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The Sealed Swordman "K"

21ザマコスキー(仮):2018/12/10(月) 03:34:51 ID:Xj0Yk8s60
半数を処理した時、更に上から追加で敵兵が投入される。「クソッ!まだ増えるのかよ!?」カナチが増え続ける敵に苛立ちを覚えたその時だった。

「スピリット・オブ・ジ・オーシャン!」

突如視界の外から氷竜が飛んできた。「座間子、何でここに!?」カナチが振り向いた先には座間子がアーマーを着込んで立っていた。「私も手伝いたくて。」
「お前、そのアーマーはどうしたんだ?それに身体も…」「身体のほうは朝にも言った通りもう大丈夫です。アーマーに関してはけんまさんに頼んで修復してもらいました。」
けんまから通信が入る。「カナチ、間に合ったみたいンマね!」「けんま!何で彼女を転送したんだ!」「それは… 彼女が直接行きたいって言ったンマ。」
「座間子、どうして…」「あら、仲間を助けるのに理由なんて必要かしら?それにこの数だと一人じゃ厳しいでしょ。私も手伝うわ。」「…分かった。けんま!座間子のサポート頼む!」
「了解ンマ!」二人は手分けして敵を倒す。一人は水を纏ったセイバーで、もう一人は氷の竜を従えて。けんまから引き続き通信が入る。「カナチ!敵の増援生産を止めたからあともうちょっとンマ!」
「通りで次から次へと湧いてた訳だな…」現場となった工場だが、制圧された後に機械兵を作り出す工場へと変えられていた。「今からシャッター制御を乗っ取るからもう少し頑張ってほしいンマ!」
「了解した。出来るだけ早く頼む。」二人は引き続き敵を倒し続ける。一室には壊された敵の残骸が数多く散らばっている。二人が敵を倒してるうちに、気づけばその一室の火は鎮火していた。
「カナチ!制御権取れたンマ!」行く手を阻んでいたシャッターが開く。「サンキュー、けんま!」カナチはまた燃え盛る工場の中へ進んでいく。
カナチが再び進んだのを見送った時、座間子は力を失い床に座り込んでしまった。「座間子、大丈夫ンマ!?」「…少し無茶をしすぎたようね。」「まだ体力が回復しきる前に出たンマから…」
「いいの。私を救ってくれたあの人の役に立てたなら…」座間子はカナチに完全回復したと言っていたが、それは嘘だった。彼女はカナチを安心させるためにわざと嘘をついた。
朝見た時にけんまも薄々気づいてはいたが、あえてそれを指摘しなかった。彼もカナチを最善の状態で送り出す事が第一であり、カナチに不安要素を持たせたくなかったからだ。
「とりあえず早く戻ってくるンマ!」「…分かったわ。」座間子は持っていた緊急用転送装置を使い、拠点に戻る。「…負けないでね。」座間子は燃え盛る工場を後にした。


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