020/07/31(金) 18:53:03 ID:8nTe1Wf6
フードを深々と被った私の顔がバスのくたびれた電気の明かりによってうっすらと窓に映る。もともとはファンにばれないように外に出るときのために使っていたパーカーだったが、今はこうして私の焼けただれた顔を隠すのに役立ってくれている。
こうしてフード一つで醜い顔を隠すことができるのだから、人の心の内の醜さを隠すことなどは、もっと容易いことなのだろうと改めて実感する
4
:
え
:2020/07/31(金) 19:04:21 ID:8nTe1Wf6
私がそんな気持ち悪さを抱えていると、また耳障りな声が聞こえてきた。
目を向けると、そこは公園だった。夜の人がいない公園。そこで、電灯の下ではしゃいでいる派手に髪を染めた五人ほどの男達がいた。おおよそ高校生ぐらいだろうか。少なくとも私よりは年下だと思う。
彼らの手にはモデルガンが握られている。そして、彼らの足元にはぐったりとした猫が横たわっていた。かすかに息はしているが、だいぶ危うい状態だ。
それを見て私は理解した。彼らは命を弄んでいる。弱い命を圧倒的な暴力で押しつぶしている
すると、リーダー格らしき少年が立ち上がり、怒りに満ちた視線を私に向けたかと思うと、ふところからあるものを取り出した。それは、ナイフだった。
「死ねおらああああああっ!」
少年は私にナイフを抱えて突撃してくる。
「……っ!」
そのとき、私の眼は彼の正体を映し出した。
視えたのだ――彼の人の皮の下にあった、本当の姿を。
彼は人間じゃない。彼の正体は――ノイズだ。ノイズのおぞましき姿を、私は見抜いたのだ!
私は肉薄してきたそいつの手をナイフごと握る。
5
:
え
:2020/07/31(金) 22:14:12 ID:8nTe1Wf6
いたるところで火事が起き、黒煙が立ち上っている。
そして辺り一帯に、死体の山ができていた
「……ん? ああ、〇〇か。 ……って、なんやねん、他の奴らも雁首揃えて…?」
「あー……せや、お前達には教えとらんかったな、どうやら最近のノイズは“人の皮”を被って活動しとる見たいやなーー。
……全く恐ろしい話やで、ホンマに。」
少し離れた場所に立ち、様子を野次馬の様に眺めていた未来だが、声に反応すればいつもの声音で振り返ったーー。
だが、その姿は、返り血だらけの黒い魔法少女と右手に握られている血を滴らせる刀、そしてカメラの映像では分からなかった、虹彩を黄色くした、蛇のような瞳孔の開いた瞳が異彩を放ち、アンバランスな恐怖を与えてくる。
更には、左手にここの従業員だった人のちぎれた頭部が髪の部分を持たれて吊り降ろされており、思わず吐きそうになってしまう。
「……実は前々から此処には目星は付けてたんや。
この工場は、河川に有害物質を流したりで環境に悪影響与える排気ガスを訴えられたりしていた。」
「しかし残念なことに政治との癒着から一向に対処されずにいたのだ。
だが彼らの正体がノイズだと分かり納得がいったよ。ここはノイズの侵略基地だったんだ。
そして、それを容認していた政治家達もきっとノイズなんだ。故にこれから政治家達も処分しにいかなくてはいけない。そうだ、手を貸してくれないかみんな!
私には分かるんだ、人に擬態したノイズがな……みんなで力を合わせれば、この国に潜むノイズを一掃できる!
さあ、みんなでこの国を守ろう!」
6
:
え
:2020/07/31(金) 23:20:17 ID:8nTe1Wf6
いたるところで火事が起き、黒煙が立ち上っている。
そして辺り一帯に、死体の山ができていた
「……ん? ああ、〇〇か。 ……って、なんやねん、他の奴らも雁首揃えて…?」
「あー……せや、お前達には教えとらんかったな、どうやら最近のノイズは“人の皮”を被って活動しとる見たいやなーー。
……全く恐ろしい話やで、ホンマに。」
少し離れた場所に立ち、様子を野次馬の様に眺めていた未来だが、声に反応すればいつもの声音で振り返ったーー。
だが、その姿は、返り血だらけの“黒い魔法少女霊装”と右手に握られている血を滴らせる戦輪。
蛇の様に瞳孔の開いた瞳が異彩を放ち、異質な恐怖感を与えてくる。
更には、左手にここの従業員だった人のちぎれた頭部の髪の部分を持たれて吊り下げながら
「……ホンマは前々から此処には目星は付けてたんや。
この工場は、河川に有害物質を流したり環境に悪影響与える排気ガスを排出したりしてな。」
「……けど、摘発されんかったのは彼らの正体が、ノイズだと分かり全てが繋がったわ。ここはノイズの侵略基地だったんだ。」
そして、それを容認していた政治家達もきっとノイズなんだ。故にこれから政治家達も処分しにいかなくてはいけない。そうだ、手を貸してくれないかみんな!
私には分かるんだ、人に擬態したノイズがな……みんなで力を合わせれば、この国に潜むノイズを一掃できる!
さあ、みんなでこの国を守ろう!」
支離滅裂
7
:
え
:2020/07/31(金) 23:57:43 ID:8nTe1Wf6
翼さんは手に持っていた頭を放り投げ、私達に手を差し伸べる。
自分の狂った妄想を信じ込んでしまっているその姿は、まさに狂気に溢れていた
「はあああああっー……」
片手で額を抱えて、大きく仰け反り呆れたような大きなため息をついた。
「まったく……なぜみんな真実を直視しようとしないのだ。私は死者と神の声、両方を聞いているのだぞ? どっちが正しいなど明白ではないか……それをまったく、人を馬鹿だ馬鹿だと連呼して……ああ、そうか……」
翼さんは手をぶらんと額から放して、私達を見る。
今までの翼さんなら絶対しないような、禍々しい笑みを浮かべて。
「さては……お前達、ノイズと結託しているのだな? いや、もしかしたらもう中身がノイズなのかもしれんな?
8
:
え
:2020/07/31(金) 23:58:16 ID:8nTe1Wf6
む体に鞭を打ちながら必死に大きな下水道のトンネルを歩いている。工場の排水を流すためのトンネルだ。
目や口といった様々な場所から血が流れ出ていて、動くたびに激痛が走る。
だが歩かなくては……留まっていては、見つかってしまう。
私の正義が成せなくなる。そんなのは、ごめんだ……悪に屈するなど、防人にあってはならない……!
「あっ……ああっ……!」
前に進もうと足を動かす私。
だが、足をもつれさせその場に転んでしまう。
それもこれも、さっき浴びた薬品のせいだ。あの薬品さえなければ、もう少し私はスムーズに逃げられたはずなんだ。
だがあの薬品のせいで、私の四肢は鈍くなり、頭がうまく回らなくなっている。
ガンガンと痛み、思考がおぼつかない。
「クソ、どうして私がこんな目に……!」
起きがって進まなければ……。私は今、汚水が流れる方向に向かって歩いている。
そうすれば、いずれは海に出る。そこまでいけば、あとはなんとでもなるはずだ。
9
:
え
:2020/08/01(土) 08:11:03 ID:CDGai7Us
小さく呻き、蹌踉よろめきながらも支えに手を這わせ歩を進める。未だ完治には程遠い身体に鞭を打つが、やがて全身をひどい苦痛に襲われる
10
:
え
:2020/08/01(土) 08:58:27 ID:CDGai7Us
「例えば……そうね。ノイズが発生し、ギアを纏い出動した響ちゃんの目の前には『囲まれた一人の市民』にそれとは別の『ノイズに迫られる五人の市民』がいる」
櫻井了子は右手で一、左手で五を示しながら問いを続ける。
「片方の一人を助ければ五人は死に、五人の市民を助ければ一人だけの犠牲で済む──さて、貴女ならどちらを助けるかしら?」
「櫻井先生、それは──」
「答えて、響ちゃん」
質問。というよりは心理テストのような内容のそれに、響は一瞬訝しみ、しかしすぐさま櫻井了子に答えを急かされる。
──トロリー問題
それは『ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?』という形で功利主義と義務論の対立を扱った倫理学上の問題。
人の命を天秤にかけた際の極限の状態にて、人間は一体どのように倫理的なジレンマを解決するかについて知るために用いられるケースも存在する。
例としてはトロッコなどでの出題が挙げられるが、今この場において櫻井了子は『立花響はどのような行動を取るか』を知るためにあえて、『ノイズの出現による生命いのちの天秤』という出題を行った。
11
:
え
:2020/08/01(土) 16:59:37 ID:CDGai7Us
「……ん? ああ、〇〇か。 ……って、なんやねん。 他の奴らも雁首揃え、て……?」
「あー、…… せやった、お前達には重要な事を教えとらんかったわ。
どうやら最近のノイズは“人の皮”を被り擬態する能力を身に付けて人間社会に紛れこんでやりたい放題やっとるらしいなーー。
……全く恐ろしい話やで、ホンマに。」
少し離れた場所に立ち、様子を野次馬の様に眺めていた未来だが、声に反応すればいつもの声音で振り返ったーー。
だが、その姿は、返り血だらけの“黒い魔法少女霊装”と右手に握られている血を滴らせる戦輪。
蛇の様に瞳孔の開いた瞳が異彩を放ち、異質な恐怖感を与えてくる。
更には、左手にここの従業員だった人のちぎれた頭部の髪の部分を持たれて吊り下げながら
「……この工場な河川に有害物質を流したり環境に悪影響与える排気ガスを排出したりしてな。」
「……けど、摘発されんかったのは従業員の正体が、ノイズだと分かり全てが繋がったわ。ここはノイズの侵略基地だったんだ。」
そして、それを容認していた政治家達もきっとノイズなんだ。故にこれから政治家達も処分しにいかなくてはいけない。そうだ、手を貸してくれないかみんな!
私には分かるんだ、人に擬態したノイズがな……みんなで力を合わせれば、この国に潜むノイズを一掃できる!
さあ、みんなでこの国を守ろう!」
支離滅裂
12
:
え
:2020/08/01(土) 17:52:57 ID:CDGai7Us
「……ん? ああ、〇〇か。 ……って、なんやねん。 他の奴らも雁首揃え、て……?」
「あー、…… せやった、お前達には重要な事を教えとらんかったわ。
どうやら最近のノイズは“人の皮”を被り人間社会に紛れこんでやりたい放題やっとるらしいなーー。
……全く恐ろしい話やで、ホンマに。」
少し離れた場所に立ち、様子を野次馬の様に眺めていた未来だが、声に反応すればいつもの声音で振り返ったーー。
だが、その姿は、返り血だらけの“黒い魔法少女霊装”と右手に握られている血を滴らせる戦輪。
蛇の様に瞳孔の開いた瞳が異彩を放ち、異質な恐怖感を与えてくる。
更には、左手にここの従業員だった人のちぎれた頭部の髪の部分を持たれて吊り下げながら
「数日前な、偶然。ウチの脳に電波信号がきてな。
この工場は、確か製菓工場やろ? せやけど。ーーそれは表の顔。」
「ホンマは裏では河川に有害物質を流したり、麻薬を培養して回しとる、ってな。」
「ーーーんで、摘発されんかったのは従業員の正体が、ノイズだと分かり全てが繋がった訳や。
此処はノイズの侵略基地だったんや!」
「無論、それを容認していた政治家達もノイズなんだ! ……これから政治家達も処分しにいかなくてはいけない。
「………! そうだ、手を貸してくれないか!みんな! ウチには分かるんだ、人に擬態したノイズがな……みんなで力を合わせれば、この国に潜むノイズを一掃できる!
さあ、みんなでこの国を守ろう!」
支離滅裂
13
:
え
:2020/08/01(土) 20:42:12 ID:CDGai7Us
「……ん? ああ、〇〇か。 ……って、なんやねん。 他の奴らも雁首揃え、て……?」
「あー、…… せやった、お前達には重要な事を教えとらんかったわ。
どうやら最近のノイズは“人の皮”を被り人間社会に紛れこんでやりたい放題やっとるらしいなーー。」
少し離れた場所に立ち、様子を野次馬の様に眺めていた未来だが、声に反応すればいつもの声音で振り返ったーー。
だが、その姿は、返り血だらけの“黒い魔法少女霊装”と右手に握られている血を滴らせる戦輪。
蛇の様に瞳孔の開いた瞳が異彩を放ち、異質な恐怖感を与えてくる。
更には、左手にここの従業員だった人のちぎれた頭部の髪の部分を持たれて吊り下げながら
「此処、“表向き”は製菓工場や。 ーーが、実際は少女売春や環境汚染、麻薬培養 と。犯罪者のるつぼって
……全く恐ろしい話やで、ホンマに。」
「……せやけど、何やキナ臭い話とは思わんか? こんだけの悪事が公(おおやけ)にされんかったーー。
独断で面倒臭いけど調べたら」
「ーー脳にICチップ入れられてんねん!」
「だから、この状況を容認していた政治家達もノイズなんだ!
……これから政治家達も処分し行ってくるわ。」
「………! せや、どうせなら手を貸してくれや!みんな! ウチには分かるんだ、人に擬態したノイズがな……みんなで力を合わせれば、この国に潜むノイズを一掃できる!
さあ、みんなでこの国を守ろう!」
支離滅裂
14
:
え
:2020/08/01(土) 21:04:46 ID:CDGai7Us
「……ん? ああ、〇〇か。 ……って、なんやねん。 他の奴らも雁首揃え、て……?」
「あー、…… せやった、お前達には重要な事を教えとらんかったわ。
どうやら最近のノイズは“人の皮”を被り人間社会に紛れこんでやりたい放題やっとるらしいなーー。」
少し離れた場所に立ち、様子を野次馬の様に眺めていた未来だが、声に反応すればいつもの声音で振り返ったーー。
だが、その姿は、返り血だらけの“黒い魔法少女霊装”と右手に握られている血を滴らせる戦輪。
蛇の様に瞳孔の開いた瞳が異彩を放ち、異質な恐怖感を与えてくる。
更には、左手にここの従業員だった人のちぎれた頭部の髪の部分を持たれて吊り下げながら
「 …知っとたか? ……此処、“表向き”は製菓工場や。 ーーが、実際は少女売春や環境汚染、麻薬培養 と。挙げたらキリない程に犯罪のるつぼやねん。
……やりたい放題にも程があるわ、ホンマに。」
「 こんなん人間のする所業ちゃう。 そう思っとたが、やはり従業員は全員ノイズやったわ。」
「……せやけど、何やキナ臭い話とは思わんか? こんだけの悪事が公(おおやけ)にされんかったーー。
つまり、国家も一枚噛んどる訳やな……!」
「せやから、この状況を容認していた政治家達もノイズ……!
安心せえ、これから政治家達も処分し行ってくるわ。」
「………! せや、どうせなら手を貸してくれんか? ウチには、分かるんや。人に擬態したノイズがな……! みんなで力を合わせれば、この国に潜むノイズを一掃できる! さあ、みんなでこの国を守ろう!」
支離滅裂
15
:
え
:2020/08/01(土) 21:33:30 ID:CDGai7Us
「……ん? ああ、〇〇か。 ……って、なんやねん。 他の奴らも雁首揃え、て……?」
「あー、…… せやった、お前達には重要な事を教えとらんかったわ。
どうやら最近のノイズは“人の皮”を被り人間社会に紛れこんでやりたい放題やっとるらしいなーー。」
少し離れた場所に立ち、様子を野次馬の様に眺めていた未来だが、声に反応すればいつもの声音で振り返ったーー。
だが、その姿は、返り血だらけの“黒い魔法少女霊装”と右手に握られている血を滴らせる戦輪。
蛇の様に瞳孔の開いた瞳が異彩を放ち、異質な恐怖感を与えてくる。
「 …知っとたか? ……此処、“表向き”は製菓工場や。 ーーが、実際は少女売春や環境汚染、麻薬培養 と。挙げたらキリないわ! 犯罪のるつぼかいな!!
……やりたい放題にも程があるわ、ホンマに。」
「 ………こんなん人間のする所業ちゃう。 ……そう思っとったが、やはり従業員は全員ノイズやったわ………。」
〝はあああああっー……〟片手で額を抱えて、大きく仰け反り呆れたような大きなため息をついた。手をぶらんと額から放して、私達を見る。今迄で絶対しないような、禍々しい笑みを浮かべて。ーーその様子は『躁うつ病』患者で在り、『統合失調症』患者でも在る。
本当に未来が言葉は真実なのか……。否か。
「……せやけど、何やキナ臭い話とは思わんか? こんだけの悪事が公(おおやけ)にされんかったーー。
つまり、国家も一枚噛んどる訳やな……!」
「せやから、この状況を容認していた政治家達もノイズ……!
ああ、 安心せえ、これから政治家達も処分し行ってくるわ。」
「………! せや、どうせなら手を貸してくれんか? ウチには、分かるんや。人に擬態したノイズがな……! みんなで力を合わせれば、この国に潜むノイズを一掃できる! さあ、みんなでこの国を守ろう!」
会話がもはや支離滅裂であり、何も因果も結び付ける事も出来ない。
未来は、真っ直ぐに手を差し伸べる。自分の狂った妄想を信じ込んでしまっているその姿は、まさに狂気に溢れていた
16
:
え
:2020/08/01(土) 21:36:40 ID:CDGai7Us
「……ん? ああ、〇〇か。 ……って、なんやねん。 他の奴らも雁首揃え、て……?」
「あー、…… せやった、お前達には重要な事を教えとらんかったわ。
どうやら最近のノイズは“人の皮”を被り人間社会に紛れこんでやりたい放題やっとるらしいなーー。」
少し離れた場所に立ち、様子を野次馬の様に眺めていた未来だが、声に反応すればいつもの声音で振り返ったーー。
だが、その姿は、返り血だらけの“黒い魔法少女霊装”と右手に握られている血を滴らせる戦輪。
蛇の様に瞳孔の開いた瞳が異彩を放ち、異質な恐怖感を与えてくる。
「 …知っとたか? ……此処、“表向き”は製菓工場や。 ーーが、実際は少女売春や環境汚染、麻薬培養 と。挙げたらキリないわ! 犯罪のるつぼかいな!!
……やりたい放題にも程があるわ、ホンマに。」
「 ………こんなん人間のする所業ちゃう。 ……そう思っとったが、やはり従業員は全員ノイズやったわ………。」
〝はあああああっー……〟片手で額を抱えて、大きく仰け反り呆れたような大きなため息をついた。手をぶらんと額から放して、私達を見る。今迄で絶対しないような、禍々しい笑みを浮かべて。ーーその様子は『躁うつ病』患者で在り、『統合失調症』患者でも在る。
本当に未来が言葉は真実なのか……。否か。
「……せやけど、何やキナ臭い話とは思わんか? こんだけの悪事が公(おおやけ)にされんかったーー。 つまり、国家も一枚噛んどる訳やな……!」
「せやから、この状況を容認していた政治家達もノイズ……!
ああ、 安心せえ、これから政治家達も処分し行ってくるわ。」
「………! せや、どうせなら手を貸してくれんか? ウチには、分かるんや。人に擬態したノイズがな……! みんなで力を合わせれば、この国に潜むノイズを一掃できる! さあ、みんなでこの国を守ろう!」
会話がもはや支離滅裂であり、話が二転三転と転がり何も因果も結び付ける事も出来ない。
然れど、未来は、真っ直ぐに手を差し伸べる。自分の狂った妄想を信じてくれる仲間達ならその“赤く染った手”を握ってくれると信じているその姿は、まさに狂気に溢れていたーー。
17
:
え
:2020/08/01(土) 22:05:38 ID:CDGai7Us
「……ん? ああ、〇〇か。 ……って、なんやねん。 他の奴らも雁首揃え、て……?」
「あー、…… せやった、お前達には重要な事を教えとらんかったわ。
どうやら最近のノイズは“人の皮”を被り人間社会に紛れこんでやりたい放題やっとるらしいなーー。」
少し離れた場所に立ち、様子を野次馬の様に眺めていた未来だが、声に反応すればいつもの声音で振り返ったーー。
だが、その姿は、返り血だらけの“黒い魔法少女霊装”と右手に握られている血を滴らせる戦輪。
蛇の様に瞳孔の開いた瞳が異彩を放ち、異質な恐怖感を与えてくる。
「 …知っとたか? ……此処、“表向き”は製菓工場や。 ーーが、実際は少女売春や環境汚染、麻薬培養 と。挙げたらキリないわ! 犯罪のるつぼかいな!!
……やりたい放題にも程があるわ、ホンマに。」
「 ………こんなん人間のする所業ちゃう。 ……そう思っとったが、やはり従業員は全員ノイズやったわ………。」
〝はあああああっー……〟片手で額を抱えて、大きく仰け反り呆れたような大きなため息をついた。手をぶらんと額から放して、私達を見る。今迄で絶対しないような、禍々しい笑みを浮かべて。ーーその様子は『躁うつ病』患者で在り、『統合失調症』患者でも在る。
本当に未来が言葉は真実なのか……。否か。
「……せやけど、何やキナ臭い話とは思わんか? こんだけの悪事が公(おおやけ)にされんかったーー。 つまり、国家も一枚噛んどる訳やな……!」
「 はは、ははは……! つまり、この状況を容認していた政治家達もノイズって事か……!」
「… せや、どうせなら手を貸してくれんか? ウチには、分かるんや。人に擬態したノイズがな……! みんなで力を合わせれば、この国に潜むノイズを一掃できる! さあ、みんなでこの国を守ろう!」
会話がもはや支離滅裂であり、話が二転三転と転がり何も因果も結び付ける事も出来ない。
然れど、未来は、真っ直ぐに手を差し伸べる。自分の狂った妄想を信じてくれる仲間達ならその“赤く染った手”を握ってくれると信じているその姿は、まさに狂気に溢れていたーー。
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