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The Sealed Swordman "K"
2
:
名無しっ子
:2018/12/04(火) 02:09:14 ID:H7QCUWdo0
Stage1 -目覚め-
(ハァ…ハァ…)「流石にもう振り切れないンマ…!」
"立入禁止区域"に鳴り響く足音と警報。「タチサレ…タチサレ…」無人のラブドール型警備ロボに追いかけられるけんま。
(ひっ…ひとまずあそこに隠れるンマ!)やっとの思いで見つけた部屋に転がりこむ。しかし無残にも別の警備ロボに見つかってしまう。
「イブツ…ハイジョ…ハイジョ…」感情の感じられない声で警備ロボが動き出すと、けんまは慌てて銃を構える。
「こっ…こっちに来るなンマ〜!!」「ハイジョ…ハイジョ…」「ンマ〜〜〜〜っっ!!!」しかしけんまがいくら銃を乱射しても一発も当たらない。(お…終わりンマー!!!)
けんまがそう思った次の瞬間、遠くで何かが割れる音がした。同時に警報が鳴り出した。「ビーッ!ビーッ!制御装置破損!制御装置破損!」
不測の事態に驚いたけんまだが、偶然眼の前の警備ロボの動きも止まった。後ろからは新たな警備ロボが来ている。
けんまはまた奥へと走り出したが、すぐに行き止まりに突き当たってしまう。警備ロボに追い付かれ、今度こそ駄目だと思ったその時
「まだコイツらが居たのか…しつこい奴らだな。」
けんまが声のした方向を向くと、誰かが立っていた。けんまは目を疑った。(あれはカナチ…!?文献上の存在のはずンマ!?)
そう思った矢先、カナチはこちらを向いて「おい、ソレを貸せ」そう言ってけんまから銃を取り上げると、正確無慈悲に警備ロボを撃ち抜いてけんまが来た道を進む。
「あの銃を片手で扱うンマか…」けんまはカナチの強さに驚きつつも、彼女の後を追っていく事にした。
けんまは銃を取られたので何か使えそうな物を探すと、さっきの流れ弾が当たった跡がある制御装置らしき物の陰に1本のビームセイバーを見つけた。
「とりあえずこれがあれば何とかなりそうンマね。ただこれはまだ使えるンマか?」
そう言ってセイバーを起動した瞬間、「ンマっ…!?なんて出力ンマ!!」セイバーの出力が規格外なまでに高く、腕を持っていかれそうになった。
「…とりあえずコレは最後の手段として取っておくンマか。」そう言ってセイバーを持ってカナチの後を追うけんま。
彼女が通った後は死屍累々と化しており、全ての警備ロボが破壊されていた。
ようやくカナチに追いついたけんまだが、後ろから親玉と思われる大物が近づいていた事に気づかず捕らえられてしまう。
「やめろ!離すンマ!!」けんまは必死に抵抗するも無駄で、それどころか銃弾すら通らない。「やめろ〜〜!!離すンマ〜〜!!!」
けんまが必死に暴れたが、その時に誤ってセイバーを手放してしまう。「ンマっ!?僕のセイバーが!!」床にセイバーが転がる。「ツブス…ツブシテヤル…」低く唸るように呟くロボット。
その時何かを思い出したかのようにカナチがセイバーを拾い、ロボットに斬りかかる。
「くたばれッ…!!」
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