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The Sealed Swordman "K"

1ザマコスキー(仮):2018/12/04(火) 02:08:33 ID:H7QCUWdo0
※クッソ長くなるの現時点でもう確定してるのでまとめ兼専スレ化

305 名無しっ子 2018/10/01(月) 03:06:49 ID:8h9M8.Mg0
https://i.imgur.com/HXG19Iy.jpg
決まらないならここで聞けばいいじゃないって言われたので現段階で決まってる物をひとまずルーズリーフ片面に書く
原型留めてないのはいつもの癖

今作りかけのが完成したら3D環境の練習も兼ねてこのゲーム作りたい…

そして自分の中でのリンゴ飴先輩の扱いが会長と似たりよったりになってきてるという

37ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 01:38:32 ID:JK2dJXLk0
広間を抜けると、複雑だった道もほとんど無くなった。恐らく侵入対策してあるのはあの広間までだったのであろう。
しばらく行くと、玉座と思われる大部屋に着いた。「ここがゴール…なのかな?」「エネルギー反応見てる限りではそうっぽいンマが…」
しかしその大部屋は妙に小ざっぱりしていて誰も居なかった。―その時までは。
「よく来たわね、いらっしゃい。」天井から一人の少女が降りてきた。「あの蟲、あなたが壊したのね。見かけによらず大した度胸だわ。」
「座間子、気をつけるンマ。この反応、城主の反応ンマ。」けんまが座間子に警告する。
「えぇ、あのロボットは少し苦労したわ。」「あらそう。ならば少しは退屈しのぎになりそうね。まさかここまで来れる人が居るとは思わなかったもの。」
「何の偶然かは知らないけど、ここまで迷わず来れたわ。」(迷ってたンマよね…)「ならその"偶然"とやらをここで私にも見せて頂戴!」
敵はいきなり爆弾を放つ。「フォレストボム!」木の実のような爆弾は炸裂すると同時に大量の枝葉をそこら中に撒き散らす。
一瞬にして障害物を発生させると、敵は更に追撃体制に入る。「まだまだよ!」もう一度フォレストボムを放つ。
「くっ…!」座間子は飛んでくるフォレストボムを斬り落とすのがやっとだった。「あら、さっきまでの威勢はどうしたの?もうおしまい?ならこの十七実が直々に手を下す必要は無さそうね。」
「何ですって…!」座間子は再び槍を構える。「アイスジャベリン!」十七実目掛けて氷の槍を飛ばす。しかし一七実は余裕の表情を見せている。
「ホーネットチェイサー!」なんとバスターから蜂型のドローンを複数召喚し、槍を強引に相殺した。
「その程度の攻撃なら私が喰らうまでもありませんわ。行きなさい!」十七実は再びホーネットチェイサーを放つ。
蜂型ドローンが座間子に襲いかかろうとする。

しかしその時、襲いかかってきたドローンが急に全て動作を急に停止した。
「上手くいったンマ!座間子!」「けんまさん!どういう事なの?」「実はついさっき差出人不明のプログラムが送られてきたンマけど…」
(差出人不明… あの時の人?)「そのファイルがどうも敵の機械兵にピンポイントで感染するウィルスだったみたいンマ。感染するとシステムの制御権を乗っ取るバックドアを作るんだけど―」
「けんまさん、私にそういう話されても…」「すまないンマ。要約すると、あのドローンはこっちで制御出来るンマ!それじゃ早速…」
けんまがドローンを再起動する。「貴様…!一体何をした!!」「…これがあなたの言うところの"偶然"ってやつかな。」今や先程召喚されたドローンは座間子のオプションとして動いている。
「ならばもう一度召喚するまでだ!!」十七実はホーネットチェイサーを放つ。しかしそれに反応するように座間子のホーネットチェイサーも激しく動き出す。
なんとそれに呼応するかのように放たれたドローンが再びこちらに寝返る。「もうウィルスに感染したンマ!?なんて感染力ンマ…」通信機越しに見ていたけんまが驚く。
「…そんなにすごい事なの?」「凄いってレベルじゃないンマ!!これは…大戦でも通用する軍事兵器レベルンマ!!」けんまが興奮気味に話す。

38ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 01:39:11 ID:JK2dJXLk0
「一度ならぬ二度までも!!もういい!ならばこちらから行ってやろうじゃないの!」十七実が勢いよく後ろに飛び退く。
「喰らいなさい!フライングインパクト!!」十七実が勢いよくこちらに突っ込んでくる。
座間子はアーマーによって強化された身体能力で回避したが、それでも座間子の反応速度では到底避けきれない速度だった。
「あぁっ…!!」左脚が敵の攻撃に喰らってしまう。「そう、それでいいの。大人しく私の退屈を紛らわせてくれればいいの。」攻撃を喰らった座間子の左脚からは血が垂れる。
「座間子!大丈夫ンマ!?」「平気よ… これくらい…。」「平気じゃないンマ!!座間子は人に余計な心配させたくないのは分かってるンマ!!」
「ありがとう、けんまさん。でも…」座間子が槍を使って再び立ち上がる。「でも、私が行きたいって言ったから最後までやり遂げないとね。」
座間子は覚悟を決める。(神様… どうか私を護って…!)「いでよ氷竜!スピリット・オブ・ジ・オーシャン!」「そのザマでまだやるとはねぇ… 私も見直したよ。」
座間子はドローン、氷竜と共に突っ込む。左脚から垂れる血が軌跡を描く。「一刀両断!」座間子が槍を振り上げる。
「よろしい!ならばその意気に迎え撃ってあげましょう!!」十七実も両腕を合わせ、斧のようになった腕部を振り上げる。
その時だった。座間子の高ぶる精神と覚悟に同調したのか槍が輝き出す。「OVERCLOCK ACTIVE」槍が電子音声を発する。
座間子は興奮して聞こえなかったのか、そのまま振り下ろす。「水月斬!!」同時に十七実も腕を振り下ろす。「割木斬!!」

相打ちかのように思われたが、結果は一目瞭然だった。なんと、槍は十七実の腕に付いていた刃を切り落とした。
しかし座間子も今の一撃で力を使い果たしたのか、槍の光が消えると共に倒れ込む。十七実は今の一撃で唖然としていた。
無防備になった十七実に蜂と氷竜が喰らいつく。蜂はアーマーを破壊し、氷竜はコアを喰らう。
コアを破壊され、力を維持出来なくなった十七実は気を失い倒れ込む。

しばらくしてから座間子が再び立ち上がった。「やっと… やっと終わったのね…」座間子の頬には涙が伝っていた。
「こちら座間子、回収をお願いするわ。」座間子は十七実と共に拠点に帰還した。

Stage5に続く

39ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 03:02:47 ID:JK2dJXLk0
2週間溜め込んでようやく書き上げた、主人公が一時的に座間子になったカナチの話ですを
疲れからか、何か雑な作りになってしまう…
遅くなった大半の要因は十七実の設定が決まりきってなかったからという
今回は座間子への偏見と愛情の塊で書いてます 自分の中では座間子は純粋
BGMはメモがてらに書いてたやつがなんかNG回避してたからもう書いてるけど流星3の環境システムの電脳 https://youtu.be/BPPu52ElZw0

・恒例の世界観解説(?)
ゲームの方ではプレイヤーキャラの被ダメで使用不可になる事は無いです
ゲーム内世界ではカナチら以外にも"A.C."と戦ってる人は居る
"A.C."が率いる軍団はポリホーモや自衛隊等の"数で圧倒する"タイプの敵に非常に強い編成になっており、国防兵はあまり役に立ってないという
その反面カナチらのように"少数精鋭"タイプに非常に弱く、比較的簡単に内部への侵入を許してしまう編成になっている
座間子を助けたのもカナチら以外に"A.C."と戦ってる人の一人
ちなみに座間子の読み(故障した機械兵の件)は実は当たっていて、設定的には機械兵潰した奴=座間子助けた奴=けんまにウィルス渡した奴
自分の中では自分のキャラ当ててるつもりで書いてたりしますが恒心でそれはご法度なのは分かってるので読み手が各自解釈してください
一応設定としては変態ハッカーという設定だけはある事を言っておきます 他の設定はわざと作ってないです
正直座間子好き過ぎて恒心関係無いキャラ何度も出しそうになってる()
座間子は素は普通の女の子って感じなので虫嫌いという設定を組んでみる (個人的には)泣き顔も可愛い
オーバークロックについてはZXで言うO.I.S.に相当するシステムになる予定 詳細はまだ決まりきってない
There's no way back,the time is now for me.の一文は好きな曲の歌詞から取ってる
分かる人はGT5Pのあの曲から取ってると言えば…?
ホーネットチェイサーが木属性なのはエグゼ6のリスキーハニーのイメージ フライングインパクトは原作同様木属性

40ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 03:17:26 ID:JK2dJXLk0
以下フレーバーテキストみたいな物
この世界は本家〜ゼロ(DASHは何か違う気がする)、エグゼ・流星の世界とは違い、現実の延長線上世界観になっており、ロボットはネットワークに強依存している
そのため世界金融とかもウィルス1つで壊滅させれたりする
完全に自分専用の設定ですが、時代設定は2180年台のイメージ 多分自分の他作品との兼ね合いで前後する
"A.C."が率いる機械兵はIA-64をベースにしたアーキテクチャを使っており、150年以上前に廃盤になった設計なので作中世界ではその辺の知識を持つ人はごく一部
ちなみに普遍的に使われているのはAMD64とARMをルーツに持つ設計(現代のソレとは設計が大幅に違う為命令互換は無いという設定)
作中で出てきたウィルスのモデルはIoTウィルスの顔と言われているMiraiがモデル
作中で用いられたウィルスは廃盤になってから見つかった脆弱性を利用したウィルスであり、敵の機械兵が使うIA-64ベースの設計にピンポイントで刺さる設計
敵がIA-64ベースを使う理由は廃盤になって資料がほとんど消失されている事がセキュリティ的に好都合だったから
ちなみにけんまはその辺の知識無いですが、ウィルスに同梱されたメモにその辺の事を書いてある

多分次投稿出来るのは年明けしてからだと思います 年末までに色々やりたい事があるんでちょっと執筆は休みます
あとこれ完結したらこれの派生で1本書きたいところ

41ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 03:20:28 ID:JK2dJXLk0
ちなみに今手元で書いてるファイルには57,987バイトって出てます
これ文章だけで100KB行くわ(確信)

42名無しっ子:2018/12/22(土) 08:08:26 ID:i5drX.Ng0
>>41
何文字分ぐらいあるんですかね?

43名無しっ子:2018/12/22(土) 09:02:04 ID:i5drX.Ng0
レス読み飛ばしてたねすみません

44名無しっ子:2018/12/22(土) 09:03:29 ID:uAfk7Gy.0
超大作で草

45名無しっ子:2018/12/22(土) 09:23:54 ID:gpwcF6J.0
いいゾ��これ
恒心ラノベ部やね

46名無しっ子:2018/12/22(土) 11:38:23 ID:.IE0q1Bs0
これはいい。

47ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 13:23:57 ID:JK2dJXLk0
>>42
手元のファイル見る限り20414文字、計377行(本文のみ、改行・BGMメモ込)です
ようやく折り返し地点で50KB超えてるから120KB行きそう

世界観解説等も全部入れたらもっとある

48ザマコスキー(仮):2018/12/27(木) 01:58:15 ID:y3mX551M0
宣言というか戒めというか
本編完結したら外伝でけんま×カナチの話書きます
自分の中で話が粗方完成してるからさっさと本編書くぞ

49名無しっ子:2018/12/27(木) 12:21:08 ID:BYtaeVyI0
期待

50ザマコスキー(仮):2018/12/29(土) 19:31:41 ID:bPWDD/uw0
https://www.tokyometro.jp/station/yardmap_img/_station_%E6%B8%8B%E8%B0%B7_yardmap_images_yardmap.jpg
ダーキニーちゃんのステージ、渋谷駅にするのは決まってるんだけど攻略ルートどうしよう…
ボス戦は銀座線ホーム辺りにしようと思ってるが中ボスどこに置こう
ハチ公像の辺り?
帰ったらストリートビュー見とこ…

51名無しっ子:2018/12/30(日) 06:02:21 ID:bBZke4fw0
渋谷ならB5F東横(入口)→B4F中間乗り換えフロア(中ボス)→B3F田都(ボス)でええんちゃうか?
銀座線は東急百貨店の中にホームがあるから中ボスは自然と百貨店になるで
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a9/Railway_map_around_Shibuya_Station_20130316.svg/710px-Railway_map_around_Shibuya_Station_20130316.svg.png

52ザマコスキー(仮):2018/12/30(日) 10:13:57 ID:u/.y2epg0
出感。その方向で書きますわ

53ザマコスキー(仮):2018/12/30(日) 15:59:44 ID:u/.y2epg0
ルート決定:ヒカリエに転送される→B2Fに上がって宮益改札の所から田園都市線ホームに入る(中ボス)→ハチ公改札のほうに抜ける→しぶちかを抜けてJR線のほうへ→JR南改札から山手線ホームでボス戦
うーん、複雑!w

現地行った事無いだけにこのルート考えるの時間掛かりますわ…
参考資料:https://yahoo.jp/3BDf-X

54ザマコスキー(仮):2019/01/01(火) 20:22:07 ID:KBWuQaJo0
最速で今日寝るまでに投稿出来そう

55ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:44:05 ID:hJcAyXrI0
ようやく完成したので投稿…と言いたいとこだけど自分のよく分かってないミスで一気にやる気削がれてたので次に繋げる為にもちょっと愚痴らせてほしい

年末にバックアップしようとしてSDカードを泥から抜いたらまさかのデータ破損という悲惨な事件が起きた
これを自分でどうにかしようとして頑張ったけど、今の自分じゃどうしようも出来ない
せめて創作世界の自分のように頭おかしいってレベルの技術力があれば何とかなったんだろうけど、現実の自分じゃ精々強引にバックアップするのが精一杯だった
復元は今の自分には夢のまた夢なんだろうけど、それでも"将来の自分"に全てを託してみようという気持ちはある
変態技術は持っていないものの、一度熱狂的になったら他が忘れようともただ追い続ける自分を信じて…

https://i.imgur.com/pr1j53t.png
4年間の思い出よ、未だ見ぬ復活の時夢見て安らかに眠れ
来たりし日には主に再びその姿見せて安堵を届けよ

56ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:48:24 ID:hJcAyXrI0
さて、どうでもいい厨ニ臭い文章を垂れ流した後は本編投稿よ
今回は過去最長の6000文字、160行超えとかいう話になった
SSだとかなり長い方になるけどこの話全体として見ると短いほうという
何か書き上げるのに時間掛かったような気がするけどこの文章量じゃ当然か?

57ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:49:02 ID:hJcAyXrI0
Stage5 -閃光-

座間子が十七実を倒したその夜、拠点はいつもより静まり返っていた。
処置室でただ静かに光る高速再生機のモニター、誰も居ない食卓、研究室からカタカタと聞こえるキーボードの音…

座間子は満月に照らされた屋上で、夜景を見ながらただ一人考えていた。
何故"A.C."が私を狙ったのか、何故男性の洗脳兵が居なかったのか、そもそも何故私が隊長格だったのか。
降り積もった雪がよるの静寂を作り出していた。

研究室では、けんまが故障した機械兵の解析をずっとしていた。
「ンママ… コレを送ってきた人はどんなバケモノンマか…」けんまがディスプレイを見て驚愕する。
「2日で暗号解析してその上ウィルスにまで感染させるとか人外ンマ…」故障した機械兵はウィルスによりシステムを破壊されていた。
けんまに送られたファイルには、機械兵の解析に必要な事が一通り書かれており、けんまはそれを見ながら解析していた。
「こんなアーキテクチャ初めて見たンマけど、どうやって解読したンマか…」けんまは一心不乱にキーボードを叩く。
機械兵が破壊された時には自身のデータを消去するという挙動が書かれていたのだが、感染したウィルスがその挙動ごと強引にねじ伏せていた。
「どういう考え方してたらこんな綺麗にシステムだけぶっ壊せるンマか…」

解析を続けていると、ある特徴的なデータを見つけた。「ンマ…?このデータ、もしかして…?」
けんまは見つけたデータにアクセスしてみるが、エラーでアクセスを拒否されてしまう。
しかしけんまはエラーコードで何かを察したようで、「最後の鍵は東京にあるンマか…」と呟いた。

翌朝、麻酔が切れて眼が覚めたカナチが食卓に来ると、既にけんまと座間子が起きていた。
「カナチ、おはようンマ!身体の調子はどうンマ?」「若干痛みは残ってるが何ら問題は無い。それより座間子、その脚どうしたんだ?」
座間子の左脚には血が染みた包帯が巻かれていた。「ううん、大丈夫よ。」座間子がカナチに笑顔で返す。
カナチは大丈夫じゃないだろと言おうとしたが、けんまがこれ以上聞くなという気迫でこちらを見てきたので、それ以上聞かない事にした。
「カナチ、朝ご飯の用意は出来てるから出すンマ。それと、ご飯食べてる間にバスターを改造させてほしいンマ。」
そう言ってけんまはバスターを受け取り、朝食を取りに行った。

58ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:49:33 ID:hJcAyXrI0
カナチがテレビを点けると、新宿で機動隊と"A.C,"の部隊が衝突する映像が流れていた。
機動隊は"A.C."の部隊に向かって発砲するも、何ら動じる事無くただ歩み寄り、それどころか謎の閃光と共に何人かが敵に寝返っていた。
その後、"A.C."の部隊が撮影されている事に気づいたのか、カメラに銃口を向けた後、映像が崩壊して終了した。
流石にカナチもこれは捏造だろうと思ったが、別のカメラもその事を捉えており、その映像には敵の指揮官らしき人物も映し出されていた。
―そこには、10代前半であろう少女が、大型武装を身に付け飛び回っていたのだ。
こちらのカメラは先程の謎の閃光を捉えた後に身の危険を察したのか、その後急いで撤退する様子が映されていた。
「次の相手はアイツか…」「あの女の子… けんまさんと同じくらいの歳?」「恐らくそうだ。顔はよく見えなかったが、背丈からするとそうだろう。」
けんまが朝食を用意してくれたのでカナチは朝食を食べた。その間テレビでは、大阪城公園に生えた巨木に対する議論の様子が映されていた。

カナチが朝食を食べ終わり、けんまの下へ行くと、バスターの最終調整をしていた。
「カナチ、ちょうどいいとこに来たンマ。後ちょっとで調整が終わるンマ。」けんまがバスターを弄る。
「…よし、出来たンマ。」「今回はどんなのだ?」「えっと… まずこの"エレメント・ヒート"が―」けんまが試し打ちをする。
「こんな感じで炎の矢を扇状に飛ばせるンマ。で、こっちの"エレメント・ウッド"が―」再び試し打ちをする。
「こんな感じで衝撃で起爆する爆弾を飛ばすンマ。」「分かった。」カナチはけんまからバスターを受け取る。

「今回は渋谷に行けばいいんだな。」「ンマ。」「相手が相手だから少々やりにくいが…」カナチが転送機に乗る。
「それでもオレがやるしか無いな。けんま、転送を頼む。」「ンマ!ここまで来たカナチだから今回もきっと大丈夫ンマ!」
「カナチさん… 必ず帰ってきてね。」「あぁ、負ける訳にはいかないな。」カナチは二人に見送れられて渋谷に転送された。

カナチが転送された先では、空調から"A.C."の部隊と機動隊が衝突した時の火薬の臭いがしていた。
「…渋谷駅を要塞化したか。アイツの所まで辿り着くのに時間が掛からなければいいのだが…」
カナチは要塞化された渋谷駅を進む。普段なら一般人でごった返している渋谷駅なのだが、今日は違った。
歩いているのは自動哨戒用の機械兵、重装備を身に纏った洗脳兵、軽めの装備とローラーブレードを身に着けた機動歩兵…
更に道中には鉄道用電源や商用電源を使ったであろう電撃トラップが仕掛けられていた。
カナチはセイバーとバスターを手に転送された渋谷ヒカリエから飛び出した。

59ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:50:09 ID:hJcAyXrI0
元々"魔境"と称される渋谷駅なだけあり、敵将の所まで辿り着くのも一苦労だ。
レーダーを使って探し出そうにも、電撃トラップが放つエネルギーがそれを邪魔する。
「クソッ…!自分で探すしか無いのか!」
カナチは改札前に居座っていた洗脳兵を倒し、改札を飛び越える。
普段なら駅員が居て止められるが、今日は駅員は誰一人居ない。仮に居たとしても洗脳兵に取り込まれてるだろう。
カナチは改札を越え、階段を駆け下りた。

地下4階は待っていたと言わんばかりに大量の敵兵が配置されていた。
敵兵はカナチに気づくと、電撃などを飛ばして攻撃する。
カナチは迫りくる電撃を潜り、飛んできた銃弾を飛び越え、敵を無力化していく。
けんまも応戦の為に、早速昨日入手したウィルスを実戦投入する。
カナチは洗脳兵を、けんまは機械兵を相手取り、ひたすら敵を迎え撃つ。

道中のトイレには、偶然戦火から逃れた一般人が隠れていた。
一般人は敵兵と思い込んで怯えていたが、カナチがあやす。
「ヒッ… も…もう終わりだ…!!」「おい、落ち着け。オレはお前を偶然見かけたから助けに来ただけだ。ほら、コレを使え。」
カナチは転送用マーカーを手渡す。「コレを貼ればお前を仲間が回収してくれる。オレの拠点は奴らには見つかってないから安心しろ。」
「あなたは一体…?」「オレの名はカナチだ。奴の存在を追う者と言っておこう。」「カナチさん!!あなたは私にとっての英雄です!!この恩は一生忘れません!!」
「英雄か… オレは正義の味方でもなければ、自分を英雄と名乗った覚えも無い… ただ自分の信念に従って戦っているだけだ。」
カナチはそう言って、転送されるのを見送ってその場を去った。

敵将がどこに居るのか分からない中、カナチは直感で田園都市線のホームに向かう。
カナチが地下3階に上った時、大型の敵がカナチを待ち伏せていた。
声こそ発してはいないが、生身の腕が垣間見えてる辺り、洗脳兵が乗り込んで使うパワードアーマーのようだ。
「クソッ…!こんな狭いところで!!」カナチは電車4両分の幅で戦う事を強いられる。
柱や壁を盾に使ってもいいが、下手に使うと天井崩落の危険もある、匙加減の難しい地形だ。
双方睨み合いが続いたが、先に動いたのは敵のほうだ。
敵は周りの地形を気にせずいきなりガトリング銃を放つ。
放たれた弾丸は時刻表、ゴミ箱、安全柵などといった物を破壊していく。
カナチも敵の掃射に合わせて動くが、天井が低く思うように避けられない。
カナチの皮膚を数発の弾丸が切り裂く。傷口からは弾丸を追うように血が飛び出る。
距離を詰めようにも、機銃掃射のせいでまともに近づけない。
「けんま!どうにかしてくれ!!」カナチはけんまに助けを求める。
「カナチ、そんな事いきなり言われても…」けんまも必死でキーボードを叩く。
敵の機銃掃射は止む事なく無慈悲にカナチを狙い続ける。

60ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:50:33 ID:hJcAyXrI0
その時だった。辺り一面が一瞬で暗くなる。
「停電か!?」「ち、ちょっと調べてみるンマ!」
しかし空間が闇に覆われると同時に敵の機銃の音も止まった。
しばらくすると再び明かりが点いたが、敵兵は動き出せなかった。
「どうやらオーバーキャパシティ(電力超過)だったみたいンマね。」「電子制御であるが故の弱点か…」
敵のパワードアーマーには駅の商用電源を使っていたようで、余りの消費電力にブレーカーが落ちたのだ。
再起動にも相当な電力が必要なのか、カナチが動き出してもまだ動かない。
動かないパワードアーマーなど最早ただの鉄塊に過ぎない。カナチは一気に駆け寄りガトリングを斬り落とす。
充電が終わったのか、ようやく再起動したパワードアーマーだが、時既に遅し。
武装の剥がされたパワードアーマーは手際良く解体され、操縦者のコアを破壊する。
パワードアーマーは再び膝を付く。その鉄塊は二度と動き出す事は無かった。
カナチは破壊されたパワードアーマーを横目にハチ公改札の方へ走っていった。

地下2階に上がったカナチだが、未だに相手が居る位置を把握してない。
「どこだ…!」カナチが再び動き出そうとしたその時、上のほうで何かが崩れる音がした。
カナチが急いで階段を上がると、巡回兵が東急百貨店を荒らして回っていた部隊と衝突した。
敵はいきなり発砲してきたが、低い姿勢で弾丸を掻い潜り、敵の懐に潜る。手慣れた手付きで敵のコアを破壊していく。
巡回部隊を無力化した後東急のほうに向かうと、大胆に破壊された壁と飛散した瓦礫で変わり果てたしぶちかの姿があった。
進むか戻るか悩んでいたカナチだが、レーダーが一瞬強力なエネルギーを捉える。
「この反応… 山手線のほうか!」カナチは瓦礫で埋まったしぶちかを駆け抜ける。
途中、地上で交戦中の自衛隊員を見かけたが、構っている余裕など今は無い。
今はただ、敵将を探し出す事に集中しなければならない。

再びJRの駅構内に入ると、最後の守りと言わんばかりに敵兵が固まっていた。
敵兵は一斉に襲いかかってくるが、カナチは果敢に立ち向かう。
一見カナチが不利なように見えるが、カナチはこの状況を利用する。
先陣を切って突っ込んでくる機械兵の脚を斬り落とすと、後続がそれに躓くように次々と倒れていく。
銃弾を放ってくる敵に対しては高速で飛び回り、相手を翻弄する。
すると銃撃の精度があまり良くないのか、撃ち損じが別の敵兵に当たる。
カナチは次々と同士討ちで敵を無力化する。しばらくすれば、辺りは斬られた機械兵の残骸ばかりになっていた。
カナチは散らかった残骸を後に、奥に進む。南改札を抜けホームに降りる。

61ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:50:59 ID:hJcAyXrI0
ホームに降りたカナチは衝撃を受けた。
テレビで見たあの少女が、鉄道用電源で充電をしていたのだ。
「アイツ…アンドロイドか!?」カナチは自分の目を疑う。しかしセンサーが感知した信号にはきっちりと"人間"と出ていた。
「どういう事ンマ…!? 20kVの電源ンマよね!?」けんまも通信機越しに驚く。
向こうもこちらに気づいたのか、充電を終え、こちらに近づいてくる。
「ちょうどいいタイミングで来たのです。」「…アンタがこの部隊の指揮官か。」
「そうなのです。あんな奴らに電(いなづま)が自ら出向く必要は無いのです。」
「やけに自信たっぷりだな。それが20kV電源からくる自信か。」
「電の本気を見るのです!雷鳴に慄くがいいのです!!」電は蓄えた電力をオーラのように纏う。
「ならばその意気に答えさせてもらおう!!」双方が突っ込む。
お互い手にした武器には刃が形成されていた。
「落砕牙!」「昇炎斬!」お互いの斬撃が交差する。
しかしお互いに傷一つ付けなかった。初撃はお互いに様子見で放っただけだ。
「電の攻撃に怯まないのは流石なのです。」「あの程度でビビるようじゃ、ここまで来れないんでな。」
お互いの武器には斬った時の炎と電撃が残る。
電は再び武器を構える。「次は本気なのです!!」
銃口から電撃弾が放たれる。ゆっくりとした動きなのだが、かなりのエネルギーが圧縮されているのがカナチでも分かる。
「さぁ!私から逃げ惑うといいのです!」電撃弾は時折大きく放電しながらこちらに迫ってくる。
逃げ惑うカナチに電は追い打ちをかける。「こっちからも逃げてみるのです!スクランブルサンダー!!」
銃口から地を這う電撃が放たれる。電撃弾は双方からカナチを追い詰める。
「ならば…!」カナチもバスターを構える。「アイスジャベリン!!」
氷槍は電撃弾に向かって飛んでいく。氷槍は2つの電撃弾を貫き、ショートさせて強引に相殺した。
その隙にカナチも突っ込む。しかし突っ込まれるのを相手も想定していたのか、即座に反撃される。
「読み通りなのです!雷光閃!!」電は電気をオーラのように纏い、目にも留まらぬ速さで突き抜けた。
「ぐぅっ!!」カナチはセイバーで弾いたが、それでも電撃から逃れる事は出来ず、感電してしまう。
アーマーの効果により、致命傷にはなっていないものの、依然として痺れは残る。
「まだまだなのです!!スクランブル―」「させるか!!」電が構えたところにすかさずカナチがバスターを連射する。
カナチは息を切らせつつも再び立ち上がる。「この程度の攻撃で… くたばるかッ!!」
再びセイバーを握り懐に潜り込もうとするカナチ。「何度やっても同じなのです!!雷光―」

62ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:51:28 ID:hJcAyXrI0
「見切った!!」カナチは背中回り込み、コイル状のパーツを斬り落とす。
電の背中で急激に解放された電気が爆発を起こす。「ぐうっ!!」電はその衝撃でダメージを受ける。
斬り落とされたパーツからは、依然として火花が散る。
「よくも… よくもやってくれたのです!!もう怒ったのです!!」電は残った電力を全て解き放とうとする。
「ライトニング…」電の武器の間に巨大な電撃球が作られる。
カナチはバスターを放つも、強力なエネルギーに遮られる。
「これで終わりなのです!!ライトニングボルト!!」

電が電撃球を放とうとした途端、背中のパーツがオーバーロード(負荷超過)を起こしたのか、一斉に爆発してしまう。
「がはっ…!!」電は爆発の衝撃で大きく吹き飛ばされてしまい、線路に頭をぶつけて気絶してしまった。
「大丈夫か!?」カナチが近寄ったが、反応は無い。カナチは焦ったが、まだ脈はあるので生きてる事は確認した。
そしてカナチは静かに電のアーマーのコアを破壊した。
「けんま、聞こえるか?対象を無力化した、回収を頼む。」そう言ってカナチは幼き兵士と共に拠点に戻った。

Stage6に続く

63名無しっ子:2019/01/02(水) 19:01:42 ID:EwsooL/60
出感。
こまめなバックアップは大切やね

64ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 19:31:43 ID:hJcAyXrI0
システムと愛情が合わさった結果、座間子がレギュラーメンバー化してるカナチの話
4ボス書いたから後は実家だ!
今回の文量は6278文字、167行(BGMメモ・改行込)と、かなり長い
BGM:https://youtu.be/bsNHB_V1hTU
何回か変わった結果、ロックマン11のヒューズマンの曲に決定

毎度恒例のクッソ長いあとがきゾーン
ステージ出てから座間子はどうしてるって感じだけど、救護担当として転送されてきた怪我人を担当してる設定
今回は過去作からセリフやら技やら引っ張ってきてるので全部解説
・カナチの「オレは正義の味方でもなければ、自分を英雄と名乗った覚えも無い…」ってセリフ
 ゼロの数ある名言のゼロ4のバイル第2形態開始時のセリフ 名言だらけだからゼロコレを買え(ゼロスレ感)
・電の技各種
 雷光閃はX8、スクランブルサンダーは無印11、落砕牙はゼロ3、ライトニングボルトはロクフォルより 全部同じ感じの技として書いてる
・電の「雷鳴に慄くがいい」ってセリフ
 ヒューズマンのセリフからそのまま持ってきた 公式サイトで聞ける(3番のボイス)やで

今回は前に書いてた世界観の描写をしてみた(ポリホーモとか少数精鋭に弱いとか)
男性洗脳兵に関する設定を使うかどうかは悩んだ 一応対ポリホーモとかに駆り出される捨て駒って感じで考えてる
電が最初に出してた電撃弾はエグゼ・流星のサンダーボールのイメージで書いてます
今回は弱点不使用で倒させたかったからああいう感じにしてある 理由は特に無いけどレギュラー化出来るか?って感じ

電の言動ってあんな感じでいいの…? 艦これページ開いた事無いどころかDMM垢すら作ってないから分からん
二次創作から来てる知識を独自解釈して構成してるから多少ズレてそうな節はある

65ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 19:43:30 ID:hJcAyXrI0
軽い世界観解説
この世界のカナチは英雄となるべく生まれた存在ではなく、元々ただのやたら強い一般人
自分の信念に従って"A.C."を追っていたらこうなっただけ
他にも不殺の信念を持っており、機械兵しか完全に破壊しないのと「無力化」って表現にこだわってるのもそこから来てる
倒された洗脳兵は傷の程度はあれど裏では全員生きてる設定(3話参照)
弱点使わずに倒したらプレイアブル化するのもカナチが傷つけないように手加減してるって設定

現在の容量;75749B(73.9KB)
現在の手元のファイルの綜文字数/行数:26698文字/546行

66ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 20:22:36 ID:hJcAyXrI0
>>63
バックアップしようとした矢先にこれだから相当凹んだ

67名無しっ子:2019/01/02(水) 23:45:02 ID:EBIEVnMA0
やはり大作ですね
ダーキニーちゃんは六実ちゃんに癒してもらおう

68名無しっ子:2019/01/03(木) 03:36:25 ID:8PG3mZ560
SDカードは安物チップやから壊れやすいで
あとddrescue使ったんか?

69ザマコスキー(仮):2019/01/03(木) 11:46:14 ID:4vt55uUo0
>>68
ddrescueは使ってないけどDiskInternalsのやつ使ったら復旧出来そうなので資金に余裕が出来たら買いたいところ
仮想Linux組んでるからまた試してみるわ

Paragon Backup & Recovery 有能 エラー吐かない フォーマット無視してバックアップ出来る

70名無しっ子:2019/01/03(木) 15:28:03 ID:8PG3mZ560
>>69
壊れたものを修復は不可能やで
読めなかったところは0で埋めとるだけや
そのあたりはどのソフトウエアも同じ

71ザマコスキー(仮):2019/01/03(木) 18:10:19 ID:4vt55uUo0
ddrescue何で諦めたか思い出した
強制マウント出来ないからだ

72ザマコスキー(仮):2019/01/04(金) 19:40:11 ID:gmEsMpzE0
6話書き出しをルーズリーフ片面半書いたけどまた130行に届きそうな気がする
多分また片面殆どがステージ始まる前の掛け合いで埋まるわこれ

73名無しっ子:2019/01/04(金) 23:54:05 ID:gI2e80NA0
力作に身が震える。
それだけの文章だとまとめるだけで大変そう

74名無しっ子:2019/01/06(日) 23:48:58 ID:bZJXG1WA0
そういえば弱点をついて倒してしまったら六実ちゃんたちは仲間にならないのですか?

75ザマコスキー(仮):2019/01/07(月) 02:32:32 ID:CLrJ5tO20
>>74
その辺は今書いてるみたいに実家から全員無条件で使用可(特殊フラグ必要にするかも)にするかロクロクみたいにそれっきりか悩んでる
一応死んでないから傷が回復し次第動けるって設定は決まってるが…

76ザマコスキー(仮):2019/01/07(月) 21:28:42 ID:Jd/i7wOg0
ちょっと悩んでる事:ヒーローテーマをエグゼ5のやつか流星のやつ使うかで悩んでる
両方好きなだけにどっち使うか悩ましい

77ザマコスキー(仮):2019/01/09(水) 14:25:14 ID:D43MpfpM0
なんか6話の中ボスだけで2000文字ありそう
多分今の流れだとラスボスより強いわコイツ

78ザマコスキー(仮):2019/01/09(水) 14:36:37 ID:D43MpfpM0
今見返したらもう145行あって草
これもしかしたら300行行くんじゃ…?

79ザマコスキー(仮):2019/01/10(木) 15:21:32 ID:AEmapo820
今のペースだと多分最終話より長いやつが週末に投下出来そう
今の段階で前回より長いからな

80名無しっ子:2019/01/10(木) 20:53:23 ID:WrfWvEes0
ほんま大作ですね
頑張ってください

81ザマコスキー(仮):2019/01/11(金) 18:35:49 ID:M/vl83nY0
何となく全員にEX技(コマンドは両方チャージして地上上or下入れ同時解放)実装したいが木属性枠どうしよう
六実:天焦烈波
座間子:アイスメテオ
電:ライトニングボルト
は確定してるけど十七実はどうしよう
プリズムフォレスト?(MMBN2感)

82名無しっ子:2019/01/12(土) 12:02:59 ID:w5AWKT0U0
おっぱい大好き十七実は接近技にしてほしい

83ザマコスキー(仮):2019/01/14(月) 02:52:23 ID:7xSrZP920
ようやく長かった「中ボス戦の」執筆が終わった
あとは勢いでどうにか出来るやろ
ボスも行動フローチャート組んでるカラコロスだし

84ザマコスキー(仮):2019/01/16(水) 02:13:34 ID:WN8J8zBQ0
【悲報】6話、現段階で1万文字超えしてる
これ投稿する時何分割しなきゃいけないんですかね…
https://i.imgur.com/fvuTOQc.png
https://i.imgur.com/I53DLQx.png
ボス入ったからペースは一気に上がったんだけど

85名無しっ子:2019/01/16(水) 10:21:42 ID:Z.M17BlA0
画面真っ黒で草

86ザマコスキー(仮):2019/01/16(水) 14:35:49 ID:WN8J8zBQ0
ようやく完成した
今晩投稿したいとこ

注意:クッソ長くなった
量的に見ても6話の倍以上とかいう文字数だから専スレ立てて良かったって思うくらいの文量
これでしばらく絵のほうに専念出来そう

87名無しっ子:2019/01/16(水) 22:04:15 ID:CWDZqDOU0
投稿するだけで大変そう

88ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:38:33 ID:q3Y89z/U0
クッソ長くなって執筆に悩んだ6話、投下するナリよ〜

89ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:39:25 ID:q3Y89z/U0
Stage6 -変幻- (BGM:https://youtu.be/DYMyJzGDkig)

カナチが電を抱えて帰ってから5日、けんまはずっと謎のデータの解析を続けていた。
札幌、渋谷、大阪、福岡の4箇所にあった"A.C."の部隊活動拠点を制圧して鍵は全て揃ったはずなのだが、解析は難航していた。
それぞれの街は賑わいを徐々に取り戻しており、人々が惨状を過去の物にしようとしていた頃だった。
ニュースでは当てにならない情報が流され、挙句の果てには陰謀論まで出回りだしていた。

拠点の中でも"A.C."の正体は分からず終いかと思われていたが、その日の夜、けんまが大慌てで全員を呼び出す。
「たっ、大変ンマーーー!!!」「けんま、どうしたんだ?いきなりそんな大声出して。」
「とりあえずコレを見てほしいンマ!!」けんまはテレビに解析した情報を出す。「何だよ…コレ…」
そこには通信の発信元と思われる海上要塞の座標及び"A.C."の活動部隊のリストが表示されていた。
「多分ここに"A.C."が居るンマ。割ったデータが正しければ、あの要塞はだんだんこっちに近づいてきてるンマ。」
「…戦いはまだ終わってないって事か。」「それじゃあ… 私達は囮だったって事!?」
「…多分そうンマ。要塞の兵装情報を見てる限りではアレが本命っぽいンマ。」
「けんま、アレに乗り込めそうか?」「カナチお姉ちゃん!?」
「セキュリティ解読さえすれば一応行けるンマが… でもカナチ、本気ンマ!?まだセイバーの修理は終わってないンマよ!?」
「バスターだけで何とかする。どうせ余裕は無いんだろ?」
「確かに計算が合ってれば2日程度しか無いンマが… それでもセイバー無しで行くのは無茶ンマ!!」
「じゃあ何だ?一日で直せるのか?」「それは…」けんまがうつむく。
カナチのセイバーはけんまの理解力を超えた設計で、けんまでさえ少なくとも一ヶ月は掛かる物だった。
「だったらオレがセイバー無しで行ったほうが―」

「待って。」座間子がカナチの話を遮る。「多分あの人なら… あの人なら1日で直してくれるはず…」
「ンマっ!?そ、その人はどこに居るンマ!?」
「それは言えないの… あの人ちょっと変わってるから。でも私が持っていけばやってくれると思うわ。」
「1日か… 賭ける価値はありそうだな。分かった、お前を信じる事にするよ。」
「カナチさん… 分かったわ。けんまさん、後で私が言った所に送ってくれない?」「わ、分かったンマ。」
そう言って座間子は別の部屋に行った。どうも電話してるようだが、相手が誰かは分からなかった。
しばらくして座間子が出てきて、けんまからセイバーを受け取ってどこかへ転送された。
彼女がどこに行ったのか気になったけんまは追跡しようとしたが、向こうから通信が切断されたらしく、追跡出来なかった。
「本当にアレを1日で直せるンマかね…」「今はアイツを信じるしかない。」

翌日になっても座間子との通信は途絶えたままだった。
泊まりになると言っていたので帰ってこないのはわかっていたが、通信も出来ないとなると不安だった、
「まさか座間子ちゃん、変な事に巻き込まれてないよね?」「座間子お姉ちゃんはきっと大丈夫なのです!」
電が拠点に漂う不安を和らげようとする。「果たして間に合うかどうか…」
その日いっぱいは座間子からの応答は無かった。

翌日、朝早くに座間子から連絡が入り、けんまは寝ぼけ眼で応答する。
「けんまさん、セイバーの修理、終わりました。」「ふぁー… 分かったンマ、今回収するンマ。」
けんまが座間子を回収する。「カナチさんは?」
「まだ起きてないンマ。けんまはまだ眠いからもう少し寝かせてほしいンマ…」
けんまはソファーで眠りについたが、しばらくして非常事態が起こる事はこの時誰も予想してなかった。

あれから2時間程度たった時、突如として防災スピーカーから鳴り響く"武力攻撃"を意味するアラート。
拠点中が騒然とし、出勤時間になりつつある街は一瞬で静まり返る。その瞬間、日本中がパニックに包まれた。
―一部の人物を除いては。

90ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:40:16 ID:q3Y89z/U0
「…遂に奴が来たか。」アラートでカナチも眼が覚めたが、けんまと対照的に冷静沈着だった。
「あっ、カナチさん!セイバーの修理終わりましたよ!!」座間子がカナチにセイバーを手渡す。
「間に合ったのか。」「えぇ、あの人の技術力を甘く見てはいけませんわ。」
受け取ったカナチは早速セイバーを起動してみる。
「!! 何だこの出力…!!」出力がさらに上げられていたのか、カナチでも両手で持たないとセイバーに振り回されそうだった。
「座間子、コイツに何をした?」「あの人、"修理したついでに自分が出来る限界までチューニングした"って言ってたけどまさかここまで…」
「まさかコイツがここまでの性能を秘めていたとはな。面白い、使いこなしてやろうじゃねぇか。」
「凄いンマ… けんまでも悩んだあの構造を一日で修理した上にあそこまで改造するって一体何者ンマ…?」
「本人は"イリーガルな機械馬鹿"って言ってたけどね。そんな事より朝ごはん、用意しなくていいの?」
「忘れてたンマ!!」「けんまちゃん、まだ朝ご飯用意してなかったの!?なら私も手伝うから早く用意するよ!!」
けんまは六実に急かされながら、台所に朝食を用意しに向かった。

朝食を待っている間にテレビを点けると、どこの局も例の海上要塞と米軍及び海上自衛隊が交戦する様子が映されていた。
事態が事態なだけに当然と言えば当然なのだが、危機感と同時に違和感も伝わってきた。
今まで国内でここまで大規模な軍事テロが無かったので、この映像には複雑な感情を感じた。
しかし感心している場合でも無く、事態は深刻だった。
急遽招集された軍艦が海上要塞に攻撃するも、謎のエネルギーによって防がれ、反撃される様子が放映されていた。
あの要塞は緊急招集された艦とは言えど、軍艦の攻撃を物ともしない程に堅牢な物だった。
早く撃退しなければこのままでは"A.C."の部隊に制圧されてしまう、未曾有の国家存続危機でもあった。
放送は国内どころか世界中に恐怖と衝撃を与えた。一体あんな化物をどうやって倒すのか。

「カナチお姉ちゃん、電も行ったほうがいい?」「お前は来ないほうが身のためだろう。恐らくオレでやっとの所だ。」
「カナチさん、無理だと思ったら帰ってきてもいいのよ。」「分かってる。だがここまで来た以上、退く訳にはいかない。」
「お待たせンマ!朝ご飯出来たンマよ!」「…やけに今日は豪華だな。」
「カナチちゃんを私達も全力でサポートしたいから本気だしたわ!」「六実…」
「さて、けんまは先にセキュリティの解読の続きをしないといけないンマね…」けんまは飯を食べずに先に研究室に向かう。
が、すぐに出てきた。「何か分からないけどセキュリティが無効化されてたンマ… 誰かやったンマ?」
「あの人がやったんじゃないの?軍事通信解読したって自慢するくらいだし。」「恐ろしいンマ… その人って人間ンマよね?」
「一応人間よ。」(何だよ"一応"って…)

全員が食事を終え、出陣用意をする。
「…遂に決戦の時が来たか。」「えぇ。私だけでなく、皆がカナチさんの事を応援してるから… 絶対に帰ってきてね。」
「けんまも頑張るンマからカナチも負けないンマよ!!」「電も応援してるのです!!」
「無理そうなら私達も呼び出していいのよ?」「お前ら… よし、行ってくる。」
「カナチは絶対負けないンマ!」「…オレを信じろ。」
カナチは海上要塞に転送された。

91ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:40:41 ID:q3Y89z/U0
海上要塞の小さな一室に降り立ったカナチ。外からはまだ砲音が聞こえる。
(妙な胸騒ぎがするな… 国家存続危機だからか?) カナチは何かを感じ取っていたが、それが何か分からなかった。
だがここで悩んでる時間は無い。カナチは小部屋から飛び出す。

カナチ小部屋から出て、真っ先に見た光景は不思議な物だった。
ぶら下げられてる訳でも無いのに宙に浮かぶ足場、宇宙でもないのに落ちていない水、所々で飛びかう謎のエネルギー球…
「何だこの空間… まさか別次元とかじゃないよな?」「一応GPSで捕捉出来てるンマが…」
カナチは浮いた足場に乗っても落ちないどころか、逆に上昇する。
「この空間一帯がトラップっていう訳か。」カナチは浮遊足場を次々に渡っていく。
浮遊足場を渡り抜けると、次は氷塊の間に出た。
しかし、この部屋も奇妙で、氷塊と燃え盛る炎が同じ空間に存在していた。
炎の側にある氷は何故か溶けず、炎も消えずに弾けながら燃えていた。
敵の構成も同じように、氷を吐き出す機械兵と火炎放射機を携えた洗脳兵が居た。
「…ここにも洗脳兵が居たのか。」カナチが敵を斬ろうとしたその瞬間、カナチの眼の前に電撃が落ちる。
「!!」カナチが上を見ると、放電装置を背負った機械兵が居た。
「流石に本命なだけあって守りは硬いか。」機械兵相手にウィルスを感染させてある程度減らせてるとは言えど、ここは敵の本丸。
並大抵の敵の量では無かった。「ならば!」カナチはバスターを構える。
「フォレストボム!」大地の力を固めた爆弾は機械兵に向けて飛んでいく。
炸裂した時に放たれた蔦は放電装置の僅かな隙間に入り込み、複雑に絡まり合う。
もう一度放電装置を起動した時、基盤がショートを起こし、内部から破壊する。
そのままカナチは残った2体も流れ作業の如く対応する。
「次だ!」カナチは更に奥に居る敵にも奇襲をかける。
機械兵に背後から斬りかかり、背中から両断する。そのまま側に居た洗脳兵にはバスターを連射する。
奥に居た機械兵もバスターで撃ち抜く。

92ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:41:37 ID:q3Y89z/U0
そうしていくつかの部屋を切り抜けていったカナチだが、広く開けた部屋に出た時、カナチは目を疑った。
「そこに居るのは… 山岡!?何故こんな所に!」「よう、久しぶりだな。アンタも奴を追って来たのか。」
「あぁそうだ。分かっているなら先に進ませてくれ。」「おっと、そうはいかねぇ。"彼"にここを守れとの指令があった。」
「…そうか。」「だから俺はココでお前を倒す。」
「カナチ!知ってるンマか!?」けんまが通信機越しに驚く。「あぁ。アイツは… アイツはかつての仲間だ。」
拠点が騒然とする。「ど…どういう事ンマ!?」
「記憶が曖昧になってるが、これだけははっきりと覚えている。封印される前、オレはアイツと共に行動していた。
オレらは"A.C."を追っていた。ただ…」「ただ?」「それ以外の事が思い出せない。今覚えている事はこれだけだ。」
「何を一人で話している。お前の相手は俺だろ。さぁ、かかってこいよ。」「やるしか無いのか…!」
「いざ尋常に!」「「参る!!!」」
双方が剣を構え、お互いの隙を探る。歴戦の強者同士、いきなり突っ込むと反撃を喰らうのは分かっている。
カナチは必死に山岡の癖を思い出そうとする。山岡は鋭い目線でカナチの弱点を探る。
「どうした、以前のように突っ込んで来ないのか?」山岡がカナチを挑発する。
「あいにく以前どうしてたか思い出せないんでな。その挑発には乗らんぞ。」
「そうか、それは好都合。ならばこっちから!!」山岡が姿勢を低くし、弾丸のように突っ込んでくる。
山岡が手にした剣で斬りかかろうとするも、咄嗟にセイバーで防ぐ。
「そうだ!それでこそお前だ!」防がれたのを確認してから追撃しようとする。
「何故お前はオレに斬りかかる必要がある!」カナチも反撃の構えを取る。
「それはだな!"彼"が選ばれたからさ!」双方の斬撃が衝突する。
「"彼"とは誰の事だ!」鍔迫り合いしながら山岡に問う。
「教えてやろう!」山岡はカナチの斬撃を跳ね飛ばし、一旦距離を置く。
「"彼"とは私の同期… いや、我らが"尊師"だ!喰らえ!スクリーンディバイド!!」
山岡の剣から一瞬刀身が消えたかと思えば、何と離れた場所に居るはずのカナチを斬撃が襲う。
「ならばその"尊師"とやらに何を望む!」カナチも負けじと剣を携え一気に突っ込む。
「喰らえ!雷光閃!!」「遅い!!」何と山岡はカナチの斬撃を見てから回避した。
「その程度では"尊師"が望む"優しい世界"には適応出来ないぞ!」山岡がカナチの背後に回り込む。
「前より強くなってるが、まだ俺に追いついてないぞ!」山岡がカナチを羽織っていたマントで包む。
「奥義!アスパイアブレイク―」「させるか!昇炎斬!!」カナチはマントごと山岡を斬る。
山岡は寸前で回避したが、切っ先は山岡の髭を焦がす。「ほう… 少しはやるな。」
「当たり前だ。でなければここまで来れてないからな。」カナチは焼けたマントを払う。
「だが俺にはその斬撃に迷いが見える。だから俺に攻撃が当たらない。先に進めないのだ。」
「悩みだと?」「悩みを捨てきれてないからいつまでも俺の格下止まりなんだぞ!フミコミザン!!」
山岡が弾丸の如しスピードでカナチに斬りかかる。
「クソっ…!」カナチは反応したが、完全に防御する事は出来なかった。
「これが俺とお前の実力差だ!分かったか!」山岡は再び追撃の構えを取る。
「させるかっ…!!」カナチはバスターで咄嗟に山岡の腕を撃つ。
山岡の構えが解ける。「ほう、そんな物に頼るのか。お前らしくないな。」
「言ったはずだ、以前のやり方を思い出せないと。」カナチは再び立ち上がる。
「だが、思い出せないからこそ出来る事もある!フレイムアロー!!」
放たれた炎の矢は山岡の逃げ場を封じる。
「これでどうだ!水月斬!!」カナチは大きく振りかぶり山岡に斬りかかる。
「何だと!?」山岡はカナチの斬撃を防ぎきれなかった。
「…面白い、ここからが本番と行こうじゃないか。」
山岡は体制を立て直しながら笑うように呟く。
「我が力!"尊師"に認められ、"Colonel"(大佐)として認められた力を見せてやろう!!」
山岡の発した言葉と精神の昂りに同調するかの如く、山岡のセイバーが唸り、刀身が紅く染まる。
「今までの力は抑えていた物だという事を教えてやろう!クロスディバイド!!」
紅に染まった刀身は唸り、揺らめき、煙の如く形を失う。

93ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:42:08 ID:q3Y89z/U0
同時にカナチを貫くように2つの斬撃が同時に発生する。
「ぐはっ…!!」
X字にカナチを貫こうとする斬撃は、強化されたセイバーの出力でもいなしきれないくらいの力だった。
完全に相手のペースになっている。このまま戦い続けたらカナチが負けるのは確実だ。
「おっと、今のはただのウォームアップだぞ。こんなのでくたばってたらこの先には進めないぞ。」
山岡が再びカナチを挑発する。カナチのセイバーを握る手にも力がこもる。
「ならば!!」カナチは飛び石を渡るかの如く、低い姿勢で一気に突っ込む。
「この!オレが!お前に!負けるなど!誰が!決めた!昇炎斬!!」カナチが怒涛の連続攻撃を叩き込むも、全てかわされてしまう。
―最後の一発を除いて。
揺らぐ炎は山岡のアーマーを焦がす。ようやくまともな一撃が入ったのだ。
「ようやくか。よく当てれたな。それだけは褒めてやる。だが… それだけでは足りん!!」
再び剣を構える山岡。その構えはフミコミザンの物だった。
「喰らえ!フミコミ―」「させるか!!」カナチは振り抜く寸前で山岡の剣を弾く。
「何!?」剣を弾かれた事に動揺する山岡。
「一度喰らってアンタの癖は何となく分かった。こっちも成長してない訳ではないんでな。」
「…そうだ。それでこそお前だ。お前は以前から"喰らって覚える"タイプだった。」
「…昔のオレの事か。」「俺は以前からお前のその能力が羨ましいと思っていたくらいさ。」
「他人の強烈な技くらい一度見たら誰だって覚えるだろう。」
「いや違う。俺が見た中でそんな事が出来たのはお前くらいだ。」
「…何が言いたい。」「つまりだな… お前は最初から戦うべくして生まれた存在なのだ。」
「戦うべくして生まれた存在…」「隙あり!!」山岡は動揺したカナチに斬りかかる。
「覚えてないだろうが言ったはずだ。"戦いは一瞬たりとも気を抜くな"と。」
咄嗟に反応して無理やり鍔迫り合いに持っていくカナチ。
「その反応速度、見事だ。ここまで来れただけあるな。」
カナチの剣を払い、再び距離を取る山岡。
「そしてお前は今この戦いの中でも洗練されている感じがするな。流石は天才だ。」
「そうか。だが―」カナチも山岡の如く高速で突っ込む。
「出来れば剣は振るいたくないがな!水月斬!!」
山岡も剣で防ぐ。「いつまでそんな世迷い言を言っている!!」
追撃体制に入るカナチ。「世迷い言だと?」カナチの剣に電撃が走る。
「山岡ァ!何故オレがこうしてお前と戦う事になったのか考えろ!雷光閃!!」
セイバーは山岡の頬を掠める。
「…今のオレは誰も殺したくない。昔はどうだったか知らないが、少なくとも今はそうだ。」
「フッ…」山岡はカナチの言葉を鼻で笑う。「何がおかしい?」
「争いの為に生まれた者が争いを拒むとはな… それがどれだけ無駄な事か分かってるのか?」
「…どういう事だ。」カナチは剣を突き出したまま山岡に問う。
「お前はだな… お前の信念を真っ向から否定する事が最も重要なのだよ!!分かるか!?」
「山岡… 貴様ァ!!」カナチがキレる。山岡と同じように、精神の昂りに応じるが如く、刀身が蒼く輝く。
「そうだ!その感覚だ!!」カナチの剣を即座に弾き、カナチを飛び越え距離を取る。
「お前の力は怒りによって解放されるのだ!!」山岡はクロスディバイドの構えを取る。
「怒りの力、どれ程の物か見せてもらおう!!クロスディバイド!!」2つの斬撃がカナチを襲う。
「見切った!!」カナチはいなす事すらせず避ける。そのままの勢いで山岡に突っ込む。
「覚悟しろ山岡ァ!!」怒涛の連撃で山岡に斬りかかる。
剣は荒々しくも力強い軌跡を残すが、全てかわされてしまう。
「どうした!それがお前の本気か!」山岡は剣で受けるどころか身体を軽く反らすだけで全てかわしてしまう。
しばらく挑み続けるも、一発も当たらない。息を切らすカナチと余裕の表情すら見せる山岡。
「何故当たらない…!」「さぁな。お前がそんな事も分からないとは俺は思わないぜ?」
剣を持つカナチの手には焦りの色が見え始める。当然ながらこの戦闘には他の仲間はついて行けてない。
カナチの中では怒りが焦りに変わり始めていた。怒りが強かった分、また焦りも強い物となる。
山岡が何もせずともカナチは窮地に追い詰められる。一体何が悪かったのか、今のカナチには見当も付かない。
焦りで周囲の音が聞こえなくなっていく。砲音も、山岡の声も、仲間の声も、自分の声さえも―
自分でも何を言っているのか分からず、知る手段も無かった。

94ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:42:29 ID:q3Y89z/U0
山岡がカナチに止めを刺そうと一気に距離を詰めた時、カナチの脳裏に聞き覚えのある声がした。

「激流に逆らおうとする者は自らの身を滅ぼす。だが激流に同調する者はどうか?答えは自分で見つけよ―」

ふと意識が戻るカナチ。眼前には迫る山岡。
いつか聞いた師の言葉を思い出したカナチは最小限の動きで山岡の斬撃をいなす。
同時に忘れていた一つの技を思い出す。その技は未完成だったが、山岡の勢いを利用すれば完成しそうな予感がしていた。
(師匠、貴方の言っていたことの意味がようやく分かった気がした。言いたかった事はこういう事なんだな!)
自分の感覚に確信を持つカナチ。
「今の防御、見事だ。だがコイツはどうかな!!」再び猛牛の如し気迫で迫る山岡。
「甘い!!」山岡の斬撃の勢いを利用し、宙を舞うカナチ。(この感覚… 出来る!)
「何だと!?」斬撃を利用され、驚く山岡。空中で回転しながらセイバーを構えるカナチ。

「一刀両断!幻夢零!!」

強化されたセイバーの刀身がそのまま衝撃波となって地を割りながら飛んでいく。
しかしこの威力ではアーマーを粉砕するどころか山岡すら真っ二つにしてしまう。
「山岡ァ!よけろ!!」カナチは山岡に叫ぶ。
山岡もクロスディバイドで相殺しようとしたが、威力が高すぎて斬撃すら"斬り裂いて"しまった。
山岡は間一髪のところで避けたが、衝撃で壁にぶつけられる。山岡が着ていたアーマーの下には砕けたコア部分が見えていた。
彼も他と同じく、"A.C."の被害者だった。

「あれ… 俺はどうして…?それになんだ?この格好。」しばらくして山岡が目を覚ます。
「山岡、大丈夫か?」「えーっと、あなたは…」「オレはカナチだ。」
「カナチ…」山岡はカナチの名前を聞いてしばらく黙り込む。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」山岡が突如大声を上げる。
「ど、どうしたんだ!?いきなりそんな大声出して!?」不意の自体に驚くカナチ。
「カナチさん、早く奴を止めてください!!このままだと…!!」どうやら山岡は記憶が残っていたようだ。
「分かってる、鍵出してくれないか?」カナチに言われ、着ていたアーマー中を急いで探す山岡。
「あったコレです!早く止めてください!!」「確かに受け取ったぞ。お前は一旦拠点に帰ってろ。」カナチは転送マーカーを渡す。
「それ、付けたらオレの拠点に帰れるぞ。今動くのは危険だから一旦安め。」「お、おう。じゃあ気をつけてな。」
山岡は落ち着かぬ様子で拠点に戻った。拠点はざわめいたが無理も無い。今まで男性が居なかっただけに山岡の存在は異質だった。
「けんま、山岡はさっきと違って素は紳士だからそんな騒ぐ必要無いぞ。」
カナチは山岡を見送って再び歩みだした。

95ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:43:10 ID:q3Y89z/U0
ここまで来れば玉座までもう一息、しかし奇妙な空間は奥へ奥へと広がっていた。
まるで現実世界と仮想空間の境目が分からなくなっているようだった。
しかし奥から何か強烈な物を感じるのでこの先に何かがあるのは確実だ。
カナチはひたすら奥へ進む。進むごとに仮想空間に近づいているような気もする。
敵も様変わりしており、いつの間にか洗脳兵はおらず、機械兵ばかりになっていた。
「…別世界に迷い込んでないよな?」「多分時空は乱れてないと思うンマが…」
カナチが更に進むと、シャッターを発見した。「ようやく玉座か。早いとこここから去りたいところだな。」

カナチが中に入ると、これまた奇妙な空間の中に奇妙な"何か"が居た。
「…お前ナリね、ひろあきを倒したのは。」「あぁそうだ。お前の名は何だ?」
「当職はカラコロス、この要塞の主ナリよ。」カラコロスはこちらを向き、首元から炎を吹き上げる。
「ここまで誰も来なかったナリが、ようやく誰か来たナリね。でも当職は忙しいナリ。」
「外の事か。」「●はい。でもお前には当職の邪魔させないナリよ!」
「カナチ、来るンマよ!」「分かった!」
「バトルオペレーション、セット!」「イン!」
「すぐに灰にするナリよ!」
カラコロスが戦闘意思を示した瞬間、空間が一瞬歪む。今まで絨毯だと思っていた物が突如パネル状に変化する。
カナチが困惑してる間に先に仕掛けたのはカラコロス。目の間から居なくなったと思えば突如上から降ってくる。
カナチは間一髪のところで避けるも、再びテレポートする。
「コイツ…!超能力者か!?」カナチが目で追うも、テレポートされて見失う。
ノイズとともにけんまから通信が入る。「―ようやく繋がったンマ。」「けんま、どうした?」
「どうやらカナチはカラコロスの力で一種の電脳世界に入り込んでしまったみたいンマ。」
「電脳世界… というと?」けんまと通信してる間にもカラコロスは休む間も無く猛攻を続ける。
「お互い見てる限りデータ化されてるっぽいンマ。だからその空間では―」
再びノイズが強くなって聞こえなくなる。同時にカラコロスの眼も光る。
カナチの眼前に謎の光が発生する。本能的に危険を察知したカナチはすぐさま離れる。
光が大爆発を起こす。爆発が空間を揺らす。不思議なことに衝撃波と鼓膜を破るくらいの爆音は発生しなかった。
爆発が落ち着くとともに通信も再度安定する。「―カナチ!何があったンマ!?」
「分からない。ただアイツがいきなり爆発を起こしただけだ。」
「通信妨害ンマか…?まあいい、さっきの話の続きンマ。カナチの居る電脳世界では、全てがデータ化されてるみたいンマ。」
「…何となく察した。」「話が早いンマね。多分カナチの予想通り、データさえ書ければどうにでも出来る世界になってるンマ。」
「奴の動きは全部その影響か。」「カラコロスが有利になるコードなのは間違いないっぽいンマね。」
「書き換え次第で強化も弱体化もするって事か。」「そうンマ。だからけんまも―」再びノイズが強くなる。
再びカラコロスも動き出す。どうやらカラコロスの行動が止まると通信が安定化するようだ。
カラコロスはちゃぶ台返しの要領で床を剥がそうとする。
「させるか!」カナチもバスターを連射しながら突っ込む。
カラコロスが床を弾き飛ばす。パネル状の床は破片となってカナチのほうに飛んでくる。
「当たるか!」カナチは軽やかに飛んできた破片を飛び越え、カラコロスの懐に潜り込む。
「喰らえ!!」カナチは怒涛の猛攻をカラコロスに叩き込む。
しかしカラコロスからは血が飛び出る事もなく、それどころか傷一つすら付かなかった。
カラコロスは再びテレポートでカナチの元を去る。同時にけんまとの通信も安定する。
「―カナチ!」「どうもアイツが動くと切れるみたいだな。援護出来そうか?」
「分からないンマ。今やってみてるけど…」通信機越しにひたすらキーボードを叩く音が聞こえる。
カラコロスがようやくじっとしたかと思いきや、いきなり体が光りだす。
光が落ち着いたかと思ったら、カラコロスが放っていた光の色も変わった。

96ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:43:45 ID:q3Y89z/U0
先程まで赤い炎のような光を放っていたが、今度は硫黄のような黄色い光を放っていた。
「光無きところに光を。」カラコロスがそう言い放つと、カナチの足元のパネルが突如電気を纏いだす。
そして次の瞬間、その電気に引き寄せられるかのように雷が落ちる。カナチは雷が落ちる瞬間にカラコロスのほうに突っ込んで回避する。
再びカラコロスを斬りつけるも、やはり傷は付かなかった。「けんま!応答しろ!」「カナチ!どうしたンマ?」
「カラコロスを斬っても傷一つ付かないがちゃんと攻撃は通ってるのか?」「ちょっと待ってほしいンマ…」
再びけんまはキーボードを叩く。「…あったンマ!どうやらちゃんとダメージは通ってるみたいンマね。」
「一応斬った感覚はあったから通る事には通ってたんだな。」「一応このくらいのデータなら…」けんまの打鍵音が加速する。
「よし、出来たンマ!これでカナチにもカラコロスの体力が見えるようになったと思うンマが…」
そう言われ逃げ回るカラコロスをカナチが見ると、確かに足元に数字が表示されていた。どうやらこれが体力らしい。
「攻撃が通ってる事が分かっただけでもありがたい。サンキューけんま。」「容易い御用ンマ!」
「当職の秘密を探るとはいい度胸ナリね。」そう言うとカラコロスは再び強く光りだした。
今度は体から翠玉(エメラルド)のような光を放ち出した。
カラコロスが「身が震える。」と言うと、いきなり部屋自体が大きく揺れだした。
「カナチ!足元から何か来るンマ!」けんまがノイズまみれの通信でカナチに伝える。
カナチはそれを聞いて壁伝いに上へ上へと逃げる。
部屋の揺れが一段と大きくなった時、カラコロスが居るパネル以外を突き破るように巨大な木の杭のような物が飛び出してきた。
「あんなのに貫かれちゃお陀仏だな…」カナチは高所で杭が引っ込むのを待った。
不思議なことに、杭が引っ込むのと同時に割れて無くなったと思っていたパネルがどこからともなく出現する。
どうやらこの空間では自分達だけでなく、部屋自体がデータ化されてるようだ。
再びカラコロスは逃げ回る。カナチは動かずして上から落ちてくるのを待ち構える。
カラコロス視界から消える。もしやと思って上を見ると、やはり上から落ちてきた。
「来たな!」カナチは読み通りカラコロスを迎撃する。3段斬りに加え、昇炎斬も当てる。
カラコロスの足元に出ていた数字が大きく減る。「…どうやら弱点のようだな。」
「今のは痛かったナリよ。でもこれはどうナリか?」そう言うとまたカラコロスの体が光りだす。
カラコロスは瑠璃色の光を纏い、「始まりはいつも雨でした。」と呟くと、謎のエネルギーが上空で氷塊を形成する。
「裁きを。」カラコロスがそう言うと、空中で固定されていた氷塊が落ちてきた。
氷塊はカナチを追跡するように落ち、逃げ場を奪うように追い詰める。
カラコロスは次の攻撃の体制を整えている。「クソっ…!ならば!」カナチはセイバーを構える。
「雷光閃!」電撃を纏い、一気に突き抜ける。切っ先はカラコロスの腹を刺す。
「ナリッ!?」カラコロスは不意に攻撃されたからなのか、全身が麻痺して動かなくなる。
「今のうちに!!」カナチは畳み掛けるように連撃を決める。カラコロスの体力が残り300を切る。
カラコロスは再び翠玉色の光を纏い、カナチに「もうやめにしませんか。」と言う。先に仕掛けてきたのはそっちだろうが。
奴が翠玉色の光を纏ったという事はもう一度あの攻撃を出そうとしている。さっき分かったが、ギリギリ一発くらいなら入れる隙はある。
「身が震える。」そう言い放ち、再び部屋ごと揺らす。
「今だ!」カナチは壁を蹴り、回転しながら宙に舞う。
「一刀両断!幻夢零!!」放たれた斬撃はパネルを斬り裂きながらカラコロスを襲う。
カラコロスは逃げようとしたが、時既に遅し。強烈な斬撃はカラコロスを真っ二つに斬り裂く。
「自分の無力感… なぜ…こんなに…」カラコロスは最後に何か言っていたようだが、カナチには聞き取れなかった。
斬られた衝撃でカラコロスの体から何かのチップが飛び出てくる。カナチはそれを拾おうとしたが、その瞬間に山岡から通信が入る。

「カナチ!早く逃げろ!!崩壊するぞ!!!」山岡がそう言った瞬間、カナチの居た空間が再び歪む。
どうやらあの電脳空間はカラコロスの力で維持されていたらしく、息絶えると同時に元の空間に戻った。
そして同時に海上要塞自体も大きく揺れだす。明かりが消え、壁も崩れだす。
どうやらカラコロス自体が動力源になっていたようだ。要塞はゆっくりと落ち出す。
息絶えたカラコロスの体からは青白い光が発生している。カナチは急いでチップを拾い帰還する。

97ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:44:10 ID:q3Y89z/U0
カナチが拠点に戻り、アーマーを脱ごうとした瞬間、拠点が大きく揺れだす。
「地震か!?」揺れはしばらく続いた。
揺れが収まって、カナチはけんまに拾ったチップを手渡す。
「山岡は大丈夫なのか?」「見た感じ、大きな怪我は無いンマ。」「俺を誰だと思ってるんだよ。」
「…その様子だと全然問題は無さそうだな。」「あの程度の怪我、回復を待つまでも無いぞ。」
「で、さっきの揺れは何だったんだ?」「…アレは奴が爆発したんだ。」
爆発と聞いて一同が騒然とする。「爆発…ンマ?」「あぁそうだ。奴の体で発生していた核エネルギーが抑えられなくなったんだろう。」
「という事はオレが見たあの光とも関係がある訳か。」「…チェレンコフ放射ンマね。」
「何だそれ?」「詳しい説明は省くけど、簡単に言えば物質中の原子が速すぎる時に出る光ンマ。大抵の場合、核施設関連で発生するやつンマ。」

不安になった電がテレビを点けると、海底でカラコロスが爆発する瞬間の映像が流れていた。
マイクをぶち壊す程の爆音や異様な揺れと同時に巨大な水柱が立つ瞬間が収められていた。
側に居た複数の軍艦は押し流され、海面が大きくうねる様子が映されていた。
その爆発で津波が発生したらしく、画面には津波警報の表示がずっと出ていた。

カナチは報道内容に衝撃を受け、一人部屋に戻る。心配した山岡はカナチの部屋に入った。
「お前が辛いのも分かる。"A.C."が何を考えていたのかは知らないが、お前は救世主なんだ。」
「…オレはアイツを倒して良かったんだろうか?」カナチは暗い声で山岡に問う。
「俺は倒すべきだと思ってたぞ。あのままだと国自体が滅んでいたかもしれん。それに―」
「分かった、しばらく一人で居させてくれ…」カナチはそう言って山岡を部屋から追い出した。
(カナチがあそこまで辛いのは分かるが、奴を倒し損ねてたらもっと辛かっただろうな。)
山岡は言いたかった事を心に秘めつつ部屋を出ていった。

今回の事件でカナチはしばらく部屋から出てくる事は無かった。

Stage7に続く

98ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 01:26:13 ID:q3Y89z/U0
あまりにも長すぎて9分割になったカナチの話の6話ですを
6話、異様なまでに長いんですよ。その長さ、なんと13746文字・362行(改行・BGMメモ込)ですよ!
これがどれくらい長いかと言うと5話(6278文字・167行)の倍以上あるんですよ。
そのせいで遂に手元のファイルが100KBを突破したという

・毎回恒例のやたら長いあとがきゾーン
BGMはこのステージだけ特殊で全部エグゼ仕様
道中が"Two of Braves"
ボス戦前の掛け合いが"Distortion!"
山岡戦が"決戦!電脳獣!"
カラコロス戦が"Surge of Power!"
ステージクリアが"Enemy Deleted!"
https://www.youtube.com/playlist?list=PLOzb7RSW8xgfWSuYtUWh_cDkbBvLrE7qM

山岡が強すぎる件 執筆ペースが遅かったのも大体コイツのせい
山岡の居る部屋に入ってから出るまでに5008文字・134行も使ってるから話の半分が山岡戦という

元祖帯刀キャラの山岡ですが本作ではカナチの元仲間という立ち位置で登場
実力は本編描写通り大体カナチと対等なくらい強い 多分名実共にラスボスより強いと思う
本作の山岡は"A.C."率いる軍隊の陸軍大佐って設定 なんで山岡はスーツ姿ではなく軍服姿です
BGMがエグゼで階級が大佐って言われると分かる人はこの時点でもう分かると思いますがデザインベースはカーネル.EXEになります
もちろん技もカーネル譲りで"スクリーンディバイド""クロスディバイド""アスパイアブレイク"はまんまカーネルのやつ
フミコミザンはバトルチップより なお5ではフミコミザン自体が無いもよう(ブルース固有のみ)
ラスボスより強いって言いましたけど現状作中最強の技がコイツのアスパイアブレイクという
内部的な話になるけどこの技、なんと威力550というバ火力なんですよ なお原作同様の威力(重要)
この550、なんとカナチの体力を一撃で半分以上持っていく超必殺技レベルの大技
(カナチの体力内部値は1000でエグゼ・流星の改造無し最大値と同値)
ちなみに普通にピンピンしてるのでここで活躍は終わりではないです
強さとしてはゼロ4のクラフトみたいな感じか…?もっと強いか?
漫画とかでよくある"飛ぶ斬撃"はビームサーベルみたいな剣にして"刀身自体を飛ばす"って表現にしてみる エネルギー剣だから出来る事

99ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 01:49:34 ID:q3Y89z/U0
続き
カナチの師匠の設定は特に無いです
別に自キャラ当ててるとかそんなんじゃなくて設定の事考えてないです
ただカナチが50年封印されてたし死んでてもおかしくない

師匠とは逆に内部的に設定がある例の部外者、また登場
7話でも出す予定
ちなみに内部的にはこの後別のゲーム(非恒心)に繋がっていく …と思う
ガチ恋してるから設定は幾つかしか出さない間接的な形で自分サイドのキャラ出して座間子応援したいんや…
一応設定かなり少なめに書いてるから各自で自分のキャラ当てれるはず

カナチが今回習得した技の"幻夢零"、どこからどう見てもX5のアレです
空中で回転して出すのはMvC仕様っぽいイメージ
内部数値は威力250を予定
ちなみに山岡戦でやってた飛び石のように突っ込んで連撃っての、あれゼロ3のメシアステップからの乱舞のイメージで書いてる
https://i.imgur.com/XCxmwRi.gif 例の乱舞(ヒッフッホッフッハッホッデイヤー)

カラコロス戦はどう見てもエグゼを意識してます
https://i.imgur.com/f1Qsox7.png (画像はイメージです)
特に試合開始の例の掛け声
カラコロスが電脳世界に引きずり込んだのは超越神力か何か
尊師語録使ったら執筆が進む進む
ちなみにカラコロス、全キャラの中で唯一行動パターンまで完成してるキャラなんですよね
https://i.imgur.com/xuatybT.jpg
モデルになったのはどこからどう見てもエレメントマン 属性変わるとことか4属性に対応したパターンあるとことか

100ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 02:06:27 ID:q3Y89z/U0
書きたい事がまだあるからまだ続く

ちなみに今回の"A.C."サイドの作戦、主目標は"カナチを再起不能にする"だから要塞こそ落とされたが目標は達成してたり
山岡を登板させたのもその辺の理由

カラコロス、本作の設定だと地球外生命体かもしれない謎の存在って設定
主食は水と少量のウラン鉱石 体内で核融合と核分裂の両方が発生してる設定
カラコロスが最期に核爆発したの、核兵器ネタ及び尊師MMDの形式に従ってとりあえず爆破した
ちなみに放射能の問題はどうなのかって話だけど、一応建物の残骸及びカラコロスの死骸が全部吸収したって事で
体内から出てきたチップは放射能汚染されてないのでご安心を 中身は"A.C."に関するデータで
あと幻夢零習得フラグが無いと解析された情報からカナチのもう一つのEX技、"エレメンタルソニック"(エグゼ3のアレ)を習得させる予定

山岡のアスパイアブレイクの元ネタについてはこれ参照(カワリミマジックで避けてるのがソレ)
https://youtu.be/NDbTztytqwc?t=379

101ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 02:14:53 ID:q3Y89z/U0
7話についてはちょっと執筆休止したい
どうせ来週末にでもなったらまた書いてるだろうけど

現在の容量:114579 B(111 KB) 前回比:+38830 B(37.9 KB?)
現在の手元のファイルの綜文字数/行数:40450文字/910行

102ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 02:39:57 ID:q3Y89z/U0
そういや読み返して気付いたけど、この話擬音使ってないな
擬音に頼らずともここまで書けるのか

103名無しっ子:2019/01/17(木) 15:50:14 ID:yxH1GT1Q0
カラコロスはガッツリ爆散してて草

104ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 20:05:13 ID:qUvHPs8k0
ガバガバ仕様書書いてたらセーブデータは32バイトあればセーブ機能実装が出来そうな気がする
なお中身はバイナリデータだからjsonになる可能性も

105ザマコスキー(仮):2019/01/19(土) 11:49:25 ID:IE6p2zgo0
ネタメモ
実装優先度低
例の山岡のシーン、座間子でイベントフラグ(例のバイナリ表で2のやつ)あると千刃剣魔乱入
設定はMMBN6のコピーロイドみたいなの

106名無しっ子:2019/01/19(土) 18:24:51 ID:aPex4MO.0
師匠はオメガくん説

107ザマコスキー(仮):2019/01/20(日) 01:34:38 ID:F3Z0g98s0
設定は考えてないですが、セリフは北斗の拳のトキのイメージで書いてたり

激流に身を任せどうかする

108ザマコスキー(仮):2019/01/25(金) 01:31:19 ID:5ssrYyUc0
山岡、前に書いた通り陸軍大佐の設定を付けてカーネルベースでデザインしてみたら"山岡だった物"と化して全くの別キャラが見事出来上がるという

山岡の原型どこ…?
https://i.imgur.com/H9TbdqT.jpg

109名無しっ子:2019/01/26(土) 12:02:33 ID:pAa5iTzY0
この鎧の下でも乳首ビンビンしてるってマジ?

110ザマコスキー(仮):2019/01/30(水) 10:45:36 ID:IEd0251c0
芸術路線スレ久々に見たらカオスなやつ投下されてて海老
対カラコロスで採用しようかな

207 無名弁護士 sage 2018/12/23(日) 21:19:56.92 ID:V60NAGAl0
https://www.axfc.net/u/3949738
レタパニキが尊師音源で遊んでて草
玉音放送と無能ボイス(絶叫脱糞)と核ドラムでパーカッション周りだ
け原曲のやつらしい
絶叫脱糞と核ドラム以外の元の音分からんわ

111名無しっ子:2019/01/31(木) 23:16:42 ID:sFUYTSIw0
激しくて草

112ザマコスキー(仮):2019/02/04(月) 22:25:51 ID:RvY65wcY0
https://i.imgur.com/OUGGmMw.jpg
リンゴ飴先輩、いつものノリでデザインしたら例の如く原型無くなってて草
ラスボスらしい貫禄はあると思うんだけどな

デザインのノリがエグゼのソレだな

113名無しっ子:2019/02/04(月) 23:40:15 ID:aoYNGMRI0
頭のお団子がないと先輩感がなくなってしまうな

114ザマコスキー(仮):2019/02/04(月) 23:53:07 ID:NL6P6Qqo0
一応リンゴ飴もどきをブンブンするから…(震え声)

115ザマコスキー(仮):2019/02/11(月) 02:14:17 ID:u2qxgTyA0
仮連鎖値メモ
ヒッフッハ(ヒッフッホ):1-2-3
デイヤー:4
水月斬:3
割木斬:5
雷光閃:1
各種移動・空中・チャージセイバー:1
回転斬り:1-2-3-4-5-6
豆:0
セミCS:1
フルCS:2
フレイムアロー:1
アイスジャベリン:1-2-3-4-5
スパークバレット:1-2
フォレストボム:1-2-3-4

116ザマコスキー(仮):2019/02/13(水) 19:15:07 ID:WdseLtYk0
実装優先度メモ 20190213版
H
エグゼ式計算式実装
EX実装
連鎖値実装
セーブ実装
パッド対応
4ボス+山岡プレイアブル化
8属性実装
強化アイテム実装
掛け合い実装
リザルト実装
Win以外に移植
連動関連実装
EdgeAPI実装
L

117ザマコスキー(仮):2019/02/19(火) 01:22:42 ID:AVsUvNT60
Q:投稿遅すぎだろ書いてるのか
A:今ボスラッシュ書いてるからまだ待って…

リアルで疲れ溜まってるから思うように書けないんや
一応ボスラッシュの2体目執筆してるとこ

118名無しっ子:2019/02/20(水) 08:10:07 ID:/AFKyGCk0
応援してますを

119ザマコスキー(仮):2019/02/25(月) 18:35:23 ID:GqBGr7Wc0
https://i.imgur.com/lj4YplY.jpg
各種EX技のネタが固まってきたのでメモ書き

120名無しっ子:2019/02/27(水) 21:33:31 ID:eO8Yz7gQ0
>>119
ラーニングするとカナチの色変わったりするんですかね

121ザマコスキー(仮):2019/02/28(木) 01:18:29 ID:5LxeZ31M0
>>120
今のとこ色は変わらない方向で考えてる
ゼロ4みたいに装備変えたら変わるようにしようかな

122ザマコスキー(仮):2019/03/02(土) 02:24:12 ID:il9XHTh60
途中報告:現在12472文字/303行まで書いてる
執筆途中でも読みたいならpastebinで一時公開する

123名無しっ子:2019/03/02(土) 23:28:33 ID:fYsu4xtw0
とんでもない文字量で草
応援してますを

124ザマコスキー(仮):2019/03/03(日) 01:03:18 ID:BE65Gx/c0
https://pastebin.com/krrx672F
今の精神状況だと月末まで待っても完成しなさそうなので一旦仮投稿
一週間で消える

125名無しっ子:2019/03/03(日) 15:34:32 ID:cVKnZKSw0
これで今どの辺りまで完成しているのでしょうか

126ザマコスキー(仮):2019/03/03(日) 15:40:47 ID:wh3nNP7E0
>>125
ボスラッシュの3体目まで
あと1体書いたらラスボスに移る

127名無しっ子:2019/03/05(火) 08:16:29 ID:KkyqEf1U0
>>126
出感。

128ザマコスキー(仮):2019/03/17(日) 00:19:02 ID:2IlDjrZQ0
メモ:ラスボス執筆中
原作のペースだと月末に完成する可能性が50%くらい

129ザマコスキー(仮):2019/03/23(土) 23:58:02 ID:inlnalIY0
メモ:ラスボス分書き終わったからペースアップしそう

130名無しっ子:2019/03/24(日) 00:08:54 ID:1ZZIeZzk0
今月中にできそうな感じですかね

131ザマコスキー(仮):2019/03/27(水) 15:14:58 ID:rXAORtQc0
難産だったカナチの話の最終話、投稿する屋やで〜

132ザマコスキー(仮):2019/03/27(水) 15:15:32 ID:rXAORtQc0
Stage7 -流星-

カラコロスを倒して数日、カナチは部屋を出れないで居た。皆が元気付けようとしたのだが、カナチは聞く耳を持たなかった。
強靭な精神力を持つカナチと言えど、所詮は人間。完全無欠でないが故に何らかの理由で再起不能になる事もある。
カナチは人間であるが故の苦しみに蝕まれていた。
けんまがカナチに昼食を持っていき、戻ろうとした瞬間、突如入電通知が鳴り響く。けんまは嫌な予感がするも、通信機に向かう。
そのただならぬ様子を察した山岡もけんまの後を追う。

けんまが通信に応答すると、そこには逆光に浮かび上がる謎の人物が映し出されていた。
「…ようやく出たようだな。遅かったぞ。」加工されて誰だか分からない声で喋りだす。
「お前は…!!」見覚えがあるのか、山岡が反応する。
「…その声は山岡か。ウチの下から逃げ出してどこに行ったんかと思ったらそんなとこに居るんか。つべこべ言わんとはよ帰ってこい。」
どうやら通信相手は"A.C."のようだ。「生憎お前の下に戻る気なんぞ初めからないぞ、"A.C."さんよ。」
「そうか、ならそれはそれでいい。この機会や、裏切り者も纏めて全員"処理"したるわ。」「"処理"だと?何を言ってやがる。」
「アンタらが"協力"してくれたおかげでこっちの事は注目されずに済んだわ。」
「まさかあの海上要塞は最初から…!!」「ようやく気づいたようやな、その通りや。"アレ"は最初からウチが時間稼ぎのためにに用意したんや。」
「完全に騙されたンマ…」衝撃の事実に呆然とするけんま。「今更後悔しても遅いわ。こっちの計画は最終局面まで来たんや、ここまで来たら誰にも邪魔させんで。」
「最終局面だ?何を言っている。」「最後にこれだけ言っておくわ。3日後にはアンタらは全員こっちの物になる。残された自由を楽しむんやな。」
"A.C."はそう言い残して通信を切った。

「3日か…」「時間がありそうで無いンマね…」「おい、通信元割れるか?」「割れると思うが… どうするンマ?」
「どうするも何も決まってんだろ、俺がブッ壊しに行くんだよ。」「まだ傷が回復しきってないから…」
「うるせぇ!つべこべ言わずにやれ!」「分かったンマ…」けんまは通信の解析を始める。
少し時間は掛かったが、すぐに発信元は特定された。
「オーストラリアの荒野地帯… 何でそんな所ンマ?ちょっと調べてみるンマ。」けんまは衛星写真を調べ始める。
しばらくして、同じく衛星写真を眺めていた山岡が何かに気づく。「おい、左下のアレ、何だ?」
画面の端には何かの建築物が見切れていた。「ちょっと待つンマ。」けんまは別の衛星写真を取得した。
「「これは…!!」」二人は驚愕した。そこには大量のパラボラアンテナと小さな建物が写っていた。
「これ、見る限りつい最近建てられた物みたいンマね。」「電波望遠鏡や人工衛星用の通信設備じゃないよな、これ…」
「まだ分からないから一旦調べてみるンマ。」けんまは海外のデータベースを参照する。
しかし幾ら探せども一向にこのアンテナの情報が見つからない。「なぁけんま、もしかして…」
「…多分間違いないンマ。NASAや国立天文台機構のデータベースに無いのも見ると、これが"A.C."の物である可能性はかなり高いンマ。つまり…」
「―奴が宇宙に居るって事か。」「カナチ!もう大丈夫ンマ?」「さっきの通信を聞く限りはもう地上に居ないと思うぞ。それに…」
カナチが解析途中のカラコロスのチップを拾い上げる。
「コイツの件をいつまでも引きずってるようじゃ、こっちが負ける事は間違いないからな。」
「ようやくいつものお前に戻ったか、俺も心配したぞ。」「…なぁ、この事を皆に伝えたほうがいいか?」
「僕は伝えたほうがいいと思うンマ。宇宙に行くとなると距離的に簡単に戻ってこれないから、どうすべきかを皆と相談したほうがいいと思うンマ。」
「俺も同じく。もしかしたら何か分かるヤツがいるかもしれないからな。」「…そうか、なら夕食の時にでも言うか。」
カナチはそう言い残し、その場を去った。

133ザマコスキー(仮):2019/03/27(水) 15:16:09 ID:rXAORtQc0
その夜、カナチは久々に食卓に顔を出した。
「カナチさん、もう大丈夫なんですか?」「あぁ、もう落ち込んでいられない状況になったからな。」「落ち込んでいられない状況…?」
「そうだ。今からその件について伝えようと思っていた。」「何ですか?」
「実は今日の昼間、"A.C."から通信が入った。そこでは3日後にこちらに対して何らかの行動を起こすと言っていた。」
何も知らない4人は驚く。「どういう事…?」「それについてはこっちも分からないンマ。ただ…」「ただ?」
「この間の海上要塞よりも規模が大きくなると思うンマ。更にあれから分析を続けてみたら、どうも宇宙に居るのは確定っぽいンマ。」
「…あまり信じたくないけど、私の直感だと衛星軌道上から何かしてきそうね。」「サテライトキャノンでも使うのですか!?」
「まだそこまでは分からないンマ。どの衛星か特定出来てないからどういう事をしてくるか分からないンマ。」
「でも攻撃用なら探しやすいんじゃないですか?」「…恐らく"A.C."は旧式の軍事技術を流用してる可能性があるンマ。」
「現行の軍事衛星との区別が付きにくいって事か。だが前に国際条約で攻撃衛星は禁止されたはずじゃ?」
「あの条約はまだ中東の一部の国がまだサインしてないから散々批判されてるだろ。」
「となると、事はかなり厄介ね…」「今日含めあと3日でどうにか出来るのか?」
「多分特定は出来ると思うンマが… 問題はそこからンマ。場所を特定しようにもセキュリティを突破出来るかが問題になってくるンマ。」
「でもまずは衛星の特定する事が重要でしょ。私達はけんまちゃんを信じてるんだからね!」
「そうンマね。ならご飯を食べたらまた挑戦するンマ!」「…また徹夜だけはするなよ?」
7人は初めて全員揃って夕食を食べた。7人も居るとなるとかなり狭かったが、そんな事は彼女達にとっては大きな問題でなかった。

翌日、けんまは衛星の特定には成功したものの、セキュリティ突破に難儀していた。
(やはり軍事技術を流用してるだけあって相当なセキュリティンマ…)3時間悩んでも一向に緒が見つからない。
「けんまさん、調子はどうですか?」座間子が差し入れに来る。「駄目ンマ… 復号化鍵が未だに分からないンマ…」
けんまが座間子に資料を見せる。「一応特定は出来たンマが、ここから先に進めそうにないンマ…」けんまは机にへばり付く。
「それは大変ね… ところでこの資料、ちょっと借りてもいい?」「別にいいンマが… 何に使うつもりンマ?」
「ちょっとこっちも調べてみたい事があってね。」そう言って座間子は資料を持って出ていった。
「どうしてこう上手く行かないンマかね…」けんまは不満をボヤきながら再びパソコンの画面に向き合った。

世間はまだ恐怖が迫っている事を知らず、テレビではいつもどおり下らないバラエティ番組が流れていた。
「…このまま何も無く終わったらいいのにね。」「電は… 電はどうしたらいいのですか?」
迫りくる恐怖に怯える電。六実は怯える電を優しく抱きしめる。
「きっと大丈夫よ。この間の海上要塞の時だってどうにかなったでしょ。」
落ち着けようとする六実だが、電の目には涙が浮かぶ。「それでも… 怖い物は怖いのです…」
(今回ばかしは私も不安だけど… それでも…!)

その日の晩、けんまは情緒不安定になっていた。「ンマ…!!どうして…!どうして!!」
ソファーに倒れ込み動かなくなるけんま。「もう考えるのが嫌なくらい頭痛いンマ…」
「あの衛星、NASAのデータベースに載ってないのが腹立つな。どうやって他の衛星回避してんだ?」
山岡はけんまの出した資料を見ながらコーラを飲む。
「NASAのデータベースから他の衛星の位置抜いて使ってるっぽいンマ。軍事衛星に関しても位置だけは載ってるンマよ。」
「寄生虫か何かかよ、タチが悪いな。」「全くンマ… もう今日は晩ご飯食べたら寝ていいンマか?」
「その様子だとそれ以上やったら流石に体調崩すから今日はさっさと寝たほうがいいと思うぞ。」
「分かったンマ… 今日はこれ以上考えたくないンマ…」
けんまはさっさとご飯を食べると、そのまま風呂も入らずに寝た。
けんまが寝て2時間くらい経った頃だろうか、作業途中のまま放置されていたパソコンに一通のメールが届いた。

134ザマコスキー(仮):2019/03/27(水) 15:16:42 ID:rXAORtQc0
翌朝、9時を過ぎてもけんまは起きてこなかった。痺れを切らした六実はけんまを起こしに行く。
「けんまちゃん、もう9時ですよ、いい加減起きてください!」「…ンマっ?」けんまは六実に布団を剥がされようやく目覚める。
「昨日頑張ったみたいですけど、まだ終わってないんでしょ。」「そ、そうだったンマ!早くやらないと―」
けんまは慌ててパソコンに向かうが、一通のメールが届いている事に気づく。
(何か来てるンマ… 誰からンマ?)けんまが届いたメールを開くと、けんまは驚愕した。
そこにはけんまが散々悩んだ暗号化の復号化方法と暗号生成鍵及び通信の暗号化アルゴリズムが一通り書かれていた。
「!? ど、どういう事ンマ!?あれだけ悩んだ方式が…」メールの内容に驚愕するけんまを影から見つめる座間子。
「これ、偽情報じゃないンマよね…?」けんまは恐る恐るメールに書かれていた通りの手順で復号化に挑む。
コマンドを実行した時、けんまは恐怖すら覚えた。何とあれ程悩んでいた衛星の情報があっという間に筒抜けになったのだ。
「何がともあれ、衛星にアクセス出来たみたいね。どう?そこからどうにかなりそう?」側で見ていた六実がけんまに問う。
けんまは驚きで声が出ないまま、ひたすらキーボードを叩く。画面には様々な情報が映し出される。
「これは…!!」けんまは慌てて資料を出して食卓に走った。

「ようやく起きてきたのです!寝坊助さん!」「あら、やっと起きたのね。」十七実と電がけんまを待っていた。
「あれ… カナチはどこに居るンマ?」「カナチさんなら先程山岡さんと一緒に出ていきましたよ。」
「電話持ってるンマか…」けんまは急いで電話を鳴らし、カナチを呼び出す。
「どうした、けんま―」「カナチ!!早く帰ってくるンマ!!アクセス出来たンマ!!」
そのままけんまは興奮気味に何かを話していたが、カナチには理解出来なかった。

けんまに呼び出され、足早に帰ってきたカナチと山岡はけんまに押されて食卓に向かう。
「まずはこの資料から先に読んでほしいンマ!」けんまが出した資料には衛星の事が書かれていた。
資料には衛星の名前も記されており、名前から今までの規模を容易に上回る事が想像出来た。
その衛星の名は"The Ragnarok"(終焉の日)と記されていた。
「ラグナロク… この設計はそれほど威力が高い物なのか?」
「計算が間違ってなければ、最大出力だと北海道を丸ごと焼けるくらいンマ。」
「北海道全域が炸裂範囲!?」けんまの言葉を聞いて、一同愕然とする。
「見てる限りは核兵器を軽く上回る衛星兵器ンマ。もしこれが起動すると…」
「文字通り"終焉の日"と化す訳か。」「ンマ。しかも厄介な事に、今まさに充電されてるンマ。」
「…どのくらい余裕があるのですか?」電が涙声で聞く。「…多分あと15時間程度ンマ。」
「ハッキングは試したの?」「こっちからの命令は何も送れなかったンマ。多分、中から直接制御してるンマ。」
「この大きさだと確かに中に相当量なクルーが居てもおかしくはないな。」
「ISSより大きいって相当ね… どうやって打ち上げたのかしら?」
「そこまでは分からないンマ… でも見た限り中に制御装置があるのは確定してるからそこに直接アクセスすれば…!」
「…そこにアクセスするのがオレの仕事って訳か。」「多分見る限りではこれを挿したらこっちから制御出来るンマ。」
けんまはカナチにドングルを渡す。「この作戦、失敗出来ないンマよ。」
「あぁ、分かってる。 …全てはオレに託されたと。」「カナチならきっと出来るンマ。」
「…そうと決まればやるしか無いな。」「俺も一緒に行きたいが行けるか?」
「残念だけど… 衛星軌道上までかなり距離があるから一回で転送出来るのは一人だけンマ。それに充電にも時間が掛かるンマ。」
「そうか。なら俺はここで待っていたほうがいいのか。」「でも出撃用意はしといてほしいンマ。何があるか分からないンマ。」
「分かった。いつでも出れるようにしておこう。」「それじゃあ、今回のルートを説明するンマ。」
けんまは内部構造図を卓上に出す。
「調べた結果、ここの転送装置から送れそうな場所はここになるンマ。で、コンパネと思われる物がここにあるンマ。」
けんまが説明したルートは下層にある倉庫に転送した後、内部を伝って上層を目指すルートだった。
「多分扉には電子ロックがされてると思うけど、そのドングルをかざせば解錠出来ると思うンマ。」
しばらくけんまは作戦の説明を続けた。

135ザマコスキー(仮):2019/03/27(水) 15:17:17 ID:rXAORtQc0
「―これが今回の作戦である、"The Punisher"(断罪者)の概要ンマ。」
(いつの間にそんな名前付けたんだ…)山岡は声にはしなかったものの、作戦名にツッコミを入れた。
作戦の概要を聞いたカナチは最後の出撃用意をする。「…これが本当に最後だよな。」
「映像分析した結果、"A.C."があの中に居るのはほぼ間違いないンマ。だからアレを停止させれば…!」
「分かった。ならば行って倒すまでだな。」けんまの説明を受け、カナチは出撃準備をする。
カナチの出撃準備が終わるまでの間、その場には海上要塞の時とは違う空気が流れていた。
恐怖、困惑、不安、そして希望―
「よし、これだけ持っていけば大体対処出来るだろう。それじゃあ、行ってくるぞ。」
カナチは皆に見守られ、ラグナロクへと向かった。
「必ず帰ってこいよ…」山岡は一人カナチに向けて呟いた。

(…ここ衛星軌道上だよな?)ラグナロクに到着したカナチだが、少し違和感を覚える。
本来衛星軌道上まで来ると、上下の概念が無くなるのだが、ラグナロクには存在した。
恐らくラグナロクのどこかに重力を発生させる装置があるのだろう。
吸い込まれるかのような静寂の中、カナチは上層に向かって進みだした。
周囲の構造を把握するために静かに物陰に隠れるカナチ。遠くから響いてくる足音に妙な緊張を覚える。
顔を出して確認したいところだが、障害物も無く、覗き込もうにも覗けない。
やがて足音はカナチが隠れていた柱の手前で止む。静かに鳴るモーターの音。カナチは息を潜める。

しかしその静寂はすぐに破られた。
「異常な生体反応確認!異常な生体反応確認!警備班は直ちに出撃せよ!繰り替えす、異常な生体反応確認―」
鳴り響く警報音とアナウンス。招集されて続々とカナチを囲うように集まる機械兵。
機械兵の銃口が一斉にこちらを向いたが、カナチは微動だにせず、冷静沈着だった。
やがて敵兵のうち一体が引き金を引く。同じくして機械兵の間にも閃光が走る。
「雷光閃!!」まるで撃ったのは残像だと言わんばかりに勢いよく銃を斬り裂く。
そしてカナチはまるでレーザー光の如く駆け回り、囲んでいた敵兵をあっという間に破壊した。
(増援が来る前に一気に奥に行きたいところだな…)カナチはまた静かに上層を目指して走り出した。

一方司令室では、"A.C."がモニターを見つめて作戦を練っていた。
「親方、第3層に侵入者が出たようですが、如何しましょうか?」
「ネズミが一匹入り込んだか… まぁいい、"コピーの部屋"に誘導しろ。」
「了解しました、シャッターを閉めて誘導させます。」そう言って機械兵が端末をいじると、シャッターが次々と閉まっていった。
「誰が破ったんか分からんが、ようアレを突破したな。とりあえずは消耗させるのが優先やな。」
そう言って"A.C."は司令室から去った。

カナチは次々と閉まるシャッターに本来のルートを阻まれていた。しかし道は残されているので奥へ奥へと進む。
道中、敵の妨害もあったが、カナチにとっては大した事でなく、ただ突き進んで行った。
しばらく進むと大きく開けた部屋に出た。部屋には転送装置と思われし物が4つ置かれていた。
カナチが入ると部屋のシャッターがロックされた。「閉じ込められたか!?」
部屋にはもう1つシャッターがあったが、こちらもロックされていた。
電子ロックのようなのでドングルを使ってみたが、開きはしなかった。
「多分転送装置の先にこの部屋の鍵があるンマね。」「攻略しろと言わんばかりに置いてるから逆に怪しいが…」
カナチが転送装置に乗る。「他に手段は無さそうだな。」そう言って転送装置のスイッチを入れた。

136ザマコスキー(仮):2019/03/27(水) 15:17:54 ID:rXAORtQc0
カナチが転送された先は広めの部屋だった。扉も無く、他にあるのは帰りに使うであろう転送装置と生気を感じられない人影だけだった。
しかしその人影はどこかで見たような物だった。やがて逆光が収まり、その正体を表すと皆が驚愕した。
「あれは… 私!?」通信機の向こうで一七実が反応する。
「私はドッペルゲンガーを見てるのかしら…?」「多分アレは精密に作られたアンドロイドだと思うンマ。」
十七実のコピーは静かに顔を上げ、こちらを認識する。その眼は紅く輝いていた。
「そうか、ロボットなら遠慮なく斬らせてもらう。」カナチが剣を構えると、相手も瞬時にアーマーを展開した。
「Enemy Encountering…」十七実のコピーは抑揚の無い機械音声を発する。
次の瞬間、相手はいきなりフライングインパクトで突っ込んでくる。
軌道が単純なので簡単に避ける事が出来たが、不意打ちにカナチは驚いた。
そのまま十七実のコピーは間髪入れずに銃口をこちらに向ける。
「"Reset Bomb" Ready…」機械音声が不気味さを一層引き立てる。銃口に何かが装填される様が見える。
「Launch!!」十七実のコピーがそう発すると、巨大なフォレストボムが放たれた。
しかしカナチもそう簡単にやられる訳にはいかない。
「ならば!」カナチは手際よくバスターにエレメント・ヒートをセットする。「フレイムアロー!!」
放たれた炎の矢は植物塊である敵弾を焼き尽くす。矢は弾を貫通し、十七実のコピーのアーマーを焼く。
焼かれたと共に、強烈なノイズ音を出す十七実のコピー。「どうやら弱点と言ったところか。」
しかし相手もこれで引くような相手でなく、すぐさま体制を立て直し、攻撃態勢に戻す。
両腕の翼のような刃を展開し、斧のように振り回す。カナチは咄嗟にセイバーで受ける。
鉛のように重たい一撃はカナチでもいなすのが精一杯だった。状況はカナチが不利になってきている。
だが、カナチもただ押されているわけでもなく、相手の癖を探っていた。
どうやら相手は隙を無くそうとして両手を別々のタイミングで振り下ろしているようだが、両手を振り下ろした後、振り上げるのに僅かに隙が存在する。
カナチはその隙を見逃さなかった。相手の連撃の僅かな隙に一気に攻め込む。
斬撃は相手のアーマーを斬り裂く。アーマーの下からは基盤が垣間見えた。
カナチは敵が機械である事を確信し、再び攻めの構えを取る。
相手も高く飛び上がり、割木斬でカナチを斬り落とそうとする。
カナチも昇炎斬を放ち、迎撃する。
セイバーから炎が消えた時、空間は静寂に包まれた。双方が微動だにしなかった。
十七実のコピーは膝から崩れ落ちる。コア部からカードが浮き出る。
「…これが鍵のようだな。」カナチはカードを手にし、その場を去った。

再び転送されて元の場所に戻されたカナチは早速扉を開けようと試みる。
しかし扉は開かなかった。だが、扉に付いていた発光体の色が1つ変わった。
発光体の数は全部で4つ。つまり4つの鍵を全て手に入れなければ先へ進めない仕掛けだ。
「どうやらこれはただの飾りじゃなさそうだな。」「まるでカナチを試しているかのようンマね…」
そして再びカナチは転送機に乗り、スイッチを入れた。


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