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The Sealed Swordman "K"
5
:
名無しっ子
:2018/12/04(火) 02:11:31 ID:H7QCUWdo0
Stage2 -凍結-
―「それで封印される前はどうしてたンマ?」「…確か"A.C."と名乗る奴を追っていた。ただ知らぬ間に封印されていたらしく、アンタがオレを開放するまで封印されていたのは分からなかった。」
「"A.C."…」"A.C."という名前にどこか引っかかるけんま。
「ハイ、健康診断は終わりンマ。50年も封印されてたのに問題一つ無いというのも凄いンマ。」先程していた話から、カナチが封印されたのは今から50年くらい前との事だ。
あそこは見た感じコールドスリープ施設ではなさそうだがどうやって封印したのかという事をけんまが考えていた時の事だった。
突如パソコンに大量の警告と共に通信が入る。
「どうやらウチの"お宝"をアンタらが盗んだらしいな。」通信が入ると共に部屋に緊張が走る。
「…その声は"A.C."か。」「ご名答。ウチが"A.C."や。何や、覚えとるんか。」「お前らの言う"お宝"はオレの事か。」「せや。だから"返して"ほしいんや。」
「!! カナチをお前には渡さないンマ!!」「なんや、"リス"から報告のあった"ちっこいの"もソコに居るんか。」「けんまはちっちゃくないンマ〜!!」
「またえらい可愛らしい反応やな。まあ、今日中に"返さない"となればこちらも行動に出るとするわ。今日"返す"気は無くても流石に明日になればその気になるやろ。
じゃあな、"お宝"と"ちっこい女子さん"。」「けんまは雄ンマー!!」切れた通信に向かってけんまが叫ぶ。
―「とりあえずカナチ的にはどう思ってるンマ?」「オレは奴の下に戻る気は無い。例え明日から不幸が訪れようとも―」カナチがセイバーを握る。「この剣で叩き斬るまでだ。」
「分かった。それならボクも全力で応援するンマ!」「さっきの話だと今日は向こうが攻めてこないだろう。オレが明日に備えて今日は休ませてもらう。」
「分かったンマ。戦士にも休息は必要ンマね。」
その夜
(感覚は今日の鍛錬の感じだと鈍ってはなさそうだ。明日からはしばらく休めそうにないし今日は早めに寝ておくか…)風呂上がりにカナチはこんな事を考えていた。
「けんま、風呂から出たぞ。」「50年ぶりの湯船はどうだったンマ?」「何か不思議な感じだったな。冷めないうちに次入りなよ。」「今やってるのが終わったら入るンマ。もう寝るンマ?」
「ああ。どこで寝ればいい?」「2階の一番奥の部屋に布団を準備しといたンマ。」それを聞いてカナチは床に入った。
「さーて、大急ぎで仕上げるンマね…」けんまは再び目の前の仕事に向かい合った。部屋の明かりは深夜になっても付いていた。
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