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第三章:目覚めよ、能力者! Awaking of Psionics
33
:
Vieri Terrell
:2016/02/10(水) 00:33:42
「まずはカーラが殺された事から説明せねばなるまい。
君の父、ドレイムスがVFをある組織に無理矢理作らされた・・・。
ドレイムスの研究資金を保証する代わりに、だ。
それがきっかけで決別し、その代償としてカーラは殺された。
カーラと同じく殺されんように、と君に保険をかけたというわけじゃよ。
次に、サーナという子だが、あれはそのVFに対抗するための切り札じゃろう。
このままではVFを用いた、敵が分からない世界大戦を起こしかねない。
それを防ぐための手段として、VFの抹消しかなかった、というわけじゃな。
その動きが察知されたことで、ドレイムスは殺されてしまったがの」
「・・・サーナがVFを倒すための切り札・・・」
「皮肉なことに、その切り札は行方不明じゃ。
我々の手中に収めておきたかったが」
どこか悲しげに見えた顔だが、同時に冷徹さも感じた。
リヴィアが被る表情の仮面は、ヴィエリにとって異様に見えた。
「・・・・・リヴィアさん。
説得したアネッタはともかく、手中に収めるとは一体?」
「ふむ、ドレイムスからわらわの方に預ける予定じゃった。
元はわらわに託すべきはずだったが、君をマスターにした・・・
その意図は不明じゃがの。ともかく、予定が多少狂ってしまった。
あの空港で殺し合ってしまった・・・」
他人事のように言っているリヴィアに、ヴィエリは怒りを見せた。
「冗談じゃありません。
みすみす、貴女とサーナが敵同士になるような行動をして・・・
むしろ、傷つけて・・・・どこか去ってしまった。
何を考えてのことなんです」
「わらわの手中になることが有り得ないようになってしまったからじゃ。
それに、完成とはいえ、思考も異常とカリラから伝えられた」
「・・・・・」
「わらわをいくらでも糾弾しても構わん。
この件に関してはカリラに対応を頼んである。
・・・・他に知りたい事があれば西棟の書斎で文献を漁ればよい」
「リヴィア・ペルセフォニー・・・。
貴女しか守ってもらえる場所しかないから、ここに居させてもらっていることは感謝しています。
ただ、サーナをあんな目に遭わせた件については、このことを考慮しないと思っていただきたい」
「・・・・・・うむ」
異常な集団の長の部屋から出ようとした時、その長の表情は歪であった。
笑みも含んでいるが、正気に見せているような狂気が、目に見えた。
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