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虐厨いじめスレ

228「いない」世界 6/6 首おいてけ濠 ◆vBEOnE9fo2:2019/08/14(水) 18:45:41 ID:yC7SNOCg0
「火と嵐の3か月」と名付けられることになる
『墓所』の怪異による蹂躙で各地の虐厨や虐待派は攻め滅ぼされた
3か月目の最終日、最後の拠点はグレートカメモナーが手を下すまでもなく
食料の奪い合いで自滅した
敵の全滅を確認すると、怪異たちはゆっくりと『墓所』へ引き上げていった

一方で怪異と鉢合わせたはずの愛護派たちは無事だった
と、いうのは
「見た事ないAAだな、お〜い!」
彼らが怪異たちにした行為は「声をかけて手を振ってみる」などの
「非戦闘的な挨拶」の類のみだったからだ
中には武装した者や戦闘車両に乗る者もいたが
「ぃぇぁ」
「なにこの子すげぇかわいい!!」
と、ひたすら写真を撮る等の行為に留め加害的行動は決してしなかったので
彼らが攻撃されることはなかった
実は徒歩で逃げだした虐厨たちが攻撃されなかったのもこれが原因である
怪異たちは「敵意」を向け「攻撃」を行う者のみを狙っていたのだ
脱出艇などの虐厨の持つ車両は「機銃」などがあり
脱出時に彼らはこれを使って反撃をしてしまった
つまり、威嚇も攻撃もせずただ逃げるだけなら逃げ延びられたのである

「やれやれ、こうなってしまったか」
『墓所』でそうつぶやいたのは、あの老人だった
彼は『墓所』の中からすべてを見ていた
すべてが見えていた
「最初のモナー」と呼ばれる人々の一人、それが彼の正体だった
彼らには特殊な能力と不死性こそあれど
戦闘を行うような力はない
だからマターリと虐殺の大規模戦争の時も参加せず
ただ裏から一刻も早く争いを終わらせるように働きかける事しかできなかった
あの争いはどうにかできた
でも今の争いはどうしようもなかった
「ルールを平気で破る」「人の泣き顔が心地いい」
そんなゲスが増えすぎたためだ
彼らにはいくら理を説いても心に訴えても無意味だった
「今が楽しければそれでいい」「自分の楽しみのために他人がどうなろうと知った事ではない」
かつての抗争の時もこういった輩はいたが周囲の人間が抑えたり諭したりしてくれた
しかし今は違う
押さえてくれる大人がいない今、彼らを止める事ができる人間はいなかった
それどころか彼らに賛同する輩が増殖していった
「非暴力・平和主義」
かつて自分たちが争いを終わらせるために徹底させたそれをも奴らは利用した
無力さを思い知った「最初のモナー」を含む始祖AAたちは
介入の中止を決断
全員が『墓所』へ引きこもった
虐厨たちの全滅を確認したグレートカメモナーたちが帰ってくる
彼らが『墓所』から離れる事はまた同じことが起きない限りはないだろう
いや、もう起きはしまい
「最初のモナー」は廃墟と荒野と化したAA世界を見ながら思った
もう復旧は不可能である
あの愛護派たちに希望の目を向けてみたが
彼らはAAではない全く別の種族だった
恐らくAA種族はかなり遠くへ引きこもったかあるいは死滅したのだろう
あの虐厨たちの手によって
「物にはいつか滅びが来る、とは言うが
我らAAの『終わり』がこんな悲惨なものとはな」
思わず愚痴がこぼれた

あの別種族たちが同じ過ちを繰り返さないように
彼はいるかどうかも定かではない「神」に祈り
庵へ帰った

(おわり)


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