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戦闘スレ
87
:
SAA
:2015/08/20(木) 14:25:45
「・・・・ッ」
不幸にも意味を察する。最悪の、悲しい答えが待っていた。
「なら・・・少しでもその欲望を満たしてみせる・・・!」
風が強くなっていく。
.
「あぁ、こいつはまずい・・・!こんな事は一度もなかった・・・」
そこで深紅のローブ奴が。
「まずい・・・・ ・・・・・?」
マシンガンフィストを装着したところで様子がおかしいことに気付く。
「(『ヤツ』の・・・だと?どういうことだ?)」
88
:
あーに
:2015/08/20(木) 14:36:21
ユニア「(風のタイプ・・・いや、天候関連とみていいだろう。
私を風で落とすのか、フェイントとくるか・・・)」
だが、仕掛けたのはユニアだった。
障壁のタイルにコブシを叩きつけ、タイルを引き剥がして持ち、突撃。
明らかに能力を撃たせる動きだった。
カーラ「・・・まさか、兄さんを知っているの・・・?」
VF「酷似している・・・・!」
”酷似している”。完全にクロであった。
「ヤツ」の何かに似ている少女からバックステップで距離をとり、男のほうへと向かった。
カーラ「タイキさん!その死神は・・・・私の兄の手がかりになるかもしれないんです!!」
VF「・・・・(ヤツがこの島に居るとは考えがたい・・・
俺とユニアを追って来たのか?ユニアと戦い、重傷の身のはずだ・・・)」
89
:
SAA
:2015/08/20(木) 14:56:36
「ハッ!」
両手で手刀を作り、タイルに向かって軽く×字に振るう。あのぐらいの硬さなら斬れる。
だが問題はその先なので、
「・・・・・」
両手の人差し指を立て、構える。
.
「様子とその言葉で少しピンと来たぜ・・・!」
右手を少し引かせて構える。
90
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 14:57:55
街からかなり離れた森林地帯。そこに数人のドワーフの姿があった。
「・・・追ってきてないか」
振り返って背後を確認する。追っ手の姿はない。
街での虐殺から、命からがら逃げ果せたドワーフ達だ。その中にはトーリンの姿もある。
「あぁ・・・俺たちの街が、工場が、炭鉱が・・・・」
91
:
あーに
:2015/08/20(木) 15:06:59
気づけば夕焼けとなっていた。
茜色に大地を焦がし、街を焼く紅蓮の炎が美しく見えた。
ユニア「・・・・(撃たなかった、読み合いが強いとみた。
更なる裏をかくのは無策同然らしいな・・・)」
男にタイルを対応させていたことで、一気に接近させていた。
間合いは残り3m。
ユニア「この距離で能力を撃つ気にはなれまい!」
ビビって撃たないか、いや突き進んで撃つか。
どちらにせよ、その策は講じてある。
VFがタイキへと向かっている真っ最中に、カーラはアナライズギアで死神を捉えた。
<<ガガ・・・ビー! 警告 最重要ターゲット也
現段階での拘束及び無力化は不能 撤退セヨ 直ちに撤退セヨ>>
カーラ「(やはり・・・このアナライズギアは知っている・・・・!)」
VF「ハァッ!!」
大鎌をブーメランのように放り投げ、タイキに回避をさせるよう戦局を誘導させる。
すかさず左手がAS50セミオート対物ライフルに変形。
避けさせて運動速度が消失した瞬間を狙う気だ。
92
:
SAA
:2015/08/20(木) 15:40:27
「(読みは当たり、でもこれは・・・賭けになるな・・・やるしかない!)」
次の瞬間、高速で突きを放つ。
「あアァたたたたたたたたたた!!!」
指での突きの放つ。放たれた風の弾丸はユニアに受かって突き進む。どこの世紀末救世主だお前。
「・・・はぁ!」
両手で掌打を放ち、前方に突風を放つ。その直後にバックステップ。・・・掛け声の詰めが甘い。
「(・・・移動を含めてこれで5割・・・残りも5割・・・・2人の事を考えると撤退の事も考えないと・・・!)」
.
「・・・・」
避けたと同時に左手の装甲を展開し簡易な盾に変形させ、近くの障害物・・・大きめの岩に隠れる。
この一連の動作はかなり・・・早かった。だが同時にタイキはしまった、と後悔。
相手の能力を完全とはいかないが理解したからだ。
「(このローリターンな賭け、やってやるか・・・)」
ASR700に持ち替え、ベストな。タイミングを待つ。
93
:
あーに
:2015/08/20(木) 15:50:36
そのユニアは百烈の攻撃を見切っていた。
スリ足で風の弾丸の射程外まで引き下がり、最後の突風は・・・
スライディングで潜り抜けてから突風を放った男の後隙に逃さず。
ユニア「ドォォォオッ!!」
腕挫腕固にて掌打をヒネり、鉄山靠で男の体勢を崩し、そのまま吹っ飛んだ男に追いついて・・・
ユニア「ソォリャアァ!!」
そのまま空中で川津掛。
VF「バカが・・・」
XM25グレネードランチャーを岩ごと陰に隠れた男の頭上へ連射。
右手では草地を弾薬や榴弾へと変形させていく。
94
:
SAA
:2015/08/20(木) 16:12:35
(どの川津掛なんですかよし投げる方ってことにしよう)
.
「!?」
「(・・・・・うっそだろ!?)」
投げられた体勢を立て直す。
「(やっぱりとんでもないことをした奴は反射もとんでもない・・・!)」
「風だけでは駄目なら・・・」
ならば・・・・
「『これ』だ!」
右手に雷光が迸る。
「・・・タイキ!隙ができたらあの子の元へ・・・!」
タイキへと無線をつなぐ。
<<んな無茶な!>>
「行けばすぐ離脱できる・・・!」
<<お前まさか・・・!>>
「俺も死なない方法だから・・・!」
<<くそ・・・!分かったよ!>>
.
「なんつーもんをっ!」
音で反射的に飛ぶ。どうにか吹っ飛ばされなかったが・・・
すぐVFを狙って、2発撃つ。
<<・・・タイキ!隙ができたらあの子の元へ・・・!>>
ユウトから無線がくる。
「んな無茶な!」
もう一度撃ち、マガジンを抜く。
<<行けばすぐ離脱できる・・・!>>
「お前まさか・・・!」
装填完了。
<<俺も死なない方法だから・・・!>>
「くそ・・・!分かったよ・・・!」
95
:
あーに
:2015/08/20(木) 16:29:12
(柔道の川津掛です。スモーじゃないです。)
ユニア「やはり電気が来たか。その言動からして逃げ遂せる気でいるな。
しかし!」
先ほどひっぺがしたタイルの一枚を目の前に投げて浮かし、ソバットの蹴りで吹っ飛ばす。
VF「・・・反射はいい」
2発撃った弾に対して少しかがんだだけの回避。
VF「とはいえこれでは面白みもない」
もう1発もその場から動かずに弾が外れる。
VF「潮時だな」
ガンガコンッ、ジャッキン!!
ピリリリリリリリ・・・・
未来的なデザインがVFの右腕から展開され、その砲口の先は男へ向いた。
なにやら恐ろしいチャージ音も聞こえる。
VF「放て」
トゥン、ドビェルルルァアアア!!
異常なほどのエネルギー量を放つ砲口は男めがけて放出される。
エネルギー砲を放った光景はユニアからも見えた。
ユニア「VFも獲物を見つけたか・・・しかもハデに殺そうとするじゃないか」
96
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 16:38:35
あてもなく放浪していると、見知らぬログハウスを見つける。
「こんな所に小屋なんてあったか?まぁいい。中に入ろう」
97
:
SAA
:2015/08/20(木) 16:43:27
(レスリングじゃない・・・?あれ?何か間違ったかな?)
.
「(逃げ道作ってありがとうよ!)」
浮かしたと同時に風を利用して高速でその場から離脱。タイキの元へ。
「おいおい嘘だろおおおおお!?」
直撃を免れてもただでは済まないが被害を軽くしようと回避しようとする・・・所で
「もう駄目dオグェッ!」
タイキのアーマーの襟を引っ掴んでカーラの元へ向かう。・・・その顔は能力の酷使による疲労で一杯だが・・・
そしてカーラを右手で抱きかかえ、自分のコートで覆う。
「(・・頭が割れ・・そう・・・だ・・・・!)」
強烈な突風を起こし拠点とする方向よりずれたところへ飛んでいく。
98
:
あーに
:2015/08/20(木) 16:51:52
ユニア「逃したか・・・?否」
街の障壁を飛び降り、男を追跡。
カーラ「・・・なんて威力を・・・」
怯え、隠れながらもVFの解析を続けるカーラは、突如抱きかかえられ、
「ふぇ!?」と素っ頓狂な声が漏れた。
カーラ「・・・・ユウトさん、タイキさん・・・怪我が・・・!」
ユウトは打撲、タイキは爆炎の火傷が激しい。
ユニア「逃したな VF」
風と雷を使う男を追ったユニアだが、途中で諦めた。
VF「ああ、後でも追える・・・。
あの程度の実力の者と戦ったところで」
ユニア「ああ、意味はない」
二人が眺める夕日は、血の色だった。
ユニア「私の拠点に戻ろう。13kmはある、日没までに急ぐぞ」
VF「・・・ああ」
99
:
SAA
:2015/08/20(木) 17:00:13
「おぐっ・・・・俺のことはいいがユウトの方が問題だ・・・!」
酷い火傷に耐え、ユウトを心配する。・・・最も打撲以上に能力の酷使の事を、だが。
「・・・・」
反応はないがまだ意識があり、能力を使用しての移動に専念している。
「(デカいのと限界以上に・・・これじゃユウトにかかっている負担は・・・・!)」
拠点が見える。
その瞬間急激に減速していく。
100
:
あーに
:2015/08/20(木) 17:03:31
カーラ「あんな実力の人が兄さんを知っているとすれば・・・」
それなりに名を馳せた男となっているはずだろう。
カーラ「ごめんなさい、私が無力なのについていくとワガママ言ったばかりに・・・
ですが、あの仮面の正体はアナライズギアが把握してるんです。
もっとも、・・・・教えてくれないのですが」
セントジョシュワ島北西部
???「・・・・・ムゥ、まだ夕焼けか・・・・。
我が目覚めるにはやや早かったようだが・・・死なんようだ。」
ドワーフとの戦闘が繰り広げられた位置からはずれている。
そこでは壮年で美しく流麗な銀髪のスーツ男が目覚めていた。
しかし、その男は犬歯を生やし、首を覆うかのような高い襟・・・。
まるで、映画の中に出てくるドラキュラのようであった。
周りには蝙蝠が飛び回っている・・・。
101
:
リョク
:2015/08/20(木) 17:09:17
ドワーフの街まで走ってきたニーナ。
既に壊滅していたため、街「だった場所」というべきかもしれないが。
防壁の崩れた部分から中に入ると目の前が赤で染まっていた。
ドワーフの無残な遺体の山と強烈な死臭でそれが彼らの血であると理解する。
誰かに聞いた話ではなく、初めて自分の目で見た争いの被害。
ドワーフは人間より小さい種族だが、それにしても小さい子どもの遺体も多く転がっていた。
「ドイツの二人ではないわね。彼らは向かおうとしていたのだから」
自分が一番の敵だと思っていた二人を外す。ほんの少し前まで自分が足止めしていたからというのもある。
「となると、爆発音をさせていた人物か。私が戦っていたあたりからも聞こえたけどあの二人巻き込まれた?」
「彼らが持っていた銃や剣でここまでの破壊行為はできないでしょうし。魔法も街ひとつ潰せるようなものはなさそうだった」
「私の恨みなんてこの人たちの生き残りに比べたら小さいかもしれない。お祖母ちゃんの方は助かってるし。彼ら、全滅に近いはずよね」
「彼らが私に敵意を見せないようなら、謝って彼らの方につくのもありかな」
あまりの惨劇に自分の考えを恥じるニーナ。
「でも彼ら自身は許してもハーケンクロイツと銃は許さない!」
102
:
SAA
:2015/08/20(木) 17:14:31
「自分を責めることではない。・・・行方不明の身内が気になるのは当然だ。」
拠点が近づいていく。
「知ることができないとはもどかしいことだ・・・」
「・・・・」
地面に着地、カーラを降ろすと共に・・・・
ドサリ
ユウトが倒れる。
「・・・ユウト!」
息はある。
「気絶か・・・」
103
:
あーに
:2015/08/20(木) 17:41:31
カーラ「・・・ユウトさん、限界じゃあないですか・・・!」
ユウトの脈を確認。
その傍らでアナライズギアの画面に変化が。
カーラ「ん・・・?アナライズギアの生体反応で中にドワーフが。
生き残りが居たなんて・・・・」
104
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 17:48:05
「この匂い・・・ドワーフじゃない。嗅いだことのない匂いだ」
小屋の中の匂いから、小屋の持ち主がドワーフでないとわかる。
「ひとまず、ここで今後のことを考えよう」
小屋の床に腰掛けた。そのとき、外から何者かの気配を感じる。
「!・・・おいお前ら、外に誰かいる。大人しくしておけ」
トーリンがそう指示すると、4人のドワーフが小屋の中で身を寄せ合う。
105
:
SAA
:2015/08/20(木) 17:51:11
「限界を超えて能力を使ってたからな・・・やはり満身創痍だな・・・・」
心配半分呆れ半分の溜息。
「・・・大方、逃げている最中に見つけたんだろう。不法侵入を知らなかったふりをして入るべきか・・・・?仮にも拠点だからな・・・」
ユウトを背負い、考え込む。・・・ユウトもタイキも不法侵入なのだが置いておこう。
106
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 17:59:03
「まさか、俺たちの跡をつけてたとか・・・?」
「もうおしまいだぁぁ!!」
「静かにしろ!」
焦燥し自暴自棄になる部下を叱りつけ、トーリンは一人勢いよく小屋を出た。
「何者だッ!!俺たちを殺しに来たんだろッ!!」
カーラ達に向けて小銃を構える。
107
:
あーに
:2015/08/20(木) 18:09:35
カーラ「貴方たちを殺しにかかった者に襲われ、今しがた帰ってきたばかりなの!
この二人の傷を見ればわかるはずよ!
仮に殺しに来るとしても、貴方たちにこんなひどい傷つけられると思う!?」
さりげなーくドワーフをバカにする発言。
108
:
SAA
:2015/08/20(木) 18:11:23
「落ち着け、銃を降ろせ、そしてそこは俺たちの拠点だ。後、お前らを襲った2人組じゃあない。」
落ち着いて銃を降ろしてその小屋が自分たちの拠点であると伝え、殺しに追ってきたわけじゃないことを伝える。
・・・・あれ?お前ら排除してたから襲ってないというのは・・・・
「カーラ・・・」
ドワーフを馬鹿にしたような発言に少し冷や汗をかく。
109
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 18:20:19
「ふざけるなッ!!この島は俺たちの物だッ!!よそ者はでて行けッ!!」
銃を下ろすこともなく、怒鳴る。
「そうだそうだ!この蛮族どもめッ!今すぐ消えろ!!」
他のドワーフも小屋から出てくる。
110
:
あーに
:2015/08/20(木) 18:24:14
カーラ「私も貴方たちをそういう目で見ている。
母さんもドワーフに殺されたわ。
だけど、そうやって過去の怨恨をどうだとか、言っているほど余裕はないの!
死んだドワーフ達の無念や怨念を誰にぶつけるべきだと思う?
人類そのもの?違うわ! ドワーフ達を殺した二人組のはず!!」
111
:
SAA
:2015/08/20(木) 18:26:50
「思いあがるなよ・・・!この島は・・・・お前らだけの『物』ではない。俺たちだけの『物』でもない。
・・・・そう、この地に生けるものの『物』だ・・・」
「・・・それにカーラの言う通り・・俺達やお前たちが真に憎むべき存在は・・・奴らだ!」
手負いとはいえ気迫が凄まじい。
112
:
リョク
:2015/08/20(木) 18:41:52
(ニーナのカッコは<>←これだった。間違えた)
しばらくしてVFの攻撃から逃げおおせたローレンとアンネも街にやって来た。
『生臭い...』
「確かにこの強烈な臭いはな」
彼らも防壁の裂け目から街に入り、ニーナが見たのと同じ光景を目にする。
『ひどい』
「こいつは...」
街は異様なほど静かだ。目の前だけでも相当数のドワーフが死んでいるのだからほぼ全滅させられたのだろう。
『大部分が砲弾でやられてるから私たちを襲ったナイフ女は無関係かな』
「仲間がいるようには見えなかったし、一人ではとても無理だろうな」
こちらも最初に戦った相手を候補から外す。
『やったとすれば武器を自在に出せる方ね。銃持った人間相手に戦車ライフル撃つんだから』
「俺もそうだと思ってたところだ」
113
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 19:05:09
ドワーフらが怒声を浴びせ続ける中、トーリンは一人考えていた。
今の自分たちは、いわば絶滅した島の先住種族と同じ状況。次は自分たちドワーフが、夷狄に滅ぼされる側・・・。
そう考えると、末恐ろしい。今の自分たちでは、あの二人には到底敵わない。今はひとまず敵を作らず、なるべく協調する道を選びべきだ。
「・・・わかった。おいお前ら、銃を下ろせ」
トーリンが指示する。
「お、おい!どうしたんだ!コイツらは俺らの庭に土足であがりこんだ夷狄だぞ!」
まさかの指示にドワーフらは困惑する。
「今は敵を作るべきじゃない。ひとまず、話だけでも聞こうじゃないか」
トーリンが銃をおろす。すると、それに続けて他のドワーフも、渋々銃をおろす。
114
:
あーに
:2015/08/20(木) 19:34:39
カーラ「それなら、ログハウスにて話し合いましょう。
呉越同舟と言ってしまえば終わりだけれども、そこから分かりあうこともできるはず・・・」
セントジョシュア島南部 ユニアの隠れ家
ユニア「ここだ。洞窟を掘って作ったがなかなか快適だぞ」
岩の柱で倒壊を防ぐなど、彼女自身で掘ったとは思えないほどのものだった。
自然の冷蔵庫なども完備しており、ビンの中には食糧がたくさんある。
VF「・・・・この島の生態系は把握済みか?」
ユニア「ああ。大味だが滋養だとか栄養は多い」
115
:
リョク
:2015/08/20(木) 20:28:31
〈近くに来た〉
ニーナは街のそばで彼らが出てくるのを待った。
そして、出てきたローレンたちが自分に気づくとナイフを着けたベルトを地面に置き、謝罪をした。
〈あの、すみませんでした。襲ったりして。あれから私も街の状況を見て考えました。できれば同行させてほしいんです。償いは死ぬ以外なら何でもしますから〉
『構わないよ。償いもいらない』
返事はあっさりしたものだった。
「俺も異存はない」
ローレンも同意する。
〈えっ、いいんですか?〉
『うん、敵は少ない方がいいし。あと、あなた執念深そうだし』
〈うっ...〉
図星である。
ニーナが仲間に加わった。
116
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 21:21:12
「ああ。お前らは外で待っていろ。余計なことをするんじゃないぞ」
部下に忠告し、小屋に入る。
117
:
リョク
:2015/08/20(木) 21:56:03
「できれば乗れる動物が欲しいのだが街に何か残ってないかな?」
ヒヒィーン
「おっ、馬がいるようだ」
馬は三頭いた。他にもいるかもしれないが三人乗れればいい。
ノーレンが茶色のメス、アンネが黒のオス、ニーナが白のオスを選んだ。ドワーフに飼われていたようで、人の形をした生物には慣れているらしい。
全員馬に乗ると、年上らしい茶色のメスを先頭にゆっくり歩き始めた。
118
:
あーに
:2015/08/20(木) 22:02:14
ログハウス内
カーラ「さて・・・」
アナライズギアをテーブルの上に置き、解析データを壁に映し出す。
<<赤い仮面と青い角の女。
現時点でわかる情報は、仮面のほうは手足や触れたものを武器にする。
角の女は格闘技を使い、バカみたいな怪力が特徴だ。
ただ、角の女は何も遠距離武器がなく、
赤い仮面から武器を借りなければ遠距離戦ができない・・・とみた。>>
アナライズギアのスピーカーからブリーフィングの機械音声が入る。
<<と、いうことは。
角の女と赤い仮面を分断させることが前提条件と言える。
だが相手もバカではない。前もって遠距離武器を借りているだろう。
片方・・・そうだな、赤い仮面を風の能力で谷に叩き落とすんだ。
角の女のほうは既にユウトの能力を見切られていると思ってくれ。
落ちた矢先にドワーフのロケット砲と銃で追い討ちをかける。
そして、ユウトとタイキが角の女を足止めして・・・。
その後は個人の努力しだいになるな。
ともかく、失敗するだろうがこれが今のところ最善の作戦といえる>>
カーラ「・・・・私は?」
<<戦力外だ。素直に当機と島の環境散策に出ればいい。>>
つまり、戦う必要はない。
カーラ「そんなバッサリと・・・」
119
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 22:17:49
「聞きたいことは山ほどある。まず、あの二人は一体何者なんだ?なぜこの島に?お前達も何者だ?この島に何の用だ?」
まくしたてる。
120
:
あーに
:2015/08/20(木) 22:59:08
<<まああの二人については説明しよう。
角の女のほうはユニア・プラスケット。
年齢は不明、出身地はおそらくロシアかギリシャ。たぶん。
能力は・・・目撃情報によれば、何かの光、らしい。
あと、額についている青い螺旋の角は本物らしい。
仮面の男のほうは本当に不明だ。
ヴァーミリオンフェイス、縮めてVFと呼ばれているらしい。
年齢、出身地はもちろん不明。
能力は・・・手足や触れたものを武器に変化させるのだろう。
あのローブの中身は引き締まり、しなやかながらも鍛え抜かれた筋肉らしい。
もっとも、そのローブの中身を見た目撃者は実際に目撃していないそうだが。
この島に来た目的は、戦いで自分を見出す・・・・ということらしい。
そういう観点が一致して手を組んだのだろう。>>
121
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 23:55:02
「!?」
アナライズギアのスピーカーからの音声に驚く。
「だ、誰が話してるんだっ!?」
122
:
あーに
:2015/08/21(金) 00:01:34
<<いまさらかよ・・・
このアナライズギアの機能だ。
小型ニューロAIによる会話インターフェースとでもいったところか。
先ほどのブリーフィングは聞いていたな?>>
カーラ「え・・・私こんな機能知らない・・・」
<<ああ、あの二人組に遭遇したことでアンロックしたんだ。
普通ならこのAIが起動することはありえんが、連中が居るなら話が変わる>>
123
:
そーりゅー
:2015/08/21(金) 00:12:27
「??」
ニューロAIだのインターフェースだの、聞きなれない言葉に混乱する。
「ま、まぁいい。で、あんたらの目的は?」
124
:
あーに
:2015/08/21(金) 00:20:33
カーラ「ええ、この島の生態調査と・・・
行方不明の兄の手がかりを探しに。
あのVFという赤い仮面が兄さんの手がかりになるはずなんです」
希望的観測であり、憶測でもある。
しかし、それでもそう信じなければ。
あの悪鬼羅刹とは戦えない。
125
:
SAA
:2015/08/21(金) 06:36:16
(まさか寝てたなど言えない)
.
「・・・暫く黙っていたんだが、お互い自己紹介でもしようか?・・・連れが一人気絶しているが。」
落ち着いたところでアナライズギアに少し驚くが、自己紹介をしようとするが・・・
「その前に・・・何しに来たかの説明が必要だな。
ある人からこの島を調べてほしいと言われて来たんだが、なぜ調べてほしいと言われたのかは・・・詳しくは聞かされていない。」
嘘ではないが、隠している。隠しているといっても・・・
ある2人を捜索してほしいと言われてはいたがあの襲撃者の事なのかは聞いてはいないし、それ以外にもドワーフがやっていることなど。
そういった物は詳しくは聞いてはない。あまりいい思い出ではないので言いたくない、又はある2人がいるのか確証が持てないからだろうか・・・
126
:
あーに
:2015/08/21(金) 13:50:20
カーラ「・・・私と同じく調査なんですね・・・・」
ユニアの隠れ家
VF「・・・・ユニア」
ユニア「何だ、VF」
VF「奴の妹が現れた。が、まだ戦うという意志はなかった。
・・・・いずれ戦うことになるだろうが、まだ能力すらないようだ」
ユニア「そうか。ドワーフよりもか弱い娘を始末するのは気が引けるか?」
VF「いや・・・・・偶然に驚いただけだ」
127
:
SAA
:2015/08/21(金) 16:27:52
「まぁそれらしいものは見つかってないけどな・・・」
手掛かりは一応できたが、その手掛かりはできれば・・・追いたくはない。
「それはともかく・・・」
ユウトを簡素なベッドに寝かせる。
「・・・腹が減った。」
朝はともかく昼は何も食べてない。それに凄く疲れた。
128
:
あーに
:2015/08/21(金) 16:32:47
カーラ「持ち込んできた缶詰があります。
・・・・もっとも、一人で3週間分、つまりここに居る4人だと5日分強ですが。
あと、ヤポンのお菓子・・・ええと、ハッピークルクルってやつです。」
ログハウスに置いていた自分のバックパックから缶詰を取り出す。
129
:
そーりゅー
:2015/08/21(金) 22:15:39
「俺はトーリン。ドワーフを仕切る立場にあった。といっても今は俺を含めて5人しか生き残っていないがな」
130
:
あーに
:2015/08/22(土) 00:01:22
カーラ「その・・・5人にまで減る前はどれほど居たの?
たくさん、とかじゃなくて」
選択肢
1:3桁
2:4桁
3:5桁
131
:
そーりゅー
:2015/08/22(土) 00:06:19
「・・・数千人はいたさ。だが、ほとんどが奴らに殺られた。奴らは無抵抗な子供まで殺した。虐殺だ」
132
:
あーに
:2015/08/22(土) 00:12:13
カーラ「そう・・・なの・・・・
今5人の生き残りは全員男だった。
このままじゃあ将来的に全滅だけど、どうするの?」
選択肢
1:他のドワーフの集落と合流する
2:諦めよう、奴らを倒せるだけで十分だ
3:あ、やべ。考えて無かった・・・
133
:
そーりゅー
:2015/08/22(土) 00:19:36
「まだ他にも生存者がいるかもしれないが、あまり期待していない。それよりも、今は奴らを倒すことを考えるべきだ」
134
:
あーに
:2015/08/22(土) 00:24:43
カーラ「・・・そうだね
アナライズギアのブリーフィングをおさらいしようか」
・VFとユニアを谷のエリアまで誘導する
・VFをユウトの風の能力で谷底へ叩き落とす
・谷底のVFめがけてトーリンの部隊が総攻撃
・ユニアはユウトとタイキで対処
・カーラは単独で生態系調査のついでにユニアの拠点を探す
カーラ「・・・このくらいかな」
135
:
夜須
:2015/08/22(土) 15:49:39
集落に近い森。
船でここに下ろしてもらい、目標を探す。
硝煙の匂いが濃く、ここに来るまでに数時間もかからなかった。
「・・・・・・それにしてもひどい有様だ」
死臭があたりに立ち込めている。
通常ではあまり見ない量の死体。普段なら足蹴にしてスルーするのだが、
スルーできないほど無残極まりなかった。
「・・・・・・・目標が近い?集落へは入れるだろうか」
魔法使い、カリラは動き出す。
136
:
あーに
:2015/08/22(土) 18:33:51
ドゴォォォォッ!!!
カリラの居る位置にVFの襲撃。
手榴弾とアサルトライフルの掃射のコンボ。
VF「待っていたぞ。その黒い影。
ヴィレリか?凶か?それともヤツか、リヴィアか!
顔を見せろ・・・・!!」
自らが仮面とローブにより隠されている立場からの発言。
ユニアの隠れ家
ユニア「VF・・・?」
書き置き
ヤツが来た VF
137
:
夜須
:2015/08/22(土) 19:28:38
カリラ「・・・・・・そちらから態々来るとは」
鎌を一振り。炎の鳥がカリラを銃撃から守る。
カリラ「よほど死にたいらしいな死にぞこないが!すぐ楽にしてやる!!!」
鎌の二振り目で氷の棘が、弾幕となりVFを襲う
138
:
あーに
:2015/08/22(土) 19:40:08
VF「・・・・奴らではない、か!
誰が送り込んだッ!!」
両腕で盾を展開、氷の棘を無理矢理突破し・・・肉薄。
変形を解除し、鎌を左手で押さえ込み、右手で目の前のフードを殴りつける。
139
:
夜須
:2015/08/22(土) 19:50:16
カリラ「ぐ、ぅう、クライアントのことをそう詮索するもんじゃないぞ」
方腕で受け止めるも、ダメージは通る。
鎌は手放さない。
カリラ「相手も判らず突っ込む度胸だけは評価してやる」
軽く炎を周囲に展開する
140
:
あーに
:2015/08/22(土) 19:57:17
VF「(鎌を振りかざせば能力を増幅するタイプ・・・)
それが兵器のやることだよ、フード!」
猛攻は続く、炎を展開させた後隙を逃さず右手をリボルバーカノンに変形させ接射。
左腕での鎌を抑えるのは続き、力負けもしない。
VF「凶なら自分で殺しに来る・・・
ヴィレリの差し金でもないとすれば、リヴィアのヤツか・・・・!!」
141
:
夜須
:2015/08/22(土) 20:00:10
カリラ「くっ・・・・!離せ・・・・!」
ハンドガン(ダックアップル)で威嚇射撃。
142
:
あーに
:2015/08/22(土) 20:05:30
すでに威嚇射撃ということを反応して、避けもせず右手でスライドを押さえ込む。
VF「とっさの反撃で威嚇射撃か。
やる気があるのか・・・見たところハンターのようだが、甘い。
今まで潰してきた化け物と一緒くたにできんことを・・・!!」
ユニアに劣らぬ怪力でダックアップルのスライドをヒシャげさせ、
鎌を奪い取り、後ろへ放り投げる。
VF「武装は引っぺがした。これで俺を殺しに来ただと?
ふざけるな。他にも残っているようだが、主兵装を封じられたところでどう勝つ?」
そこには憤りがあった。
その程度のものか、と。
143
:
夜須
:2015/08/22(土) 20:10:06
カリラ「(サイドアームがやられた・・・・・鎌を回収するには・・・・)」
考える。
カリラ「(肉弾戦ではそいつには勝てない。炎とあとは・・・・・!)」
すっ、と構える
カリラ「・・・・・・・」
144
:
あーに
:2015/08/22(土) 20:16:38
VF「・・・・」
ジッとカリラを見る。
VF「・・・それでいい。」
そう言い、フードの頬を今一度殴りつけた。
先ほどのリボルバーカノンの接射も血を噴出さなかった。
おそらくは・・・・。
VF「・・・」
立ち上がり、ゆっくりと身を引いた。
VF「リヴィアがよこした刺客も、この程度だったか。
お前は・・・。」
145
:
夜須
:2015/08/22(土) 20:21:15
カリラ「・・・・・返してもらうぞ!!!!」
殴られる寸前にイースターエッグいっこ。。そして炎の推進力で脇をすり抜ける
そして鎌を回収。
カリラ「俺が、なんだって?言ってみろバケモノ野郎が!」
146
:
あーに
:2015/08/22(土) 20:25:54
VF「俺と戦うに値せん、と言いかけた、が。まだやるぞ」
地面を殴りつけ、その地面から鎌が掘り起こされた。
だが、薙刀にも変形できるシロモノだ。
VF「弾をバラまくだけでどうする気だ?
飛び道具は・・・狙うものだ」
深夜 ログハウス
カーラ「・・・・・!?」
何かを感じ取り、起き上がると。
街の方角からの爆音、銃声、プリズムの光。
交戦しているのだ、とわかってしまっている。
147
:
夜須
:2015/08/22(土) 20:52:20
カリラ「・・・・・・そんなことをいえるのも今のうちだ」
鎌を振る。魔法でしかできない弾の挙動。
雷のレーザーと炎の自機狙いとばら撒き弾。
カリラ「当たれば殺せる!」
148
:
あーに
:2015/08/22(土) 21:01:41
VF「・・・・どこを狙っている」
鎌を投げ飛ばし炎の追尾を切り裂き、
雷とばら撒きはバク転で回避・・・での着地隙を両腕をアームキャノンに変形、発射によるディレイを発生。
このバク転でカリラはVFのローブの中身がかすかに見えた。
だが、まだ続く猛攻・・・
迫る炎と降り注ぐ雷、襲い掛かる弾幕。
VFへともろにヒットしたであろう歯ごたえも感じた。
その証拠と裏付けることに、VFらしき血がカリラへと飛んだからだ。
149
:
夜須
:2015/08/22(土) 21:28:44
カリラ「っ・・・・・!まだ生きてるか!」
近づけば死ぬ、攻撃パターンは変えても方法を変えるわけにはいかない
150
:
あーに
:2015/08/22(土) 21:33:07
VF「・・・バレたか」
ヒットしたのはローブ、血もローブの切れ端であった。
当の本人は無傷。
そして。
カリラの背後からVFが投げた鎌が戻ってきている。
VF「・・・(これに気づかないならお前もその程度だ)」
151
:
夜須
:2015/08/22(土) 21:54:10
カリラ「・・・・・!」
肉体強化の魔術でVFの鎌を避ける。
カリラ「さすがバケモノ、卑怯だ」
152
:
あーに
:2015/08/22(土) 22:33:38
VF「ほうかい。」
鎌を掴み、変形させて薙刀へ。
一気にカリラとの距離を詰め、袈裟切りからの一閃。
カーラ「雷も炎も見えた・・・誰かが戦ってるんだ・・・・!」
153
:
そーりゅー
:2015/08/22(土) 23:09:22
「・・・今は奴らをボコボコにするのが本望。だが、俺たちの力では無理だ。炭鉱も抑えられたら、俺たちには何もできない」
珍しく弱気になる。城塞の崩壊は、ドワーフのプライドをズダズダに引き裂いたのだ。
154
:
あーに
:2015/08/22(土) 23:12:15
カーラ「そ、それよりも街付近でまた戦闘が・・・
しかもこんな夜中に・・・・!」
155
:
夜須
:2015/08/22(土) 23:15:53
カリラ「・・・・・・!」
鎌でうけとめ、跳ね返した反動でさらに距離をとる。
156
:
あーに
:2015/08/22(土) 23:21:37
VF「おっと・・・」
それでも猪突猛進で距離を詰めなおし、唐竹割り・・・・と見せかけて、足での蹴り。
VF「どうした、お前の親か師は鎌の扱いもロクに教えず巣立ちさせたのか?」
157
:
夜須
:2015/08/22(土) 23:46:22
カリラ「師なぞおらんわ!!!!」
地面から炎を噴出させる
158
:
あーに
:2015/08/23(日) 00:17:11
馬鹿が!挑発に乗ったところでお前の負けだ!
VF「ソォラァ!!」
炎の中を突っ込み、再三の肉薄。
不意を突き、カリラの腹部にドスリ・・・と薙刀の刃を刺す。
VF「・・・・フン」
159
:
夜須
:2015/08/23(日) 01:29:51
カリラ「鎌なぞ振らんでいい!」
薙刀を掴み、受け流し、
カリラ「持ってればいい!」
VFの首を鎌へ当たるように
160
:
あーに
:2015/08/23(日) 01:37:27
VF「な・・・・!」
すんでのところで身を引いて首が切れずに済んだ。
この時にVFの平常心が揺らいだことで薙刀になるギミックのジョイントが破損。
パキンッ!と割れ、仮面に鎌の刃が突き刺さる。
この時深夜に響いた痛々しい叫びは、ログハウスに届くほどであった。
VF「ヌグアアアアア!!!!!」
161
:
あーに
:2015/08/23(日) 01:39:54
薙刀になるギミック
↓(修正)
自分の鎌の薙刀へ変化するギミック
パキンッ!と割れ
↓
パキンッ!とカリラの鎌にジョイントがそのまま叩き切られ、VFの鎌が飛び、
162
:
夜須
:2015/08/23(日) 01:42:52
カリラ「くそ、仕留め損ねたか!」
再び間合いを取る
163
:
あーに
:2015/08/23(日) 01:46:38
VF「なるほど、そこまで引っかからんか・・・・」
仮面が割れるが、すぐに振り返り、走って去っていく。
彼にとっては初の敗走でもあるが、カリラにとっての敗北でもある。
鎌と自分のハンドガンが使えなくなった時、あえて容赦をされていたのだ。
小手調べとして。
そして、カリラの所在が捕捉されていた理由。
夕方での戦闘において、また誰かが調査に来るだろう・・・と、
VFがカーラのことを見て驚いた際に、足元をレーダーに置き換えていたのだ。
VF「・・・・・仮面が打ち砕かれた・・・!
奴を泳がせる傲慢の結果だ・・・・・!!」
ユニアの隠れ家へと戻る道中にて、彼は後悔していた。
164
:
夜須
:2015/08/23(日) 02:05:20
カリラ「むぅ、ダックアップルがおじゃんだ・・・・一度船に戻って新しいものをもらうべきか」
去ったあと、ハンドガンの残骸をみて。
カリラ「なんとかして仕留めんとな・・・・」
165
:
あーに
:2015/08/23(日) 02:14:07
カリラの目の前には砕かれた仮面、そして土くれへと戻った鎌だったもの。
その二つは、このカリラにとって「勝利」ととるか「敗北」ととるか。
???「ふむ・・・君に先を越されたな。
あの男の叫びが聞こえたが、ウソだったんだろう?」
ドラキュラを彷彿とさせる長身かつ美麗な銀髪を持つ壮年。
???「ん、自己紹介をしてなかったな。
私はドr・・・・ゲフンゲフン。ヴァディスだ。
私も奴を追ってこの島に来た。」
166
:
SAA
:2015/08/23(日) 03:37:30
「・・・・。」
少し違和感を感じた。
カーラが感知しているのもそうだが、 いつもなら・・・これだけでも時間が経っているならユウトは『起きているはず』。
当の本人は、呑気に夢を見ていた。
167
:
あーに
:2015/08/23(日) 12:57:18
カーラ「タイキさん。まさかあの二人が仲間割れ・・・と思います?」
1:そうかもしれん
2:いや、まさかな・・・
168
:
SAA
:2015/08/23(日) 13:19:44
「まず・・・ないだろうな。・・・可能性としては、他の誰か、とも考えられる。」
・・・『遭ってないだけで、他にもこの島に来たものがいるのでは?』つまり、タイキはそう暗に言っているのだ。
169
:
あーに
:2015/08/23(日) 13:35:00
カーラ「あの二人組を追いかけてきた、あるいは捕まえるために・・・?」
1:だろうな、こんな島だぞ
2:そこまでは言えん
170
:
SAA
:2015/08/23(日) 13:52:35
「そうかもしれん、が・・・・・そうとも言い切れない。
あの2人がやったことを考えると・・・ここに来るまでにも何かやらかしてるに違いない。殺すために来た可能性が高いと思う。」
171
:
あーに
:2015/08/23(日) 14:00:57
カーラ「確か、ルーマニア・・・っていう国で・・・
ある邸宅のメイドが24人も殺された・・・というニュースを見たんです。
そこの地主さんは危険な能力者が脱走した、ということを言ってました。
切り傷や銃創だらけだったと。・・・まさか」
1:ヤツらの仕業に違いない
2:・・・そんな馬鹿な
172
:
SAA
:2015/08/23(日) 14:30:50
「可能性は捨てれないな・・・
だが・・・まさかそこまでいくと偶然にしては・・・・」
「・・・・ここは・・・?
・・・クッ・・・ぐぅっ・・・・!」
そこでユウトが目を覚ますが・・・苦痛で顔を歪ませる
「ユウト・・・!(無茶をした時の定番の事だが・・・!)」
小屋内の木箱から注射器を取り出し、首に注射する。
「ぐっ・・・・!? はぁっ・・・・はっ・・・・
少し・・・楽になった・・・・」
※鎮痛剤投与後の痛みのレベルは、角に小指を思いっきりぶつけた時の痛みぐらい。
173
:
あーに
:2015/08/23(日) 14:34:12
カーラ「あの・・・消毒」
1:心配いらん
2:あっ
ユニアの隠れ家
VFが隠れ家に戻ると、ユニアの顔はどことなくしおれていた。
ユニア「急に飛び出すのはマズいはずだ・・・
野生動物の活発化もある。それほど・・・なのか?」
VF「・・・奴らとも違った。だが、俺を殺しに来たヤツだ。
少しはホネがあるが・・・仮面を失った」
ユニア「・・・・」
174
:
SAA
:2015/08/23(日) 15:26:39
「ユウトに関しては筋肉痛の痛み以外は消毒の必要はない。こんな状態だが、無意識に能力で治癒している。
問題は火傷を負った俺だな・・・」
胴体はアーマーが肩代わりしてくれたが、顔が一部焦げている。
・・・・ずっと痛むのを我慢していたようだ。痛みで顔が少し歪んでいる。
「でも動かすとかなり痛いな・・・ まぁ、自業自得かな。生きてるだけでも幸運、ってね。」
「何言ってんだ、あれだけやられてやってこれだから結構タフだろう。」
実際、打撲が少しマシになっている。
それについてはそういったものは能力によって自然治癒してしまうのだが、
筋肉痛はどうにもならないらしい。
175
:
あーに
:2015/08/23(日) 16:16:02
カーラ「もうしばらく・・・ですかね」
カーラ「ッ!」
ドックンッ・・・・
急に響く心音。
カーラ「・・・・・?」
何もなかった、と思いたい。
ただ、何か悪い予感がしただけ、そう思いたい。
176
:
SAA
:2015/08/23(日) 16:20:49
「だろうな・・・・」
タイキが寝袋を敷き、寝っ転がる。
「・・・どうかした?」
177
:
あーに
:2015/08/23(日) 16:35:36
カーラ「急に息と眩暈が・・・・」
あの赤い死神に殺されかけ、ドワーフに銃を突きつけられ。
今になって想定していた危険を超えていた極限状態に陥ったのだろう。
そう考えたのだが、本能ではそうではないと思っている。
カーラ「少し・・・横になります」
深夜であるので、そのまま眠りについた。
178
:
SAA
:2015/08/23(日) 16:43:28
「・・・・(そういうことにしておこう。何なのかは自分にはまず分からないだろうし・・・・)
さ、意識取り戻したけど・・・もう一度寝よう。」
寝る体勢になろうとすると痛むが、寝れば大丈夫と自己完結。そのまま眠りに落ちる。
179
:
あーに
:2015/08/23(日) 16:53:51
※まだ深夜でおねがいしましゅ ヴァディスとカリラの会話イベント終わってないので・・・
夢
カーラ「・・・・」
気がつけば、自宅のベッドで寝ていた。
いつもと変わらない自分の部屋。
だが、部屋を出ると、ドワーフの凶弾に倒れた母、
巨大な切り傷を残して息絶えた父親が居た。
カーラ「・・・・・!!」
息を殺し、ダイニングルームへと向かうと。
自分の兄が、赤い死神と対峙していた。
その兄は「逃げろ、カーラ!!お前は・・・・・!!」と、逃げるよう促していた。
カーラは自分の兄の名前を呟き、涙を浮かべていた。
その一方、VF・・・と思わしき死神の仮面は、笑みを浮かべていた。
「この男は・・・・・・・だ」
自分の兄が誰であるか、それが聞こえなかった。
それと同時にVFは兄を切り裂き、血がダイニングの壁を赤く染めた。
カーラ「な・・・・!!にい・・・・さ・・・・!!」
白い光が、カーラの視界を埋めた・・・・
180
:
夜須
:2015/08/23(日) 18:50:41
カリラ「・・・次から次へと・・・!」
鎌を構える。
181
:
あーに
:2015/08/23(日) 19:06:59
ヴァディス「待った待った。
君の始末目標はVFのはずだろう?
私を仕留めることもリヴィア嬢は命じたか?」
カリラの頭をポンポンと撫でる
彼なりの懐柔だろうが、それが凶と出るか?
ヴァディス「共同戦線といこう。
その後でいくらでも私を打ち倒せばいい」
182
:
夜須
:2015/08/23(日) 19:21:19
カリラ「・・・・・・・信用できん。」
手を払いのける
カリラ「信用できる証拠を出せ。さもなければ死ね」
183
:
あーに
:2015/08/23(日) 19:30:04
ヴァディス「うぅむ、殺される運命か。
VFのコードネームも言ったところでそれがどうした、だろうし。
そうだな、リヴィア嬢は私にVFを仕留めるか捕獲すれば・・・
シベリアの別荘を譲渡する契約だったな。
まあ、君にVFの始末を命じたからその契約は既に破棄だろうが・・・」
右の掌をアゴに沿える。
ヴァディス「・・・・ダメかな?」
1:ダメだ、氏ねぇ!
2:・・・わかった
184
:
夜須
:2015/08/23(日) 19:45:40
カリラ「・・・・・・リヴィアか。」
しばし考える
カリラ「信用しよう。妙な動きを見せればその場で燃やす。いいな?」
185
:
あーに
:2015/08/23(日) 19:51:47
ヴァディス「恩に着るよ、カリラ君」
おーよしよし、と頭を撫でようとするが、妙な動き扱いされるのもシャクなのでやめた。
ヴァディス「・・・・さて、これからどう動く?
私は夜明けに近いからカンオケに戻るが・・・。
おっと、引っ張ったりしなくても問題はない。動くカンオケだ。」
186
:
夜須
:2015/08/23(日) 20:27:40
カリラ「・・・・一旦船に戻り、補給を受ける。」
ダックアップルが心配なのだろう。
カリラ「何かあれば容赦なくたたき起こそう」
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