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戦闘
20
:
え
:2020/01/01(水) 12:58:58 ID:hJ7.fVEA
そして疾駆―――否。跳躍。人間離れした芸当で、ものの数瞬のうちに辿り着くだろう。
た。
21
:
え
:2020/01/01(水) 15:04:09 ID:4kKyDcAY
>>60
>>6
一瞬の判断で両腕で交差させながら後方へ退避するも、完全に逃れる事はできない。顔に、腕に、胴体に幾つも傷が刻み込まれ、朱色の頭髪を少量だが血が濡らす。
幾度かバックステップを踏みながら踵で急停止する。 距離を離して状況を伺う為に周囲に視線を張り巡らせる。
離れ過ぎず、近過ぎずの距離の間合いを保ちながらも、身を屈ませ低い姿勢のまま地に拳を静かに突き立てる。
(…不用意に近付くのは、悪手だな。 ……かと言って“アレ”を使うのは嫌だしなあ……むぅ……。)
「ま、成る様に成るか…?」
床に亀裂が入り、槍状として形成した直線軌道の雷撃が、地中を通じて駆け抜けた。
狙った先の延長線は男が居る場所―――よりも僅かに座標。
22
:
え
:2020/01/01(水) 19:21:17 ID:hJ7.fVEA
「一人一人で戦ってたら、埒が開かないな! 此処は共闘と洒落込もうぜッ!!
〇、指揮はお前に一任する。」
「御覧の通り、あたしの武装は白銀の拳と赤い外套“だけ”だがーー上手く使いこなしてくれよな。」
23
:
え
:2020/01/01(水) 19:38:55 ID:hJ7.fVEA
地面を蹴るーー否、強烈な踏み込みにより地面を砕く。
故に、左足を深く踏み込み、疾走の勢いを乗せる様にしてファイターが繰り出すは、ただの右拳による
たかが、音の壁を破りかね無い勢いで放たれる、一つのパンチだ。
当たった所で、なに、サーヴァントならば死にはしないだろう。
24
:
え
:2020/01/01(水) 19:58:14 ID:hJ7.fVEA
茜は戦いの中にも関わらず、全身の力を抜いて目を閉ざす。
一般人から見れば完全に隙だらけ。ーーだが、それは彼女が精神を研ぎ澄ませ集中状態へと移行した証拠。 多少の武芸を齧った人間が見れば今の彼女には一分の隙もない事が分かるだろう。
迂闊に手を出し、下手に動けば足下を掬われかね無い。例えるなら『圏点(ゾーン)』或いは〝闘気の結界〟 ーー辺りの空気が重苦しく感じる程に、茜の纏う闘気は冷たく強大。
「───Wake up, Oriharukon.」
ーーー右目を瞑る。
ーーー手を伸ばす。
ーーーそして握る。
それだけの動作で、周囲の砂利が撒き散り。茜の右腕には音も無く“己の体躯”程の荘厳な“黄金色の巨大な装甲”。ーーーそれは何処から無く、まるで初めから其処に合ったかの様に馴染んだ〝ガントレット〟が顕現する。
己の『適合率』が確実に上昇していくのが、判断出来る程に解放した真なる力ーー。
「……着いて来れるか?」
圧倒的な威圧感と闘気。
朱色の髪は遡り逆立ち、かつて、緊張感の無い面影は去り、そこに居たのは戦場を駆け抜けた歴戦の戦士ただ一人。
突然、肩部の赤い外套を殴り捨てる様に宙に放れば一時的に姿を隠す。ーー勿論、それは『陽動』であり一瞬でも其れに気取られたならば、彼女の姿は消えているだろう。
「此方だ、歯ァ喰い縛れ…ッ!」
突如、○の頭上から声が伝われば、不意に〇の影が次第に濃くなり“重なる”。
それは、無駄な動作を一切捨てた動きで、大きく〇の頭上へ飛翔した茜の影であり、それに気付いた時には、巨躯なる黄金色の拳で頭蓋に目掛け急降下し振り下ろす姿であろう。
25
:
え
:2020/01/01(水) 20:11:52 ID:hJ7.fVEA
「(……加減すれば大丈夫だ。 ーーこの拳で誰も彼も守るんだ…!)」
茜は戦いの中にも関わらず、全身の力を抜いて目を閉ざす。
一般人から見れば完全に隙だらけ。ーーだが、それは彼女が精神を研ぎ澄ませ集中状態へと移行した証拠。 多少の武芸を齧った人間が見れば今の彼女には一分の隙もない事が分かるだろう。
迂闊に手を出し、下手に動けば足下を掬われかね無い。例えるなら『圏点(ゾーン)』或いは〝闘気の結界〟 ーー辺りの空気が重苦しく感じる程に、茜の纏う闘気は冷たく強大。
「───Wake up, Oriharukon.」
ーーー右目を瞑る。
ーーー手を伸ばす。
ーーーそして握る。
それだけの一動作で、周囲の砂利が撒き散る。 瞬く間に茜の右腕には音も無く“己の体躯”程の荘厳な“黄金色の巨大な装甲”。ーーーそれは何処から無く、まるで初めから其処に合ったかの様に馴染んだ〝ガントレット〟が顕現する。
己の『適合率』が確実に上昇していくのが、判断出来る程に解放した真なる力ーー。
「ーーあたしは本当は戦いたくないんだよ…。 例え、お前みたいな酷い奴でも…。」
圧倒的な威圧感と安心感。
朱色の髪は遡り逆立ち、かつて、緊張感の無い面影は去り、そこに居たのは戦場を駆け抜けた歴戦の戦士ただ一人。
突然、肩部の赤い外套を殴り捨てる様に宙(そら)に放れば、一時的に姿を隠す。ーー勿論、それは『陽動』であり一瞬でも其れに気取られたならば、彼女の姿は消えているだろう。
「! ……此方だ、……ッ!」
突如、○の頭上から声が伝われば、不意に〇の影が次第に濃くなり“重なる”。
それは、無駄な動作を一切捨てた動きで、大きく〇の頭上へ飛翔した茜の影であり、それに気付いた時には、巨躯なる黄金色の拳で頭蓋に目掛け急降下し振り下ろす姿であろう。
声を掛けずに強襲すれば、当たる確率も上がるが不意打ちは出来ないーー彼女の優しさという名の甘さが捨て切れ無い所以である。
26
:
え
:2020/01/03(金) 20:50:59 ID:hJ7.fVEA
「───……まだ自己紹介がしてなかったな。」
「あたしは〝比嘉茜〟 ……オリハルコンの霊装者にてアイギスの霊装者としてーー此処でお前に勝つ者だ!!」
「未来を拓く!」
27
:
え
:2020/01/03(金) 21:30:58 ID:hJ7.fVEA
「……誰も彼も今の一瞬を生きる為に、明日を賭けている。 ーーあたしはその皆の未来を『守り』たい。
───此処でお前を止めないと未来を拓けないんだよなあ。」
「はは、……いや、何! こういう役目は他の奴等には役不足だ! 自己犠牲馬鹿のあたしみたいな奴がお似合いって訳だ!」
28
:
え
:2020/01/05(日) 17:13:40 ID:hJ7.fVEA
「……誰も彼も今の一瞬を生きる為に、明日を賭けている。 ーーあたしはその皆の未来を『守り』たい。
───此処でお前を止めないと未来を拓けないんだよな。」
「はは、……いや、何。分かってる!! この“役目”は他の奴等には役不足だからな!ーー “自己犠牲馬鹿”のあたしみたいな奴がこそ適材適所って訳だ!」
その瞳は、まだ諦めた訳でも無く未だに闘志を滾らせ、朗らかに笑い。ーー
「Wake Up, NEO-Oriharikon」
爆煙の中で
両腕
29
:
え
:2020/01/05(日) 19:24:06 ID:hJ7.fVEA
気付いたら、“左腕”が消し飛んだ。
武装も砕け、装甲も喪失。ーー危機的状況に残ったのは、蛮勇な〝勇気〟と薄っ平な〝根性
〟───。
喉も爛れ、声もろくに発声出来ない。視界も真っ白だぜ…? 流石に今回ばっかりは“駄目”だなーー。
嗚呼、怖い。死ぬのは本当に怖くて寂しくて恐ろしい。死んだら『何も』残らないんだよなーー。
「(……走馬灯って本当に見えるんだな……。)」
朦朧した意識の中で、あたしは走馬燈を観測(み)た。 是れは褪せる事無い過去の記憶だ。───故郷の風景。 家族の笑顔。アイアスでの日々。戦友達の姿。そして、妹のーー。
! ……あーあ。このままだと“未練”が残る。ーーそれに、“前言撤回”だ。
「……まだ、だぜ……!」
「何度も負けてもッ! 何度も倒れてもッ! ーー立ち続ければいつ、か……必ず勝つ!」
「あたしはそうやって今迄、戦ってきたんだ…ッッ!」
「(ーー『何も』残らない……? 冗談じゃない!! 今、生きる者達に是(こ)の〝想い〟全てを託し、未来へーー!!)」
不思議な感覚だ。
今のあたしは砲撃が来ようが、斬撃が飛ぼうか脚が止める気がしない。ーーあと、もう少しだけ姉ちゃんに、勇気を分けてくれな?
武装すら無い───が。この右拳はその武装すら凌ぐ“想い”が乗ってるんだぜ…?
あと、三歩。
あと、二、歩
あと、一……。
「はは、……最期まで甘いな、あたし…も。」
「ーー未来を、掴め…。」
だが、その動きは不自然に静止する。 右拳が○の頬に触れた瞬間に、脱力した様に“するり”と拳が降ろされ、血化粧の様に○の頬に“くっきり”と血の跡が残る。
〝ぐらり〟───その肢体は、垂れされた糸が切れた様に今度こそ地面に斃れた。
「 (―――ああ、きっとこれで良かったんだーー。)」
その拳は、決して人を殺める事無く。
その身体は未来永劫動く事無く呼吸もする事無く。
人類の共通の最終到着である死が訪れた。ーーだが、彼女は満足げな顔で満足気に笑っていた。
30
:
え
:2020/01/05(日) 19:35:51 ID:hJ7.fVEA
気付いたら、“左腕”が消し飛んだ。
武装も砕け、装甲も喪失。ーー危機的状況に残ったのは、蛮勇な〝勇気〟と薄っ平な〝根性〟───。
喉も爛れ、声もろくに発声出来ない。視界も真っ白だぜ…? 流石に今回ばっかりは“駄目”だなーー。
嗚呼、怖い。死ぬのは本当に怖くて寂しくて恐ろしい。死んだら『何も』残らないんだよなーー。
「(……走馬灯って本当に見えるんだな……。)」
朦朧した意識の中で、あたしは走馬燈を観測(み)た。 是れは褪せる事無い過去の記憶だ。───故郷の風景。 家族の笑顔。アイアスでの日々。戦友達の姿。そして、妹のーー。
! ……あーあ。このままだと“未練”が残る。ーーそれに、“前言撤回”だ。
「……まだ、だぜ……!」
「何度も負けてもッ! 何度も倒れてもッ! ーー立ち続ければいつ、か……必ず勝つ!」
「あたしはそうやって今迄、戦ってきたんだ…ッッ!」
「(ーー『何も』残らない……? 冗談じゃない!! 今、生きる者達に是(こ)の〝想い〟全てを託し、未来へーー!!)」
不思議な感覚だ。“誰か”隣で身体を支えてくれる様に軽いや。
今のあたしは砲撃が来ようが、斬撃が飛ぼうか脚が止める気がしない。……はは、痩せ我慢だって? 確かに武装が無いからなー。───けど。見ろよ! 姉ちゃんの右拳はその武装すら凌ぐ“想い”が乗ってるんだぜ───!
あと、三歩。
あと、二、歩
あと、一……。
「はは、……“駄目だ”。最期まで甘いな、あたし…も。」
「ーー未来を、掴め…。」
だが、その動きは不自然に静止する。 右拳が○の頬に触れた瞬間に、脱力した様に“するり”と拳が降ろされ、血化粧の様に○の頬に“くっきり”と血の跡が残る。
〝ぐらり〟───その肢体は、垂れされた糸が切れた様に今度こそ地面に斃れた。
「 (―――ああ、きっとこれで良かったんだーー。)」
その拳は、決して人を殺める事無く。
その身体は未来永劫動く事無く呼吸もする事無く。
人類の共通の最終到着である死が訪れた。ーーだが、彼女は満足げな顔で満足気に笑っていた。
31
:
え
:2020/01/05(日) 19:46:51 ID:hJ7.fVEA
気付いたら、“左腕”が消し飛んだ。
武装も砕け、装甲も喪失。ーー危機的状況に残ったのは、蛮勇な〝勇気〟と薄っ平な〝根性〟───。
喉も爛れ、声もろくに発声出来ない。視界も真っ白だぜ…? 流石に今回ばっかりは“駄目”だなーー。
嗚呼、怖い。死ぬのは本当に怖くて寂しくて恐ろしい。死んだら『何も』残らないんだよなーー。
「(……走馬灯って本当に見えるんだな……。)」
朦朧した意識の中で、あたしは走馬燈を観測(み)た。 是れは褪せる事無い過去の記憶だ。───故郷の風景。 家族の笑顔。アイアスでの日々。戦友達の姿。そして、妹のーー。
! ……あーあ。このままだと“未練”が残る。ーーそれに、“前言撤回”だ。
「……まだ、だぜ……!」
「何度も負けてもッ! 何度も倒れてもッ! ーー立ち続ければいつ、か……必ず勝つ!」
「あたしはそうやって今迄、戦ってきたんだ…ッッ!」
「(ーー『何も』残らない……? 冗談じゃない!! 今、生きる者達に是(こ)の〝想い〟全てを託し、未来へーー!!)」
不思議な感覚だ。“誰か”隣で身体を支えてくれる様に軽い!
今のあたしは砲撃が来ようが、斬撃が飛ぼうか脚が止める気がしない。……はは、痩せ我慢だって? 確かに武装が無いからなー。───けど。見ろよ! 姉ちゃんの右拳はその武装すら凌ぐ“想い”が乗ってるんだぜ───!
あと、三歩。
あと、二、歩
あと、一……。
「ーーはは、…皆…ごめんな……。」
だが、その動きは不自然に静止する。 右拳が○の頬に触れた瞬間に、脱力した様に“するり”と拳が降ろされ、血化粧の様に○の頬に“くっきり”と血の跡が残る。
〝ぐらり〟───その肢体は、垂れされた糸が切れた様に今度こそ地面に斃れた。
「 (―――ああ、そうだな。……きっとこれで良かったんだよなーー。)」
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