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雑談スレ

5考える名無しさん:2016/02/18(木) 18:10:55 ID:CpCwh0eY0
デカルトの情念論がすごく面白い。これは「ニーチェの言葉」みたいな感じで出版したらかなり売れそう

「怒り」によって赤くなる人々は、「怒り」によって青くなる人々よりも恐ろしくないのはなぜか
 さて、この怒りの情念の外的表徴は、人々の気質のさまざまであることにより、また怒りを構成し怒りに結合している他の諸情念のさまざまであることによって、いろいろ異なっている。
 たとえば、怒ると、青くなったり、ふるえたりする人があるとともに、赤くなったり、泣いたりさえもする人がある。そして普通には、青くなる人の怒りは、赤くなる人のいかりよりもこわいと判断されている。そのわけは、顔つきやことば以外のもので復讐しようと思わず、またそう思ってもできないときには、人は怒りはじめからその熱と力との全体をあげて用いることになり、そのために赤くなるのである。そのうえ、ときとしてはほかのしかたで復讐できぬために、自己自身に対してくやしさと憐れみとを感じて、そのために泣くこともあるのである。ところが反対に、おちついて、もっと大きな復讐を決心している人々は、自分の怒りのもととなった行為によって、そういう復讐をせざるをえなくなったことを考えて、悲しみをおぼえるのであり、またときとしては、自分の決心したことから生じうるさまざまな悪に懸念をいだくのであって、そういうわけで彼らははじめは青くなり、冷たくなり、ふるえもするのである。けれどもあとになって、復讐を実行する段になると、寒気ではじまった熱病が、通常、最もはげしいものであるのと同様に、彼らははじめに冷たかっただけ、それだけより熱くなるのである。


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