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The Sealed Swordman "K"
8
:
名無しっ子
:2018/12/04(火) 02:12:58 ID:H7QCUWdo0
1階まで降りると一際大きな敵が待ち構えていた。「さしずめルームガーターと言ったところか…」敵が湯気を上げて動き出す。
「フロストアーマー キドウ… テキ サッチ ハイジョスル…」フロストアーマーの持っていた物が凍りついて剣と化した。
カナチがセイバーを構える。相手も剣を構える。その場に緊張が走ったが、破られるのも早かった。
次の瞬間、フロストアーマーが一気に距離を詰める。(あの巨体であの速度だと!?)とっさにカナチは後ろに飛び退く。
(クソッ!こんな程度で撤退する訳には…)双方の距離は徐々に縮まっていく。気づけばカナチは壁際にまで追いやられている。
(流石にコイツを飛び越せそうにないな… せめてあのヒーローのような力があれば壁キックで飛び越えられるのだが…)だがカナチはまだ気づいていなかった。既にアーマーの力を使っている事に。
「無駄だと思うが、やってみる価値はあるか…」カナチは後ろに飛び退き、壁を蹴った。その時だった。
脚部のアーマーがカナチを上跳ばせた。「!!」アーマーの力をカナチは理解した。これはただのアーマーでなく、強化装置でもある事を。
カナチはフロストアーマーの頭上を飛び越え、後ろに着地した。(そうか!オレは"上"も使えるのか!なら!)
フロストアーマーとの距離を一気に詰める。氷の鎧を斬り裂く。フロストアーマーがよろける。だが負けじと剣を振り下ろしてくる。
カナチは再び壁に向かって跳んだ。壁を使い、相手の裏を取る。鎧の一番弱そうな所を斬る。切っ先が吹いた湯気ごと斬り裂く。
フロストアーマーは最後の抵抗と言わんばかりに大きく剣を振り回した。が、余りにも振りが大きく、下をくぐられてしまう。カナチは股下から脚部関節を斬り裂いた。
敵はその場に倒れ込み、ついには動かなくなった。「このアーマーを一晩で作り出すとは… けんまも只者ではないな。」そう言ってカナチはまた進みだした。
地下に降りるとフロアが丸ごと水没していた。電気配線なんかお構いなしの状態だったので所々で漏電している。カナチはけんまから貰った酸素ボンベを装着して水の中に潜った。
この凍えるような寒さで水中はさぞかし寒いかと思いきや、水中はかなり温かかった。水中にはかつて売り物だった物が散乱しており、混沌としていた。
服屋のテナントからはジーンズが漂っていたり、車屋のテナントからはオプションで売られていたハンドルが漂っていたりした。
一刻も早く主を倒さねば、と決心したカナチは暗い水中を進んでいく。しかし道中も敵は居ない訳ではなく、魚型のロボットや酸素ボンベを背負った洗脳兵が居た。
敵を倒せば倒す程水中は混沌としていった。飛び散るコアの欠片、ロボットのオイルや部品、更に敵が動かした売り物までが散乱していた。
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