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21:2020/05/19(火) 22:58:58 ID:hJ7.fVEA

 「……ごめんね、……訓練や喧嘩と訳が違う。
 負けたら“死ぬ”ーー殺し合いだから。」
 「だから“死なない為”に、何も『教えない』し何も『答えられない』」

 「……『重撃』ーー〝線〟」

 それは、今から起きる“異能”を説明もせずには、行うという表明であり、彼女の“甘さ”でも在った。

 懐から、護身用の変哲の無いナイフを勿体ぶる様にして取り出せば、躊躇無く空の彼方へ放り投げる。
ほどなくして、ナイフが落下するタイミングを測る様に数回足踏みをすれば、掌を○○に向けてーー遥の口元から血が零れる。

    ーー突風。

 突如、強風が吹き抜け、それに合わせて直線的に白銀のナイフが〇〇の喉笛を抉るが如く強襲する。


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