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【棄てられた】ゴーストタウンで戦闘【街にて】

100あーに:2016/02/16(火) 17:56:20
アスタビニェ南東

外はもう日没し、夜間へと入る。
この黒い男の狩りの時間が本格的に始まるのだ。
「・・・・・・そっちか」
北西の方向へと進んでいく・・・。
「しかもお目当てのあの女ときた 始末にかかる」

101そーりゅー:2016/02/16(火) 20:07:46
書き込むとこ間違えましたごめんなさい


日が暮れ始め、雲間からオレンジ色の夕日が漏れている。
「もうこんな時間か。さっき到着したばかりなのに」
こんな寒冷地を大きな荷物を背負って歩くと大変なことになりそうなので、ここで野宿することにした。
テントを張り、ランプに火を灯して明かりを作る。

102あーに:2016/02/16(火) 20:30:41
捕虜収容所 1階
「アオオオオオオッ!!!」
アズールMDらが収容所の改造をしているところ、オオカミが乱入してきた。
「エフゲニー君ちょっと失礼」
「ッ・・・!?」
アズールMDがエフゲニーの意識を乗っ取り、持っているコンクリート塊を放り投げて。
そこから、左腕のクジラの口からビームを吐き出し、オオカミを焼き殺した。
「・・・・・フン、オオカミごときがこのアズールMDに楯突くか!!
 死後の世界で身の程を知るがいい、雑兵!!」

南東
「・・・・北東のがやられたか。
残りは南西、北西」

103そーりゅー:2016/02/16(火) 22:22:45
「・・・!」
外で音がした。小さな音が小刻みに聞こえてるので、何かが動く音だろう。
また人間の足音にしては音が小さいので、動物の足音だとわかる。
リリィは降ろしたリュックサックからブリーフケースを取り出すと、数字を入力して解錠し、中から拳銃を取り出す。
サプレッサーを取り付け準備を終えると、テントから手だけを出し、鈴を遠くに投げる。
オオカミが鈴の音に反応して投げつけた方向に近づくのを音で察知すると、テントから身を乗り出し、オオカミに向けて発砲した。

104あーに:2016/02/16(火) 22:59:50
「アキャインッ!」
発砲が命中したらしく、オオカミは多少の痙攣をしてから絶命し、消滅した。

「・・・・北西、あの女にはあの程度じゃあ手厚くない歓迎だったな」
この男、アクロはその北西へと進んできている。

105そーりゅー:2016/02/16(火) 23:29:35
「・・・ただのオオカミではない」
死体が消滅したのを確認すると、不吉さを感じた。
謎の敵に備え、テントをしまう。

106あーに:2016/02/17(水) 00:00:52
リリィから1km南東
「・・・・」
夜間の松ノ木の隙間から狙うアクロの狙撃・・・


「・・・・・・・・」
狙撃は待ち、絶好のチャンスで撃ちぬく。
「・・・・・・・・・・」
テントをしまって、周囲を見渡している「女」・・・
今だ。
SV-98の引き金を引き、すぐさまボルトアクションで次の弾を装填。

107SAA:2016/02/17(水) 00:52:57
洗濯物取り込み諸々家事やって疲れて寝てしまう・・・そろそろ改善せねば。




「その情報だって・・・・」

その先は言えなかった。ゼリーな弾が飛んできたからだ。

「っぶな・・・・」

「フレア!大丈夫か!?」

「うん、大丈夫。この通りだよ」

――問題ないか、良かった。

「・・・・さて、叩っ斬る理由が増えた。」

あっ・・・・

「ユクゾッ!」

先ほどよりも勢いが増して、逆手の二刀流で襲い掛かる。
原因となる行動からシスコンなこの男の暴走は始まる。後、拠点に帰ってからの制裁が確定した。

ただしすぐ倒せるとは言っていない。

108あーに:2016/02/17(水) 01:41:09
「・・・・」
ただの水分、いくら無闇にぶった切っても刃が水の中を通るだけ。
「・・・・・・・・・」
一部が左手の形となり、人差し指以外を曲げて、
クイックイッ・・・。

挑発のジェスチャーも行い始めた。
「・・・・・・ た ち さ れ」

109SAA:2016/02/17(水) 02:29:52
ね、寝ますよ・・・・



「・・・凍結してないのを見ると振り抜くのが早すぎたか。」

いかんいかん、熱くなってたかと自分を落ち着かせる。

「よそ見とかよくできますねぇ?」

いつの間にか接近していたフレアがコアらしきもののすぐ近くに深く突き刺す。

「切り離し続けようがそう何度も切り離し続けれないよな?」

絶対零度まではいかないが、凍る物体なら有効といっても・・・・・
その戦法じゃどのくらい掛かると思っているんだ・・・・・・やはり脳筋か・・・

110あーに:2016/02/17(水) 13:25:58
夜中に投げ込むつもりだったのに寝てしまう


「---・・・!!」
フレアから突き刺さった剣をそのまま水が掴み、地下湖へと引きずり込む・・・
「た ち さ れ・・・」
そのままフレアの身体をも水が包み始め、道連れをはじめようとしている・・・

「(・・・・このまま、この二人が溺れ死ぬのは上の意向でもある・・・
 それでいいのだろうか・・・・)」

111SAA:2016/02/17(水) 14:30:15
やりすぎた、やりすぎたんだよ俺は!






「!?」

「! フレアっ・・・・!」

手を伸ばすが間に合わず引きずりこまれてしまうフレア。

「・・・!」

剣は何とか掴んではいるようだが、抜け出せるわけではない。

「(このままではフレアが・・・・死ぬ・・・!でも突っ込んだらフレアは助かっても俺が沈む・・・
そうなってもポンコツが引きずり出せばいいが、あくまでも協力関係だ。望みは薄い・・・!)」

ミスティをチラ見したが、すぐに水面に視線を戻す。

いくら一般人よりも遥かにスペックといっても人間、息を止めれる時間が限りがある。

それに鞘へしまおうとしてもしまえないのが今の状況なので、ウォルターにとっては強めの電流が流れている。
唯入る時点では問題ないのだが・・・・スライムに止めを刺す際に近づく事でウォルターの弱点を突いてしまう。

それなりの強さの電流なら即気絶してしまう。それが彼の大きな弱点だった。
・・・だが実験所から出て、冷気の刀や烈火の刀を手に入れるまではこの弱点はなかった。

理由は敢えて今は言わないでおこう。

そして引き摺りこまれてから6秒・・・

「えぇい!気絶が怖くて家族を、兄を名乗れるかぁ!」

二本とも納刀し、飛び込む!

「(こいつで終わりだ!)」

勢いが良かったのかすぐに距離が縮まる。零霞だけを引き抜き、死にぞこないのスライムのコアを狙い・・・・



寸分も狂わせずに貫いた。

直後に例え仕留めてなくともいいから、フレアを殆ど反応させずに水面の方に思いっきり放る。
・・・それに比例して少しずつ沈んでいく。何時もの彼ならこの程度は上がってこれる。

そう、放ると同時に電気が彼の体に達したのだ。

「(兄さん・・・!)」

空いている手を伸ばすが・・・もちろん届きはしない。そういっているうちに水面に達する。

「カハッ・・・ゴホッ、ガホッ!・・・兄さん!」

すぐさま息をスーッと吸って潜ろうとする。このぐらいならまだ届く・・・・が、それは十分息を吸えば、だ。
こんな中途半端ではギリギリ水面でリタイアしてしまうだろう。

それでもこの兄はフレアにとって一人しかいない肉親。それも精神年齢は見た目相応かそれ以下なのだ。
必死になるのも・・・仕方ない。

112あーに:2016/02/17(水) 14:35:06
「うが・・・おごげ・・・・おすし・・・・」
コアを刺され、絶命しながらもそのままスライムは水へと溶けていく。
フレアを包むスライムも水となり、解放していく・・・

「(・・・・・・お願いですので沈んでください。
 私が解体されないための・・・犠牲ですので)」

113SAA:2016/02/17(水) 14:54:25
「(・・・・・・・)」

潜る際、視線で理解し、そして確信できた。・・・・アレは何かに恐れて自分たちを見捨てたのだと。
怒りが湧いてくるが、潰すのは上がった後でもない。拠点に戻った時に・・・

兄妹の腹パン各50発。そう決めたフレアの動きがよくなった。・・・・・腹パンするという気持ちだけでそうなるのか。


もうやだこの兄妹・・・・・!まともじゃない・・・・!


別段、呼吸を止めて・・・・最低限の動作で潜ればいい。ほら・・・すぐ離れてなかったとはいえ、すぐ辿り着いた。

「(いま、助けるよ・・・兄さん。)」

がっしりと掴み、水面の方まで上がっていく。・・・・そういえば銃持ってたけど、メンテしないと使い物にならなくなっちゃったね。

「(そして、覚えていてください。ビビッて助けるのを躊躇った貴方には・・・・・ご褒美があると。)」

・・・・あの発言から目覚め始めていたと感づいていたのか・・・・・もうやだこの妹・・・・

114あーに:2016/02/17(水) 15:15:05
「よかった、無事だったんですね・・・!」
白々しいその態度・・・ますます二人の逆鱗に触れる。
「さあ、水の確保もできたんです、拠点に戻ってエフゲニー君に報告をしましょう!」
満面の笑み、に見せかけたミスティの顔・・・
「バウッ!!ワウウウッ!!!」
遠くから聞こえる、獣の声。
「・・・・・なんでしょう?洞窟に・・・犬ですかね?」

115SAA:2016/02/17(水) 15:25:36
上がってみればこれである。フレア自体は材料が増えたと思うだけだが・・・兄が問題なのだ。

「・・・・・・・」

――兄がまだ気絶しててよかった・・・・でも気配かなんかですぐ理解しそう・・・
もし起きていたら・・・・50では済まないかもしれませんね。

こちらも平然と見せかけている。殆ど無表情だし、そもそも兄であるウォルター以外では何も読み取れない。
こういったことが上手なのだ。

「・・・・取り敢えず見てきてはどうでしょう。ポンコツとはいえそのぐらいはしてもいいのでは?」

「そうだぞ〜?今の所情報ばっかりで何の役に立ってないからなぁ?」

まだ気絶してるはずのウォルターの声。

「!?何時から起きて・・・・」

「今さっきの丁度だ。あぁ・・・少し眩暈がする・・・で、見に行ってきたらどうだ?」

116あーに:2016/02/17(水) 15:45:56
「は、はい・・・お二人とも満身創痍ですし」
遠吠えが聞こえる穴の方向へと歩いていって・・・・

「わああああああああああ!!!ワンコじゃなくて狼だあああああ!!!」
どうやら狼を引き連れて戻ってきたもよう。
「い、いぬも嫌いですけど、狼なんてもっとヤです!!
 戦えません!!!」


「グアウウウウウ・・・・」
あ!アクロの オオカミが あらわれた!

117SAA:2016/02/17(水) 15:54:56
「チッ 役立たずが・・・・」

わお辛辣!もっと優しく包んでお兄さん!

「しかも臆病者・・・・・ポンコツな上にこれじゃあもう駄目ですね」

追い打ちかけないでいいから!

「違いない・・・・で、何か妙な感じだな・・・・ナマモノの狼じゃなくて作り物って感じだ。
いやまぁどこからどう見てもモノホンだがなんかな・・・・」

まぁ間違ってはいないんですがね・・・

「・・・・本調子ではないが、かなりの大分マシになった。」

焔塵を取り出す。

「さぁ・・・リハビリの時間だ!」

118あーに:2016/02/17(水) 16:02:27
「ひいい・・・オオカミも怖いけどこの二人も怖い・・・」
本音吐いちゃったよこいつ。

アクロの オオカミの かみくだく!
ウォルターにおそいかかる!

119SAA:2016/02/17(水) 16:19:32
「本音が出ましたね、20発追加。」

・・・・フレアの装備では接近戦限定でしかも人間でないと真価を発揮できない。
なのでこういう相手はウォルターに任せないとならないが、念の為剣を抜く。

「そぉら!」

いつの間にか左手に持ちかえていた零霞を振らず、

右手の焔塵で居合斬りを放っていた。その後に・・・・袈裟斬り。
居合はともかく、本当に殺す為の技を使用している。

120あーに:2016/02/17(水) 16:28:11
「アキャイーーンッ!」
アクロの オオカミは たおれた!
オオカミは しんでしまい すーっ ときえていった・・・

「・・・・え、20発追加ってどういう・・・
 なにか元からする予定みたいな、えーと」
<<何をしているミスティ 止むを得んがこの二人の排除にあたれ。
 聞こえているなら交戦せよ、ミスティ・ルティン!>>
二人にも聞こえる通信。
「え、あの聞こえてるんですけどまだ始末するのは早いっつーか・・・
 その、私じゃ倒せないというか」
<<マカラ・ダカラ・ソウナンダも用意したのだぞ!
 瀕死寸前ではないか、絶好のチャンスだろう!
 君が解体されないためにも、いつ戦うか・・・わかっているはずだろう!>>
「ちょ、色々なことバラされちゃこま・・・」
<<通信アウト、始末せよ!>>
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

あれ、これって最大のピンチ?

121SAA:2016/02/17(水) 16:38:56
「・・・・終わった・・・ん?」

「ん?」

――無線だろうか、・・・にしてはわざと聞こえる様にしているのか?

内容はというと・・・・

「ふ〜〜〜〜ん・・・・」

「へ〜〜〜〜・・・・・」

二人してジト目でミスティを見る。

「まぁ〜〜〜ぁ、そんな事だろうとは薄々思ってたけど本当だったとはねぇ〜〜?」

「全くですねぇ〜〜〜?まぁとりあえず・・・・・」




「「2人合わせて各人腹パン500回で!」」



逆に言うと普通なら始末するのだが、この二人の思考はおかしいので・・・・腹パンをすることで許すことにした。
力の込め具合?知らんがな・・・・・

取り敢えず、ギャグパートみたいなものなので死にはしないだろう。多分。

122あーに:2016/02/17(水) 16:48:47
「あの・・・手違いですよ、間違い電話・・・・」
ジト目で見られたミスティにはもう隠すことができない。
きっちり、このロボットの名前を怒鳴られている。

「ひえええええっ!!!」
(50*2)+20+(500*2)=1120発。
果たして無事でいられるのだろうか。

捕虜収容所 1階
「おかえり、お二人さん・・・とポンコツイレギュラー」
「・・・それより、なんでミスティが腕を握られてるの?」

123SAA:2016/02/17(水) 16:58:03
「あぁ、それはな・・・・」

ウォルターが洞窟に行って起こった事を説明する。

「まぁ依頼者からの唐突な電話を私たちに聞かれた結果がこれって事で。」

「仕方ない、仕事だからって罠にはめりゃ腹パン1000発以上は当然だからな。」

いやその理屈はおかしい。

「(にしてもあの狼は一体・・・・)」

124あーに:2016/02/17(水) 17:04:34
「あうう・・・本当の計画についてはあんまり乗り気じゃなかったんです」
「本当の計画、ねえ・・・言ってごらん。
 言えば腹パンの回数も減らすように提言するが・・・」
「言えません・・・」
言いたくないし、腹パンの回数を減らされたくない、というのもあった。

「・・・・そういえば、この辺って生物はあんまり居ませんよね」
「ああ、ここにオオカミが突っ込んできたんだが、燃やしたんだ」
「洞窟のほうはどうだい、そっちは」

125SAA:2016/02/17(水) 17:27:12
「・・・・・・」
フレアの目が光ったように見えた。

既に何故言わないのかを少し理解したからである。


「そっちもか?やれやれ・・・・一体どうなっているんだここは。」

溜息。ここの所戦ってばかりである。鈍らないからいいのだが・・・・いい加減休みたい。

「なんかありそうですよね・・・」

126あーに:2016/02/17(水) 17:32:13
「・・・・とりあえず、その腹パンってやつをとっとと済ませるがいいさ。
 いや、休憩してからでもいいが・・・」
「なんせ4桁超えてますし」
「それもあるが、だいぶ傷を負ったみたいだね」

<<・・・・・ミスティ。何をしている。
 すぐにでも目の前の小僧を排除するのだ>>
「できませんって。左腕についてるバケモノに殺されちゃいます」
<<なんでもいい、とりあえずこのアスタビニェに居る連中を皆殺しにすればいい!
 お前が使えない保険としてハンターも用意したんだからな!>>
「ちょ、そのハンターがよこしたオオカミにやられかけたんですから!
 あの人は信用なりませんって!」
<<どっちも信用ならんわ、たわけ!>>
「・・・・・うー」
<<切るぞ、アウト!>>
「あ、まって・・・」
プッ ツーツーツー
「・・・・・・・・・」

127SAA:2016/02/17(水) 17:43:28
「んじゃちょっと休憩しようかね。」

ちなみに腹パンは確定事項である。回数はウォルターだけだが200回。
・・・戦闘しなくてもこれで鈍らずにすむかもしれない。

「二人揃って溺死しかけましたしね。」

そんな目に遭っても何故ああしたかは・・・・

「「((丁度いい玩具で発散できる・・・・))」」

腹パンの為である。・・・・これは酷い。

128あーに:2016/02/17(水) 17:48:41
「・・・・・・・溺死寸前か。
 やはりイレギュラーだったか」
「いえ、違うんです・・・・」
「ウォルター君、フレア君。・・・悪いが、腹パンで気分を発散し終わったら。
 このポンコツを上階の監獄に放り込むがいい。
 本当に殺されても責任はとれないよ」
アズールMDの言葉がミスティに突き刺さる。
「あ・・・その・・・・」
「あと、兵器庫でこんなものを見つけた。
 ああと、素材が・・・オリハル・・・コン・・・?ってやつ。
 どういうことか地球上では生成しえない頑強な物質でできている、手錠だ。
 このイレギュラーならどんなに暴れても壊れる事はないだろう」
「ひっ・・・そんなの前に来た時にはなかった・・・
 兵器開発がそこまで進んでるだなんて・・・・」

「前に来た時・・・?」
「兵器開発・・・・・」
二人が呟いた。
「あ・・・・・・・」

129SAA:2016/02/17(水) 17:56:17
「まぁ・・・ブチ込んで、手錠かけて・・・・・毎回入る度に腹パンだな。」

こいついつも腹パンしようとしてるな。

「それ、いいかもしれませんね!」


「ほーう・・・・」「ふーーん・・・・・」

二人して同時にジト目でミスティを見る。

「「はい逮捕。」」

がちゃん。

「・・・黒線が足りないなぁ?」

「まぁブチ込んでから考えましょうって。」

130あーに:2016/02/17(水) 18:02:55
2階 労働者収容所
「・・・・・あう・・・・」

1階
「ふむ、とりあえず水についての問題は解除されたのだろう?
 次は・・・・・アイツが言っていた、ハンターの排除をせねばなるまい」
「そうだもんね、オオカミに襲われてばかりじゃあ気がもたないよ」

その頃アクロ
アスタビニェ北西 南東ちょい
「南西もやられた・・・・まあ肩慣らしには過ぎたか」
「・・・・・・」

131SAA:2016/02/17(水) 18:15:36
「どうにか近づければ接近戦に持ち込めるんだがな・・・・」

相手が遠距離攻撃を有している可能性がデカい。
それにこちらの唯一の遠距離攻撃はフレアのリボルバーのみ・・・・それも水を拭き取らねばならない。

「まぁ今の所俺ら働き過ぎだし、そっちのお手並みを拝見させても構わないか?」

132あーに:2016/02/17(水) 18:18:08
「そうするとしよう。行こうかエフゲニーく・・・ん?」
「せっかく兵器庫があるんだ、何か使える武器が・・・・」
地下へと行こうとするが・・・
「このバカチンチンコォ!!」
左手が勝手に動き自分の頬を殴った。
「ほげぇ!?」
「私という最強の武器がありながら君は!!
 浮気モノ!!たらし!!スケコマシ!!」

浮気、つまりアズールはメスということが判明しました。
・・・・正直、ビックリです。

133そーりゅー:2016/02/17(水) 23:08:59
「ッ!?」
反射的に体をくねらせ、地面に転ぶように伏せる。
弾は運良く左肩を掠めただけだ。反応するのが一瞬遅ければ頭か心臓に当たっていただろう。

134あーに:2016/02/17(水) 23:18:27
「・・・・カスめたか。じっくりでもいい。
 傷を与えれば俺の力になる・・・」
このアクロ、股間がみなぎるのを感じる。
寒冷地に負けぬこの力・・・!
「・・・フフ、それでいい・・・・」
次の手駒は・・・

よし、鷹だ・・・・
空から狙う。

135そーりゅー:2016/02/17(水) 23:33:37
リュックを盾にして木々の間に身を隠す。
しかし枯れ木なので葉もなく、姿を隠すには不向きだ。
敵の位置も把握できていない以上、対抗手段はない。

136あーに:2016/02/17(水) 23:49:13
「ピィーッ!!」
上空から襲い掛かってくる鷹。
その急降下は時速100kmを超える。

「・・・見つけたか。上からじゃあがら空きだ」

137そーりゅー:2016/02/18(木) 00:09:46
パァァンッ!パァァンッ!

すぐさま拳銃で応戦する。サプレッサーは外した。発砲音で威嚇するためだ。

138あーに:2016/02/18(木) 00:23:05
その鷹、発砲音ごときでビビらず、銃弾2発は翼を掠めた。
そして・・・足のツメがリリィへとお見舞いをカケる!

「・・・・・終わりだ」

139そーりゅー:2016/02/18(木) 00:32:32
拳銃を持つ右腕を下げ、姿勢を低くし、鷹の強襲に備える。
そして鷹が急接近したところで、左手に隠し持ったデアナイフを振りかざし、鷹のツメが当たるより早く切り裂く。
このナイフには神経毒が注入されており、ナイフで致命傷を与えられずとも、神経毒が速やかに体に回り、麻痺する。

140あーに:2016/02/18(木) 00:36:00
「ピギェーッ!!」
足を切り裂かれた鷹はそのまま地面に落ち、神経毒で動けぬまま。
しかし、それと同時にリリィの左手が切り裂かれていく。

「・・・・・・・・いいぞ」
落ちた鷹に気を取られているスキに、次の狙撃で腹部へ狙いを定め、撃ち込む。

141そーりゅー:2016/02/18(木) 00:46:47
「くっ・・・!!」
左手に激痛が走る。だがそんなことに構っている暇はない。
右手の拳銃を盾に狙撃を防ぐも、拳銃は狙撃の衝撃に耐えられずグリップを残して砕け散る。
リュックを盾にして後ずさりする。

142あーに:2016/02/18(木) 00:48:51
「・・・・そうだ。狩りの本領は一気に追い込まずジリジリと、だ」
北西部南東から南西へと移動。

アスタビニェ北西部南西
「・・・・・・・ふむ、左手を負傷か。
 いいぞ・・・ちぎれてくれるほどじゃないが・・・・」

143SAA:2016/02/18(木) 07:32:13
「これもうわかんねぇな・・・・フレア、お前のはカスタム品だから大体の部分を徹底的に拭けばいいが、
俺のはバラさないといけない訳だ・・・でもここはそこまでいい環境じゃないからな。」

こまめに最低限の処置をすればいいがこれでは性能に不安があるので一度持ち帰らなきゃならなくなった。

「でも、お前のは拭き終わってあれこれすれば使えるしな。・・・・念の為弾は換えよう。」

「兵器庫にあるのかな・・・・」

「あればいいんだ。なければ・・・・どうするかな。」

144あーに:2016/02/18(木) 13:51:15
「兵器庫でウォルターさん達の武器も手入れできるはずです。
 問題は出入り口の扉が電子ロックかつパスワード方式でしたが・・・」
「あのイレギュラーならパスワードを吐いてくれるだろう。
 早速2階に行って拷問なりなんなりで揺さぶるといい」

労働者収容所 2階
「うう・・・つらい・・・・」
ロボット工学三原則
第1条
いかなる理由があれ ロボットは人を傷つけてはならない
第2条
どういう条件化であれ ロボットは人から受けた命令を服従しなければならない。
ただし第1条に反する場合は無視していいけど
第3条
第1条、2条を破らぬ限り自らの身を守らなければならない。

どれを守ろうにも、ミスティには破ってしまう・・・
そういうわけで、アズールMDはイレギュラー、と揶揄したわけである。
「・・・・・・」
「やあ、随分ショゲているじゃないか イレギュラー」
マッコウクジラの頭をした、不明な生物と、その宿主である人間が面会に来た。
「・・・!」
「兵器庫のパスワードを言ってもらおう。
 どちらに味方しても構わんが、ウソや吐かない場合は腹パンなど生ぬるい・・・
 南東エリアの雪の中、あるいは凍ったため池に放り込んでもいいんだ」
「それは・・・やめてください・・・」

145あーに:2016/02/18(木) 13:59:25
(開いてないのにエフゲニー君が武器庫に行こうとしていたのは・・・
 うん、アレだ。アズールMDに無理矢理こじ開けてもらうとかそういう・・・)

146SAA:2016/02/18(木) 18:54:25
「・・・ちゃんとした道具があればな。」



収容所二階


「まぁ嘘でなくても罠とか・・・かけられちゃったりしたからなぁ・・・・」

ウォルターが零霞を抜き、峰の方を向ける

「こいつは刀身全体がすんごーく冷たい。峰だろうと触れりゃ即凍傷。言っておくが・・・刺しも斬りもしない。
・・・・まぁ腹パンだけでもよかったんだが、そろそろご褒美になってしまうからな。」

「・・・・答えたほうがいいと思いますよ?」

147あーに:2016/02/18(木) 19:12:00
「パスワードなんてありませんよ」
「は?」
エフゲニーが呆れた顔をした、続いて
「ウォルター君、今すぐ凍った池に放り込もう」
と、ミスティを侮蔑した目で見る。
「いや待ってください!入力パネルはダミーでして!
 そのパネルのフタを外して、赤いボタン押すだけで開くんです!」
「回りくどいなあ・・・」
「緊急時に不便じゃない、それ」
「本当ですって!!」

148SAA:2016/02/18(木) 19:43:07
「よし。冷たい水ぶっかけよう、そうしよう。」

「・・・思いっきり峰で叩けばいいんじゃないか?」

「今思いつきましたが、新たな属性を追加したらどうでしょうか?」

そう言い、フレアは雷纏を鞘から抜く。

「まぁ、拷問するかは今はおいておくとして。

・・・・仮に本当だとしても罠を張っている可能性は大いにある。」

149あーに:2016/02/18(木) 20:08:38
「まったくだ。それより・・・ウォルター君、イレギュラー。
 何か忘れてないかね?」
腹パン200回。
「ひ・・・・やめ・・・」
言葉の割にはどこか嬉しげに見える。
「じゃあ、僕とフレアく・・・さんとで、武器庫を開けてきます」
「ごゆっくり、ウォルター君」

地下1階 武器庫前
<<パスワードを入力せよ、我らの同志>>
「・・・・こうか」
カバーを外し、赤いボタンが露出した。
「なになに。真実の赤、だと」
「ほう、なかなかイキな趣味してるじゃないか。ポチっとな」
赤のボタンを押すと、武器庫が開いた。

・・・・・・・それだけ。
いや、罠も何もなかった。
「・・・・逆に入ったら〜、かも」
「エフゲニー君、毒見感覚で私達だけでちょっと入ってみようか」
「うん」

入ってみても、何のギミックもない。
「・・・・・・・・」
「・・・一旦は信じよう、アズール」
「同感だよ」

150SAA:2016/02/18(木) 20:53:36
「あ、そうだな。今済ませよう。」

「じゃあ見てくるね、兄さん」

その後、地下に行くまでに殴る音が数回聞こえた。



「(真実・・・ねぇ・・・・)」

こんな所でこんな場所に兵器庫。真実とはよく言えたものだがよくある事だ。


「・・・・なんにもありませんね。」

特に何も起きないのを見て、フレアが続いて入ってくる。
流石に警戒しすぎだったろうか。・・・いや、警戒しておくには。ここで信じさせて・・・って事もあるかもしれない。

「とりあえず・・・これの弾薬を探さなきゃ」

BFRSW10のカスタムを取り出してみるフレア。・・・・意外とそこまで濡れてないので、ただ拭けばよさそうだ。

.500S&W・・・これがそのリボルバーに必要な弾である。
24発だけあれば大丈夫だったが・・・・今回は多めに持って行った方がいいかもしれない。

151あーに:2016/02/18(木) 21:01:20
「・・・エフゲニー君、なんだあれ」
武器庫の奥、へんちくりんな段ボール箱が1つ。
「銃お手入れセット 今なら1800円!・・・・
 ・・・・・フレアさん?」
うさんくさいグッズのわりには銃の手入れがきっちりできるキットであり、
これなら水没した銃もピカピカ新品同然だろう。
「・・・これ、どうです?」


2階
「おふぅっ!うぐ・・・・・いだ・・・い・・・・っ」
やめて欲しそうにはしていない。
「装甲越し・・・じゃダメ・・・・
 せめてちょっと内部のボディを直接・・・お願い・・・・・」
装甲をパージ、あちこちがひび割れている。
完全に悦に入っている顔で、もっとやって欲しそうにクネクネと腰をくねらせ・・・

152SAA:2016/02/19(金) 04:58:09
「何で円なんだろう・・・・?」

胡散臭いというより何で円なのか・・・・

――そんな所にネタを仕込まなくても・・・

「(なん・・・だと・・・・)」

驚愕したのだ、ちゃんとしっかりしてるお手入れキットであった事に・・・・

「・・・・・使ってみる。」




「その癖に嬉しそうだな?」

ゴミを見るような目線。・・・・・うん、これ、完全にアレだ。スイッチ入ってる。

「ポンコツでマゾか・・・・救えないな、本当に。」

そう言い、6回腹パン。

153あーに:2016/02/19(金) 05:07:19
「・・・・これが1800円というと・・・」
「だいたい1200ルーブル」
「やす・・・」

「あひ・・・いぎ・・・
 ポンコツでダメな探査ロボなんです・・・
 戦うだなんて出来ない出来損ないパーツ欠損なんですー・・・」
ご満悦。
「はぐぅぅぅっ!!!」
6発、装甲の防御なしに腹部へと衝撃が来る。
「ぎ・・・ぎもぢいい・・・」

154SAA:2016/02/19(金) 07:19:36
「・・・・・・・・・・・」

――しかも安い・・・・!?

「どういう事なの・・・・」

取り合えず使えるようだから使ってみることにした。


「その通り、でー・・・本当の目的は何だったんだぁ?」

追加で7発。

「言わなくてもいいが・・・・残りはおあずけにしてやろうか?」

殴ろうとした手を止める。

155あーに:2016/02/19(金) 12:32:38
「カップラーメンといい・・・
 ここの倉庫関連の主は日本が好きですねえ」
「ああ、わざわざタカダで売ってるようなモノまで買ってるんだ」
「タカダ?」
「甲高い声の男でね・・・」


「うぐぅぅぅっ・・・!!」
7発、また来る。
「はひ・・・それは・・・・
 本当の目的は・・・
 通信している人から追って伝えられるので・・・・
 ただわかってるのは・・・・・
 研究のため・・・とかどうとか・・・・」

156SAA:2016/02/19(金) 17:11:02
「・・・・聞いたことないですね・・・・・・・」

――それにしても本当に使い勝手のいいキット・・・・

「よし・・・粗方終わった・・・・かな?」

早いし・・・何故に疑問形なのだろうか。因みに唯一の遠距離武器なので手入れはしっかりとしている。




「よく言ったな、ご褒美に10発だ。」

そして宣言通り10発。

「・・・だが、こちらが欲しい情報をあちらが教えるとも限らない。
・・・・そこで、気付かれないように情報を聞き出してほしい。・・・研究という言葉がかなり怪しいからな。

で、まだ欲しいか?」

157あーに:2016/02/19(金) 17:16:01
「おおー、水浸しビッチョビチョだったのに・・・」
「傷を除けば本当にピカピカなんだね・・・すごいねコレ」
「さて、用は済んだしハンターを狩りに行ってきます〜」
1階へ戻り、そのまま”ハンター”を倒すべく外出。

「っふぅーーっ!!」
10発をお見舞いされ、痙攣。
「あひ・・・はひ・・・
 やってみせましゅ・・・・・・
 まだ、54発しかやってましぇん・・・・
 あと156ちゅ・・・」

158SAA:2016/02/19(金) 17:55:40
「えぇ、ホントにそう思いますよ・・・・」

――戻ったら兄さんの知り合いに頼んで仕入れてもらおうかな。

当然払うのは兄。・・・・いやまぁ十分あるんだけど。

「頼みましたよ〜」

フレア自身は一回しか戦っていないけど、そろそろウォルターが過労死・・・・しはしないのは分かってるね。
でも休ませなきゃね。仮にも人間だし。



「よく言った!じゃあやり遂げることを信じて一気に行くぞ!

簡単にダウンするんじゃないぞ?」

その後は・・・想像し難くはない。

159あーに:2016/02/19(金) 18:09:21
いざ外に出てみたエフゲニーコンビだが、
「そのハンター、どこに居るんだろ・・・・・」
「まったくだ・・・」
この始末。


54+156=210だが、
何故10回増えているのかというと、ご褒美の10発は加算されたもの、と思っていい。
そうして、やっと筋肉ダルマに近い男に196発も身体中を殴られ続けたミスティだが。
「ひゃく・・・きゅうじゅう・・・ろく・・・・」
よくぞここまで殴られ続けた、ミスティ・ルティン。
ただし、残り924発である。
「うぐ・・・あとよんぱちゅ・・・・おねがいしまぁす・・・❤」
媚びる声で、渾身のコブシを求めていく。
もはや、性別がないこのロボットがメスのような振る舞いをしているのは滑稽としか言いようが無い。

160SAA:2016/02/19(金) 18:28:57
「弾丸・・・それなりにあった・・・・」

――・・・そういえば、ハンターの居場所聞いてなかったけど場所分かってるのかな?

「兄さんの所に行けば分かるかな?」




「いいだろう、ほらッ!」

お望み通りに4発。

「さて・・・言い忘れていたが。ハンターはどこら辺に居るんだ?」

その状態の奴に聞く質問か。

161あーに:2016/02/19(金) 18:37:51
「げほ・・・その・・・
 ハンターはGPSとか持ってなくて・・・・」
<<もういい、ミスティ。お前には心底呆れた。
 彼にはきっちりGPSも持たせたし、これ以上人を騙すのはよくないな。
 お前は結局解体されるべき、と上層部も判断した。
 さて・・・。このポンコツデバイスが失礼した、ムッシュ ウォルター。
 君達がお目当てのハンター、アクロ・オベンチュラはアスタビニェ北西部に居る。
 だが・・・まだ交戦中だな。しかし、彼はそれなりに強いさ。
 アスタビニェ・リクグソクムシやマカラ・ダカラ・ソウナンダを始末した君でも手ごわいぞ>>
ミスティの通信機から声。
「げへ・・・うぐ・・・」
<<ムッシュ・ウォルター。このポンコツが寒冷に弱い事は承知だろう。
 最初から欠陥機であったコイツなどアテにしてなかったが、裏切るとはな。
 こんなブツなど知った事か。スキにするがいい>>

162SAA:2016/02/19(金) 18:55:07
「・・・やっぱり聞いていたか。・・・あぁ、状況提供感謝する。」

教えてくれるかどうかは賭けだったが・・・・どうやら運が良かったようだ。
まぁここんところ・・・酷い目に遭ってたしね?

「しかしこちらが有利になるような情報を少しでも伝えてもいいのか?
・・・本当に少し、だが。」

163あーに:2016/02/19(金) 19:02:44
<<我々は敵であろうが有能な者を歓迎する。
 君は次の世代の人類の階段を登るに相応しい人材だ>>
「・・・・」
<<そのロボットは能力者であるにも関わらず、使わずじまいだ。
 とある過去のトラウマからか・・・まったくお笑いだ。
 君が能力者であるならば、能力を存分に使いたまえ。
 君そのもののためでもあるし、我々ひいては人類のためだ
 ではアクロと戦った後で会おう、ムッシュ>>
ブツッ ツーツーツー

「えっと・・・私、クビになっちゃいました・・・・えへ」

164SAA:2016/02/19(金) 19:50:07
「・・・切ったか。・・・・俺、能力は持っちゃいないんだがな。」

ミスティの方へ向き直る。

「・・・まだ通信機としての役割はある。」

「兄さん、まだ居ます?」

「フレア?あぁ、居るぞ。」

「今エフゲニーさん達がハンターの所へ向かったのですが・・・」

「それは聞いてある。・・・この町の北西部だとさ。」

「・・・・私も行きます。」

「分かった、早速行くぞ。」

165あーに:2016/02/19(金) 19:56:03
「あ、待ってくださいウォルターさん
 ・・・・・やっぱなんでもないです」
このポンコツがぁ。

アスタビニェ 北西部南西
「えーーと・・・どこだろ?」
「・・・・・さあ?」
その辺でうろうろしている二人。

そんでもって、近く
「・・・・・・・」
くそ、邪魔が入ったか。
おまけにオレのすぐ近くに居る・・・・
息を潜めろ・・・・
狩りは一時中断だ・・・・

「アズール?ハンターだからこんなところに居るわけないよ」
「というと?」
「ハンター、っていうと木々に隠れてたりするんだ。
 こんな雪の中に居たらバカだよ。凍え死ぬよ」
悪かったな、バカで。
「・・・・・・・・・・確かに一理ある。
 だが、今までの常識が通じないような相手ばかりだった・・・
 その雪の中でほくそ笑んでいるだろう」
逆に苦しいわ。邪魔だわ。

166SAA:2016/02/19(金) 20:07:11
「・・・何でもないなら呼ばないでくれ。」


そして二人は北西部へと向かった。

「此処から警戒するぞ・・・・静かにしておこうな。」

「うん・・・」

数年ではあるが、戦場と書き加えられた遺伝子は彼らを戦士へと仕立て上げた。
その結果、気配を殺しながら周囲の気配を感知するまでに至った。
歪な愛が此処まで彼らを生き延びさせた訳だ。

「・・・・気配がまだないな、もう少し進もう。」

「・・・・」

頷く。

167あーに:2016/02/19(金) 20:20:12
数分後
「・・・・あ、ウォルターさん」
「それにフレア君もか」


「どうしたんです?」
「我々の心配かね?大丈夫さ・・・・」
「それよりも、ハンターは女みたいですよ」
エフゲニーが指差す方向には、リリィが。
「加えて、傷も負っている・・・
 これは好機だと思わんかね?」
いや、お前らの足元に隠れてるのがハンターだよ。

168SAA:2016/02/19(金) 20:33:29
「・・・・その様子だと見つかってないようだな」

「でもおかしいですね・・・何か妙です。」

「あぁ・・・・気配が1つ多い。本当に微かだが・・・・直ぐ近くで様子を伺っているかもしれない。
確実なのは、ハンターがあの女ではなく・・・・・」

ハンター・・・・アクロが隠れている所を見る

「そこのお前だろ?・・・・アクロ・オベンチュラ。」

169あーに:2016/02/19(金) 20:43:58
「え?」
「おや・・・・?」
「チッ・・・!!」
エフゲニーが足元を見て驚き、
アズールMDがとっさに口を開いて、
アクロは逃れんと、とっさに雪から飛び出して木々へ飛び移る。
追い討ちといわんばかりにアズールが口からビームを連射するも、当たらない。
その動きはまるで・・・
「「ニンジャ・・・・!」」
「あの女を始末してから本格的に相手する予定が狂ったか・・・・」
「じゃ、じゃあ、あの女の人は!?」
「おそらくは、ハンター、アクロ何某が狙っていたターゲットか何かだね」

170SAA:2016/02/19(金) 20:57:27
「いい動きをするじゃないか・・・・久々に本気を出さざるを得ないな・・・・」

「兄さん・・・・・」

はぁ、とため息をつくフレア。

「えっ何で呆れてるの!?」

「もう常人アピールできないよ?」

「・・・あっ・・・うんでももう今更だし・・・・ここに来てからなんか慣れてきたよ。」



「まぁでも・・・まずはこいつをどうにかしてその女は・・・・今は後にするぞ。」

171あーに:2016/02/19(金) 21:06:41
「1対3・・・いや、4」
エフゲニー、ウォルター、フレア・・・そして、アズールMD。
その4人に対し、アクロ一人。
「面白い・・・」
木々から飛び降り、そのままエフゲニーへSV-98を発砲。
しかし、とっさにアズールの電磁シールドで防御。
そのままボルトアクションの装填をしてから、サバイバルナイフを構え肉薄。
「!?」
「少し借りるよ エフゲニー君」
「・・・わかった」
アズールMDからまばゆい光がエフゲニーに伝わり・・・・
「かかって来い、”ハンター”。1対3だろうが容赦しねえぞ」
アズールが意識を乗っ取り、口調も変わる。
そして、電磁シールドを一旦解除、アクロがサバイバルナイフを振ろうとするが中止。
「・・・ッ!」
罠と気づいたのか、一旦バックステップでアズールのビームを回避。
「腕についてるクジラごとき、とナメやがったな、オメー?」
「チッ・・・侮っていた」
アクロの左頬はビームで多少焦がされたが、かすり傷程度のもの。

「お二人さん。こっちの動きに合わせられるよね?
 私らの玄関にオオカミけしかけた礼をたっぷりしてやるぞオラァアアア!!!」

172SAA:2016/02/19(金) 21:14:46
「・・・・」

一連の動作を見ていたが・・・・

「やっぱ、すげぇよな」

「うん、私たちも・・・負けられないね?」

「あぁ・・・」

二人は得物を抜く。ウォルターはいつものように・・・・フレアは、白い短刀「白連峰」を取り出す。



「任せろ!・・・・誤射はするなよ?」

「・・・・行きます!」

173あーに:2016/02/19(金) 21:23:14
「近接で要らんな・・・こいつは」
SV-98を投げ捨てたアクロ、両手がケモノ・・・いや、それに似せた機械の口となり、
右手でアズールの「頭」と取っ組み合い、左手でウォルターの得物を噛み砕かんと肉薄。
「ッ、こいつパワーが・・・!」
ビームを撃とうとしたアズール、しかしアクロの蹴りがアズール本体に炸裂する。
アズールそのものにダメージはないが、ビームがアズールの口内で暴発。
「くそがあああああっ!!!」
そのまま吹っ飛ぶが、暴発の勢いも構わず、ビームを照射。
「・・・頭に血が上ったか、素人め・・・」
本能的にわかったのか、アズールはメスと頭で理解し・・・
ダメージを与えた事に悦が来た。あのクジラそのものの破壊はあの少年の欠損だろう。
そう想像するだけで、自分の能力の勢いが増す。
ビームの軌道は単純で、アクロが難なくかわす。
そのままかわした動きのまま、右手のケモノの口を解除し、
左手がウォルターの相手をしつつ、フレアに接近、鷹を発射。
「ピギェーーッ!!」
時速100kmの勢いを近接で飛ばされた。
フレアは避けられるか・・・!

174あーに:2016/02/19(金) 21:27:55
お風呂はいるよー

「・・・・アクロ・オベンチュラか。
 あの人、なんかまだ隠してるような・・・」

175SAA:2016/02/19(金) 21:34:51
「チッ・・・!舐めるなッ!」

思い切り振りぬく。「容赦も情けもない」、殺す為の斬撃。
そう、ウォルター・・・だけでなくフレアも相手が危険だと理解してるからからこその全力である。

振りぬいた後に逆袈裟斬り。・・・今の斬撃は零霞だ、マトモに当たれば拙いだろう。

「!」

直感で「何か」をしてくると感じ、その場で姿勢を低くし回避。そのついでに懐に入り脇腹に一閃。

「こいつ、今までの奴でもトップクラスだな・・・・!しかも強くなっていやがるッ・・・!」

176あーに:2016/02/19(金) 22:01:38
「甘い」

「・・・・!?」
吹っ飛ばされて反応が鈍ったアズールMDが見ていたのは、おかしいとしか思えない状況だった。
「所詮は非能力者か・・・。ナァ。
 狩りにしては追い詰められた気分だが・・・」

ウォルターが振りぬいた斬撃も、逆袈裟も全てウォルターに返っており、
フレアもまた、脇腹に自ら一閃していた。
「・・・・説明しておこう・・・
 お前らが自分を斬った理由をな。
 俺の能力だ」
そう・・・
「思い描いたダメージを与える方法。
 つまり、”お前らが自らを斬る”とオレが思い描けば・・・
 自刃する。
 ああ、想像すれば必ず成功する類やオーバーキルの想像は無効化だ」
「自刃も・・・必ず成功するんじゃないのか?」
アズールMDが我慢できず、質問した。
「ああ、成功するだろうな。こいつらが斬ろうとするのをやめない限り」
「・・・・・・・・」
そんな屁理屈な。しかし、今起きていることは、ウォルターとフレアが自らを斬っていた。
「狩りの時間も終わりを告げるとしようか・・・」
気がつけば、放り投げたSV-98の近くに居た。
「・・・・終わりだ」
ウォルターの眉間からわずか3cm、SV-98の銃口が突きつけられ。

引き金を引いた音が響いた。

177あーに:2016/02/19(金) 22:31:53
「ッ、ぐ・・・・!」
「させるかよ、ハンターッ!!」
とっさにフレアからBFRSW10をぶんどり、アクロへと撃ち込んだアズールMD。
しかし、とっさだった故に狙いが悪く、SV-98が弾けとんだ程度。
それでも、充分に働いた。

そのまま2発目、3発目、とアクロへ追撃をカマし、アクロの右肩に当てる。
「ぐあ・・・くそ、狩りは中断だ・・・!」
SV-98を拾いながら、人並み外れた跳躍力で南東部へと撤退。
「・・・・チッ、逃したか・・・っぐ!」
アズール本体へのダメージが大きく、意識を乗っ取ることも難しくなってきた。
そのままエフゲニーへと意識を返してやる。

労働者収容所までの道中
「・・・ウォルターさん!フレアさん・・・!」
「あの能力者・・・ただの能力者とは違うね・・・・エフゲニー君」
エフゲニーの右手はフレアを雪上で引きずり、
アズールMDの口は噛むというより持つ感覚でウォルターを引っ張っていく。
「・・・・・出血がマズい。
 地下に医療器具の倉庫があったはず・・・」
「・・・・だが手当てする私たちが素人じゃあ助かりっこは」
「あるかもしれないだけ、マシだと思う!」

178SAA:2016/02/19(金) 22:45:30
「・・・・!?」

――おかしい、何故・・・・ともかく、完全に切れてはいないがそれ以上にまずい。

そう、バッサリときれーいに服が斬れているのだ、服の一部が凍っているのを見ると本当に危なかった。
・・・・この極寒の地では、この状態はまずい。だがウォルターは気付いてなかった、いや斬れてないと誤認していた。
速過ぎたおかげで凍ってはいないが・・・普通に斬れていたのだ


「・・・・えっ!?」

低いが驚愕の声、何が起こったのか分からない。だが脇腹を少し斬ってしまう。

――こいつの能力・・・?だとしたらおかしい。


そう考えているうちに・・・・銃口がすぐ近くに。


「・・・もう、終わりか。」

ゆっくり目を閉じた。


だが・・・・


「っ!?」

銃をとられたフレアは驚愕し、固まる。

直後にアクロに発砲されたのを見て、何が何だか。



そして道中。



「・・・・奴の能力は操るのではなく・・・・・
確実に死ぬ方法以外の事象を起こす・・・・しかも興奮するほど能力の強さは増す・・・・
クソ、最悪の相手だっ・・・!」

噛みしめるウォルター。

「・・・・っ」

フレアは痛みを堪えている。



「俺は輸血かなんかでいい・・・・傷口は焼いて塞げばいい・・・・半年で痕もなく完治だ。
先にフレアだ・・・・」

179あーに:2016/02/19(金) 22:52:03
「・・・・バカなこと言ってないで!
 お二人とも等しく・・・」
「バカなのは君含めてこいつらだよ、エフゲニー君」
「え?」
「私とエフゲニー君で一人だ。それに言ったろ。
 ・・・・・・・こいつらを、いつから仲間と言った」
ウソだ。
アズール、このタイミングで僕までも裏切るだなんて。
”1対3”、って。味方ってこと、認めてたじゃないか。
この人たちと一緒に戦うつもりだって、思ってたのに。

何を言ってるんだ。
「・・・・・こちらは地下湖の水があればそれでいい。
 ここまで来れば自力で収容所までたどり着けるだろう。
 ・・・・・・・あと、これは返すよ」
BFRSW10をフレアへと投げつけるアズール。
「・・・・・・ッ、アズールッ!!」
激昂するのも当然だった。これが、”ヒト”のやることか!
「・・・いいか。私がご主人だ。
 この極寒でのサバイバル、ヒトは人でなしになる必要がある。
 利用しくさってこそ、サバイバルと思うよ」
「・・・・・・・・!!」

180SAA:2016/02/19(金) 23:08:51
「・・・・・・・・まぁそうだな」

――そもそもこちらも心の底では味方とは思っていない。
にしても意外と深い・・・が、よく考えたら筋肉式止血でどうにでもなるしな・・・・

「・・・・。」

投げられるが難なくキャッチ。

――ちょっと響いたかな。

「もう遭うこともない事を願いたいね。
・・・・漁夫の利なんかで一緒に消されちゃかなわんしな。」

そう言い、収容所へと歩いてゆく。



「(碌な死に方しないぞ?まぁ・・・・俺には関係ないが・・・・)」

――・・・・これからは他の出会う奴には冷徹にしなきゃならない。
俺の中の・・・複数の遺伝子にからなる偽物、それでも強烈な殺意をぶつけてな・・・・
・・・戻ったら、治療次第・・・・・あのポンコツに腹パンしよう。

181あーに:2016/02/19(金) 23:12:05
「ウォルターさんっ・・・!
 ごめんなさい・・・!」

こうするしかなかった。
アズールへの怒りを抑え込み、何もかもを忘れて南西の洞窟へと走った。
もう収容所には戻れない。

労働者収容所 2階
「・・・・・ふぁー、さむいなあ〜・・・・」
二人が今どういう状況であって、アズール”達”が裏切ったことを知らないミスティ。
「・・・・ウォルターさん、ちゃんと戻ってこれるかな」

182SAA:2016/02/19(金) 23:26:50
「何故だろうな・・・」

「・・・・人はみんなこうではないけど、なんかね・・・」

「まぁ過ぎた物は仕方ない。所で・・・傷は?」

「・・・・動くと開きそうだけど歩く分なら大丈夫かな?
兄さんは・・・・・あ、そうか、アレがあったね。」

「そうだ、でも治療しておくに越したことないからな。」

そうやって話しながらで大体7分後辺りで収容所についた。

183あーに:2016/02/19(金) 23:31:51
しばらくして、地下湖にたどり着いた。
アズールがビームの光で無理矢理洞窟を照らしたのと、
アズール自体のカンで迷わず到着できた。

「・・・・アズール。なんでさ」
「じゃああんな連中と仲良くなるかね?
 特に女のほう、フレアとイチャついて結婚でもするかい?」
「そういう極端なことでもないよ。
 助け合いとか、そういうのは」
「ないね」
「・・・・・・・そうか」
「今、無理矢理私を外そうとしているな?
 ダメだね。エフゲニー君は私のモノだし、所有物が持ち主を裏切るなどできない」

184SAA:2016/02/20(土) 16:05:11
「・・・・やっと着いたか。」

色々な止血法を利用し、最大限に出血を抑えながらも収容所に辿り着く。

「まずは・・・治療室へ・・・行かないと」

「だが、あいつに一度起こった事を言った方が良いな。」

――・・・・・・あ、ずっと忘れてた。

「通信機の代わりになる物・・・リュックの中だったな・・・・」

「でもあれってここらじゃ・・・」

「電波届かないだろうしな・・・文明の利器といえど都合良くいくわけでもないか。」

2階へ上っていく。

185あーに:2016/02/20(土) 17:43:58
「ウォルターさ・・・・
 どうしたんですか、その傷」
驚くしかない。
「・・・・ともかく、私に構わず地下で治療をしてください」

186SAA:2016/02/20(土) 18:17:10
「・・・・・アクロと交戦後、あいつらから手を切ってきた。・・・それだけを伝えに来ただけだ。」

本当にそれだけを伝えるために来ただけだ。
直ぐに治療しに向かった。



十数分かそこら経った

「・・・・・・出来るだけの処置を施したし、常人以上の回復力を持ってりゃ一週間で完治だろ」

「でも傷が開きそう・・・・」

「そんな心配は必要ないだろ、何しろ俺らは・・・な?」

「それもそうですね・・・」

急場凌ぎの応急処置ならともかく、こういったしっかりしてる場所ならば傷が治る速度も早くなる。

「(・・・・親父、やっぱり能力のない唯の人間が能力を持つ奴に敵う訳ないんだよ。)
・・・よし、上に戻ろう。」

「・・・うん。」

187あーに:2016/02/20(土) 18:23:47
「・・・・そう、ですか」
ミスティに腹パンをするほどの力もない、と悟った。
「あの、償いとしてせめて傷を癒している最中は。
 私に・・・・・」
言いかける前に、二人は去って行った。
「・・・・・・・」

188SAA:2016/02/20(土) 20:13:43
腹パンをしなかったのはフレアに止められて若干しょげていたのだ。
疲れているように(実際疲れているのだが)見えなくもない。
・・・結局、腹パンする力・・・というより気力がなかったわけだが。


一階。

「・・・・・安静にした方が良いんだが、こうも本当に何もしてないと、な・・・・・」

「仕方ないですよ・・・・・それにしても傷らしい傷を負ったのは8ヵ月ぶりですね・・・」

そう言いつつも座って体を休ませる二人。

「まぁ・・・十分休んだには休んだと思うんだ」

「まだ1日も経ってないんですけど・・・」

はぁ、と呆れながらため息をつく。

「いいだろ?別に傷が開いたりするようなヤワな体じゃないし・・・・
・・・流石に腹パンしようとすると開くけど。」

「そういう問題じゃないですよ、というより結局それですか。
それは無駄に丈夫だからって限度がありますよ・・・・」

「・・・なら仕方ない、今日は出来る限り休もう。」

「(絶対体動かす気だ・・・・・)」

189あーに:2016/02/20(土) 20:16:06
夜中 労働者収容所1階
「・・・・・・くそ、連中め・・・・
 ゲェ!?なんでお前ら居るんだよ!?」
後になって傷を癒しに来たアクロだが、まさか根城にしていた収容所が占領されていた。
「・・・・・ミスティめ、ここを死守することもできんのか!
 無能め、無能め!!」
地団駄。

2階
「あー、ここアクロさんの拠点だったんだっけ・・・・・」
このポンコツー。

190SAA:2016/02/20(土) 20:27:30
「「・・・・は?」」

彼らにとって余りにもおかしい事態で固まった。

「・・・・あぁ、なんてこった。よりによって拠点にしたところがこいつの住処だったとは・・・・」

額に手を置く。

「まぁ・・・カップラーメンがあった時からおかしいとは思ってはいたが・・・!
あのポンコツ!忘れていたじゃ納得しないしどんなに取り繕ったって許さん!」

ウォルターは怒り心頭。

「・・・・もう腹パンしに行ったらいいんじゃないかな?
流石にここまでくるとポンコツどころじゃないけど・・・」

ウォルターがアクロを見る。

「・・・・あのポンコツぶん殴ってきたっていいんだぞ?いやむしろそうしてくれ・・・」

191あーに:2016/02/20(土) 20:29:10
「ヤツはどこだ!殴ってやr・・・
 アデデデ!!右腕いってぇ!!
 ・・・・・くそ、今戦えば俺もタダじゃすまない。
 一旦この場は退くとしよう。しかしだな!
 ・・・・・カップラーメン取りに行くだけでも許せ」

どうする、ウォルター?

192SAA:2016/02/20(土) 20:43:02
「2階だ!そして左で殴ればいいだろ!」

「何サラッと喋っているんです!?」

「今までの報いを受けさせるんだよ・・・!」

この事態に頭がおかしくなったかウォルター・・・・

「今は別に構わない・・・だが流石に全部持っていくのは無理だろ?」

193あーに:2016/02/20(土) 21:36:36
「左手もダメだな。
 ・・・・さっき転んだ時折ってしまった・・・
 とりあえず、カップラーメンの件については恩に着る」


そんでもって
「・・・・・・また万全な状態で狩りをやろうではないか。
 お前らも万全になるだろうが」
そう言い、収容所を去っていった。

・・・・ミスティはもうどうでもよくなったのだ。

194SAA:2016/02/21(日) 08:14:12
「・・・マヌケだなおい。
こちらも何もしてこなかったことは感謝しよう。」

「(何感謝し合ってんですか、この二人は・・・・・)」

最早意味の分からない事の連続にもう言葉も出ない。

「そうだな、この借りは返すぞ・・・・それまでは精々あいつらに殺されない事だな。」



アクロが去った後。

「何だか凄い疲れました・・・・」

「そうだな、これじゃあ腹パンは出来ないな・・・・・」

「誰の所為だと・・・・しかもやるつもりだったんですか?今日はもう休みましょうよ・・・・」

195あーに:2016/02/21(日) 13:38:42
翌朝
収容所2階
<<・・・・ミスティ、ミスティ・ルティン!>>
「Zzz・・・・・・・・」
<<ミスティ・ルティン!!起きろ!!>>
「Zzz・・・・・」
<<くそ・・・呑気に・・・>>

196SAA:2016/02/21(日) 14:48:05
「朝、か・・・・」

「zzz・・・・・」

「・・・2階に行ってみるか。」


二階に向かう。

「・・・・起きろ、ポンコツ」

トンファーキックの如く腹に蹴りを入れる。
傷が開かないようにしてるとはいえ中々に鈍い音だ。

197あーに:2016/02/21(日) 16:00:57
「おごげぇ!?」
蹴りを入れられ、起き上がる。
「おはようございますー・・・ウォルターしゃん・・・・
 傷のほうはだいじょうびゅなんですかー・・・?」
どこか寝ぼけており、ウォルターとフレアを間違えている。
「・・・・・いつもの腹パンですか?
 いいですよ?」

198SAA:2016/02/21(日) 16:15:39
「この寝坊助のポンコツ、本当にポンコツですね・・・・」

「まぁ痛みは殆どないな」

傷は治ってはいない。

「・・・・呻ってたくせに・・・」

「仕方ないだろ・・・・・
それはそうと・・・・・何時もの腹パンだ。」

何時もというほどやっていないと思うのだが・・・・

取り敢えず言った後に7回くらいはやった。

199あーに:2016/02/21(日) 16:23:17
「ごふぅ! ・・・ありがとうございまひゅ。
 その傷であんまり腹パンしちゃ・・・・
 しんじゃいまひゅ。腹パンは適度に、でしゅ。
 それはさておき、他に用があって起こしに来たんでひょー?」

ひどく寝ぼけているのか、壁と話している。

200SAA:2016/02/21(日) 16:39:30
「まだ寝ぼけているのか・・・・・」

――適度・・・・・適度ってどうすればいいんだ・・・・

手を抜くかやり込むかの極端な事があまりにも多く、適度の基準が分からないのだ。
・・・その適度も物によるが常人にとっては尋常ではないほどのレベルだろう。

「・・・・何の用事で来たんだったか、もう忘れたな。
あるとしても・・・奴の具体的な対処法、くらいしかないんだが。」

そう言いつつも腹パンする。少し強めにしたぐらい(普通の人にとっては即倒モノ)なので、
傷への影響は考えなくとも良い。

201あーに:2016/02/21(日) 16:44:38
「うぐぅ!!
 ・・・・わかりましぇん」
あーあ、腹パン追加確定だな。
「ひとついうなら・・・気分を萎えさせるとかそういう・・・・」

202SAA:2016/02/21(日) 16:59:37
「戦闘中のアイツの様子と気配の強さで興奮を鎮めるにはそれも考えた。
・・・・だがそれだけじゃ駄目だし、どういったものがそうさせるかが分からないと駄目だ。」

「馬鹿げた出来事・・・とかも駄目そうですね」

「沈静化さえできれば弱体化が出来そうだが・・・・
一度でも攻撃を受けて傷を受けたら台無しだしな・・・」

考え込む仕草。

「・・・一体どうすれば・・・・・・」

――今分からない事をずっと考えていても時間の無駄か。

「・・・とりあえず飯を食おう。
もし奴が全部持っていっていなければ俺たちの分はあるかもしれない。」

「でもなんか仕込んでいそうですよね・・・・」

「まずはその確認だな。」

203あーに:2016/02/21(日) 17:13:22
「アクロさんは・・・たしか、何が嫌いなんだっけ。
 確か、ペットになる動物が嫌いで・・・何の動物だっけ?」

地下1階 食糧庫
カップラーメンの他にも、アメリカ軍のレーションがあった。
しかし、妙だ。
ロシア連邦の地にアメリカのレーション、とは・・・・。

204SAA:2016/02/21(日) 19:18:47
レーションを手に取る。

「アメリカ軍のレーション・・・?なんだってこんな所に・・・・
カップラーメンは奴の趣味として・・・・何故だ?」

幾つか考えられるが可能性はまず低いし、個人的にあり得ないと思っているので全く分からない・・・・

「・・・・何だか分からなくなりますね」

「・・・取り敢えず、持っていくにせよ湯が必要だ・・・・
・・・・燃えそうな木があれば燃やして湯には出来るが・・・・ここら辺に枯れ木とかあるか?
火種になりそうな紙クズはありそうだが・・・」

205あーに:2016/02/21(日) 19:41:40
安心してください。
どういうわけか電気加熱のキッチンがあるんです。
それに、電機ケトルもね・・・

2階
「・・・・・・あ。
 あれも全部アクロさんが持ってきたヤツだっけか」
キッチン持ってくるとかアクロすげえな。

206SAA:2016/02/21(日) 19:52:50
「・・・・ん?・・・・あ?」

「・・・・どうしたんです?」

「あれって・・・・もしかしてアイツが持ち込んでたんじゃ?」

「本当だ・・・・一体どうやって・・・・・・
でもこれで沸かせますね。」

「あぁ・・・・そういや機能殆ど食ってねぇな・・・・・」

気付いてみれば腹の鳴る音がした。

「・・・・よし、早速準備だ!」

207あーに:2016/02/21(日) 20:02:39
その頃 2階
「おなかしゅいたあ・・・・」
ロボも腹が減る。
あれ以来何も食べていないのだ。
ロボのくせに。

「うぅ・・・燃料なしに動くとでも・・・・」
思ってました・・・・

208SAA:2016/02/21(日) 20:16:06
ミスティが腹を空かせている頃

「水はこれくらいで十分だな」

あらかじめ持ってきていた水入りのボトルを持ってくる。

「・・・旅に必要なものは持ってきてると言ったって十分な大きさの鍋なんてないよ・・・・・・」

「ん、じゃあ先に食べてていいぞ。俺はあのポンコツの所へ行ってくる。」

そうしてウォルターはミスティの所へ向かう。

209あーに:2016/02/21(日) 20:19:40
2階
「うぐー・・・エネルギー28%・・・
 こんなので寒い中動けるわけ・・・・」
布団にこもりつつ、コンセントを探し始める。
「・・・・うー、廊下のあそこかー。
 出られないし・・・」

210SAA:2016/02/21(日) 20:30:17
「・・・・おいポンコツ、何をしてるんだ?」

様子を見に来たウォルターが声をかける。

「腹パンの回数が足りなくて退屈してたのか?」

いや、そうじゃないだろ。

211あーに:2016/02/21(日) 20:34:02
「もう蓄えてるエネルギーの燃料がなくてですねー・・・・
 このままだと使い物にならなくて・・・・
 あ、でも燃料切れの場合、いくらでも腹パンできますよ?」
お前は何を言っているんだ。

「でも、痛みの無い腹パンは全然愛じゃありませんよね・・・
 しかしながら、ここを出られないのです、私。
 ・・・・しかも、ここの鍵・・・
 エフゲニーさんが持ったままだったような・・・」


その頃 地下湖
「・・・・・・ん?なんだっけこの鍵・・・」
エフゲニーの懐には、ミスティがぶち込まれている号室の鍵。
「知らないよ 棄てたら?使わないし」
「うん、そうだね」

ポイッ ポチャン・・・・
地下湖の奥深くへと鍵が沈んでいった・・・・

212SAA:2016/02/21(日) 20:46:32
「今思ったんだが、衝撃をエネルギーに変える機能とか機構はないんだな。
そうすれば腹パンしながら充電できたのにな・・・・」

お前も何を言っているんだ。

「愛?お前は一体何を言っているんだ?
・・・・幾らなんでも一つしかないというわけじゃあるまい。
一つしかないんじゃ不便だろうしな・・・・・といってもここの用途を考えると合鍵とかはないだろう。」

それはないと思います。

「・・・あいつが?どうせ手を切っているのだし持っている意味もない。棄てているだろうよ。
それに下手に斬ったらまずいだろうし簡単には斬れないだろう。
それに無駄な行動で傷が開いたら困る。」

そもそも斬ろうとするな。

「・・・・供給にはどんな方法をとる?」



その頃フレアは何をしてるかというと・・・・

「よし、お湯をカップに注いで・・・」

線まで入れる。

「3分・・・くらい?」

・・・・蓋し忘れてますよ。

「あー楽しみだなー・・・」

213あーに:2016/02/21(日) 20:50:47
「ありませんよそんなもの・・・」

「・・・・・・いえ、単純に能力で食べ物や生き物の栄養を吸収するんです。
 その他にも充電やニッケル電池などありますが・・・
 一番効率がいいのが能力を使っての補給でして」

214SAA:2016/02/21(日) 21:12:27
「ふーむ・・・・・・そうだ、クソマズイが栄養とかがすごい携帯食料があったな。
正直闇鍋レベルだが・・・・栄養価は保証する、と言ってポンコツロボットには関係なかったな。」

そう言いその携帯食料を取りに向かう。


大体5分後。

「ほら、見た目が普通だけどクソマズイ携帯食料だ。」

なんかよくわからない固形物が差し出された。




「3分!・・・・いただきます。」

箸とかは持ってきてたし、使い方も兄と一緒に学んだから心配はない・・・・が・・・・

「・・・何かぬるい・・・・・・」

そらそうよ。

「まぁ食べれなくはないし・・・・」

215あーに:2016/02/21(日) 21:24:21
「うわあ〜、これならすぐ100%まで溜まりますよ〜!
 ありがとうございます、ウォルターさん!」

ジュゾゾゾジュブグニョニョドビャア・・・・
何やらおぞましい音とともに、固形物がミイラになって砂になった。
「ふぅ〜・・・おいしかったぁ・・・」

216SAA:2016/02/21(日) 21:33:07
「・・・・神話生物か何かか?
・・・・あぁ、気に入ってもらってよかった。」

最後は引き気味。そりゃ目の前で酷い音と共にそんなん見せられたらねぇ・・・?




「ごちそうさまでした。・・・・・・次からは蓋をしよう。」

それが普通だからね。・・・なんともあれ、食べ終わったフレアは片づけをした後ウォルター達の所へ向かう。

217あーに:2016/02/21(日) 22:37:26
(正直敵キャラ考えてないし双龍も何故か来ないし日常回というか
 てこ入れっつーか・・・。)

「ともかく、負傷の身です。
 腹パンはしばらくおあずけ・・・してくださいね?」

地下湖
「そろそろ行くか エフゲニー君」
「ん・・・?」
「あの二人を始末するんだ」
「・・・・・嫌だ」
「なら、意識を奪うしかないね・・・」
「くそっ・・・」
なすがまま、なんだろうか。
なんとか・・・・・なんとか・・・

218SAA:2016/02/22(月) 09:55:01
(また面倒くさがってんでしょ。)



「気にしてくれているのはありがたいが・・・・
・・・・・俺らの出生自体は唯の一般人と変わらない。
むしろその途中でなんかされてこうなった訳だ・・・つまり実験だ。」

自身の傷と回復速度・・・ついでに自らの出生についてを語りだすウォルター。

「その実験は・・・内容は長くなるから簡潔にするぞ。」

ウォルターは複数人(それも数百人・・・しかも父の知り合い)を扱い、
その複数人を強化ベースとする自分たちに所謂合成をした、と説明。

合成と言っても勿論この世から消える訳でも被験者には何の影響もなく、
強いて言うなら父に関した一部の情報を消されていたくらいだが・・・と付け足す。

「『ベース元と素材の肉体を電子データに変換』・・・・そして、
『良い遺伝子データをコピーしてペーストしたら合う様に加工し』、
色々と操作したら『電子データから戻すと望み通りの戦士が出来る』・・・・・

その結果が俺達というわけだ。・・・・何もそんな実験するなら近接特化にしなくとも・・・・」

はぁ・・・と落ち込むウォルター。




「片づけ終わり。さて、兄さんの所へ戻ろう・・・・・」

219あーに:2016/02/22(月) 13:23:46
「なんかー・・・遺伝子組み換えの野菜みたいですね」
野菜。
やさい。

220あーに:2016/02/22(月) 14:32:30
むかしむかし、あるところに。

とあるせいねんを まもるため、
ひとびとを くるしめる バケモノを たおすため、
そして ひとびとのため うまれてきた、
ひじょうに つよいちからを もつ、
ちいさな おんなのこが いました。

そのおんなのこは しろいひげの はかせにより うみだされました。
「おまえは ひとを わたしの むすこを まもるため、
 バケモノを たおすため そのちからを つかってくれるか」
と はかせはいいました。
おんなのこは ためらいもなく かるく くびをたてにふりました。

しかし はかせは バケモノにより きずつき うごかなくなりました。
そのころ せいねんは あるざいだんに さらわれてしまいました。
おんなのこは 「ざいだん」から せいねんを たすけだそうと、
「ざいだん」が きょてんと する おしろへ むかいました。
おんなのこが まもるべき せいねんを たすけるため、
どんなつらいことでも どんなひどいことも がまんして やってきました。
しかし そのせいねんは おんなのこのことを 「ぶきみだ」と いいはなったのです。
せいねんは おんなのこの ことを きらっていたのです。

それでも。
それでも バケモノを たおそうと おんなのこは、
たたかいを つづけていました。
おんなのこは バケモノと いくども たたかい、
じぶんが きずつき たおれても おきあがり、
なにひとつ よわねを はかず たたかってきました。

バケモノと たたかうたびに バケモノは きずをいやしています。
いつか いつか きずをいやすまえに いっきに たおす。
おんなのこは そう こころに ちかって つぎの たたかいに そなえました。

しかし バケモノは おんなのこの ちからも ひつようなしに たおされてしまいました。
さらに 「ざいだん」は おんなのこを 「ひとびとのてきだ」と ひとびとに かたりかけ、
「おんなのこを つかまえれば とてつもないがくの しょうきんをわたす」 とも いいました。 
せいねんのため はかせのため ひとびとのため たたかってきたはずの おんなのこは、
ひじょうに かなしみ いかり くるしみました。
そうして おんなのこは ひとびとのもとから どこかへ きえてしまったのです。
ひとびとは おんなのこのことを 「あらたな バケモノ」として かたりついでいきましたとさ・・・。

おしまい。


おしまい、ですか?
いや、このままおわるわけには いきません。

終わってたまるか。
必ずや、私が必要であったことをひとびとに知らしめなくてはならない。

 私という存在は、もはや誰にでも必要ですらなかったのでしょう。
だとしたら、博士は最初から私を作り出すことなどなかったのです。
 こんな苦しみを受けるために私は生み出されたのでしょうか?
いいえ、絶対にそのような非人道的な運命に引きずり込まれるのは拒否します。
 
 このような身勝手な人類を救うために私は生まれてきたのではない。
人類と同じ赤い血の私が、人々と共に生きていけるはずだったのに。

 私は何故 ここに居るのか

221SAA:2016/02/22(月) 14:39:19
「俺たちは野菜だった・・・・?」

何か野菜と縁のなさそうな外見だけどな。

「・・・・・下らない事言ってんじゃねー!このポンコツがぁ!」

腹パン1回。

「・・・・ともかく、その影響か傷の治りが早いらしい。
適切な処置を施せばその分早くなる。ここは意外と整っていたからな。」

「兄さん、食べ終わりましたよー」

丁度入ってくるフレア。

「あぁ、フレア。食べ終わったのか?」

「はい、兄さんもこれから食べるのでしょう?」

「そうだな。フレア、とりあえず治療室行って換えてきたらどうだ?」

「そうします。」


そうして二人はミスティの居る部屋を離れた。

222あーに:2016/02/22(月) 14:52:19
「ほぎょーッ!」
ドゴォ、と一発。
「い、ってェ・・・らっしゃいませ〜・・・」

アスタビニェ 中央
この街全域に響き渡るほど悲痛な叫びと共に、一人の少女が現れた。
実際に少女が叫んだわけではない。
強力な電磁波のようなものが、叫びとして空気中を電波したのだ。
いわゆる、ワームホールによる空間干渉の影響らしいが・・・

収容所2階
「ヒィン!?・・・・・なんでしょう、この・・・」
ミスティもやっと布団に篭ろうと思った矢先のことだから、驚いて簡易ベッドから転げ落ちた。

地下湖
「・・・・・・エフゲニー君」
「うん・・・なんだろう。心に訴えかけるかのような音だ」

南東部 雪原
「ウオッ!?・・・・吹雪か?いや・・・幻聴なのか・・・・?」
しかしながらアクロは動物的本能で察した。
「(違う・・・歪な殺気だ。まるで自分を無理矢理にでも奮え立たせるような)」

223SAA:2016/02/22(月) 15:49:51
途中で別れ、カップラーメンに手を近づけた時、響き渡った"音"が耳に入る

「この音は・・・?まるで・・・・・
・・・・・ッ!」

頭を押さえるウォルター・・・・そのまま気絶してしまう。

―治療室。

「な、何ですか今の音・・・何かを伝えたいような・・・・・
でもこれは・・・・」

――これ終わらせたら上に行って兄さんを待とう。

―再度食糧庫。

「・・・なんだここ・・・・・さっき俺なんか気絶したよな?何でここに?」

「説明しようか」

――白髪のおっさんが出てきた。

「あんたは・・・・」

「あぁ、ウォルター・・・お前の曾「で、俺を気絶させたのは?」・・・・それを今から話す。
・・・と言っても俺事態は何もしてない。今、この世界に並行世界から可哀そうな奴が来た時の、
電磁波が原因でお前は倒れた。と言うより仮死状態みたいなことになってる。」

さりげに仮死状態になってることを言う。

「可哀そうな奴?あぁ・・・あの音の張本人?並行世界ってどういう事?親父が昔そんなこと言ってたけど・・・
・・・・・・って俺死んでるのぉ!?やだ!このまま死にたくない!死にたくなぁい!」

「(人というより・・・まぁいいか。)落ち着け、話し終えたら俺が連れ戻すから!
お前あの時死を受け入れようとしただろ!?」

霊魂だったので曾孫を心配して見守っていたらしい。

「・・・・ストーカーか何か?」
「・・・・・・まぁ取り敢えず。そいつは理不尽と歪んだ世界の犠牲者だってことだ。」

華麗にスルー。そしてトン、とウォルターの額を人差し指で押すと情報が流れ込ませる。

「これは・・・・」
「そういう事だ、まぁこれに関してはどうしようが構わないが・・・・・」

「それよりあんたが居るって事は・・・・「居ないぞ」え?」

「居ないぞ」

「じゃあまさか・・・・・・・「そっちでもない。」つまり・・・・」

「お前の弟は・・・・・・あ、時間切れになりそうだからまた今度な」

「あ、おい・・・」


「待てい!あれ・・・・?」

ガバッと起き上がり、見渡す。

「戻ってきた・・・?夢にしては・・・・・夢じゃないなこれ。つーことは俺は割とマジで死にかけていたのか・・・・
・・・・うん、とりあえず上に行こう。」




「で、どうだ爺ちゃん。あいつらは?」

「頑張っているぞ、まぁ伝えたいことは伝えれなかったが。」

「は?駄目じゃねぇか。」

224あーに:2016/02/22(月) 15:57:05
アスタビニェ南西 洞窟
「・・・・エフゲニー君、これはまたとないチャンスだ」
「・・・・?」
「この気配・・・・これならウォルター君やアクロを殺してくれる。
 その時に漁夫の利として傷ついた「叫びの主」を倒せばいい」
この期に及んでまだこのような発言を行うアズールには呆れるしかなかった。
「・・・で、隠れておけばいいんでしょ」
「そうだね。洞窟の奥深くとか・・・・どうだい?」
「・・・・・なるほどねえ」

中央部
「・・・・・・・」
地理情報 確認・・・・・・
不明な都市を検出。
探索開始。
「・・・・・・・・・・・」

225SAA:2016/02/22(月) 16:17:17
「フレア、無事だったか?」

「兄さんは?」

「大丈夫だ、問題ない。とりあえず・・・あのポンコツの所に行ってみるか。
先程のアレについての考えが分かるかもしれない。」

226あーに:2016/02/22(月) 16:23:09
2階
「んー・・・・・・これ隠れとこ」
布団の中に隠れ、居ないように思い込ませている。
「うしし・・・ウォルターさん居ないと思ってビックリだろうなぁ〜」

227SAA:2016/02/22(月) 16:27:30
「あれ?いない・・・・」

「そうだな、どうせポンコツだから隠れてるんだろ。
取り敢えず・・・・手始めにそこの毛布にこの刀を投げてみようか?」

つめた〜い(即死レベル)刀を抜き、切っ先をミスティの居る毛布に向ける。

「もし居たらどうするんですか?」

「仕方ないで済ませる」

「幾らなんでも駄目でしょう・・・・」

「仕方ないな・・・・」

目が本気だったぞ。

228あーに:2016/02/22(月) 16:33:12
「わあああああ!!!うそですーーー!!」
ガバァと布団から飛び出る。
「で、何の御用・・・・あ、中央部のあの叫び・・・ですか。
 あれは・・・・わかりません!」
きっぱり。

229SAA:2016/02/22(月) 16:40:52
「チッ・・・・そのままじっとしていれば・・・・」

まさかの舌打ち。酷い。

「舌打ちしなくても・・・・」


「で、分からないとかそういうことじゃなくて・・・・どんな風に思った?
どんなバカげたことでもいい。」

「兄さん?」

「何か・・・引っかかるんだよな、どうしても・・・・」

提供された情報を思い出しても何を求めているかは差し出してくれなかったのだから分からない。

230あーに:2016/02/22(月) 16:41:57
「うるさい だけ」
そんだけ。
役に立つ情報は一切なし。
「・・・・・・・以上です!」
にっこり。

231SAA:2016/02/22(月) 16:55:12
「駄目だこのポンコツ・・・ぶった斬らないと・・・・・」

構えてしまうウォルター。

「落ち着いて兄さん・・・・斬りたいのは私もだから。」

お前もかい。

「・・・それか攻撃を利用してこの部屋ごと吹っ飛ばすように誘導するか・・・?」

危ない思考してんなこいつら・・・・

「とりあえずいい加減に役に立ってもらわないと氷漬けにするぞ。」

232あーに:2016/02/22(月) 16:57:53
「ひぃ・・・
 これに関してはわからないんです!
 なんせ・・・・」

「こ
 の
 地
 球
 上のものじゃないんですから・・・」

233SAA:2016/02/22(月) 17:13:20
「・・・・ついに文字通り狂いましたかこのポンコツ・・・・」

「・・・やはりか。むしろ『この世界の』存在ではないという言葉がしっくりくるな。」

「えっ」

とうとう兄さんも・・・・と嘆きだすフレア。

「普通ならあんな膨大な電磁波は生まれやしないだろう。
常識がぶっ壊れまくったこの世の中だがここまで強い電磁波は起こってない。」

さっき起こったけどな、と言葉を付け足して。

「とすれば何らかの影響でこちらに来た・・・・かもしれない。」

「つまり・・・」

「俺も詳しいことは分からない、というより確信できない。」

234あーに:2016/02/22(月) 17:15:48
中央部
「・・・・・・・・・」
探索不能 損傷率 78%
脚部可動 不能
行動停止
行動停止
外部からの冷却を確認
・・・・・・・・

「でしょうー?
 とりあえず外行って様子見てきましょうよ!
 私も行きますんでー!」

235SAA:2016/02/22(月) 17:22:59
「寒さに弱いお前がどうやって外に出るんだ?」

――流石に毛布に包まってぴょんぴょん跳ねながら移動はしないだろう。

なんでそうする事前提なんだ?

「まぁ引きこもりを外に出せるみたいなノリで行けば・・・・」

「・・・・まだそんなに日にち経ってないでしょう。」

236あーに:2016/02/22(月) 17:26:25
「だ、大丈夫ですって!寒さについては過去のトラウマが原因ですし!
 れっつらちぇんぐご〜!」

アスタビニェ中央

「うっわぁ〜・・・・噴水もぶっ壊れですね〜」
電磁波の影響か、噴水が粉々に砕けている。
その中央には切り傷や銃撃を受けたような傷が全身にある女の子が一人。
「あれ・・・・ですかね?」

237SAA:2016/02/22(月) 17:43:11
「・・・・なんつー規模だ・・・・」

「電磁波でここまでって・・・やっぱり・・・」

「だろうな・・・」


「あれ、だろうな」

「何故こんな所に・・・?」

「傷が酷い・・・・もし並行世界から来たなら一体どんなクソな世界だったのやら。
でも少しは警戒した方が良い。いきなり別の世界に来て気が立ってるかもしれない。
それにあれだけ傷付いてるって事は、警戒心は凄い筈だ。」

238あーに:2016/02/22(月) 17:51:16
「・・・・どうします?
 放っておくのもなんか怖いですし・・・」

選択肢は3つ。
手当てをして、医療室に寝かす。
放って凍死させる。
一応連れて行くが、地下室の奥深くに封印する。

回想
「戻ってきてくださいマスター 私はマスターが居なければ」
「悪いけどサーナ お前のマスターはもう僕じゃないんだ」
「理解不能です」
「必要ないんだ 助けに来ることも・・・
 財団の人達もこんなに傷つけてしまって・・・」
「マスターを拉致した連中に慈悲を与えるなど・・・
 どうしたのですか・・・」
「そんな物言いはよくないな」

239SAA:2016/02/22(月) 17:58:59
「・・・・・」

――どうする?あの人が教えてくれた情報ではかなり悲惨だった。
治療しても襲ってくるのでは助けては損だ。かと言って・・・・見て見ぬフリも今までのやってきた事を否定してしまう。
地下へ封印・・・・俺の心が許さない。エゴだと言われてもいい。あの時の自分への約束を破りたくない。

「どう・・・するんですか・・・・?」

「・・・・・まず、治療をしよう。考えるのは・・・・それからだ。」

240あーに:2016/02/22(月) 18:04:49
「ですよね・・・とりあえず運びましょう」

北東 捕虜収容所地下1階 医務室
「とりあえずベッドに寝かせましょう」
病院のベッドは・・・おそらくアクロの手入れか、修繕の跡が多い。
ミスティがリネン室から寝具を持ってきた。

その女の子は11歳女子ほどの体格で、
髪の色が銀色・・・というよりかは、色が抜け落ちたかのようなアルビノだった。
頭部には何やらヘッドホンのような機械が取り付けられており、
プラチナを帯びているような肌の白さはフレアを半ば嫉妬させるほどだった。
しかし、その肌も髪も傷がひどく、無残な状態となっていた。

服装はネクタイ、ポロシャツ、ミニスカートにスポーツブラとスパッツ、ニーハイを着用していた。
・・・・にも関わらず、その服装は血の染み付きを除けば一切損傷がなかった。
不気味すぎる。

241SAA:2016/02/22(月) 18:16:39
「(むぅ・・・・・)」

傷が酷いとはいえ肌が白い事に少し嫉妬。

「(こちらももう少し鍛錬しなきゃなりませんね・・・・)」

「この服って・・・・なんか魔術的なものでもかけられてるのか?」

ウォルター達の持つ剣はいずれも同じ形の刀剣類とは違って次元の違う耐久力を持つ。
小銃で刃を撃たれようが側面だろうが峰だろうが弾の無駄というくらいには。
とすれば魔法的な何かが作用してると考えてもいい。

ウォルターはそれと似たような物だと思ったのである。

「魔術的って、どういう・・・・?」

「俺たちの見た目に色がついただけのような剣と似たようなものだ。」

「あぁ・・・・」

「にしたって何があったらこうなるのでしょうか?」

242あーに:2016/02/22(月) 18:22:33
「見たところ地球上では精製されたことのない素材のようです。
 ・・・・・この服自体への衝撃を0にするらしく・・・
 ただ、着用者を防護する目的じゃない・・・と分析できます」
スパッツをちぎれるほど引っ張っているが、ビクともしない。
「ただ、この傷は・・・こっちの地球に来る前に。
 多大なダメージを受け続けたのでしょう。
 傷を癒す間もなく・・・」

回想
「マスター、ならば私は誰の・・・」
「誰のでもない サーナはサーナの考えで生きるんだ」
「私はマスターのために、と今まで・・・」
「それをやってきて、今まで不気味な事しかしてこなかっただろ!!」
「・・・・・・」
「もう嫌なんだよ サーナと一緒に居続けるのは」
「・・・・・・・・・・・・」

医務室
「マス・・・・・・ター・・・・・・・」
「何か言いましたね・・・・」

243SAA:2016/02/22(月) 18:30:12
「こっち側では存在しえない物質か・・・・やれやれ、替えがあったとはいえ・・・・
また斬ったら困りもんだからそういう素材は羨ましい限りだ。」

「そうですね、修繕する必要ありませんし。」

「俺があの装置を使えたら複製が・・・
あっ・・・・あれ生物限定じゃないかぁ・・・・」

勝手に落胆。なんだお前。


「これだけの傷を受け続けてきたのなら何かしらのフラッシュバックが起きているんじゃないか?」

244あーに:2016/02/22(月) 18:33:22
「あと、解析なんですが・・・
 普通じゃありえないことが起きてるんです」

回想
マスターが私を棄てた。財団に所属したほうがいいという判断です。
マスターが言うのならば、私に拒否権など存在しない・・・。
しかし、棄てるのは・・・・・あんまりです・・・・。
それでも、あのバケモノを倒すという博士から承った義務は・・・

245SAA:2016/02/22(月) 18:39:33
「普通じゃ・・・・ありえないこと・・・・・?」

「それは一体なんだ?」

普通ではありえない、なんて今まで何度も起こっているのだが・・・
今の「普通ではありえない」なら室j門をするのには十分だろう。

246SAA:2016/02/22(月) 18:40:29
指が暴発して余計な文字をだな・・・・

訂正

室j門→質問

247あーに:2016/02/22(月) 18:41:48
「遺伝子パターンからして。
 能力が人工的に組み込まれています・・・・」
この世界じゃあもっとありえないことだった。
後に、人工能力者というカテゴリに入る、この女の子は一体・・・

「そして、この頭部のヘッドホン・・・
 現在は損傷しているせいか稼動していませんが。
 能力を増幅させる機能があると判断できます」

248SAA:2016/02/22(月) 19:07:37
「能力を、『人工的』に・・・・!?んなバカな・・・・」

「一体、どんな世界なのでしょうか・・・・・」

「・・・少なくともこんな傷を付ける奴が居るって時点でマトモじゃあない。」


「なるほど・・・・修理するだけ無駄だろうな、それに悪用されたらマズイ・・・・でもどうしようか。」

彼の父が生きていても解明するには時間がかかるだろう・・・それも数十年。分野が違うのだ。

そして、ウォルターの腹が鳴る。

「・・・・・そういや飯食わなかったな・・・・・・・」

249あーに:2016/02/22(月) 19:13:53
「ともかく、様子は私が見ておきます。
 ウォルターさんはご飯を・・・」

回想
「ついに仕留めたぞ・・・・・ヤツを・・・・・」
「やったナ・・・」
「ええ、終わりました・・・」
「ほんじゃ帰ろうぜ〜」

私が倒すべきだったバケモノは・・・
私の力なしでも倒せそうです・・・
博士・・・・
マスターを失い、義務も失い・・・
私は何のために生きればいいのでしょうか?

250SAA:2016/02/22(月) 19:30:23
「分かった、15分以内には戻ってくる。」

そう言って食糧庫へ向かった。

「私はちょっと席を外しますね。」

――とりあえず、水を飲みたい・・・・

結局ミスティだけになった。

251あーに:2016/02/22(月) 19:35:12
「・・・・・・あらー、一人だけですかー・・・」
お二人さんが出て行ったが、ぽつん・・・と自然音だけが医務室に。
「・・・かわいそうに・・・・」

回想
<<もはや人工能力者は我々人間の敵であり、今取り除かねばならない脅威です。
 そこで、現在逃亡中の人工能力者 サーナを・・・・・>>
テレビの音声を聞いていれば、私という存在がもう必要ないそうです。

そうして、数日間。
いろいろな人が私を捕まえようとしました。
抵抗するしかありません。
マスターのために生きなければならない・・・・・んでしたっけ。
ああ、もうなんか疲れてしまいました。

252SAA:2016/02/22(月) 20:07:32
「・・・・水に戻ってる・・・・・・」

前もって温めておいた湯。それは上に行く際に電源を消したので・・・・

「・・・温めなおすか!」

洗った炎の刀で(蒸発しまくってて結局中途半端、しかも鞘に納めれば綺麗になるが個人的な問題)
沸かすかと思ったが、蒸発するだけで水の無駄になってしまう。

「・・・・カップ麺開けてかやくだけ開封して入れて待つか。」

253あーに:2016/02/22(月) 20:12:50
「・・・・マスター・・・・・・どうして・・・・」
うわごとのように・・・
「・・・・・・」
「マス・・・・・ う・・・・・」
意識を取り戻したのか、目を開いて・・・

「・・・・・・ッ!」
動こうとするが、全身の傷の痛みがそれを邪魔する・・・・
しかし、傷薬を塗られ、包帯やガーセが貼られています・・・
「ここ・・・は・・・・」
「アスタビニェです・・・えーと、本当なら地図にない廃墟街でして」
「アス・・・・」

254SAA:2016/02/22(月) 20:26:25
「ふー・・・・」

――喉が潤った・・・・何か色々ありすぎて疲れたかも、ちょっと休みましょう。



「はやくはやくはやくはやくはやく」

――俺の空腹はもう限界だっ!

まだ沸騰しきってないのだ、これで4分経った。ある種の拷問である。
貧乏ゆすりもしだす。

「はやく沸いてくれ・・・・」

255SAA:2016/02/22(月) 20:48:18
「沸いた!よし・・・・注いで蓋して三分・・・・・三分・・・・くっ!」

――またこれを耐えねばならぬというのか・・・・!

「・・・兄さん?」

「ぬ!?今耐えているのだ!邪魔をしないでくれ!」

「(何に耐えているというんでしょう・・・・あぁ、なるほど・・・・)
結構おいしかったですよ、それ。」

「うわああああああ!やめて!やめてくれ・・・!」

「しかもですね・・・・」

「はい3分経ったー!」

「チッ・・・・」

「あつい!熱いけどうまい!耐えててよかった・・・・!」


そしてさらに4分後。

「片づけしたし、戻るか。」

「そうしましょう。」

256あーに:2016/02/22(月) 20:59:06
「・・・・・・・私を捕まえて財団に売りさばく気では」
「ありませんよ。財団ってなんです?
 別の世界から来たらしいですけれど、売りさばいていたなら・・・
 傷の手当とかしてませんよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「あ、ウォルターさんおかえりなさーい。
 この子、さっき意識戻ったんですよー?」

257SAA:2016/02/22(月) 21:09:25
「厳しい戦いだった・・・・」

「何を言ってるんです、ただ空腹に耐えてるだけで豪華な食品を見た訳でもないのに。」

「じゃあ今までの激務含めて、厳しい戦いだったと・・・・」

「そういうことじゃ・・・・」

そう雑談しながら部屋に入れば。


「意識が戻ったんだな、随分と悪い夢を見てたようだが・・・」

「ともかく、意識が戻ってよかったです。」

「・・・・どうする、とりあえず・・・・・・自己紹介、するか?」

ミスティとフレアに目配せする。

「・・・・取り敢えず名前だけでも・・・します?」

そう言いフレアはミスティを見る。

258あーに:2016/02/22(月) 21:13:09
「ええ やってくださ・・・・」
言い切ろうとしたその時・・・
「傷の手当については感謝します。
 ですがいか・・・ッ・・・」
行かねばならない。どこか、人の居ないどこか・・・・・
動こうとしても、痛みが邪魔をしてまたベッドに倒れる。
「その傷で生きてるのが不思議なくらいです。
 せめて1日だけでもゆっくりしていってください。
 ・・・・・・カップラーメンかレーションくらいしか食べるものがありませんが」

259SAA:2016/02/22(月) 21:22:45
「(やれやれここまでとは・・・・この子が居た世界はどんなクソだ?ここまで追い詰めるとはな・・・・)
まぁ待て。少しはゆっくりしていけよ。」

「・・・・その傷で外を出れば、かなり危険です。あなたがどれほど強くあろうと、体力には限界があります。
いずれは倒れてしまいます・・・・」

「つまり・・・そいつが言うように、一日でも長く休めって事だ。」

「食糧はカップ麺かレーションの2択ですがね・・・・。」

260あーに:2016/02/22(月) 21:27:28
「・・・・・・
 すこし一人にさせていただけませんか。
 今までのことを思い出したので・・・・」
「構いませんが・・・」
ミスティがフレアとウォルターともども退室する。

「・・・・・・演技には見えません。
 ですが・・・・・」
 女の子はずっと無表情のままであった。
「あの無表情・・・・・あれは一体」

261SAA:2016/02/22(月) 21:36:53
「はぁ・・・・私にはちっとも・・・・」

「・・・あっち側で酷い扱いをされていたから感情が駄目になった、じゃないか?」

「どんな世界なんですか、それ・・・」

「まぁ俺にもわからないな、唯の推測だし。
・・・・しかし何か妙だな、ずっと無表情・・・・てのも。」

262あーに:2016/02/22(月) 21:42:33
「・・・まあ、それほど色々なことがあったんでしょうね」

医務室
「うっ・・・ああっ・・・うああっ・・・・ぐすっ・・・・んう・・・・」
もはや泣くしかありませんでした。
私が一体何をしたというのでしょうか。
何もかもを失ってしまって、今まで耐えてきて・・・・
もはや、無表情のままで居られることなど、できませんでした。
「どうして・・・・・うっぐ・・・ひぐ・・・・
 マスタアアアアア・・・・・」


号泣は医務室の外にも聞こえた。
あまりにも悲痛で、胸を刺すような泣き声で・・・。
「・・・・・・・しばらくそっとしておいたほうが」

263SAA:2016/02/22(月) 21:56:47
「まぁ俺らとは比べ物にならないだろうな・・・・・」

――そりゃそうだ、この世界ではないとはいえ世界の人々全てが・・・敵になるなんて。あまりにも理不尽だ。



「そうすることには同意しますが・・・・これからどうします?」

「他の奴らが前のアレ(音)を聞いているだろうから、来る可能性がある。
まぁ、もう決まってはいるんだがな。」

264あーに:2016/02/22(月) 21:59:38
「アズールについては対処が必要です。
 ・・・・・・彼女はヘタをすれば強力な能力者ですので・・・
 それを利用してああだこうだ吹き込んで我々と戦わせる気でしょう。
 そこで漁夫の利であの子にトドメを、も考えられます」

地下湖
「・・・・・・・」
「アズール」
「何かね」
「なんでまた地下湖に戻ってきたの」
「水飲み忘れてた」
「・・・・」

265SAA:2016/02/22(月) 22:10:27
「・・・それは分かっている。それに運よく消耗しきって両者が生きていたとしても・・・」

「弱ったところを・・・ですよね。」

「どちらにせよ、奴をどうにかせねばならない。
・・・対策と言っても具体的にはどうするつもりなんだ?」

266あーに:2016/02/22(月) 22:14:41
「そうですねえ〜・・・・
 エフゲニー君自体は手を切ることに反対でしたね。
 エフゲニー君を味方につけましょう。
 アズールだけが孤立するのです。
 ・・・・・意識を乗っ取った場合はやむを得ず・・・」

医務室
「・・・・・・・」
散々泣きつかれて、コテンと寝てしまった。
ガチャコン・・・
そろそろいいかな、と思ったが、眠っている女の子を見て
「・・・・・・・寝かしておきましょう」

267SAA:2016/02/22(月) 22:32:57
「下手に手を切断したら、何が起こるか分からないしな。
・・・・まぁあいつもただされるがままというわけではあるまい。
そうだな、これ以上自分の体を使われて不本意な事をしたくないだろうしな。」

「と言ってもあちらが来なければ・・・」

「それだよなぁ・・・・」

268あーに:2016/02/22(月) 22:35:20
そろそろ寝るアイーン

のんびーり女の子の見守りしたので翌朝まですっ飛ぶ

「・・・・さすがに1日じゃ治りませんでした。
 今日もお願いします ・・・・・ええと」
「ミスティです ミスティ・ルティン」
「・・・・・サーナ と申します」

269SAA:2016/02/22(月) 22:47:55
お、そうだな
飛ばしすぎィ!




「俺はウォルター。ウォルター・エンブレイス。
旅をしている、唯の一般人だ。」

刀持った筋肉ムキムキが何を言うか。

「私はフレア、フレア・エンブレイス。
・・・・これの妹です。」

「これ!?酷い!」

「・・・・一般人なんて嘘を言うからです。
それに刀持ってて筋肉モリモリマッチョマンな人が一般人と言えますか?」

「・・・・・・」

270あーに:2016/02/23(火) 02:38:45
「・・・・・・」
私は心のどこかで人を憎んでいたような気もします。
しかし・・・「この世界」の人達なら、賭けてみてもいいのかもしれません。
だから、私は無表情を棄てて・・・
「しばらくはよろしくお願いします」
と言って微笑みました。


南東部
「あの叫び。あれは一体・・・・」
確か、中央からの来ていたな・・・・。
「やあ、アクロ」
「・・・・・・お前か」
子供の腕のクジラだった。それでも奇妙だというのに。
「私のカンからして例の叫びは・・・・
 強力な能力者とみた。
 お互いの利益のため、と言ってしまえばそれで終わりだが・・・・
 叫びの主を放っておけばここでの狩りすらままならない。
 どうだい、一時休戦と洒落込むのは」

一理あるし、何も間違ってなどない。
「・・・・・了解した。その後はターゲットとして認識させてもらう」
「望むところさ」

271SAA:2016/02/23(火) 08:27:50
「まぁ、困ったことがあったら頼ってくれ。」

「といっても今まさに困っているんですけどね・・・・」

「それをどうにかしないとなぁ・・・・」

「・・・・ん?何かを忘れているような・・・・」

「・・・・何かって?」

「・・・・・うーむ・・・・あ・・・・・!あいつがアクロに一時休戦と協力を申し込んで、
アクロが協力しないとは限らないってやつだな」

272あーに:2016/02/23(火) 08:42:20
「・・・・・・あ」

収容所 周辺
普通の入り口は固く閉ざされているが・・・
「ここからなら医務室近くまで直通でね」
近くのマンホールから入る
「・・・・・くさいなあ」
「エフゲニー君 我慢我慢」
「なんだと・・・・雪に埋もれてたのか・・・」

273SAA:2016/02/23(火) 09:03:39
「うん、フラグだったな。」

気配のする方向をチラチラ見る。

「え、割と近くだったりする・・・・?」

気配レーダーが兄ほど発達してないので、気配を探っても分からない。

「・・・近くにいるのは確実だとして。どうする?」

274あーに:2016/02/23(火) 09:13:41
「・・・・守りますよ」
「そう言うと思ったよ!」
ドッバァー!!
医務室の電子ロックをビームで吹っ飛ばすアズールとアクロ。
「その娘は危険だ!ここで殺さねばなるまい!!」
「守るというのなら」
「・・・・ウォルターさん、悪いけれど・・・
 この地球の人達のためだ、戦うさ」

275SAA:2016/02/23(火) 19:10:08
「・・・・・・『危険だから』、『手に負えないから』等と勝手な都合で『人類の為』だと。
ミスティ、多分そういう事だと思うが・・・・どう思う?」

「私から言わせてもらえば唯の建前ですね。」

「(やっと、この子が『人類を』信じれそうになったのに・・・
こいつらが、『こいつらのような奴が居る所為』でッ・・・・!)」

「殺して、どうするんです?自分が英雄だ、とふざけた事いうんですか?」

276あーに:2016/02/23(火) 19:43:02
「当然、許しがたい存在です。どんなに力があったとしても。
 その力の使い道は・・・一つではありません!」

「狩ることで世界の安寧を保つ。
 たとえば、ある村の近くにある山から来るイノシシが畑を荒らしてくる。
 そのイノシシのせいで農作物は滅茶苦茶になるだろう・・・
 猟師はそのイノシシを撃ち殺すことができる。
 あとはわかるな」
「イノシシだなんて可愛いものじゃないだろうね。
 そいつは見たところ街一つ消し飛ばすこともラクチンさ!」
「そういうことです。今ここに居る人達が危険になる危険性を0にしなくてはならない・・・
 珍しく、アズールと考えが合いました」
「珍しくってなんだよエフゲニー君・・・・傷つくなぁ」

277SAA:2016/02/23(火) 20:06:14
「元の世界で使命と役目を"横取り"され、理不尽な理由で人類の敵にされ・・・・
それから何度も狙われ、この世界に来てしまった・・・・そして、今度は・・・・・てめえらだ。
・・・・てめえらが"理不尽な理由で"命を狙うのが・・・俺は凄く気に食わねぇ!」

殺気はまだ出してない。・・・まだ、出す時ではない。

「それに襲ってくると断言するのは身勝手にもほどがありますねぇ・・・・」

「(能力が危険ならば、何があっても能力を使わないように言いつければいいしな。聞いてくれればだが。)」

――親父が望むか分からないが、一時的に乗っ取らせてそういう装置を作らせるのも一つの手か。

278あーに:2016/02/23(火) 20:23:25
「人類の敵・・・元の世界・・・・ねえ。
 その元の世界とやらの人類は割かし正しかったってことだよ。
 たった 一匹 のソイツより多くの人々の命を選んだ」
アズールはあざ笑うかのようにサーナの傷を見続けた。
「ふざけないでください!そうやってまた傷ついて悲しむこの子の気持ちが・・・!」
ミスティも反論したが。
「気持ちだとさ!あたかも兵器かのように生み出された存在に気持ちか!
 滑稽だな、イレギュラー!」
「またイレギュラーって・・・!」
「・・・・アズールと言ったか。イレギュラーというのは間違いないぞ」
アクロの重々しい言葉がミスティを突き刺す。
「・・・・・・!」
「まだコイツらに教えてないのも無理はない。
 数十ヶ月前に探査ロボとして現地組み立てされたコイツは・・・
 極圏用の機体温度調節モジュールを組み込み忘れられ、そのまま南極に放り出された。
 そして、零下の白銀の地でスクラップになるはずだったミスティは何故か生き延びた。
 そこまではお前も承知しているだろう」
「・・・・・・」
ミスティの答えは沈黙だった。
「そして、命・・・いや、エンジンからがら生き延びたミスティは・・・
 極圏の環境で芽生えた能力で南極基地の人間の生命力を能力で吸い尽くし殺した」

その話を聞いて、アズールは笑いを我慢できず哄笑した。
「やっぱりか!!電子頭脳の故障のせいだものね!!」

「そんなはずは・・・!」
「その罰としてこの地にロマンチックながらも放り出された」
「違う・・・!」
「お前がそのあたりのデータストレージを改竄した」
「違う!!」
「いつ破壊されてもいいように」
「黙れエエエエエッ!!!」
ミスティが激昂した。
「ロボット工学三原則第1条・・・」
「・・・・・・貴方のような人間を傷つけないための三原則ではありません!
 私が信じる正義のためなら・・・」
「イレギュラーになる・・・か?
 もういい 言葉は不要だ。
 充分に敵同士であることも、人間並みの思考を持った兵器が危険であることも。
 全て判明したしな」

279あーに:2016/02/23(火) 20:24:51
×極圏の環境で芽生えた能力で南極基地の〜・・・
○極圏の環境にて能力が芽生えた。そして、南極基地の〜・・・

ガバガバやないけ

280SAA:2016/02/23(火) 20:48:42
偶に変な文になるのはよくある事やな・・・・




「本当に危険なのは・・・・てめえらみてえな奴の存在だァッ!」

最後の強い怒気と共に、溜めに溜めた怒りを殺気としてぶつける。
と言っても、エフゲニー、アズール、アクロの方向のみで、フレアやミスティたちは浴びてない。
だが、尋常じゃないほど怒っているのは見ても分かる。証拠にフレアは固まっている。

殺気をぶつける、ただそれだけだが・・・彼は10数年だが、短期間に数々の死線を潜り抜けたり、
数百人レベルを遺伝子組み換え(と書いて)に使った猛者の殺気も含まれている。
少なくとも、殺気がビームになるくらいじゃないか?レベルには凝縮されてる。

お前みたいな野菜が居るか!

そして彼は決意した。殺す為の刃になり、『弱き者』を助ける刃にもならなければ、と。

――幼い頃、英雄に憧れた。でも、その背景がこんな酷い光景が隠されているのなら・・・・
悪魔にでもなってやろう。

「・・・・・お前らは一体何だろうな?人類の英雄様がたか?」

281あーに:2016/02/23(火) 20:55:12
「言葉は不要と言った」
そして、SV-98で迷いなくサーナを撃ったが。
「させません・・・」
腹部装甲でその銃弾を受け止めた。
毎度毎度の腹パンで鍛えられた耐久力である。
「・・・・・(ミスティから殺気を感じない。
 最初から守る気でいるな・・・)」
「・・・・・・下がって、アクロく・・・・」
「させないって・・・言っているんですよ!」
アズールがビームを撃とうとしたが、エフゲニーにミスティの飛び蹴りが叩き込まれた。
その勢いでアクロもろとも吹き飛び、医務室の外へと出た。
「・・・・私はサーナちゃんを守ります。
 ウォルターさん、フレアさん・・・その二人をお願いします」

282SAA:2016/02/23(火) 21:06:00
「(ミスティが・・・・守る為の盾なら・・・・・俺は・・・・)」

――壊す為の矛、いや・・・剣だ。

「・・・まかせろ。フレア、エフゲニーの方を頼む。『奴本人』を迷わず斬れ。」

「了解しました。」

「じゃあ俺はあのドグサレ変態野郎だな・・・・
ちゃんと守れよ?じゃないと腹パンよりドギツいのやるからな。」

283あーに:2016/02/23(火) 21:10:05
「当然です!ぶっ壊れても守ってみせますよ・・・」

「・・・・エフゲニー君!うおーい!
 もう気絶しちゃったのか!起きろー!くそー!」
ベチンベチンベチンベチンッ
左腕のみ異様に動いてるのが最高にグロテスクである。
「んーぐ・・・ふげ・・・」
「少し意識を借りるよ」
「わかった・・・」
まばゆい青の光に包まれ・・・
「さあー、かかって来いよ!!」
アズールMDとして立ち上がる。

「・・・・・・あのロボ、馬力だけは・・・!」
スッと立ち上がるが、もう目の前にウォルターが肉薄していた。
エフゲニーという子供が吹っ飛んだ衝撃をぶつけられ、そのまま床に頭をぶつけてしまった。
それにより反応が大きく遅れ、能力のカウンターも間に合わない・・・!

284SAA:2016/02/23(火) 21:25:01
「(任せたぞ・・・・!)」



「そういや"お礼"がまだだったな」

隙が出来ているのを見逃さずに腹目掛けて本気で殺す程の威力を伴っているであろう拳を振るう。

当たれば生きていても衝撃が体中を駆け巡るだろう。最も、簡単に死なせるつもりはないが。

とは言え、もう触れているのだが。



「その体ごと・・・容赦なく斬り捨ててやりますよ・・・!」

雷纏を抜いて構える。

285あーに:2016/02/23(火) 21:29:11
「っぐ・・・・・アガア・・・・・!!
 俺の・・・体が・・・・・!!」
腹部から全身へと衝撃がわたり、痛覚が悲鳴を上げる。
「・・・・・・・・!!」
そのショックで意識をコテンと失う・・・・

「!? アクロ君が出オチィ!?」
いきなりのダウンに驚く。
「・・・チィッ!」
そのスキに雷塵の一撃がアズールに向かうが、クジラの口で白刃取り。

286SAA:2016/02/23(火) 21:41:36
「おいおい・・・・・簡単に・・・気絶するなよ。
・・・・まだ終わってないだろ?」

焔塵を鞘から抜き、アクロの右足に突き刺す。

・・・・悪魔になると言っても悪堕ちしすぎじゃあないですかね。
お礼が一方的すぎィ!



「甘いですよッ!」

無理やり引っ張り、その勢いを利用して腹にヤクザキック。

「痛いですか?痛いですよね?・・・でもあの子は身勝手でつまらない理由で命を狙われたんですよ。
その痛み以上の痛みを受け続けながら。」

BFRSW10で追い撃ち。

287あーに:2016/02/23(火) 22:17:32
「---!!」
右足から燃えるような痛みが刺さり、息が乱れる。
「・・・・・ぐ・・・!」
意識を無理矢理戻され、痛みを直に味わっていく。
何故だ。アイツは能力者ですらない・・・
狩りの時間どころか、狩られているのはこっちだ。
冗談じゃない・・・・

「くそ・・・意識を共有させたアダか・・・・!」
腹への蹴りを喰らうも、追撃の銃弾は電磁シールドで防御。
「・・・フン!その豆鉄砲だけのようだな!」
フレアとウォルターから一定の距離をとりつつ、ビームを乱射。

288SAA:2016/02/23(火) 22:47:12
「まず・・・こいつは、フレアの分だ。」

死にも気絶もしない、唯痛いだけの蹴りを左のこめかみに直撃させる。

「そしてこれは俺の分だ。」

すぐさま反動を利用して今度は右腕を狙って蹴る。

「・・・・やっと希望を見出せばそれを摘み取る奴が現れる。
そいつが正しいと世界が言うのならこの世界の敵になってやる。」

「・・・・・・・。
(・・・・・俺は、決めたんだ。)」

ウォルターはその場からサッと離れる。直後にビームが通過した。

「・・・・手を掛けなくともいずれお前に飛んできて死ぬだろうな。」

刺さったままの焔塵を放置してフレアの加勢に向かおうとするが。
ビームが飛んできて向かえない。

「チッ・・・・」






「おや、こいつが見えないようですね?・・・・短いですけど。」

こちらに来るであろうと白い短刀(白連峰)を抜き放つ。

「(・・・・リーチの関係上かなり不利ですね・・・懐に入って斬れば・・・・なんとか・・・・)」

だが、距離を取られて乱射してきてるので・・・・思う様に進めない。

289あーに:2016/02/23(火) 22:50:27
「・・・・・・・・・」
俺の・・・狩りが・・・・!!
そうして、意識がまた飛び、右足の痛みだけが響く。

「・・・この施設もろとも・・・!」
地下の柱にビームを連射し、その連鎖反応でウォルターやフレア周辺の天井が崩れ落ちる。


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