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戦闘スレ
100
:
あーに
:2015/08/20(木) 17:03:31
カーラ「あんな実力の人が兄さんを知っているとすれば・・・」
それなりに名を馳せた男となっているはずだろう。
カーラ「ごめんなさい、私が無力なのについていくとワガママ言ったばかりに・・・
ですが、あの仮面の正体はアナライズギアが把握してるんです。
もっとも、・・・・教えてくれないのですが」
セントジョシュワ島北西部
???「・・・・・ムゥ、まだ夕焼けか・・・・。
我が目覚めるにはやや早かったようだが・・・死なんようだ。」
ドワーフとの戦闘が繰り広げられた位置からはずれている。
そこでは壮年で美しく流麗な銀髪のスーツ男が目覚めていた。
しかし、その男は犬歯を生やし、首を覆うかのような高い襟・・・。
まるで、映画の中に出てくるドラキュラのようであった。
周りには蝙蝠が飛び回っている・・・。
101
:
リョク
:2015/08/20(木) 17:09:17
ドワーフの街まで走ってきたニーナ。
既に壊滅していたため、街「だった場所」というべきかもしれないが。
防壁の崩れた部分から中に入ると目の前が赤で染まっていた。
ドワーフの無残な遺体の山と強烈な死臭でそれが彼らの血であると理解する。
誰かに聞いた話ではなく、初めて自分の目で見た争いの被害。
ドワーフは人間より小さい種族だが、それにしても小さい子どもの遺体も多く転がっていた。
「ドイツの二人ではないわね。彼らは向かおうとしていたのだから」
自分が一番の敵だと思っていた二人を外す。ほんの少し前まで自分が足止めしていたからというのもある。
「となると、爆発音をさせていた人物か。私が戦っていたあたりからも聞こえたけどあの二人巻き込まれた?」
「彼らが持っていた銃や剣でここまでの破壊行為はできないでしょうし。魔法も街ひとつ潰せるようなものはなさそうだった」
「私の恨みなんてこの人たちの生き残りに比べたら小さいかもしれない。お祖母ちゃんの方は助かってるし。彼ら、全滅に近いはずよね」
「彼らが私に敵意を見せないようなら、謝って彼らの方につくのもありかな」
あまりの惨劇に自分の考えを恥じるニーナ。
「でも彼ら自身は許してもハーケンクロイツと銃は許さない!」
102
:
SAA
:2015/08/20(木) 17:14:31
「自分を責めることではない。・・・行方不明の身内が気になるのは当然だ。」
拠点が近づいていく。
「知ることができないとはもどかしいことだ・・・」
「・・・・」
地面に着地、カーラを降ろすと共に・・・・
ドサリ
ユウトが倒れる。
「・・・ユウト!」
息はある。
「気絶か・・・」
103
:
あーに
:2015/08/20(木) 17:41:31
カーラ「・・・ユウトさん、限界じゃあないですか・・・!」
ユウトの脈を確認。
その傍らでアナライズギアの画面に変化が。
カーラ「ん・・・?アナライズギアの生体反応で中にドワーフが。
生き残りが居たなんて・・・・」
104
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 17:48:05
「この匂い・・・ドワーフじゃない。嗅いだことのない匂いだ」
小屋の中の匂いから、小屋の持ち主がドワーフでないとわかる。
「ひとまず、ここで今後のことを考えよう」
小屋の床に腰掛けた。そのとき、外から何者かの気配を感じる。
「!・・・おいお前ら、外に誰かいる。大人しくしておけ」
トーリンがそう指示すると、4人のドワーフが小屋の中で身を寄せ合う。
105
:
SAA
:2015/08/20(木) 17:51:11
「限界を超えて能力を使ってたからな・・・やはり満身創痍だな・・・・」
心配半分呆れ半分の溜息。
「・・・大方、逃げている最中に見つけたんだろう。不法侵入を知らなかったふりをして入るべきか・・・・?仮にも拠点だからな・・・」
ユウトを背負い、考え込む。・・・ユウトもタイキも不法侵入なのだが置いておこう。
106
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 17:59:03
「まさか、俺たちの跡をつけてたとか・・・?」
「もうおしまいだぁぁ!!」
「静かにしろ!」
焦燥し自暴自棄になる部下を叱りつけ、トーリンは一人勢いよく小屋を出た。
「何者だッ!!俺たちを殺しに来たんだろッ!!」
カーラ達に向けて小銃を構える。
107
:
あーに
:2015/08/20(木) 18:09:35
カーラ「貴方たちを殺しにかかった者に襲われ、今しがた帰ってきたばかりなの!
この二人の傷を見ればわかるはずよ!
仮に殺しに来るとしても、貴方たちにこんなひどい傷つけられると思う!?」
さりげなーくドワーフをバカにする発言。
108
:
SAA
:2015/08/20(木) 18:11:23
「落ち着け、銃を降ろせ、そしてそこは俺たちの拠点だ。後、お前らを襲った2人組じゃあない。」
落ち着いて銃を降ろしてその小屋が自分たちの拠点であると伝え、殺しに追ってきたわけじゃないことを伝える。
・・・・あれ?お前ら排除してたから襲ってないというのは・・・・
「カーラ・・・」
ドワーフを馬鹿にしたような発言に少し冷や汗をかく。
109
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 18:20:19
「ふざけるなッ!!この島は俺たちの物だッ!!よそ者はでて行けッ!!」
銃を下ろすこともなく、怒鳴る。
「そうだそうだ!この蛮族どもめッ!今すぐ消えろ!!」
他のドワーフも小屋から出てくる。
110
:
あーに
:2015/08/20(木) 18:24:14
カーラ「私も貴方たちをそういう目で見ている。
母さんもドワーフに殺されたわ。
だけど、そうやって過去の怨恨をどうだとか、言っているほど余裕はないの!
死んだドワーフ達の無念や怨念を誰にぶつけるべきだと思う?
人類そのもの?違うわ! ドワーフ達を殺した二人組のはず!!」
111
:
SAA
:2015/08/20(木) 18:26:50
「思いあがるなよ・・・!この島は・・・・お前らだけの『物』ではない。俺たちだけの『物』でもない。
・・・・そう、この地に生けるものの『物』だ・・・」
「・・・それにカーラの言う通り・・俺達やお前たちが真に憎むべき存在は・・・奴らだ!」
手負いとはいえ気迫が凄まじい。
112
:
リョク
:2015/08/20(木) 18:41:52
(ニーナのカッコは<>←これだった。間違えた)
しばらくしてVFの攻撃から逃げおおせたローレンとアンネも街にやって来た。
『生臭い...』
「確かにこの強烈な臭いはな」
彼らも防壁の裂け目から街に入り、ニーナが見たのと同じ光景を目にする。
『ひどい』
「こいつは...」
街は異様なほど静かだ。目の前だけでも相当数のドワーフが死んでいるのだからほぼ全滅させられたのだろう。
『大部分が砲弾でやられてるから私たちを襲ったナイフ女は無関係かな』
「仲間がいるようには見えなかったし、一人ではとても無理だろうな」
こちらも最初に戦った相手を候補から外す。
『やったとすれば武器を自在に出せる方ね。銃持った人間相手に戦車ライフル撃つんだから』
「俺もそうだと思ってたところだ」
113
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 19:05:09
ドワーフらが怒声を浴びせ続ける中、トーリンは一人考えていた。
今の自分たちは、いわば絶滅した島の先住種族と同じ状況。次は自分たちドワーフが、夷狄に滅ぼされる側・・・。
そう考えると、末恐ろしい。今の自分たちでは、あの二人には到底敵わない。今はひとまず敵を作らず、なるべく協調する道を選びべきだ。
「・・・わかった。おいお前ら、銃を下ろせ」
トーリンが指示する。
「お、おい!どうしたんだ!コイツらは俺らの庭に土足であがりこんだ夷狄だぞ!」
まさかの指示にドワーフらは困惑する。
「今は敵を作るべきじゃない。ひとまず、話だけでも聞こうじゃないか」
トーリンが銃をおろす。すると、それに続けて他のドワーフも、渋々銃をおろす。
114
:
あーに
:2015/08/20(木) 19:34:39
カーラ「それなら、ログハウスにて話し合いましょう。
呉越同舟と言ってしまえば終わりだけれども、そこから分かりあうこともできるはず・・・」
セントジョシュア島南部 ユニアの隠れ家
ユニア「ここだ。洞窟を掘って作ったがなかなか快適だぞ」
岩の柱で倒壊を防ぐなど、彼女自身で掘ったとは思えないほどのものだった。
自然の冷蔵庫なども完備しており、ビンの中には食糧がたくさんある。
VF「・・・・この島の生態系は把握済みか?」
ユニア「ああ。大味だが滋養だとか栄養は多い」
115
:
リョク
:2015/08/20(木) 20:28:31
〈近くに来た〉
ニーナは街のそばで彼らが出てくるのを待った。
そして、出てきたローレンたちが自分に気づくとナイフを着けたベルトを地面に置き、謝罪をした。
〈あの、すみませんでした。襲ったりして。あれから私も街の状況を見て考えました。できれば同行させてほしいんです。償いは死ぬ以外なら何でもしますから〉
『構わないよ。償いもいらない』
返事はあっさりしたものだった。
「俺も異存はない」
ローレンも同意する。
〈えっ、いいんですか?〉
『うん、敵は少ない方がいいし。あと、あなた執念深そうだし』
〈うっ...〉
図星である。
ニーナが仲間に加わった。
116
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 21:21:12
「ああ。お前らは外で待っていろ。余計なことをするんじゃないぞ」
部下に忠告し、小屋に入る。
117
:
リョク
:2015/08/20(木) 21:56:03
「できれば乗れる動物が欲しいのだが街に何か残ってないかな?」
ヒヒィーン
「おっ、馬がいるようだ」
馬は三頭いた。他にもいるかもしれないが三人乗れればいい。
ノーレンが茶色のメス、アンネが黒のオス、ニーナが白のオスを選んだ。ドワーフに飼われていたようで、人の形をした生物には慣れているらしい。
全員馬に乗ると、年上らしい茶色のメスを先頭にゆっくり歩き始めた。
118
:
あーに
:2015/08/20(木) 22:02:14
ログハウス内
カーラ「さて・・・」
アナライズギアをテーブルの上に置き、解析データを壁に映し出す。
<<赤い仮面と青い角の女。
現時点でわかる情報は、仮面のほうは手足や触れたものを武器にする。
角の女は格闘技を使い、バカみたいな怪力が特徴だ。
ただ、角の女は何も遠距離武器がなく、
赤い仮面から武器を借りなければ遠距離戦ができない・・・とみた。>>
アナライズギアのスピーカーからブリーフィングの機械音声が入る。
<<と、いうことは。
角の女と赤い仮面を分断させることが前提条件と言える。
だが相手もバカではない。前もって遠距離武器を借りているだろう。
片方・・・そうだな、赤い仮面を風の能力で谷に叩き落とすんだ。
角の女のほうは既にユウトの能力を見切られていると思ってくれ。
落ちた矢先にドワーフのロケット砲と銃で追い討ちをかける。
そして、ユウトとタイキが角の女を足止めして・・・。
その後は個人の努力しだいになるな。
ともかく、失敗するだろうがこれが今のところ最善の作戦といえる>>
カーラ「・・・・私は?」
<<戦力外だ。素直に当機と島の環境散策に出ればいい。>>
つまり、戦う必要はない。
カーラ「そんなバッサリと・・・」
119
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 22:17:49
「聞きたいことは山ほどある。まず、あの二人は一体何者なんだ?なぜこの島に?お前達も何者だ?この島に何の用だ?」
まくしたてる。
120
:
あーに
:2015/08/20(木) 22:59:08
<<まああの二人については説明しよう。
角の女のほうはユニア・プラスケット。
年齢は不明、出身地はおそらくロシアかギリシャ。たぶん。
能力は・・・目撃情報によれば、何かの光、らしい。
あと、額についている青い螺旋の角は本物らしい。
仮面の男のほうは本当に不明だ。
ヴァーミリオンフェイス、縮めてVFと呼ばれているらしい。
年齢、出身地はもちろん不明。
能力は・・・手足や触れたものを武器に変化させるのだろう。
あのローブの中身は引き締まり、しなやかながらも鍛え抜かれた筋肉らしい。
もっとも、そのローブの中身を見た目撃者は実際に目撃していないそうだが。
この島に来た目的は、戦いで自分を見出す・・・・ということらしい。
そういう観点が一致して手を組んだのだろう。>>
121
:
そーりゅー
:2015/08/20(木) 23:55:02
「!?」
アナライズギアのスピーカーからの音声に驚く。
「だ、誰が話してるんだっ!?」
122
:
あーに
:2015/08/21(金) 00:01:34
<<いまさらかよ・・・
このアナライズギアの機能だ。
小型ニューロAIによる会話インターフェースとでもいったところか。
先ほどのブリーフィングは聞いていたな?>>
カーラ「え・・・私こんな機能知らない・・・」
<<ああ、あの二人組に遭遇したことでアンロックしたんだ。
普通ならこのAIが起動することはありえんが、連中が居るなら話が変わる>>
123
:
そーりゅー
:2015/08/21(金) 00:12:27
「??」
ニューロAIだのインターフェースだの、聞きなれない言葉に混乱する。
「ま、まぁいい。で、あんたらの目的は?」
124
:
あーに
:2015/08/21(金) 00:20:33
カーラ「ええ、この島の生態調査と・・・
行方不明の兄の手がかりを探しに。
あのVFという赤い仮面が兄さんの手がかりになるはずなんです」
希望的観測であり、憶測でもある。
しかし、それでもそう信じなければ。
あの悪鬼羅刹とは戦えない。
125
:
SAA
:2015/08/21(金) 06:36:16
(まさか寝てたなど言えない)
.
「・・・暫く黙っていたんだが、お互い自己紹介でもしようか?・・・連れが一人気絶しているが。」
落ち着いたところでアナライズギアに少し驚くが、自己紹介をしようとするが・・・
「その前に・・・何しに来たかの説明が必要だな。
ある人からこの島を調べてほしいと言われて来たんだが、なぜ調べてほしいと言われたのかは・・・詳しくは聞かされていない。」
嘘ではないが、隠している。隠しているといっても・・・
ある2人を捜索してほしいと言われてはいたがあの襲撃者の事なのかは聞いてはいないし、それ以外にもドワーフがやっていることなど。
そういった物は詳しくは聞いてはない。あまりいい思い出ではないので言いたくない、又はある2人がいるのか確証が持てないからだろうか・・・
126
:
あーに
:2015/08/21(金) 13:50:20
カーラ「・・・私と同じく調査なんですね・・・・」
ユニアの隠れ家
VF「・・・・ユニア」
ユニア「何だ、VF」
VF「奴の妹が現れた。が、まだ戦うという意志はなかった。
・・・・いずれ戦うことになるだろうが、まだ能力すらないようだ」
ユニア「そうか。ドワーフよりもか弱い娘を始末するのは気が引けるか?」
VF「いや・・・・・偶然に驚いただけだ」
127
:
SAA
:2015/08/21(金) 16:27:52
「まぁそれらしいものは見つかってないけどな・・・」
手掛かりは一応できたが、その手掛かりはできれば・・・追いたくはない。
「それはともかく・・・」
ユウトを簡素なベッドに寝かせる。
「・・・腹が減った。」
朝はともかく昼は何も食べてない。それに凄く疲れた。
128
:
あーに
:2015/08/21(金) 16:32:47
カーラ「持ち込んできた缶詰があります。
・・・・もっとも、一人で3週間分、つまりここに居る4人だと5日分強ですが。
あと、ヤポンのお菓子・・・ええと、ハッピークルクルってやつです。」
ログハウスに置いていた自分のバックパックから缶詰を取り出す。
129
:
そーりゅー
:2015/08/21(金) 22:15:39
「俺はトーリン。ドワーフを仕切る立場にあった。といっても今は俺を含めて5人しか生き残っていないがな」
130
:
あーに
:2015/08/22(土) 00:01:22
カーラ「その・・・5人にまで減る前はどれほど居たの?
たくさん、とかじゃなくて」
選択肢
1:3桁
2:4桁
3:5桁
131
:
そーりゅー
:2015/08/22(土) 00:06:19
「・・・数千人はいたさ。だが、ほとんどが奴らに殺られた。奴らは無抵抗な子供まで殺した。虐殺だ」
132
:
あーに
:2015/08/22(土) 00:12:13
カーラ「そう・・・なの・・・・
今5人の生き残りは全員男だった。
このままじゃあ将来的に全滅だけど、どうするの?」
選択肢
1:他のドワーフの集落と合流する
2:諦めよう、奴らを倒せるだけで十分だ
3:あ、やべ。考えて無かった・・・
133
:
そーりゅー
:2015/08/22(土) 00:19:36
「まだ他にも生存者がいるかもしれないが、あまり期待していない。それよりも、今は奴らを倒すことを考えるべきだ」
134
:
あーに
:2015/08/22(土) 00:24:43
カーラ「・・・そうだね
アナライズギアのブリーフィングをおさらいしようか」
・VFとユニアを谷のエリアまで誘導する
・VFをユウトの風の能力で谷底へ叩き落とす
・谷底のVFめがけてトーリンの部隊が総攻撃
・ユニアはユウトとタイキで対処
・カーラは単独で生態系調査のついでにユニアの拠点を探す
カーラ「・・・このくらいかな」
135
:
夜須
:2015/08/22(土) 15:49:39
集落に近い森。
船でここに下ろしてもらい、目標を探す。
硝煙の匂いが濃く、ここに来るまでに数時間もかからなかった。
「・・・・・・それにしてもひどい有様だ」
死臭があたりに立ち込めている。
通常ではあまり見ない量の死体。普段なら足蹴にしてスルーするのだが、
スルーできないほど無残極まりなかった。
「・・・・・・・目標が近い?集落へは入れるだろうか」
魔法使い、カリラは動き出す。
136
:
あーに
:2015/08/22(土) 18:33:51
ドゴォォォォッ!!!
カリラの居る位置にVFの襲撃。
手榴弾とアサルトライフルの掃射のコンボ。
VF「待っていたぞ。その黒い影。
ヴィレリか?凶か?それともヤツか、リヴィアか!
顔を見せろ・・・・!!」
自らが仮面とローブにより隠されている立場からの発言。
ユニアの隠れ家
ユニア「VF・・・?」
書き置き
ヤツが来た VF
137
:
夜須
:2015/08/22(土) 19:28:38
カリラ「・・・・・・そちらから態々来るとは」
鎌を一振り。炎の鳥がカリラを銃撃から守る。
カリラ「よほど死にたいらしいな死にぞこないが!すぐ楽にしてやる!!!」
鎌の二振り目で氷の棘が、弾幕となりVFを襲う
138
:
あーに
:2015/08/22(土) 19:40:08
VF「・・・・奴らではない、か!
誰が送り込んだッ!!」
両腕で盾を展開、氷の棘を無理矢理突破し・・・肉薄。
変形を解除し、鎌を左手で押さえ込み、右手で目の前のフードを殴りつける。
139
:
夜須
:2015/08/22(土) 19:50:16
カリラ「ぐ、ぅう、クライアントのことをそう詮索するもんじゃないぞ」
方腕で受け止めるも、ダメージは通る。
鎌は手放さない。
カリラ「相手も判らず突っ込む度胸だけは評価してやる」
軽く炎を周囲に展開する
140
:
あーに
:2015/08/22(土) 19:57:17
VF「(鎌を振りかざせば能力を増幅するタイプ・・・)
それが兵器のやることだよ、フード!」
猛攻は続く、炎を展開させた後隙を逃さず右手をリボルバーカノンに変形させ接射。
左腕での鎌を抑えるのは続き、力負けもしない。
VF「凶なら自分で殺しに来る・・・
ヴィレリの差し金でもないとすれば、リヴィアのヤツか・・・・!!」
141
:
夜須
:2015/08/22(土) 20:00:10
カリラ「くっ・・・・!離せ・・・・!」
ハンドガン(ダックアップル)で威嚇射撃。
142
:
あーに
:2015/08/22(土) 20:05:30
すでに威嚇射撃ということを反応して、避けもせず右手でスライドを押さえ込む。
VF「とっさの反撃で威嚇射撃か。
やる気があるのか・・・見たところハンターのようだが、甘い。
今まで潰してきた化け物と一緒くたにできんことを・・・!!」
ユニアに劣らぬ怪力でダックアップルのスライドをヒシャげさせ、
鎌を奪い取り、後ろへ放り投げる。
VF「武装は引っぺがした。これで俺を殺しに来ただと?
ふざけるな。他にも残っているようだが、主兵装を封じられたところでどう勝つ?」
そこには憤りがあった。
その程度のものか、と。
143
:
夜須
:2015/08/22(土) 20:10:06
カリラ「(サイドアームがやられた・・・・・鎌を回収するには・・・・)」
考える。
カリラ「(肉弾戦ではそいつには勝てない。炎とあとは・・・・・!)」
すっ、と構える
カリラ「・・・・・・・」
144
:
あーに
:2015/08/22(土) 20:16:38
VF「・・・・」
ジッとカリラを見る。
VF「・・・それでいい。」
そう言い、フードの頬を今一度殴りつけた。
先ほどのリボルバーカノンの接射も血を噴出さなかった。
おそらくは・・・・。
VF「・・・」
立ち上がり、ゆっくりと身を引いた。
VF「リヴィアがよこした刺客も、この程度だったか。
お前は・・・。」
145
:
夜須
:2015/08/22(土) 20:21:15
カリラ「・・・・・返してもらうぞ!!!!」
殴られる寸前にイースターエッグいっこ。。そして炎の推進力で脇をすり抜ける
そして鎌を回収。
カリラ「俺が、なんだって?言ってみろバケモノ野郎が!」
146
:
あーに
:2015/08/22(土) 20:25:54
VF「俺と戦うに値せん、と言いかけた、が。まだやるぞ」
地面を殴りつけ、その地面から鎌が掘り起こされた。
だが、薙刀にも変形できるシロモノだ。
VF「弾をバラまくだけでどうする気だ?
飛び道具は・・・狙うものだ」
深夜 ログハウス
カーラ「・・・・・!?」
何かを感じ取り、起き上がると。
街の方角からの爆音、銃声、プリズムの光。
交戦しているのだ、とわかってしまっている。
147
:
夜須
:2015/08/22(土) 20:52:20
カリラ「・・・・・・そんなことをいえるのも今のうちだ」
鎌を振る。魔法でしかできない弾の挙動。
雷のレーザーと炎の自機狙いとばら撒き弾。
カリラ「当たれば殺せる!」
148
:
あーに
:2015/08/22(土) 21:01:41
VF「・・・・どこを狙っている」
鎌を投げ飛ばし炎の追尾を切り裂き、
雷とばら撒きはバク転で回避・・・での着地隙を両腕をアームキャノンに変形、発射によるディレイを発生。
このバク転でカリラはVFのローブの中身がかすかに見えた。
だが、まだ続く猛攻・・・
迫る炎と降り注ぐ雷、襲い掛かる弾幕。
VFへともろにヒットしたであろう歯ごたえも感じた。
その証拠と裏付けることに、VFらしき血がカリラへと飛んだからだ。
149
:
夜須
:2015/08/22(土) 21:28:44
カリラ「っ・・・・・!まだ生きてるか!」
近づけば死ぬ、攻撃パターンは変えても方法を変えるわけにはいかない
150
:
あーに
:2015/08/22(土) 21:33:07
VF「・・・バレたか」
ヒットしたのはローブ、血もローブの切れ端であった。
当の本人は無傷。
そして。
カリラの背後からVFが投げた鎌が戻ってきている。
VF「・・・(これに気づかないならお前もその程度だ)」
151
:
夜須
:2015/08/22(土) 21:54:10
カリラ「・・・・・!」
肉体強化の魔術でVFの鎌を避ける。
カリラ「さすがバケモノ、卑怯だ」
152
:
あーに
:2015/08/22(土) 22:33:38
VF「ほうかい。」
鎌を掴み、変形させて薙刀へ。
一気にカリラとの距離を詰め、袈裟切りからの一閃。
カーラ「雷も炎も見えた・・・誰かが戦ってるんだ・・・・!」
153
:
そーりゅー
:2015/08/22(土) 23:09:22
「・・・今は奴らをボコボコにするのが本望。だが、俺たちの力では無理だ。炭鉱も抑えられたら、俺たちには何もできない」
珍しく弱気になる。城塞の崩壊は、ドワーフのプライドをズダズダに引き裂いたのだ。
154
:
あーに
:2015/08/22(土) 23:12:15
カーラ「そ、それよりも街付近でまた戦闘が・・・
しかもこんな夜中に・・・・!」
155
:
夜須
:2015/08/22(土) 23:15:53
カリラ「・・・・・・!」
鎌でうけとめ、跳ね返した反動でさらに距離をとる。
156
:
あーに
:2015/08/22(土) 23:21:37
VF「おっと・・・」
それでも猪突猛進で距離を詰めなおし、唐竹割り・・・・と見せかけて、足での蹴り。
VF「どうした、お前の親か師は鎌の扱いもロクに教えず巣立ちさせたのか?」
157
:
夜須
:2015/08/22(土) 23:46:22
カリラ「師なぞおらんわ!!!!」
地面から炎を噴出させる
158
:
あーに
:2015/08/23(日) 00:17:11
馬鹿が!挑発に乗ったところでお前の負けだ!
VF「ソォラァ!!」
炎の中を突っ込み、再三の肉薄。
不意を突き、カリラの腹部にドスリ・・・と薙刀の刃を刺す。
VF「・・・・フン」
159
:
夜須
:2015/08/23(日) 01:29:51
カリラ「鎌なぞ振らんでいい!」
薙刀を掴み、受け流し、
カリラ「持ってればいい!」
VFの首を鎌へ当たるように
160
:
あーに
:2015/08/23(日) 01:37:27
VF「な・・・・!」
すんでのところで身を引いて首が切れずに済んだ。
この時にVFの平常心が揺らいだことで薙刀になるギミックのジョイントが破損。
パキンッ!と割れ、仮面に鎌の刃が突き刺さる。
この時深夜に響いた痛々しい叫びは、ログハウスに届くほどであった。
VF「ヌグアアアアア!!!!!」
161
:
あーに
:2015/08/23(日) 01:39:54
薙刀になるギミック
↓(修正)
自分の鎌の薙刀へ変化するギミック
パキンッ!と割れ
↓
パキンッ!とカリラの鎌にジョイントがそのまま叩き切られ、VFの鎌が飛び、
162
:
夜須
:2015/08/23(日) 01:42:52
カリラ「くそ、仕留め損ねたか!」
再び間合いを取る
163
:
あーに
:2015/08/23(日) 01:46:38
VF「なるほど、そこまで引っかからんか・・・・」
仮面が割れるが、すぐに振り返り、走って去っていく。
彼にとっては初の敗走でもあるが、カリラにとっての敗北でもある。
鎌と自分のハンドガンが使えなくなった時、あえて容赦をされていたのだ。
小手調べとして。
そして、カリラの所在が捕捉されていた理由。
夕方での戦闘において、また誰かが調査に来るだろう・・・と、
VFがカーラのことを見て驚いた際に、足元をレーダーに置き換えていたのだ。
VF「・・・・・仮面が打ち砕かれた・・・!
奴を泳がせる傲慢の結果だ・・・・・!!」
ユニアの隠れ家へと戻る道中にて、彼は後悔していた。
164
:
夜須
:2015/08/23(日) 02:05:20
カリラ「むぅ、ダックアップルがおじゃんだ・・・・一度船に戻って新しいものをもらうべきか」
去ったあと、ハンドガンの残骸をみて。
カリラ「なんとかして仕留めんとな・・・・」
165
:
あーに
:2015/08/23(日) 02:14:07
カリラの目の前には砕かれた仮面、そして土くれへと戻った鎌だったもの。
その二つは、このカリラにとって「勝利」ととるか「敗北」ととるか。
???「ふむ・・・君に先を越されたな。
あの男の叫びが聞こえたが、ウソだったんだろう?」
ドラキュラを彷彿とさせる長身かつ美麗な銀髪を持つ壮年。
???「ん、自己紹介をしてなかったな。
私はドr・・・・ゲフンゲフン。ヴァディスだ。
私も奴を追ってこの島に来た。」
166
:
SAA
:2015/08/23(日) 03:37:30
「・・・・。」
少し違和感を感じた。
カーラが感知しているのもそうだが、 いつもなら・・・これだけでも時間が経っているならユウトは『起きているはず』。
当の本人は、呑気に夢を見ていた。
167
:
あーに
:2015/08/23(日) 12:57:18
カーラ「タイキさん。まさかあの二人が仲間割れ・・・と思います?」
1:そうかもしれん
2:いや、まさかな・・・
168
:
SAA
:2015/08/23(日) 13:19:44
「まず・・・ないだろうな。・・・可能性としては、他の誰か、とも考えられる。」
・・・『遭ってないだけで、他にもこの島に来たものがいるのでは?』つまり、タイキはそう暗に言っているのだ。
169
:
あーに
:2015/08/23(日) 13:35:00
カーラ「あの二人組を追いかけてきた、あるいは捕まえるために・・・?」
1:だろうな、こんな島だぞ
2:そこまでは言えん
170
:
SAA
:2015/08/23(日) 13:52:35
「そうかもしれん、が・・・・・そうとも言い切れない。
あの2人がやったことを考えると・・・ここに来るまでにも何かやらかしてるに違いない。殺すために来た可能性が高いと思う。」
171
:
あーに
:2015/08/23(日) 14:00:57
カーラ「確か、ルーマニア・・・っていう国で・・・
ある邸宅のメイドが24人も殺された・・・というニュースを見たんです。
そこの地主さんは危険な能力者が脱走した、ということを言ってました。
切り傷や銃創だらけだったと。・・・まさか」
1:ヤツらの仕業に違いない
2:・・・そんな馬鹿な
172
:
SAA
:2015/08/23(日) 14:30:50
「可能性は捨てれないな・・・
だが・・・まさかそこまでいくと偶然にしては・・・・」
「・・・・ここは・・・?
・・・クッ・・・ぐぅっ・・・・!」
そこでユウトが目を覚ますが・・・苦痛で顔を歪ませる
「ユウト・・・!(無茶をした時の定番の事だが・・・!)」
小屋内の木箱から注射器を取り出し、首に注射する。
「ぐっ・・・・!? はぁっ・・・・はっ・・・・
少し・・・楽になった・・・・」
※鎮痛剤投与後の痛みのレベルは、角に小指を思いっきりぶつけた時の痛みぐらい。
173
:
あーに
:2015/08/23(日) 14:34:12
カーラ「あの・・・消毒」
1:心配いらん
2:あっ
ユニアの隠れ家
VFが隠れ家に戻ると、ユニアの顔はどことなくしおれていた。
ユニア「急に飛び出すのはマズいはずだ・・・
野生動物の活発化もある。それほど・・・なのか?」
VF「・・・奴らとも違った。だが、俺を殺しに来たヤツだ。
少しはホネがあるが・・・仮面を失った」
ユニア「・・・・」
174
:
SAA
:2015/08/23(日) 15:26:39
「ユウトに関しては筋肉痛の痛み以外は消毒の必要はない。こんな状態だが、無意識に能力で治癒している。
問題は火傷を負った俺だな・・・」
胴体はアーマーが肩代わりしてくれたが、顔が一部焦げている。
・・・・ずっと痛むのを我慢していたようだ。痛みで顔が少し歪んでいる。
「でも動かすとかなり痛いな・・・ まぁ、自業自得かな。生きてるだけでも幸運、ってね。」
「何言ってんだ、あれだけやられてやってこれだから結構タフだろう。」
実際、打撲が少しマシになっている。
それについてはそういったものは能力によって自然治癒してしまうのだが、
筋肉痛はどうにもならないらしい。
175
:
あーに
:2015/08/23(日) 16:16:02
カーラ「もうしばらく・・・ですかね」
カーラ「ッ!」
ドックンッ・・・・
急に響く心音。
カーラ「・・・・・?」
何もなかった、と思いたい。
ただ、何か悪い予感がしただけ、そう思いたい。
176
:
SAA
:2015/08/23(日) 16:20:49
「だろうな・・・・」
タイキが寝袋を敷き、寝っ転がる。
「・・・どうかした?」
177
:
あーに
:2015/08/23(日) 16:35:36
カーラ「急に息と眩暈が・・・・」
あの赤い死神に殺されかけ、ドワーフに銃を突きつけられ。
今になって想定していた危険を超えていた極限状態に陥ったのだろう。
そう考えたのだが、本能ではそうではないと思っている。
カーラ「少し・・・横になります」
深夜であるので、そのまま眠りについた。
178
:
SAA
:2015/08/23(日) 16:43:28
「・・・・(そういうことにしておこう。何なのかは自分にはまず分からないだろうし・・・・)
さ、意識取り戻したけど・・・もう一度寝よう。」
寝る体勢になろうとすると痛むが、寝れば大丈夫と自己完結。そのまま眠りに落ちる。
179
:
あーに
:2015/08/23(日) 16:53:51
※まだ深夜でおねがいしましゅ ヴァディスとカリラの会話イベント終わってないので・・・
夢
カーラ「・・・・」
気がつけば、自宅のベッドで寝ていた。
いつもと変わらない自分の部屋。
だが、部屋を出ると、ドワーフの凶弾に倒れた母、
巨大な切り傷を残して息絶えた父親が居た。
カーラ「・・・・・!!」
息を殺し、ダイニングルームへと向かうと。
自分の兄が、赤い死神と対峙していた。
その兄は「逃げろ、カーラ!!お前は・・・・・!!」と、逃げるよう促していた。
カーラは自分の兄の名前を呟き、涙を浮かべていた。
その一方、VF・・・と思わしき死神の仮面は、笑みを浮かべていた。
「この男は・・・・・・・だ」
自分の兄が誰であるか、それが聞こえなかった。
それと同時にVFは兄を切り裂き、血がダイニングの壁を赤く染めた。
カーラ「な・・・・!!にい・・・・さ・・・・!!」
白い光が、カーラの視界を埋めた・・・・
180
:
夜須
:2015/08/23(日) 18:50:41
カリラ「・・・次から次へと・・・!」
鎌を構える。
181
:
あーに
:2015/08/23(日) 19:06:59
ヴァディス「待った待った。
君の始末目標はVFのはずだろう?
私を仕留めることもリヴィア嬢は命じたか?」
カリラの頭をポンポンと撫でる
彼なりの懐柔だろうが、それが凶と出るか?
ヴァディス「共同戦線といこう。
その後でいくらでも私を打ち倒せばいい」
182
:
夜須
:2015/08/23(日) 19:21:19
カリラ「・・・・・・・信用できん。」
手を払いのける
カリラ「信用できる証拠を出せ。さもなければ死ね」
183
:
あーに
:2015/08/23(日) 19:30:04
ヴァディス「うぅむ、殺される運命か。
VFのコードネームも言ったところでそれがどうした、だろうし。
そうだな、リヴィア嬢は私にVFを仕留めるか捕獲すれば・・・
シベリアの別荘を譲渡する契約だったな。
まあ、君にVFの始末を命じたからその契約は既に破棄だろうが・・・」
右の掌をアゴに沿える。
ヴァディス「・・・・ダメかな?」
1:ダメだ、氏ねぇ!
2:・・・わかった
184
:
夜須
:2015/08/23(日) 19:45:40
カリラ「・・・・・・リヴィアか。」
しばし考える
カリラ「信用しよう。妙な動きを見せればその場で燃やす。いいな?」
185
:
あーに
:2015/08/23(日) 19:51:47
ヴァディス「恩に着るよ、カリラ君」
おーよしよし、と頭を撫でようとするが、妙な動き扱いされるのもシャクなのでやめた。
ヴァディス「・・・・さて、これからどう動く?
私は夜明けに近いからカンオケに戻るが・・・。
おっと、引っ張ったりしなくても問題はない。動くカンオケだ。」
186
:
夜須
:2015/08/23(日) 20:27:40
カリラ「・・・・一旦船に戻り、補給を受ける。」
ダックアップルが心配なのだろう。
カリラ「何かあれば容赦なくたたき起こそう」
187
:
あーに
:2015/08/23(日) 20:30:39
ヴァディス「・・・・VFが君の船を潰さなくてよかったな。
それじゃあ」
闇っぽい黒い霧がカンオケを作り出し、ヴァディスはその中へ・・・。
船までの道中。
カンオケが動くたびに非常にやかましい金属の振動音がカリラの聴覚を刺激する。
ガシャゴッガシャゴッドギャァンッ・・・・・
188
:
夜須
:2015/08/23(日) 21:10:25
カリラ「黙って動けんのか・・・ったく」
船員「おう、カリラ、早速替えか、はえーな!」
カリラ「・・・黙って出せ」
189
:
あーに
:2015/08/23(日) 21:18:05
ヴァディス「・・・拳銃の交換もあるとはな。
カリラ君、ユニア・プラスケットの始末も頼まれているか?」
夜明け AM 5:00
カーラ「んぐ・・・・・ごげげ・・・・・」
寝相が非常に悪く、足でタイキの頬を蹴っている。
いつもこうではなく、寝転び慣れたベッドではないからである。
カーラ「ほげ・・・」
目が覚め、意識がハッキリしてくると。
カーラ「・・・・ごめんなさい」
タイキを蹴っている足を畳む。
190
:
夜須
:2015/08/23(日) 21:23:54
カリラ「・・・『好きにしろ』としかいわれていない。」
191
:
あーに
:2015/08/23(日) 21:28:38
ヴァディス「そうか・・・手を組み、コンビで行動しているようだ。
なにせ、こっちは中東で叩きのめされたからな・・・・」
その時には自分の手下である魔物全てをねじ伏せられた。
だが、あの時とは違う。
今度こそ奴らを倒す。 自らの城を構えるために・・・。
192
:
夜須
:2015/08/23(日) 21:32:49
カリラ「・・・・・・・なんだろうすごく不安だぞ」
ため息。
たたきのめされてんじゃん
193
:
あーに
:2015/08/23(日) 21:40:12
ヴァディス「その時の傷がこれだ」
しかし男ヴァディス、カンオケの中に居るためまったく見えず。
ヴァディス「・・・ごめん。また次の夜で見せる。
次はどこに行く気かね?」
194
:
夜須
:2015/08/23(日) 21:43:14
カリラ「野営地となりうる場所を探す。集落で受け入れてもらえればいいのだが・・・」
周りを見渡す
カリラ「期待はできん」
195
:
あーに
:2015/08/23(日) 21:45:43
街から少し離れた森林へ。
ヴァディス「・・・・・・あれか?」
目の前のログハウスが見えた。
ただし、カンオケの音のせいで聞こえているだろう。
カンヅメで朝食を終え、歯を磨き、寝巻きから着替えたカーラ。
カーラ「んー・・・・なんだあれぇ!?」
窓を開けると、そこには全身真っ黒のフードで怪しいヤツと、カンオケ。
カーラ「・・・・・・・・どなた?」
196
:
夜須
:2015/08/23(日) 22:03:09
カリラ「ドワーフではない・・・だと?」
ちょっとびっくり
197
:
あーに
:2015/08/23(日) 22:33:33
カーラ「・・・・ええ、あの街のドワーフならここの5人しか居ないけれども。
そちらに名前を尋ねてるけど、どなたで?」
ヴァディス「ふむふむ、しかしお嬢さん。
名前を訊くよりも先に名乗ったほうがよろしゅうございませんでしょうか?」
カンオケが動き、喋った。
カーラ「----!?な、なにこれ!?しゃべったぁ!?」
素っ頓狂な声を出し、ドワーフ全員とタイキ、ユウトを起こす。
ヴァディス「おやおや・・・あまりにも奇妙だったか?
私は日光に弱い体質でね・・・」
198
:
夜須
:2015/08/23(日) 22:41:42
カリラ「それはすまなかった。ハンターのカリラだ。そっちのカンオケはカンオケでいいや」
199
:
あーに
:2015/08/23(日) 22:49:30
カーラ「・・・あ、ががが・・・」
昨日の赤い死神VF、今日の喋るカンオケ。
つまり。
カーラ「あ、わ、悪い夢でも見ているのかも・・・・」
と呟いてしまった。
ヴァディス「やはりこれはショックが過ぎたか・・・」
200
:
夜須
:2015/08/23(日) 23:00:37
カリラ「聞いてるか?」
201
:
あーに
:2015/08/23(日) 23:04:36
カーラ「・・・・・か、カーラ・テレル」
自分の名前を言うことも恐怖に思えたが、相手はハンターとカンオケ。
ヘタに刺激するべきではない。
ヴァディス「・・・・?」
どこかで聞いたことあるような名前のような・・・
ヴァディス「・・・・・なるほど、カーラ。
私はヴァディス=ディメンティカンド。ヴァディスでいい」
202
:
夜須
:2015/08/24(月) 00:21:29
カリラ「よろしく。」
203
:
あーに
:2015/08/24(月) 00:39:11
カーラ「は、ハンターってさっきカリラ・・・・
(ミスター?ミス・・・?そもそも人?)が言ってたけど。
狩る対象はどう見ても動物じゃあないよね・・・
やっぱりVF・・・・」
恐る恐る赤い死神の名前を呟いたが、丸聞こえ。
204
:
夜須
:2015/08/24(月) 00:45:22
カリラ「あぁ。あいつはバケモノ・・・俺はそのような類を狩るハンターだ。」
正直に。
カリラ「怖いか?」
205
:
あーに
:2015/08/24(月) 00:47:58
カーラ「カンオケが・・・・」
カリラ自体はそこまでではない。
ヴァディス「・・・すまん、カリラ。私はお邪魔のようだから・・・
少し距離をとる」
ガシャンガシャンと響く振動と共に去るカンオケ。
あまりにもホラーかつシュールそのものである。
カーラ「あのVFという死神のような・・・・仮面は・・・
行方不明の兄さんの手がかりになるんです。
だから追って、兄さんがどうなったかを聞かなくては。」
206
:
夜須
:2015/08/24(月) 00:55:02
カリラ「やめておけ。アイツは多分問答無用だ。」
カンオケを見送る。
カリラ「・・・・・・バトルジャンキーか何かだろうな」
207
:
あーに
:2015/08/24(月) 01:08:27
どうでもいいけどカーラ、カリラ、カーミラ(ヴァディスの能力の魔物)ってカブりすg
カーラ「次からは、でしょうね・・・・
昨日遭遇した時、「ヤツの・・・だと?」と驚いていたんです。
おそらく、「ヤツの妹だと?」かもしれない。」
早朝
ユニアの隠れ家
VF「仮面の代わりは・・・」
朝焼けが差し込む洞窟。
その中でVFは奥深くの暗闇に潜んでいた。
ユニア「・・・なくてもいいんじゃあないか?」
VF「仕方ないか・・・
今日は食糧調達だったな、穴場は把握しているか」
ユニア「ここだ」
一角のユニアはこの洞窟の出口を指す。
そして、出口は海岸に面しているのだ。
つまり、
VF「釣りや素潜り・・・だと?
道具はあるのか」
ユニア「・・・ない」
VF「素潜りはともかく釣りはどうするんだ」
ユニア「VFが能力で作ってくれ」
VF「・・・・・・本気か?」
釣竿の針は兵器として判定されるのだろうか・・・。
208
:
夜須
:2015/08/24(月) 01:16:36
カリラ「・・・そうか。」
少し考え込んで。
カリラ「すこし、ここで休んでもいいか?先ほどそいつとやり合っていてな、かなり疲れた」
209
:
あーに
:2015/08/24(月) 01:22:52
カーラ「先ほど・・・?」
その言葉はカーラを一瞬で凍りつかせた。
夜中にでも襲い掛かるという危険性が浮かんだ。
カーラ「・・・・・なんてこと。やっぱりそうだったんだ」
210
:
夜須
:2015/08/24(月) 01:26:43
カリラ「・・・だめか?」
211
:
あーに
:2015/08/24(月) 01:32:16
カーラ「小屋の中のタイキさんに聞かなきゃならないから・・・ええと・・・
VFが夜になっても襲う可能性・・・それはまずい・・・・
い、今はダメ・・・かも・・・・でも小屋の中じゃなくテラスならいいのかな・・・・」
カーラに与えた恐怖が、いつまた襲撃するか。
それがわかったことじゃあない。
そんな状況が、普通の女の子に耐えられるものじゃあない。
カーラ「VFは・・・」
212
:
夜須
:2015/08/24(月) 01:41:37
カリラ「大丈夫だしばらくは来ない・・・痛手を負わせた」
213
:
あーに
:2015/08/24(月) 01:49:27
カーラ「・・・・本当ですか?」
ただし、仮面が割れる以外は。
VFの傷は額に及んでおり、皮膚を抉って血をまだ吹いていた。
とはいえ、致命傷どころか軽傷程度。
VF「・・・・潮風がしみる」
小さな石ころを釣り針に変形させたVFだが、右手で顔を隠している。
ユニア「私の能力を使えばいいだろう。後で傷を見せてくれ」
手渡しで釣り針をもらったユニアは、木でできた竿の糸に結んだ。
VF「俺のミスで浄化能力を使う手間を煩わせるのは気が引ける」
ユニア「ほーん、お前はお姉さんな私を頼れんか?」
VF「その意図はない 頼りにしている・・・」
214
:
あーに
:2015/08/24(月) 01:50:41
割れる以外は
↓
割れ、そのまま貫通して額の傷を負ったこと以外は。
Tips:
VFの仮面が割れたときの叫びは演技。
しとめたと思わせる子供だまし程度。
215
:
夜須
:2015/08/24(月) 01:52:36
カリラ「・・・8割は。アイツが攻めてくれば一応ここを離れる準備はできている。」
誘導し、引き離す。
216
:
あーに
:2015/08/24(月) 01:56:51
カーラ「8割・・・・?」
それほど強いなら安心できる。・・・はず。
カーラ「カリラってそんなに強いんだ・・・なら心配ない、のかな」
その頃、ログハウスより北東1km
ヴァディス「・・・・ここどこ?」
迷ってしまい、出ようにも出られず。
217
:
リョク
:2015/08/24(月) 10:26:18
「まだ戦闘が起こっているようだな」
『VFとやらがまだ暴れているのか』
ほぼ並んだ馬の上で話す二人
あの後夜になったため交代で見張りをしながら朝を迎えた。
「先住民族のドワーフがかなりやられたようだがどう思う」
『戦闘民族であるドワーフを全滅寸前まで追い込んだようだから...あの仮面男は
ただ、ドワーフも自分たち以外の先住民族を全滅に近い状態にしたから自業自得』
「ふむ、まぁ自分たちが一番のドワーフに共存しろと言っても無理な話だろうしな。
とはいえ、民族を根こそぎ潰す戦闘狂を許すわけにはいかんだろう」
『どっちも力で解決してるからなぁ』
話しているうちに、ニーナと二人が戦ったあたりまで戻ってきたようだ。
左右には森が広がっている。
218
:
あーに
:2015/08/24(月) 15:38:09
セントジョシュワ諸島沖 3km
ユニア「・・・・・」
VF「・・・なあユニア」
ユニア「何だ」
釣りに出かけたユニアが乗っているボートというものは・・・
足をスクリューに変形させたVFそのものである。
どういうことか自分と彼のための水着も買ってきてあるのだ。
しかしVF、何を思ったのか引き下がらず真紅のローブを纏ってきたのだ。
そのせいでローブについた血にサメが反応し、追い掛け回されてユニアが仕留めたのは言うまでも無い。
VF「・・・・俺に圧し掛かっていい気分か」
ユニア「ああ、生き生きする」
ホオジロザメを右手に担いでいるユニアを傍ら、VFは今にも沈みそうな気分だった。
VF「嫌味にしか聞こえん・・・」
ユニア「ッ、静かに ヒットした」
VF「・・・・・・」
竿の糸が張り、魚は水面へ引き寄せられていく。
ユニア「・・・っし」
カツオを一本釣り。
VF「それ、どこにしまう気なんだ」
ユニア「無論担ぐ。・・・拠点まで戻ろう」
VF「一匹のためだけに俺を3kmも泳がせたのか・・・・」
ハァ、とため息をつくVF。
ユニア「どうした、お姉さんともっと泳ぎたいのか」
VF「俺を泳がせただけだろうが」
219
:
夜須
:2015/08/24(月) 20:14:37
カリラ「・・・・・・寝る」
220
:
あーに
:2015/08/24(月) 21:11:20
ユニアの隠れ家近くまで泳ぎきったVF。
その額の傷に海水がシミる・・・。
VF「・・・・早く浄化をしてくれ。ユニア」
ユニア「ちょーっと待ってろー、フカとカツオだからー・・・
うーん、ヤポン料理かなー。どう思う?」
VF「料理などどうでもいい。俺をおちょくるのが趣味なのか」
痛みか怒りなのか、震えている。
ユニア「・・・すまん。治療するから怒るな」
パァッと紺碧の光が傷を癒し、消えていく・・・
VF「助かる。俺はこんな水着よりも普段着のほうがいい」
洞窟の奥へと去っていこうとする・・・
ユニア「海水は落とすようにな 地下湖の水を使うといい」
VF「承知した・・・」
Tips:
ちなみに水着に着替えた時にユニアが先に着替えました。
無論、更衣室にあたる部分で順番にね。
221
:
夜須
:2015/08/24(月) 22:13:10
カリラ「・・・・すー・・・・」
壁にもたれかかり、座って寝る。
222
:
あーに
:2015/08/24(月) 22:17:25
ゴンガシャンゴンガシャンゴンガシャンッ・・・・
カンオケがやかましく跳ね、ログハウスに戻ってきた。
カーラ「ぎええええ!?」
カンオケの音、カーラの絶叫でカリラが起きかねない。
ヴァディス「もう慣れてくれ・・・」
223
:
そーりゅー
:2015/08/24(月) 22:24:13
「・・・」
トーリンはカーラらのやり取りを薄目で眺めつつ、考えていた。
このままでいいはずがない。だが、自分たちではどうしようもない。正直あんな力を目の当たりにすれば、カリラらが当てになるかも怪しい。
何よりも、自分たちには何もできないのが悔しい。つい前までは無敵だったのに、それが一瞬で覆されるなんて・・・。
どうすれば・・・どうすれば・・・どうすr・・・
そう考えているうちに目が完全に閉じ、眠りについた。
224
:
夜須
:2015/08/24(月) 22:28:18
カリラ「すぅ・・・・・・・・」
うるささも気にせず。
225
:
あーに
:2015/08/24(月) 22:29:07
カーラ「今から寝るのね・・・」
おそらく夜勤という意味で夜間の警備にあたってくれたのだろう。
VFという脅威だけではなく、原生生物などからも守ってくれている・・・のかもしれない。
226
:
あーに
:2015/08/24(月) 23:46:16
(VFら視点なので・・・ゆるしてね)
VF「・・・ふぅ」
仮面を除き、色落ちはしたがまだ赤いローブとその中の服装に着替えた。
VF「で・・・ユニア。お前はいつまで水着なんだ」
ユニア「んー、今日中かな」
VF「あのなあ・・・それで敵に襲われるのは・・・」
ユニア「細かいことを言うな。私とて女の子なんだぞ」
VF「・・・・・そうかい」
奥ではタマゴのフカヒレスープの匂いがする。
タマゴはどこから仕入れたか不明だが・・・。
ユニア「ほれ、フカヒレだぞー?」
挙句の果てにはキクラゲまで入っている。
VF「この食材・・・本当にこの島のものか?」
ユニア「勿論。ドワーフの集落から拉致したニワトリとか・・・」
VF「いつそんなものを・・・」
この赤い死神は呆れた。
自分と同行した際にはユニアはニワトリなど持ってなかったはずだからだ。
VF「・・・」
ますます疑念が浮かんだ。この島の生態系の異常は何が原因だ・・・と。
そこである点にたどり着いた。
VF「我々どころか、この島に潜伏している連中にも気づかれず物資を送り込んでいる者が居るはずだ」
227
:
SAA
:2015/08/25(火) 05:46:30
(半日どころか今やっと通信障害が直ったから許してね)
無理やりでも繋げなきゃ
.
-AM05:00
「(・・・・・いくら簡素で粗末だからって、扱い酷くないか?)」
気のせいだろう。 \え。/
タイキはそのまま何事もないように寝た。
寝る直前に謝罪が聞こえたような気がしたが、既に寝ているので・・・届いてなかった。
.
「(煩くて寝れん・・・一体なんだと言うんだ。まぁいい、寝よう)」
ユウトは・・・・
「・・・・・」
しずーかに寝ていた、
.
「「うぇ?」」
いい夢を見ていたところ、叩き起こされる。
黒フードと棺桶・・・・謎のセットだ。
「「(どういうことなの・・・・)」」
二人そろって呆然としている。
.
「・・・・何とも言えないな」
煩い音と共に去る棺桶、それを見たタイキは何とも言えない感情になる。
「・・・開いたらどうなるのかな?」
「・・・・・・止めておいた方がいいと思うぞ?ユウト・・・」
「(8割とか痛手とかいう限りかなり強いな・・・)」
.
しばらくすると棺桶が戻ってきた。
「(凄く煩い、移動する度にこれではたまらん・・・)」
「・・・・」
一方、ユウトは好奇心で一杯の様子。
「・・・やめておけよ?」
聞きそうにないのはわかっているが、一応注意しておく。
228
:
あーに
:2015/08/25(火) 06:06:53
グラウンドゼロで敵兵士の死屍累々重ねてたんで・・・・
ヴァディス「入るか?もう一個つくってやるぞー?
暗くて気持ちいいぞ〜」
カーラ「・・・やめときましょう」
229
:
SAA
:2015/08/25(火) 07:00:28
たまげたなぁ・・・・
.
「開いたらどうなるのかなって・・・」
「やめろ」ズンッ
人差し指で横っ腹を突く
「・・・オフッ!?」
いくら鎮痛剤の効果があるとはいえ、これは痛い。
230
:
あーに
:2015/08/25(火) 13:39:48
カーラ「ともかく、昨日話した作戦でいきましょう。
あのVFとユニア・プラスケットを倒す作戦です」
だいぶ前に記載されてるので簡略に。
二人を谷に誘い込み、VFをユウトの風の力で谷底へ叩き落とす。
谷に落ちたVFはドワーフの銃で一斉攻撃。
その間ユニアはユウト、タイキで対応。
カーラ「その・・・カリラは今寝てるけど・・・
VFの相手をして、ヴァディスさんは・・・」
ヴァディス「俺はー・・・そのー・・・・
そう、そのユニアとVFを万が一手負いで逃した場合の追い討ちとして、
ヤツらの拠点を強襲するのがいいかなぁ」
カーラ「場所、わかるんですか?」
231
:
そーりゅー
:2015/08/25(火) 15:33:51
「・・・わかった。お前らもそれでいいな?」
ドワーフ全員が納得する。
232
:
SAA
:2015/08/25(火) 16:07:38
「落としたらすぐ這い上がってきそうだけどなぁ・・・」
筋肉痛に聞く塗り薬を塗って、痛みを和らげる錠剤も飲む。
「一方的にやられたといえ、一度戦った身としては容易に想像できてしまうのが何とも言えないが・・・・」
例のFuture Weaponを見たせいだろう。
233
:
あーに
:2015/08/25(火) 16:08:54
ヴァディス「・・・・で。その肝心の二人を呼び出す方法は。」
カーラ「あっ」
<<・・・・・・あっ>>
カーラ「た、たぶん戦いたいんだから・・・
谷の近くに場所を指定して・・・で・・・・いや、作戦にかからないかも・・・
タイキさんやユウトさんだと死にかねないし・・・
ドワーフも・・・・無理だなぁ・・・・」
ヴァディス「わかった、私が行こうか」
カンオケの姿で言っても頼りないのだが。
234
:
SAA
:2015/08/25(火) 16:21:41
「考えてあるのかと思ったら・・・・」
「聞いておくべきだったな。」
聞いたら聞いたで何とも言えなくなるのは間違いないが・・・
「傷も癒えてないしなぁ、今の状態で行けば100%オダブツだよ・・・」
「その状態だと移動時うるさいのだが・・・」
235
:
あーに
:2015/08/25(火) 19:24:40
カーラ「・・・・カンオケアタック?」
ヴァディス「いや、能力はちゃんとあるから・・・」
一方VF
ユニア「ところでVF」
VF「何だ」
ユニア「戦いに卑怯の概念は存在するのだろうか」
突然何を言い出すのか、と思えば。
俺をおちょくるスケベトークだと思えば。
VF「無論、あるだろう・・・」
ユニア「ならば戦士としてのノーブルを自覚せねばなるまい。
お前は・・・どう思う」
我々は戦闘民族とはいえドワーフの集落に強襲をかけ、
更に女子供容赦なく殺してきた。 何をいまさら。
VF「俺達にはそのノーブルとやらを持たなくてもいい。
殺し合いに美徳を持てばそこに隙が生まれる」
ユニア「そうか・・・そのノーブルを持った奴と戦う時は」
VF「容赦せん」
ユニア「・・・ふふ、それは楽しみだ」
236
:
SAA
:2015/08/25(火) 21:23:13
「出来なくはないんじゃない?」
「・・・・効果は薄いと思うのだが。」
237
:
あーに
:2015/08/25(火) 22:10:04
カーラ「それよりも・・・その傷、なんとかなるといいけれど・・・」
ヴァディス「どれ、おじさんが見てあげよう・・・」
カンオケから出ようとした時に・・・。
ガンッゴガンッ
カンオケが前に倒れて、トビラが開けない。
ヴァディス「・・・・」
カーラ「・・・・」
238
:
夜須
:2015/08/25(火) 23:04:10
カリラ「・・・・・・・うるさいぞ」
239
:
あーに
:2015/08/25(火) 23:28:51
カーラ「その・・・VF、とユニアを倒す・・・作戦を」
以下略。
カーラ「カリラには・・・おびき出してもらってから・・・
谷底に落とした手負いのVFを倒すようにしてもらいたい・・・かな」
240
:
そーりゅー
:2015/08/25(火) 23:35:51
「協力するといっても、武器がこれだかじゃあなぁ」
5人の装備はそれぞれ小銃、ロケット砲、つるはしだけだ。
「ゴリ押しじゃなく、きちんと戦略を立てて臨むべきだろう」
241
:
あーに
:2015/08/26(水) 00:00:14
カーラ「小銃は・・・VFを追い込む時のために使って。
五人同時にバンバン撃つんじゃなく、一人か二人で撃って、
弾薬を入れ替える時に残りの三人のうちの二人で撃っていく。
ロケット砲は残りの一人が5人分使って。
VFを落としたら遠距離武器が使えないユニアだけのはず。
それでツルハシを使ってタイキさんとユウトさんの援護を。」
戦術面での指示。
そもそもドワーフは連携を行わず、訓練の質も量も劣っていた。
それにより十分な訓練を施した人類の軍人にここまで追い込まれたのである。
242
:
そーりゅー
:2015/08/27(木) 19:42:14
「で、作戦はいつ始めるんだ?」
243
:
あーに
:2015/08/27(木) 20:49:49
カーラ「うーん、それはー・・・今すぐー・・・?」
ヴァディス「いや、1630に決行すべきだ。
そこから夕方にかけて追い込み、夜になって私の出番といこう」
カーラ「な、ならそれでお願いします」
244
:
SAA
:2015/08/28(金) 12:25:43
「(棺桶、それに夜に出番か・・・ いや、まさかな・・・?)」
真実がわかるのはその時間。まぁなんであれ味方は少しでも多ければいい。
「よし、それで行こう。」
245
:
あーに
:2015/08/28(金) 14:41:54
ヴァディス「その谷・・・・というのは」
<<ああ、ここから南東に15kmの位置。
今から出発しないと作戦決行と準備までに遅れるかもしれんな>>
現在7時12分25秒・・・。
246
:
SAA
:2015/08/29(土) 05:48:08
「そりゃ行かないとな・・・」
「決まりだね。」
2人共既に準備をしていたので行ける。
247
:
あーに
:2015/08/29(土) 15:17:47
カーラ「・・・・私は生態系の調査を続けます。
それでは、健闘を」
アナライズギアをしょって、火山の方向へ・・・。
ヴァディス「行ったか・・・・。
ところで、そこのアジアン二人。移動中は私を担いでくれないか?」
タイキと負傷の身のユウトに運ばせる厚かましいカンオケである。
248
:
SAA
:2015/08/29(土) 17:56:40
※(全身筋肉痛だけど)ユウトは打撲などの傷は能力によって殆ど回復しており、
無能力者のタイキの方が薬品を使用しても回復しきれていない現状。
まぁ義手あるしタイキからしたら大して気にすることじゃないから怪我人扱しなくてもいいか・・・
痛みの度合いはユウト>>>>>タイキだから負傷者でも・・・・・あれ、筋肉痛って怪我だっけ・・・?
.
「随分と厚かましい棺桶だ・・・ ユウト、あれは持ってきているな?」
「一応・・・でも予想通りだったら担ぎ上げる時に蓋が外れそうだけど・・・・」
「ワイヤーか紐なんかで巻いとけ、後は運べばいいだろう。(外れやすくはなさそうだがな・・・)」
249
:
あーに
:2015/08/29(土) 18:29:29
ヴァディス「グラシアス アミーゴ」
「今だ、VFを叩き落とせ!」
「オーー!」
ロケット砲弾の洗礼、追撃。
VF「チィッーーー!!」
谷底へ落ち、右腕が槍の岩に引き裂かれた赤い死神・・・。
おぞましい幽谷の断末魔が木霊する。
ユニアの隠れ家
ユニア「----!」
脳裏に浮かんだ光景は夕暮れ。
VF「・・・予知か。何が見えた」
ユニア「お前が谷へ叩き落とされるヴィジョンだ。
ただ落ちるのではなく、右腕を失っている」
VF「・・・あの貧弱なドワーフにだと?
先日の連中と手を組んで統制をとったか・・・」
ユニア「そうと思われる。気をつけろ・・・」
道中
ヴァディス「それでなー、ユートーだったか。
私は中東にてVFとユニア・プラスケットと戦ったのだ。
ボロ負けだったよ。全ての力を出しきったが、勝てなかった。
その時私と戦ってくれた女は・・・ズダズダに引き裂かれて死んだ。
VFは・・・女子供をも容赦しないのを知っているだろうが・・・・」
250
:
SAA
:2015/08/29(土) 19:26:52
「・・・・・。」
呆れて何も言う気にならない。
――― 何が「ありがとう」だ。ミニジェット付けて目的地にすっ飛ばすぞ。
「・・・・・・・。」
これにはさすがのユウトも黙る。勿論タイキとは違う意味だが。
「(もう・・・あいつらを引き止めはしない。死ぬつもりはないけど・・・この体に鞭を打ってでも・・・!)」
鞭を打つとはいっても・・・・筋肉痛である。鎮痛剤と能力によるクールダウンでその痛みも前よりはマシになっている。
痛さで表せば車に乗る時に頭をぶつけた時の痛みが体中を襲っているくらいだろう。
251
:
あーに
:2015/08/29(土) 19:47:38
ヴァディス「その殺された女をVFは強敵とみなしていた、はずだが。
最後の最後で戦うことを諦めた女に対し、VFは激怒していた。
それほどの力を持って、何故捨てる気でいるのか・・・とな。
自分が認めた相手のみっともないザマを見るのが非常に嫌いらしい」
その頃カーラ
アナライズギアに表示された数値を見てカーラは驚愕を隠せなかった。
カーラ「やはりこの岩肌、地質が意図的に異常なものに改変されている。
ドワーフとは違う、誰かの手が込んでいる・・・・。
だけど、誰が・・・」
252
:
夜須
:2015/08/29(土) 20:23:25
カリラ「・・・行くか」
253
:
SAA
:2015/08/29(土) 21:52:04
「・・・あんな奴に拘りなんてあったんだ。いや・・・強い奴と戦うことに生きがいを持っているんだから当然か。」
不快感の混ざった声。ついでに棺桶は今はタイキに運ばせてもらっている。ついでに途中で交代するようにしている。
「くそ、両手が塞がってて時間の確認ができない・・・!」
そこまで経っても進んでもいないはずだが・・・・結構重いのがきついのだろう。
棺桶の重さって115lbs(52kg)?
254
:
あーに
:2015/08/29(土) 22:45:56
いえ、67kgとヴァディスの体重(79kg)合わせて・・・・
ヴァディス「おまけにVFは普通の人間じゃあないのさ。
ああ、正気度合いとかそうじゃなく、もっと単純に、普通じゃありえない出自だ。
カリラ。そこんところはリヴィア嬢から説明を受けているな?」
カーラ「・・・」
<<データ登録完了。タイキ達は首尾よく進攻中。>>
カーラ「ん?あれは・・・」
エゾオオカミと呼ばれる狼の一種である。
<<馬鹿な、あれは絶滅したはずだぞ・・・>>
アナライズギアが驚くのは無理もない。
カーラ「・・・・あれは」
<<エゾオオカミ。ヤポンの北の大地、ホカイドーに生息していた狼だ。
エゾシカや死体となって打ち上げられたクジラを主食としている。
人間が放牧していたウマを襲うようになってヤポン人が駆除を始めた。
そんでもって、大雪でエゾシカが大量に死んでしまい、
更には狂犬病やジステンパーが理由という説もある。>>
カーラ「・・・人間の身勝手や私利私欲、行き過ぎた開拓が呼んだ災難ね」
255
:
SAA
:2015/08/29(土) 23:18:59
360lbsくらいかよ足ガタガタになること間違いない
ユウトは足がガタガタでパンパンになるだろう
(あれ、体重って出ていたっけ・・・?)
.
「戦闘狂の時点で・・・・・
まさか、異世界?」
「いやいや・・・まさかそんなことがあってたまるか・・・」
少し辛そうだ・・・・あと15分も続けていれば限界だろう。
256
:
そーりゅー
:2015/08/29(土) 23:20:14
「・・・上手くいくのか?本当に」
257
:
あーに
:2015/08/29(土) 23:34:52
ヴァディス「・・・この島が元の場所と同じ世界かは不明だが・・・
もっと別だ。
あのカーラ嬢ちゃんはドがつくほど素人だがね、
おじさんはああいう肝っ玉座った子の考えなら上手くいくさ。」
一方、VF
VF「ユニア 出かけるぞ」
ユニア「・・・?」
今日は一日中洞窟での準備のはずだ。
VF「連中が俺を谷底に落とすなら、谷に到着する前に殲滅すればいい。
無論、昨日のような手抜きではなく、容赦なく・・・な」
洞窟の入り口近くまで歩き、ユニアをアゴで来るよう合図。
ユニア「それはいいが・・・私は料理の仕込みとかで手が出せんぞ。」
VF「問題ない。単独で迎撃する」
隠れ家から飛び出し、海岸を走って勢いをつけ、
森林に入った直後に脚部をジェットエンジンに変形、飛行する。
カーラ「・・・・・あれは!?」
轟音と共に飛行する赤いローブ。
軍用機のジェットエンジンらしく、飛んでいる。
カーラ「・・・まずい、あの方角は・・・」
<<ああ、タイキ達だ。ユウトの無線の周波数につなぐ>>
カーラ<<こ、こちらカーラ!
そっちに・・・すごい速さでVFが・・・・!>>
ヴァディス「・・・・このタイミングでか」
258
:
あーに
:2015/08/29(土) 23:43:36
おじさんはああいう
↓
おじさんはこう考えている。ああいう
誤字りすぎてもうね
259
:
夜須
:2015/08/30(日) 00:19:14
カリラ「あぁ、聞いている。天上の者が歯が立たなかった、とも。」
交友が広いな、とはおもった。
カリラ「来るぞ、構えろ」
260
:
SAA
:2015/08/30(日) 00:54:17
「何だそりゃ・・・
ってこの轟音・・・あぁ嫌な予感はしてたさ・・・・来るんじゃないかってな・・・」
「・・・・カーラ、棺桶さん、他に考えある?
まぁあっても間に合わないだろうけど・・・・」
―――日光さえ遮れば全力は出せずとも動けるとするなら・・・・痛みはだいぶ収まったし・・・・・・
261
:
あーに
:2015/08/30(日) 00:56:18
VF「・・・・」
手を上に構え、掌が光に包まれると・・・・
VF「撃ち滅ぼせ、全てをッ!!!!」
突如、光が無差別に島を薙ぎ払った。
カーラが上っている山の中腹部、森林、ドワーフが住んでいた廃墟。
山の向こうの北部のジャングル、西部の海。
あらゆるものを滅ぼす破滅の光。
その光がこちらにも襲い掛かってきた。
ヴァディス「おいおいおいおい!!!
ターキー、ユートン、棺を捨てて走れ!!」
棺桶から飛び出し、全速力で走る。
オッサンのくせに意外と速く、光に追いつかれることはなかった。
低身長ゆえのドワーフのうちの一人は逃げようとした瞬間に光に飲み込まれ、そこに居たドワーフが居なくなっていた。
残り4人のうちの1人はトーリンを力いっぱい投げ飛ばし、
「トーリン!!俺達ドワーフの無念をーーーッ!!」
それでも死にたくない思いで伸ばした右手だけを残し、消え去った。
そうして、おぞましいレーザーは途切れた。
上空を飛行していたVFはあちらこちらで燃える木々や抉れた岩肌、
もはやもとの情景を思い出せない街だったものを見て、
VF「・・・・コロシアムに変えるには自然が多すぎる」
と、むしろもっと破壊し尽くすべき考えを口からこぼしていた。
262
:
SAA
:2015/08/30(日) 01:10:33
「はぁ!?冗談だろ!?ってかターキーって食い物っぽい名で呼ぶなぁ!」
言いだす前に棺を放りダッシュするユウト。フィストを装着してたので体の重さもすっと抜けて、棺桶のおっさんと並走。
「ユートンってどこぞの過敏なアンチウィルスソフト!?」
ツッコミつつ負けず劣らずのダッシュ。
.
「はぁ・・・っ・・・・くそ・・・・なんて馬鹿なことをしやがんだ・・・・」
息が落ち着き、周りの惨状を見る
「・・・・やっぱ頭もどうかしてるんじゃ?」
263
:
あーに
:2015/08/30(日) 01:19:55
ヴァディス「あの光の熱量だ・・・あの一撃で全員消し飛ばす気でいたんだ。
それより問題なのは拠点のログハウスがどうなっているかだ。
あそこを焼き払われていればまずいぞ。・・・山のほうも光で抉りやがったな。
カーラちゃんは・・・生きてるか?」
レッドマウンテンのほうを見ていると、きれいに丸い風穴が開いていた。
<<-----ザーーーッ・・・・
・・・・・・・・・>>
砂嵐。あれで生きているほうが奇跡と言えよう。
ヴァディス「ダメだな。死んだと割り切らねば」
VF「・・・・・自然などしゃらくさいものを。
これでかくれんぼなどする猶予を消した。」
レーザーの照射を終え、地上に降りる。
周囲の木々が紅蓮に飲まれ、動物の死臭もする。
VF「・・・フン」
その頃ユニアは外の様子を見て、青ざめた。
ユニア「島の西側には特にウマいものや自然がなかったが・・・・
正気なのか、VF」
264
:
SAA
:2015/08/30(日) 01:32:19
「・・・どこまでもフザけた奴だな・・・・クソ野郎だ。」
ボソリ、と言う。だがその声は誰にも届かない。
「・・・・・・・(頭がもはやアレは生物じゃない。人の形をしたモノだ。)」
VFを睨むわけでもないがアレを野放しにするのは下手をすると生命も自然も・・・可能性はゼロではない。
265
:
あーに
:2015/08/30(日) 01:45:41
そのカーラは・・・どうしているのだろうか。
レッドマウンテン中腹
カーラ「・・・・・・・・」
突如、太い光が目の前全てを焼き払い、爆風に巻き込まれた。
偶然にも岩肌ではなく、草地に投げ出されたのだが、その時の衝撃で右肩の骨が折れた。
カーラ「うぐ・・・動けない・・・・・」
<<通信途絶!通信途絶!応答せよ・・・・!>>
ヴァディス「で、カリラ、ユーチョ、タンキー。
ヘタすれば谷に到着すること自体も叶わん。
どうする、撤退か?作戦続行か?」
266
:
SAA
:2015/08/30(日) 02:06:36
「撤退も続行もクソもない・・・逃げれば蜂の巣、
続行だとここからどれくらい離れていて、時間がかかる・・・牽制は効果があるかどうか。」
このままでもどうしようもないが、決断できないようだ。
「着いたとしても時間稼ぎしきれないと思う・・・・
それに・・・・飛んでもいいけど3人はちょっと能力を少し多く持ってかれるかな・・・・」
最早わざとらしい名前間違いは気にしていない。・・いやスルーしている・・・・
267
:
夜須
:2015/08/30(日) 10:59:56
カリラ「・・・・・・・どちらも無理だな」
思案して。
カリラ「アレの目をごまかすことができれば一度カーラを救出し、身を隠すことができるが」
268
:
あーに
:2015/08/30(日) 13:53:04
ヴァディス「そのカーラちゃんもレーザーの餌食やもしれん。
せめて遺体だけでも回収に向かうべきだな。
・・・私が行こう。その間カリラは悪いが派手に奴の注意をそらしてくれ」
提案を言い終えた瞬間である。
VF「・・・・・」
紅蓮の炎を纏いし死神。
周囲の燃える木々は次々とVFのための道具となっていく。
VF「敵前逃亡は死を意味する ただちに玉砕覚悟の特攻を敢行せよ
諸君らに大日本帝国流星十時勲章を ハイル・ショーワ。OVER」
左腕には得体の知れない近代的なレーザー兵器と思わしき物体。
右腕は熱を帯びている複数の関節からなる鞭らしきもの。
両足に大量のロケットランチャーやグレネード、スモーク。
それらの弾薬を大量に格納するボックスが背中に。
まるでターミネーターだ、と誰もが想起する異形の悪魔。
ヴァディス「・・・・頼んだぞ。」
269
:
そーりゅー
:2015/08/30(日) 14:37:24
「・・・このままでは、島そのものが危うい。俺たちだけでも逃げるぞ。海岸へ急げ!」
島からの撤退を指示し、海岸の波止場に向かう。
270
:
あーに
:2015/08/30(日) 14:45:54
VF「・・・・逃げ続ける気か」
すかさず脚部のロケットランチャーを連射、トーリンと残りのドワーフ2体の周囲に爆発が巻き起こる
その隙を逃すヴァディスではなく、通り抜けると同時に、闇属性を帯びた重いコブシを一発。
ヴァディス「どうした?ザコを相手にしすぎてこれも避けられんか?
だが、お前の相手は俺じゃねえ。じゃあな」
そして後頭部に蹴りをカマし、そのままレッドマウンテンへと走り去った。
VF「ぐ・・・・」
装備の重さによりぶっ飛ぶことはなく、後ずさりする程度だが、追い討ちに怯まず右腕の鞭でトーリンを引き寄せる
VF「ヴィレリは後での始末とする・・・・」
271
:
夜須
:2015/08/30(日) 15:03:17
カリラ「おい、貴様の相手は俺だ」
鎌から発射される氷弾のスナイピングにより、鞭を切る。
カリラ「今度こそその命、戴こう」
272
:
名無しさん
:2015/08/30(日) 15:04:29
「!!」
ツルハシで鞭を叩き落とし、地面に落下する。
落下の衝撃に耐えるとすぐに立ち上がってロケット砲弾をVFに向けて放つ。
273
:
あーに
:2015/08/30(日) 15:09:25
VF「・・・・・馬鹿が」
鞭の切れた先が爆発、爆導索だった。
爆発に巻き込まれたトーリンはどうなったであろうか。
その思考もなしにVFはカリラへ突撃。
鞭をしまい、残りのグレネードとスモークを射出して発破。
VF「奴がお前程度の小娘を寄越す、か。
見る目が衰えたな・・・・長く生きすぎた証拠だ」
大鎚をふるい、鎌と鍔迫り合い。
274
:
夜須
:2015/08/30(日) 15:43:48
カリラ「小娘・・・だと?舐めるなバケモノ風情が!」
肉体強化で吹き飛ばす
275
:
あーに
:2015/08/30(日) 15:49:55
とっさにあえて大鎚を手放す。
大鎚が飛んだが、それが狙いだった。
VF「だから小娘だ」
大鎚と吹っ飛ばしたモーションの硬直を逃さず、カリラの両肩をそれぞれの手で掴み、
首筋へ噛みつく。
その噛みついた歯が高周波超振動ブレードになっているものだから、肉がエグれていく。
レッドマウンテン 麓
カーラ「・・・・」
さきほどのエゾオオカミは生きているだろうか。
揺れる視界、リズムがいい4足歩行の音。
エゾオオカミが私を担いでくれている?
まさか。
「ワンッ!!」
<<・・・・・・肉食だろう。彼女を助けてくれるとは恩に着るぜ>>
「クゥン」
276
:
SAA
:2015/08/30(日) 15:53:11
「作戦は滅茶苦茶・・・・で、この提案から生まれたプランB。
・・・やるしかない。プランCも用意しないとな。」
「そう言いつつ遠ざかろうとしないでくれよ・・・・」
「仕方ないだろう、熱気で治りかけの火傷が地味に痛むんだ。」
その感じが気持ち悪いから遠ざかるんだ、と付け足す。
「じゃあどうする?」
「今は間違いなく俺は手を出せない。それにタイミングを間違ったら拙いことになる。」
戦闘スタイルの違いでかなり合わせづらい。それに相手はかなりの火力を持っている。
「つまり・・・様子見?」
「邪魔しても悪いからな・・・・だがタゲが移り次第、混ざらざるを得ない。」
「なるほどね・・・・
(癪だけどこの痛みが引くまで様子を見るか・・・)」
277
:
夜須
:2015/08/30(日) 15:58:48
カリラ「ぅうううう!!!燃えろぉおおお!!!!!」
最大出力の炎。鉄をも焦がす。
278
:
あーに
:2015/08/30(日) 16:12:55
VF「チィーッ!」
とっさにマントをパージ、身代わりにして脱出。
ヴァレンティン「ほう・・・あの隙から炎の能力を出すか。
見くびりすぎた・・・・」
鈍く輝く黄金色のサンディブロンド。
碧眼に、黒い鎧のようなコート。
膝に装甲を付けたケブラーのズボン。
エンジニアブーツのようなひどく仰々しい靴。
ヴァレンティン「面白い。
紅色の仮面、ヴァーミリオン・フェイスにも飽きてきたところだ」
化け物とは思えない、人間の顔。
ヴァレンティン「・・・フン、俺に手傷を二度も負わすか」
右手が火傷しているが、とっさに表面を金属化させ、すぐに戻す。
それによって強引な治癒をしているのだ。
279
:
名無しさん
:2015/08/30(日) 17:34:38
「・・・くっ」
辛うじて生き延びたが、爆発による火傷を負っている。
「やはり、抵抗は無意味か」
木々の間を息をひそめながら進む。
280
:
夜須
:2015/08/30(日) 17:48:25
カリラ「・・・・・・・・戦闘凶が・・・・・・」
にらみつける。
カリラ「天上種を倒しなおも調子に乗るか」
281
:
あーに
:2015/08/30(日) 18:53:44
ヴァレンティン「あいつを倒したことにはならん・・・・!」
居合いのフォームかつすり足で突撃、右腕をエネルギーブレードに変形
ヴァレンティン「最後の最後、死ぬ間際で諦めた者を・・・
俺は強者とは認めん、それが強者だとしても、別の人間にすり替わった!」
282
:
夜須
:2015/08/30(日) 18:59:19
カリラ「ほぉう?」
間合いを取り、鎌を振るう。エネルギーの斬撃が襲う。
カリラ「そいつは『本当にあきらめたのか』?」
283
:
あーに
:2015/08/30(日) 19:07:06
ヴァレンティン「・・・・何ィ?」
その戸惑いが大きな隙を作ることになった。
左腕が変形した、過剰に大きいシールドで軽く斬撃を防御してしまった。
つまり、そのシールドを解除する時間も長くなる。
ヴァレンティン「奴は・・・!
俺がとどめを刺す時に最後で抵抗をやめたのだぞ!」
麓
ヴァディス「・・・・あれは」
カーラを背負っている狼が見えた。こちらに向かってくる。
ヴァディス「攫っているというよりは助けたのか・・・?」
「ウゥーッ、ワ・・・! アォン」
エゾオオカミは威嚇するも、相手が誰か本能で把握し、吼えるのをやめた。
カーラ「ん・・・ぐ・・・・」
ヴァディス「カーラちゃん、どこか怪我は」
カーラ「右手・・・動けない・・・見えない・・・・」
ヴァディス「・・・・どうする、ログハウスまで戻るかい」
カーラ「そう・・・する・・・・」
ヴァディス「で、このワンコ・・・・・連れてくかな」
よっこいしょ、とカーラを背負ってログハウスの方向へ。
<<やれやれ、俺も修理しねえと。アンテナがイカれたのさ>>
まだ夜まで長い。カーラを拠点まで寝かせてやってからでもいい。
だが、そのログハウスは消し飛んで無ければの話だが。
数十分後 ログハウスの位置
ありました。
ヴァディス「すげえ、ギリギリじゃないか」
すぐ隣12mは焼け野原となっていた。
284
:
夜須
:2015/08/30(日) 19:47:40
カリラ「そうだろうなそうだろうなぁ!」
地面からマグマが噴出す。カリラがそう魔力を操作したのだ
カリラ「だがこうは考えられんか?『最初から貴様などとは戦っていなかった』」
畳み掛ける
カリラ「受け入れろ、それが真実だ」
285
:
あーに
:2015/08/30(日) 19:54:36
ヴァレンティン「ーーーーッ!?」
過剰に大きいシールドが幸いして、マグマとラッシュを抑えきった。
が、ガードしたダメージが貫通し、左腕に激痛が走る。
シールドが崩壊し、砂へと還る。
ヴァレンティン「・・・どういう・・・ことだ・・・!」
最初から戦っていなかった?
じゃあ、アイツは。誰と・・・何のために・・・・
ユニアか?違う。
ヴァレンティン「・・・・・・」
二度ならず三度の傷。それが屈辱に思えなかった。
それほど、あの女・・・いや、あの天族の思考が読めなかった。
ヴァレンティンはそれまで戦っていた、と忘れるほど棒立ちだった。
286
:
夜須
:2015/08/30(日) 19:58:48
カリラ「貴様はもとより眼中になかった、というべきか!」
氷の刃が、雷の衝撃波が襲う。
カリラ「さぁ考えろバケモノ!貴様が殺した天上種はなんだったのかを!」
287
:
あーに
:2015/08/30(日) 20:06:41
ヴァレンティン「・・・・・・・」
ヒットアクションも、そこには回避動作もなかった。
氷の刃が体中に刺さる。
雷の激痛が、全身を走る。
それでも、動じず。
ヴァレンティン「・・・・・・・・」
ダミーだろうか。
分身なのか。
それとも、幻覚だったのか。
結論が出ない。
あの時、中東がコロシアムに変わった風景は。
何を訴えていたのか。
そもそも、あれほど、どうしてあの強者に執着していたのだろうか。
この感情、思考の中で表現するが、言語として出ない。
ヴァレンティン「・・・・・」
何もなかったかのように、去っていく。
血液が熱くなり、冷えたりするこのショック。
ヴァレンティン「・・・お前らの拠点に戻れ。
心配するな・・・あの掘っ立て小屋なら消し飛ばしていない」
288
:
夜須
:2015/08/30(日) 20:11:45
カリラ「・・・・・・・・貴様、敵を前にして逃げるか」
魔力を溜める。
カリラ「貴様も・・・・・・俺ではない何かと戦っているのか?」
289
:
あーに
:2015/08/30(日) 20:19:09
ヴァレンティン「ユニアに誘われ、この島に来た。
強者と争い、戦いの中で自分を充実させていくもの、と期待していた。
だが・・・現状がこれだぞ。
そこにいる弱者達と、ドワーフという統制もとれない劣等種族の集団。
何が・・・・戦いの中での充実だ。虐殺同然じゃあないか。
アイツのような・・・強者が居なくては・・・ならないのに・・・」
盛大に暴れて、何かを呼び出すのも失敗に終わった。
ヴァレンティン「カリラといったか。
・・・・まだ俺を楽しませるに値しない。
奴の謎に触れて戸惑ったが、二度と躊躇わん。
俺の中ではアイツはあの時、死んでしまった。殺してしまったんだ・・・・」
12日前 中東
「へへっ、殺しな ジャン・ジャック・・・」
ヴァレンティン「・・・・・」
あの時、最期に戦わず死んだアイツがきっかけで。
自分の目的も何もわからないことに気づいた。
290
:
SAA
:2015/08/30(日) 21:05:15
「(はぁーぁ、これだから戦闘狂は・・・少なくともこの装備は少しは特殊な島だから、
調査中に面倒な生物が現れた時に対処するためだってのに・・・・
能力者と戦うためじゃねぇんだよ・・・じゃなきゃお気に入りといえど減音器付きの銃なんて持ってくるか!
とはいえ万が一を考えるべきだった・・・流石に甘かったか・・・。)」
タイキは呆れて溜息をつくのを忘れるほどだ。
そもそも拠点にはある程度の事が予想された分しか置いていない。同じ調査目的の者とは会うとは踏んでいたが・・・・
つまり着いた時点では何がとは言っていないがブッ飛んでる2人との接触など考えてはいなかった。
それでも別に大丈夫だろうと油断したからこのザマなのだが。
「・・・・・・。」
ユウトに限ってはやれやれ、といった感じで溜息をついている。
―― あの人が言うにはまだ発展途上の始まり、と言ったけど成長速度がかなり遅いしなぁ・・・・
戦闘狂からしたら雑魚としか見られないってのも仕方ないか。
291
:
リョク
:2015/08/30(日) 22:42:24
ダリオ「セントジョシュワには着いたが、なんか物騒だな」
少年の顔だちを残したその「人物」はつぶやいた。
ジェラ「乗せてもらってたから消耗せずに済んだ」
背中に羽が生えた少女が少年の背から降りて言う。
ダリオ「住人にここのことを聞かないといけない」
ジェラ「ただでさえ大きな戦闘が起こっているから」
ダリオはジェラを自分の馬になっている背に乗せると駆けていった。
「さて、まーたドンパチやってるようだがどうするか」
『出くわさないように進もう。無駄な争いに巻き込まれたくない』
<私も賛成>
ダリオ「お、誰か来るようだ」
ジェラ「武器は持ってる?」
ダリオ「いや、持っていたとしてもしまってあるようだ」
ダリオ「申し訳ない。少しお尋ねしたいのだが」
礼儀として会釈してから話しかける。
「何でしょう?」
ダリオ「ドワーフ族の行方はご存知か?」
「彼らなら人間の軍人にほぼ全滅させられた」
ダリオ「かたじけない。申し遅れました。私はダリオ。混血ですがケンタウロスです」
ジェラ「私はジェラ。私も混血でセイレーンです」
二人はそう名乗った。
292
:
あーに
:2015/08/30(日) 23:45:00
数十分後 ユニアの隠れ家
ヴァレンティン「・・・・・」
言わずもがな、であった。
全身に刺さる針の棘、電撃で焦げた体を見ればユニアも驚いた。
ユニア「・・・・・・どうした」
ヴァレンティン「俺は・・・・中東で確かに奴を殺した・・・んだよな?」
ユニア「どういうことだ・・・カリラとやらに何を吹き込まれた」
ヴァレンティン「・・・奴はそもそも俺と戦ってすらなかった、らしい。
だから、最期に抵抗をやめた、とか。」
ユニア「たわ言に付き合うことはない・・・・
ただでさえお前は能力を使うたびに精神が痛めつけられるのだぞ。
・・・で、私のケアが必要か?」
ヴァレンティン「・・・綿密に頼む。あと・・・ユニア。
ここには強者など居ない。俺の心の弱さを付けこむだけの・・・・」
氷の棘が筋肉の動きに合わせてザクザクとダメージを与えていく。
ユニア「喋るな。アドレナリンで無理矢理痛覚を抑えてるだろうがまずい。
全身の浄化とメンタルケアだ・・・今日一日はロクに動けんぞ」
ヴァレンティン「すまない・・・」
293
:
あーに
:2015/08/30(日) 23:48:16
針の棘
↓
氷の棘
もうね
294
:
夜須
:2015/08/31(月) 01:28:35
カリラ「・・・・・・・・」
295
:
あーに
:2015/08/31(月) 02:01:38
拠点
カーラ「・・・・・」
ヴァディス「どうだ・・・・?」
ログハウスの中らしいが、目の前にカンオケがあった。
ヴァディス「私は皮膚が弱くてね・・・
日中はこれなんだ」
もはや絶叫することもできないほどの疲労であった。
ヴァディス「・・・・・このまま、帰るか?
生態系の調査は十分に終えたはずだろう。」
「ワンワンッ!」
296
:
リョク
:2015/08/31(月) 10:44:35
ローレンらも自己紹介をし、五人はより詳しい話をすることになった。
ダリオ「全滅させられたとおっしゃられたが、となると彼らの街は」
「壊滅している。建物はもちろん住人達までグシャグシャだ」
『生存者はほぼいないのではないかな』
ジェラ「私たちの祖先は彼らに追い出されたけれどもそんなことに」
ダリオ「ともかく確認に行かなくてはならない。そのためにここまで来たのだから」
「私たちは穏健なほうだが、ここには戦闘狂が何人もうろついている。気を付けた方がいい」
ダリオ「忠告に感謝する」
ダリオとジェラはドワーフの街に向かい、三人が見たのと同じ光景を見た。
ダリオ「破壊の限りを尽くしたドワーフが種族全体で最期を迎えるとは」
ジェラ「年齢、性別関係なく全員やられているなんて」
「大陸からドワーフが来たせいで彼らの種族は絶滅しかかったが...」
『より強大な者に蹴散らされた相手を見て思いはいかばかりか』
<栄えていてもいつか終わりが来る...>
297
:
SAA
:2015/08/31(月) 12:10:57
VF・・・ヴァレンティンがその場を離れた後、
「全く今日は疲れたよ、歩いたせいで筋肉痛治らなかったし・・・・」
「あぁ、今日結構ってのを思い出して(レスには教示されてなかったが)凄い嫌な顔してたな、俺しか知らないけど。」
・・・おいメタいぞ。
「いくら痛みが引いてるからって(治ってないと)痛いものは痛いんだよ!」
「・・・やれやれ。帰るか。」
298
:
あーに
:2015/08/31(月) 14:01:05
カーラ「・・・・・・帰れませんよ。
あの男にここまでされて・・・・・!!
自然を潰されて・・・・・!!
みすみす帰ることなど・・・・!!」
憎しみを含んだ声だった。
その時、カーラの中で何かが目覚めた。
カーラ「・・・・ヴァディスさん。
奴を倒してやる・・・・・!!」
ヴァディス「・・・・・そうか。
ともかく、今は治療せねばな。」
ヴァディスの声がどことなく懐かしいように思えたが、杞憂だった。
ヴァディス<<あー、タイキとかカリラ?
カーラちゃんの端末を修理して、通信機能を直したんだが・・・
一旦ログハウスに戻ってくれ。作戦は中止同然だ。>>
ヴァレンティン「・・・」
ユニア「お前は見た目がいくら大きくても、産まれて7歳のデザインベビーだ。
子供らしい暴れん坊っぷりには目を瞑ってやるが・・・
私のサバイバル生活に支障をきたすほど暴れちゃ困る。
悪い子にはメッだ」
傷口に非常に力をこめたデコピンが響く。
ヴァレンティン「ッ・・・」
ユニア「西部にはリンゴとかの果物があったのだぞ。
それをお前は・・・」
ヴァレンティン「すまない・・・」
ユニア「大人ぶってないで、ごめんなさい でしょうが」
299
:
SAA
:2015/08/31(月) 15:16:59
「・・・今から戻る所だ。」
ヴァディスからの通信に答え、拠点の方へ歩き始める。
「明日には治ってるといいなぁ・・・」
治るのだがそれでも気になるユウト。それほど痛かったのだ・・・
300
:
あーに
:2015/08/31(月) 15:27:35
数十分後
ヴァディス「おお、帰ったか」
またカンオケに戻っている・・・
ヴァディス「カーラちゃんは回収した。
だが、右腕の骨が折れて、爆発の衝撃であちこちの傷がひどい。
医療施設もない島だ、すぐに帰さねば・・・・。
彼女は奴らに復讐をしたいらしいが・・・」
カーラ「・・・・あの赤い死神に・・・・!!」
301
:
SAA
:2015/08/31(月) 17:13:56
「あぁ、戻ったぞ・・・(精神的に)流石に疲れた、寝る。」
「俺もあんな奴には痛い目に合わせたいと思ってる・・・・
でも復讐や憎しみなんて完了すれば虚しさを生む、そんなモノだよ。
・・・あ、そうだ。一応俺の能力で傷自体は治せるよ。骨折の方は無理だけど・・・・」
生体電流を操り、新陳代謝を高め治療する事ができるが・・・
恐らく今のカーラの傷だと治療は可能だがユウトに多大な負担がかかる。普段のユウトを100%とすると今のユウトは78%。
寝れば薬品のおかげで平常時になるが・・・
それはともかく、カーラの傷を治すためには93%必要なのだ。自分の体なら30%くらいで済むが、他人だと調節が難しく・・・・
対象に危険はないがより多く消費してしまう。
今やれば治療が完了すればまた気絶して筋肉痛になるだろう。
302
:
夜須
:2015/08/31(月) 17:33:58
カリラ「ただいま帰還した。」
少し遅れて
カリラ「回復ならできるが・・・どうする?」
303
:
あーに
:2015/08/31(月) 17:52:47
ヴァディス「よろしく頼んだ。
女の子が傷モノってものはなかなか心が痛む・・・・」
カーラ「・・・ヤツは・・・まだ生きてるんですか・・・」
304
:
SAA
:2015/08/31(月) 18:54:36
「また気絶と筋肉痛は避けたいんだけどそう言ってられない・・・
でも骨折はどうにも・・・」
骨折はどうにもできないが外傷は完治可能。
「カリラさんが骨折をどうにかできれば良いんだけど・・・
でもそれなら俺がいらないし・・・」
305
:
あーに
:2015/08/31(月) 19:10:15
ヴァディス「カリラに任せるよ。
ザコとはいえおたくらも立派な戦力さ。
・・・ドワーフ二体の死亡は夜間警備での支障になる。
俺は・・・そうだな。当初の予定通り夜間に襲撃としゃれこむさ。
カリラもヤツの心の弱点を突いてくれて心身共にボロボロまで追い込んでくれた。
やれるさ・・・・」
306
:
SAA
:2015/08/31(月) 19:27:43
※そろそろタイキ死なせます。・・・・・死なせます(無慈悲)
え?だって復讐は虚しさしか生まないって言ってた奴が復讐に憑りつかれるなんていいじゃん?
.
「雑魚が立派な戦力?数が多ければ囮になってもこれ(二人)じゃ精々"捨て駒"にしかならないと思うんだけど・・・
まぁそうさせてもらうさ。」
そう言い、寝床に向かう。
「・・・・。」
寝ているタイキだったが、寝ている振りだった・・・・勿論誰も気付いていない
「(・・・親しいものが死ねば、ユウトは今と比べて桁違いになる・・・あの人はそう言った。
おそらくこのままでは2人も無駄死に、ならば・・・)」
307
:
あーに
:2015/08/31(月) 19:35:07
ヴァディス「捨て駒なんて勿体無い。
ようは扱い方ってことよ。 おやすみ。起きた頃には俺は居ないぜ。」
・・・・一瞬の静寂がログハウスを包んだ。
ヴァディス「(心音のパターンからして寝たふりか。
俺と同じく今夜で散華ってやつだな・・・)」
横たわるカーラの顔を見て、何かの記憶が脳裏によぎる。
「ヴィレリおにいちゃーん、またおうちの噴水でごっこあそびしよー!」
「ああ、いいぞー、カーラ」
ヴァディス「・・・・幻聴か」
308
:
SAA
:2015/08/31(月) 20:00:30
「使わない方が勿体無いよ・・・」
そう言い終わると同時に寝る。・・・・疲れがよっぽど溜まっていたのだろう。
「(・・・・気付かれたか。間違いない・・・アレだ。・・・なんだったっけ?)」
あのさぁ・・・・
「・・・やはり気付いてたか。」
よっこらせ、と立ち上がる。
309
:
あーに
:2015/08/31(月) 20:19:05
ヴァディス「寝てろ。どうせ派手にやるんだろうが。
そん時にヘナヘナじゃあ捨て駒にしてやろうか、ええ?」
現在14:56。
遅めの缶詰による食事を終えたヴァディス
---カンオケから手が伸びてすぐ閉じた後咀嚼の音がした--
は、ふたたびカンオケの中で眠った。
AM 1:26
ヴァディス「頃合だ。行くぞ タイキ」
カンオケから出たヴァディスはタイキを叩き起こす。
その様子を視界がボヤけながら見ていたカーラは・・・
カーラ「行かないで・・・兄さん・・・・・だめ・・・・・・」
ヴァディス「お前を守るためだ」
悪夢を見ている少女の寝言に無意識で返答していた。
机には一枚のメモが。
妹 カーラへ
全てを知っていた。お前が俺を追っていたことを。
だからお前の前ではカンオケというものをで自らを隠していた。
VFから守れないことを詫びる。
俺はどこか遠くに光に連れ去られ、吸血鬼まがいの魂を得た。
そこから、あてもなく彷徨い、東欧にて監禁を受けていた。
数年経過して、ある男を確保か殺すことで監禁を免れ、好待遇を受けられる。
その男がVF、ヴァレンティンだ。コードネームは「ジャン・ジャック」らしい。
東欧までヤツを追っていたが、ヤツと手を組んでいたユニアに完膚なきまでに敗北。
そうして自分だけ数十年の歳月を経るようにし、対等に戦えるよう・・・。
その後はお前も知っての通りだ。
いいか。ヴァレンティンの弱点は、過去だ。
ヤツの過去は傷だらけの過去だ・・・。
最後に・・・カーラ。
すまない。
お前の兄 ヴィレリ・テレル いや ヴァディス
310
:
SAA
:2015/08/31(月) 20:56:08
「あぁそうだな・・・・」
・・・行く前にタイキは義手を同型だが別の物に変えていた。テキストを打ち込んで・・・・
「(調整以外で変えるのは初めてだな・・・)」
朝ユウトが起きた時に行く場所に置いて・・・・そして、丁度死んだときにメッセージが飛ぶように。
そして起きる時間は・・・
.
AM 1:26
「あぁ、分かったが・・・せめて叩き起こすのはやめてほしかった。」
すぐに準備を終え、いつでも行ける状態。
311
:
あーに
:2015/08/31(月) 21:06:30
AM 1:30 ログハウスから200m
ヴァディス「なあVF。ヤツは去る時何を言っていた。
このログハウスがレーザーの被害を免れたことと関連しそうな気がする」
ヴァレンティン「心配するな・・・あの掘っ立て小屋なら消し飛ばしていない」
ヴァディス「まさか」
そう思った瞬間だった。
隠れていたユニアのコブシがヴァディスとタイキをレッドマウンテンまで吹っ飛ばしたのである。
そこまでの威力があるなら骨が数本折れている。
が、とっさにカンオケを盾にタイキを抱えつつ吹っ飛ぶことに。
ヴァディス「ッ、くそ!やはりか!」
レッドマウンテン 中腹
レーザーでえぐれたあの場所までぶっ飛ばされた二人。
そして、岩肌に叩き付けられた・・・・
ヴァディス「やはりか・・・あの二人はログハウスを知っていた。
タイキ、戦闘準備だ。
ユニアは何かの力で俺達の動きを読んでいる・・・
そこから組み立てられた戦術は・・・・!」
ヴァレンティンによる追撃。
この死神が持つ両手剣は刃渡り225cmもある化け物サイズの剣であった。
とっさにタイキを突き飛ばし、自分はカンオケでガード。
312
:
あーに
:2015/08/31(月) 21:10:15
なあVF→なあタイキ
俺は馬鹿なのか
313
:
SAA
:2015/08/31(月) 21:27:13
お前の部屋暑いんじゃないの?
.
「あぁ、結構痛い・・・・ぬお!?」
突き飛ばされて転がるが、すぐ立ち上がる。
「・・・・動きを読んでいる、で思うんだが・・・予知か何かを持っているんじゃないか?」
フィストを装着。高速(フィスト装着時秒速73m、それ以外は秒速22m)で接近。
「・・・・。」
懐に入り1秒間に腹 3回、右肩 2回、左腕 1回殴り 6m 離れる。この間3秒。
プレスが殴ったとき押し出されるので、12回分殴ったことになる。
ちなみにただフィストだけで殴ると100kg。フィストのプレスで280kg。
連続で380kgを12回与えるが相手にとっては蚊に刺されたものだと考えているので6m下がる。
314
:
あーに
:2015/08/31(月) 21:50:52
ヴァレンティン「・・・・・ッ」
6回の2連撃、つまり12発のダメージをモロに食らうが、ヒットストップがなくそのまま反撃に。
右腕を騎兵が持つ大槍に変形させ、タイキに穂先を向けて突き刺そうと前へ。
だがこの槍。 普通の槍とは何か違う・・・モノアイが根元にあるのだ。
ヴァディス「おいおい、6回もダメージ食らって面子丸つぶれか、ええ?」
とっさに自分の胴体から出てきた3つ頭の獣が出てきた。
ケルベロス。
かつて、地獄を守った番犬。
今や、地獄と化したこの島の存続を守っている。
そのケルベロスがヴァレンティンを突き飛ばしつつ、全ての頭が噛みついた。
ヴァレンティン「---ッ、この犬コロめ・・・」
そのことでタイキの目の前まで迫っていた大槍の穂先は逸れたが、右目を偶然切り裂いた。
315
:
夜須
:2015/08/31(月) 21:54:46
カリラ「・・・・・・・」
鎌を一振り、緑の光、回復の光。
カリラ「・・・・これでどうにかなったが、やはり鎌は物騒だったか」
316
:
あーに
:2015/08/31(月) 21:57:41
現在1:45 ログハウス
カーラ「カリラ・・・・
ヴァディスさんは・・・タイキさんは・・・・」
山のほうへと吹っ飛ばされた。
カーラ「・・・・あなたは・・・」
ッバァン!!
ログハウスのドアを蹴って開ける獰猛の獣。
ユニア「よう・・・カリラってのに用がある。ツラ貸しな」
カーラ「・・・・・!」
ユニア「手負いの嬢ちゃんやテメーらザコに用はねえ。
ツラ貸せ、カリラ」
317
:
夜須
:2015/08/31(月) 22:05:27
カリラ「断る。今ここを離れるわけにはいかん」
318
:
あーに
:2015/08/31(月) 22:07:42
ユニア「・・・・ケッ、しゃあねえや。
ウチのヴァレンティンが世話になったじゃねえか」
どっこらせ、とソファにずうずうしく座る。
319
:
夜須
:2015/08/31(月) 22:11:30
カリラ「仕事だ。」
カーラを見る
カリラ「こいつの保護も仕事だ。邪魔されては困る」
320
:
あーに
:2015/08/31(月) 22:20:08
ユニア「ほうかい。阻害はしねえよ。おめーと話しにきた。
・・・VFのヤツも無茶やるもんだ。
おめえの傷は一晩中かけるつもりだったが、1時になったとたん飛び出していきやがった。
つまり、手負いの状態だな」
この口調は浄化能力をふんだんに使った後のものである。
本来、ユニアの獰猛さは浄化能力で制御しているのであって、
ヴァレンティンの治癒に大きく使ったため今は制御がゆるい。
そのユニアは「はぁ」、とため息をついた。
ユニア「その、なんだ。私からも頼む。」
いきなり平然とした表情に戻る。
ユニア「ヴァレンティンを止めてくれ。
私でも手に負えん。そもそもは私がここに連れてきたんだが、
ここに彼が満足する相手が居ないとわかって・・・
この島を沈める気でもあるのかと言わんばかりに暴れる。」
321
:
SAA
:2015/08/31(月) 22:20:46
「正確には12発だッ!・・・・・・グゥッ!?」
言い終えた直後、槍の穂先で右目を切り裂かれる
思わず血が流れていく右目を抑えるがすぐ構える。
カシャン!と左腕の装甲が開く。
「嫌な予感がするから使いたくなかったというより一度も使ったことないが・・・
こうしろとは言われたな。」
義手の一部を操作し、トレンチコートを放り投げる。
右腕の方肘辺りの装甲が展開してスラスター部分が展開。
「は?・・・・・おいおい、こんなの知らないぞ?
設計者は何を考えてこんなものを・・・・しかも右肘だけって・・・
あぁ・・・そうか、唯のパンチじゃ威力不足だからな・・・!」
.
ドアを蹴破られた音がしてもユウトは気を失ったように寝ている。
それはタイキが注射していたからである。
322
:
あーに
:2015/08/31(月) 22:40:22
ヴァレンティン「チィッ!!」
とっさに大槍をケルベロスの腹に突き刺し・・・
大槍が4本のクローアームとして展開、内部からケルベロスを引き裂いて破壊。
ヴァレンティン「・・・・ッ」
ただでさえ完治していない傷にダメ押しを喰らい、アドレナリンで誤魔化す。
左腕で持ったままのデカブツの剣をヴァディスに振りかざす。
ヴァディス「出でよ ティルダイン」
二つの魔剣 ティルヴィングとダインスレイヴを呼び出し、合体。
その魔剣はヴァレンティンに対抗するために。
自分の宿敵を打ち滅ぼすために。
双方の剣が衝突し、鍔迫り合いに。
だが、ヴァディスが押されている。
ヴァディス「消えろ!ここはお前が暴虐を尽くすための島ではない!」
魔力で肉体強化、やっと互角に。
ヴァレンティン「俺は自らこの世界に産まれたのではない・・・!
欲深な人間共によって作り出された!
力が唯一の正義という主義も植え込まれたさ!!」
ヴァディス「それはお前の勝手な言い草だろう!!
人々は、同じ信念の下で分かりあい、集い、そして強めていくのだぞ!!」
さらに破壊されたケルベロスの魂を肉体強化に回し、ヴァディスが押していく。
ヴァレンティン「だが現にその人間共はァ!!
欲望によって統率のために俺を生み出し・・・・
恐怖から来る防衛で俺を滅ぼしにかかってきたじゃねえか!!」
大槍の変形を終え、右腕の力も入る。鍔迫り合いはまだ続く。
ヴァディス「人間はお前のその力で統率などできない。
他者を敬い、他者や傷つく者を慈しむ心があるからこそ・・・!!
統率をやってのけた!!」
とっさに黒い竜、ズメイを呼び出し援護をさせようとして。
ヴァレンティン「くだらん・・・!!
殺すための力か、お前のその惰弱な思考からなる力が正しいか・・・
死を持って分からせてやるッ!!」
ズメイを即刻撃墜すべく背部から無数のマイクロミサイルの嵐でズメイを蜂の巣へと変えた。
323
:
SAA
:2015/08/31(月) 23:00:30
「・・・使い方は大体わかった、が・・・どれくらいの力を出せばいいのか・・・」
そこまで言った所でヴァディスが押されているところを見、視線を移動させる。その視線の先はヴァレンティン。
「・・・そこにいるじゃないか。丁度いい、試し打ちとしよう。」
いつでも殴れるよう事前操作を終える。
「・・・お前は運がなかっただけだ・・・・」
その言葉と同時に横から高速で接近。
―― 哀しい男だ。
「だが、お前は消えなければならない」
横っ腹に右ストレートで潰しに掛かる
324
:
夜須
:2015/08/31(月) 23:09:37
カリラ「・・・・・・・・その小娘とザコを守ってやってくれ。それが依頼料だ。」
よっこいせと立ち上がる。、
カリラ「一応いっておくが。生死はあまり保障できない。相手が相手だ。殺す気でかからんと死ぬ」
325
:
あーに
:2015/08/31(月) 23:14:35
来ることはわかっていた。
ヴァレンティン「男同士の間に入るなァ!!」
太もも部分から不意打ちでクローが射出され、タイキの腹を突き刺すも、右ストレートは止まらずヒット。
ヴァレンティン「いつまでも遊んでるわけにはいかんさ!!」
力押しでそのままヴァディスを押し、ティルダインを弾いて。
自分の持つ剣をそのままヴァディスの右肩へとブッ刺した。
ヴァディス「・・・・・その剣・・・!!」
聖剣 クラウ・ソラス。
持ちし者を必ず勝利へと導き、邪悪を焼き滅ぼす。
ヴァレンティン「闇を持ちすぎたな・・・・・!」
ヴァディスの体が青白く焼かれていく。
ヴァディス「ぐう・・・」
326
:
SAA
:2015/08/31(月) 23:34:16
「ぐぬぉお!・・・変な拘りを待ってんじゃねぇ!」
腹に刺さり、少し交代するが左手でつかんで抜いてどっかにぶん投げる。
そのあと聖剣と燃え上がるヴァディスを見る。
「お前のような奴が・・・聖剣なんぞ振るってんじゃねぇ!!」
ただ気に食わないからという理由で再度接近。
―― もうカウンターなんて知らん。
両肩、両脇腹、腰、背中を狙い、右腕を引く。
327
:
あーに
:2015/08/31(月) 23:34:29
戦闘行動ではないし連投許して
ユニア「ああ。・・・・この男にはすまないと思っている。」
傷を負わせたユウトには詫びて、せめてものと浄化能力で癒やした。
ユニア「・・・戦いでしか自分を見出せない、そう思ったが。
私はただ、自分の過去の境遇に甘んじていた。
だからヴァレンティンと私の”本来受けるものを奪われた”共通点があったことで。
彼を慰めようと試みたことで・・・自分のエゴを・・・・」
328
:
あーに
:2015/08/31(月) 23:44:52
ヴァディス「待て!今ヤツは無防備ではないぞ!!」
痛みをこらえて振り絞った声。
まだ焼かれていく。
ヴァレンティンはあからさまにタイキが動くことを知っていた。
右目が潰されていることを利用して・・・。
右へとステップからの。
ヴァレンティン「・・・・決まったな」
左腕から伸びたそれはまさにティラノの口だった。
複雑、かつ高速で変形し、伸びた右腕ごとタイキを食った。
その歯は高周波ナイフ、顎はクローアームの骨格。
皮、というよりは外殻はライフルのストックが溶接されて無理矢理形成したのだろう。
目はカメラアイ。おそらく視神経とつながっている。
ヴァディス「タイキィッ!!」
最後の魔物、カーミラを呼び出す。
その姿は・・・髪型や体型など違えど、カーミラとどこか似ていた。
しかしカーミラはヴァディスの青白く燃えるクラウ・ソラスの炎で焼かれていた。
直接突き刺すだけでなく、その光を見ただけでも燃えるのだ。
ヴァレンティンはもがき苦しむカーミラをティラノで食いちぎっていく。
ヴァディス「万事休す・・・ってやつかい」
だんだん意識が遠のく。
死ぬ・・・のだろうか。
329
:
夜須
:2015/08/31(月) 23:52:56
カリラ「詳しい事情はいらん。行って来る。」
なるべく早く戦場へ。
330
:
SAA
:2015/09/01(火) 00:02:05
「・・・・。」
未だに寝ているユウトは実際なら起きたぐらいに完治するぐらいだが、浄化能力により完全回復。
.
「・・・・。」
恐竜の口を見ても驚かなかった。いや、少し驚いたが・・・・口元が笑っていた。
元より死ぬために。そう・・・ユウトの強化のためなのだ。
このままでは無念の死を受けることになる。
だからこれ(フィスト)しか持ってこなかった。
だから無防備ではなくともトリガーとなる自分の死が必要だからこそ・・・この装備で突っ込んだ。
―― さらばだ、ユウト。
そう言い残し、無意識で義手を操作。・・・そう、自分の絶命と共に7秒後爆発するように。
まぁ軽症くらいしか負わせれないが・・・
彼には悔いは存在していなかった。
.
「・・・。」
飛び起きる。
「・・・・・・・・ 寝てたか・・・・」
そう言い、ユウトは知らないがタイキの遺した義手のある所へ向かう。
331
:
あーに
:2015/09/01(火) 00:09:17
ヴァレンティン「・・・?」
義手らしきものをティラノが吐き出し、その直後に爆発した。
ヴァレンティン「カミカゼは失敗だな・・・哀れなヤポンめ。
さて、ヴィレリ。お前、妹が居たはずだったが・・・・
女たらしのお前なら、あのカーミラに似ていた小娘がそうだろう」
図星だった。
ヴィレリ「や、やめろ!彼女に・・・いや、カーラには手を出すなァ!」
ヴァレンティン「俺もそうやって設計者の博士に、頼んでいたさ。
だが無情にも育てていたハムスターを殺されたよ。目の前で火炙りにされてな。
だが・・・状況が違うな。その聖なる炎で炙られたのはお前だった。
安心しろ。俺は戦えず何も出来ない小娘を殺るほど悪魔ではない・・・
ドワーフという劣等民族なら話は別だが」
332
:
夜須
:2015/09/01(火) 00:33:26
カリラ「お邪魔だったかな?」
ゆっくりと二人に歩み寄る
カリラ「なるべく早く着くようにしたが、杞憂だったようだ」
333
:
あーに
:2015/09/01(火) 00:41:14
ヴァレンティン「そろそろ来ると思っていたぞ」
クラウ・ソラスを持ち、ヴァディスを真っ二つに引き裂くよう右肩から腰までで切り落とす。
ヴァディス「ガハァ・・・・!」
その時、目の前が赤く染まり、息絶えた・・・。
ヴァレンティン「冥土の土産で伝えられんかもしれんが、このことをあの小娘に伝えておけ。
年を老いて実力を上げたと思いきやこれだ、どうしようもない」
ヴァディスの肉体をクラウ・ソラスから投げ飛ばす
334
:
SAA
:2015/09/01(火) 00:52:29
レベルアップの時間です。やったね!Lv上限が100なら一気に100になるくらいだよ!
ユウトは悲しみを背負うのだ・・・
.
「これ・・・は・・・・・」
――― 何故こんな所にタイキの義手が?
義手を手に持つ。
すると(遠くで起こった義手の爆発と同時に)音声メッセージが来る。
.
恐らくこいつが届いてるという事は俺は死んだ・・・いや死にに行って死んだ、だな。
要点だけ言えば、『このままだと2人とも無駄死にだから俺が死ぬことでお前が帰ってくれる』のを望んだってことだ。
まぁお前がやるべきことをやるまで帰らないのがわかっているから付け加えるが、
俺が死ねばお前は悲しみで強くなる。そう・・・今とは桁違いに。
「は・・・?どういう事だよ・・・」
ユウトにとってかなりの衝撃を受けた。だがまだ続きがある。
・・・・・・だがそのことは『あの人』に「次言ったら満足に動かせなない体にするぞ」って怒られたな。
だがさっき言った通り、このままじゃ無駄死にだ。俺はお前に長く生きてほしい。その為には力が必要だ。
確かに俺の死をナシにしても成長はするが遅すぎる。それじゃ早く死んだ俺たちの両親達の分も生きれない。
「馬鹿な事をっ・・・・何で・・・何で・・・」
――― 似た者同士だから死ぬ時も一緒だと言ったじゃないか・・・!
まぁ会ってから8年だが・・・・結構楽しかったし辛かった。
俺みたいな不幸な出来事しか起こらなかったやつには十分な幸せだったよ・・・・
・・・長くなったが、お別れだな。・・・・じゃあな、ユウト。
.
「・・・くそぉっ・・・!くそっ・・・・」
義手を持っていた手から義手が落ちる。それと一緒に膝をつく。
「・・・・・タイキィーーーーッ! ・・・・くぅ・・・うぅっ・・・・」
悲痛な叫び・・・・そして嗚咽。
ユウトの中で何かが砕け散り、何かが生まれた。
―――― 必ず・・・奴を・・・・殺す。
今まで持っていなかった復讐心をその胸に宿した。
335
:
夜須
:2015/09/01(火) 00:53:20
カリラ「いくらなんでもやりすぎではないか」
どんびき。
カリラ「何人殺した?」
336
:
あーに
:2015/09/01(火) 01:02:49
ヴァレンティン「二人だ。凶とこのヴィレリ・・・。
それ未満の連中はノーカウント、あと研究施設での訓練の時のVRも除く。
お前はアリを潰した回数を数えるか?それと同じだ」
ユニア「・・・」
仲間を失う、というのはどういうのだろうか。
私はヴァレンティンを裏切ったのだから、真の意味で失うのとは違う。
ユニア「・・・・・慌てるな。
私もヴァレンティンの手が付けられず参っていたところだ。
それに蛇足だが・・・その傷は私が治癒させた」
337
:
夜須
:2015/09/01(火) 01:25:30
カリラ「・・・・・・そうかいそうかい」
鎌を構える。
カリラ「俺を殺せたなら・・・・俺の正体を知ることができるかもなァ?」
338
:
あーに
:2015/09/01(火) 01:28:39
ヴァレンティン「・・・・・お前にはマントと仮面、全身の傷の借りがある。
ツケは利子毎時20%増しだ」
唐突に全身が変形、鎧へと変わっていく。
右腕には兆速のレールガン、左腕はなにやらゴテゴテした刃物の塊。
ヴァレンティン「来るか」
339
:
夜須
:2015/09/01(火) 01:48:17
カリラ「それが本気か」
弾幕。
カリラ「ならば・・・・俺も本気でいかせてもらう」
340
:
あーに
:2015/09/01(火) 01:53:03
その弾幕を縫うように肉薄、そのまま鎌を左腕のゴテゴテから選択したクローアームランスで封じ、
胸部から展開したメガ粒子砲の接射。
ヴァレンティン「逃がすな」
いきなりパージした鎧と左腕の他の武器が自動照準の殺戮無人戦車に変化。
そのまま戦車からナイフを射出。
341
:
SAA
:2015/09/01(火) 02:04:51
「・・・・慌てる・・・?何を・・・・?」
「もう俺には・・・死地で支えてくれる親友(仲間)もいない・・・・。」
いつの間にか島全体の上空を雲が覆っている。
342
:
あーに
:2015/09/01(火) 02:20:19
ユニア「いいか。その仲間のためにしてやれることを・・・
できることを。やってやれ。
奴の魂を安らがせるべくヴァレンティンを止めるか・・・
それとも、彼の遺族・・・居なかったらすまん、に「勇敢に戦った」と報告するか。
思いついたことを精一杯やってみせろ。」
343
:
あーに
:2015/09/01(火) 02:24:39
奴の→彼の
エアコンの真下だから冷気届いてないんだなうん 畜生ォ
344
:
SAA
:2015/09/01(火) 02:30:12
「やれること・・・」
彼には遺族はいない。つまり・・・両親がいない。
「・・・なら、タイキの分まで生きる事と・・・敵討ちだけ。俺にもタイキにも・・・・親族はいない。」
345
:
夜須
:2015/09/01(火) 08:34:04
カリラ「全て壊してくれる!」
電磁パルスのような範囲攻撃。
346
:
あーに
:2015/09/01(火) 12:24:44
遠隔戦車をとっさに鎧に戻し、防御。
ヴァレンティン「貫けェ!!」
クローランスが電磁パルスの波状を突き破り、そのままカリラの腹部へ。
347
:
夜須
:2015/09/02(水) 09:12:56
カリラ「ぐぅう・・・・・・」
鎌で防御。
348
:
リョク
:2015/09/02(水) 10:33:33
ジェラ「誰かが死んでしまった」
ダリオ「分かるのか」
ジェラ「歌でいろいろできるからね。空気の変化と残された者の慟哭が聞こえたような気がする」
ダリオ「死というものについて敏感になってしまったか」
ジェラ「そうかもしれない」
『食べ物を得るために狩りをしたから、人型の相手とはほとんど戦ってないけどFALを30発あまり使ってしまった』
「仕方ないな。こんなところにストアーはない」
<ドワーフがいなくなってから少しづつ(野生動物の)数が増えているようね>
『最大の狩猟軍団がいなくなったからね。私たちくらいの人数じゃ増える方が多い』
349
:
あーに
:2015/09/02(水) 13:25:20
鎌で防御した膠着を、クローランスは展開状態にして食い破っていく。
ヴァレンティン「今度こそお前の鎌はオシャカだ・・・・!」
そこから腰が変形した機銃での接射。
あと島はヴァレンティンによって自然系が破壊されてるので動物は・・・
死にまくりだな
350
:
夜須
:2015/09/03(木) 14:57:01
カリラ「ちっ・・・・・!」
鎌を捨てる
351
:
あーに
:2015/09/03(木) 18:30:31
ヴァレンティン「逃さん!」
とっさに拾った石をC4に変形させ、カリラに投げつけて付着
それを確認した後距離をとってすぐに起爆
352
:
夜須
:2015/09/03(木) 22:32:13
カリラ「くそっ・・・・!」
同程度の炎で相殺
353
:
あーに
:2015/09/03(木) 23:22:59
その爆炎でカリラの視界を塞げたのがまずかった。
そのままその炎の中に突っ込んでくるヴァレンティン。
だが・・・・・。
ヴァレンティン「・・・・・・・!?」
自分でも何が起きたかわからなかった。
突っ込んだがカリラを通り過ぎ、岩肌を転げた。
ヴァレンティン「ぐあっ・・・!何が・・・・・・!!」
体の限界が来ていた。
ろくにダメージの治癒もせず、ヴァディスとカリラで負った傷が致命的となった。
ヴァレンティン「・・・・ぐ・・・」
354
:
夜須
:2015/09/04(金) 00:11:14
カリラ「!?」
死を覚悟していたが
355
:
あーに
:2015/09/04(金) 00:48:42
ヴァレンティン「・・・・・くそ」
手足が言うことを聞かない。
ヴァレンティン「・・・フード小娘。
クライアントはあくまで俺のキル、だろう。
迷うな・・・」
356
:
夜須
:2015/09/04(金) 01:08:45
カリラ「・・・・・・・・・貴様はあきらめるのか。とんだエゴだ」
鎌を拾う。
357
:
あーに
:2015/09/04(金) 01:15:54
ヴァレンティン「諦めたくねえさ。
ちょいと一発気合入る話題を話してからラウンド2といこうじゃないか。
ユニアの所に戻るか来てくれればこの傷は・・・・」
358
:
あーに
:2015/09/04(金) 01:33:37
修正
ちょいと〜・・・
↓
まだやりてぇならちょいと〜・・・
ユニアの所〜・・・
↓
その後でユニアの所〜・・・
359
:
夜須
:2015/09/05(土) 01:14:44
カリラ「他人任せか。おちたものだ」
鎌を首に引っ掛け
カリラ「じゃぁな、面白くなかったぞ」
そのまま引いた
360
:
あーに
:2015/09/05(土) 03:10:14
ヴァレンティン「・・・・」
金属同士がこすれ合う嫌な音がした。
首の皮を金属の板に変形させた。
ヴァレンティン「ウソだったのになァ・・・四肢が動けないこととラウンド2以外は。
まだやるぜ、小娘」
手足が動かないというのに、何をしようというのか。
361
:
夜須
:2015/09/05(土) 09:55:41
カリラ「きっ・・・・さまぁあああああああああああああ!!!」
激昂。
カリラ「今すぐ!その首を!ハネ落としてくれるわ!!!」
そしてその怒りは炎となり、鎌を赤熱させる
362
:
あーに
:2015/09/05(土) 11:04:21
ヴァレンティン「すまんな・・・・こんな泥臭いマネしかできん。
能力が精神を蝕んでやがるんだ」
とっさに四肢を無限軌道に変形させて距離をとり、岩陰へ飛び込み、別の岩陰へと隠れる。
そこからどうするべきか。
乳酸菌の重みがなくなるまで疲労を回復させるべきか。
ヴァレンティン「・・・・・・」
さらに、ヴァレンティンが伏せていた地面を遠隔スイッチ式の地雷に変形。
そのスイッチを思考で起爆。
363
:
夜須
:2015/09/05(土) 22:40:25
カリラ「っ・・・・・・!」
相殺。が、見失っている。
364
:
あーに
:2015/09/05(土) 23:07:37
ヴァレンティン「・・・・」
どうする。俺はいかにしてアイツをブチのめすか・・・。
ゴキリッ。バギ・・・ゴゴッ!!
手足の筋肉を肩や腰の筋肉から無理矢理動けるように荒治療を起こした。
その音と痛みに悶えるヴァレンティンの叫びがカリラに響く。
ヴァレンティン「さーあ、第2ラウンドといこうじゃねえか!!」
あちらこちら血が出ている。
ここから本領発揮といえよう。
ヴァレンティン「ギアも入ってきやがったぜ!!」
今までとは違う。
消えたかのように素早く動き、とっさにカリラの鎌を掴んで柄をへし折る。
ヴァレンティン「ッハァーーッハッハァ!!」
そのままへし折った柄の下の方を奪い取り、その柄をカリラのどこでもいい、とにかく突き刺して。
ヴァレンティン「今まで遊んでやったが、そろそろやる気になってやらあ!!」
365
:
夜須
:2015/09/05(土) 23:31:41
カリラ「ひうっ・・・・・!?」
つきさしたところからあふれ出たのは血ではない。
溶岩である。つまり魔力漏れ。
366
:
あーに
:2015/09/05(土) 23:39:50
その柄が武器に変形した、それはーーー。
高熱源体と接触すると爆発する文字通りの細菌兵器の注射。
それがとめどなく注ぎ込まれ、ドクドクと内部から溶岩を爆発させる。
ヴァレンティン「さよならだ。小娘」
367
:
夜須
:2015/09/05(土) 23:42:42
カリラ「あ・・・・あが・・・・・・・」
爆発した溶岩から、溶岩の手が出てくる。
封印をとかれたかのように、爆発なぞ関係ないかのように
368
:
あーに
:2015/09/05(土) 23:59:28
ヴァレンティン「・・・チッ!」
両手がとっさに地面を殴り、そこから水圧カッターが溶岩の手へ集中。
ヴァレンティン「女でも男でもねえ、ただ溶岩の塊だからのも納得がいきやがる。
あとはこの山の火口にでも落とせば自滅しやがるな」
脚部をジェットエンジンに変形、一気に火口付近へ。
369
:
夜須
:2015/09/06(日) 00:15:28
カリラ「うぅ・・・・・・・」
溶岩の手がヴァレンティンを覆い尽くすのもそう時間はかからなかった。
370
:
あーに
:2015/09/06(日) 00:23:46
ヴァレンティン「はいはーい」
溶岩の人差し指と親指の間を抜け、火口に到着。
ヴァレンティン「さーて、あれをどう叩き落とすか・・・」
いくら能力者、いやヴァレンティンでも溶岩の熱気に強いわけではない。
ヴァレンティン「溶岩になるほど熱いのがお好きか、ほうほう。
・・・・・こっちに来やがれ」
挑発。
だが、溶岩の手の動きを抑えるべく、足跡から水圧カッターの集中は続く。
セントジョシュワ諸島沖12km シャルグリム1機内
「こちらシャルグリム1 アナライズギアからの一時的な信号途絶後、
復旧したことを確認 これよりGPSを参考に目的地に接近する」
ログハウス
<<こちらシャルグリム1・・・・>>
ユニア「・・・ユウト。私の予知能力で見えた。
ヴァレンティンはこの島を吹っ飛ばすレベルの噴火を起こす。
カーラ嬢を担いで逃げるぞ。ここまでヘリが来る・・・
復讐はその後でもいい。相棒の分まで生きなきゃならないんだろう」
371
:
夜須
:2015/09/06(日) 00:47:23
カリラ「が・・・・・」
カリラの姿は全て溶け、腕ごと地面に吸い込まれる。
372
:
あーに
:2015/09/06(日) 00:58:15
ヴァレンティン「・・・火山の岩肌に負ける溶岩か・・・
火砕流ならまずかった。まあ、俺が火口に叩き落とすまでもねえ、ってか」
だが、自分の傷の限界がまずい。
今ここで安堵すれば、アドレナリンが切れてまた動けなくなる。
373
:
SAA
:2015/09/06(日) 01:05:56
「あぁ・・・分かってる・・今は死ぬわけには行かない・・・!」
ドアを開けると・・・・
空を厚い雲が覆っていた。
「(空が曇っている・・・?しかもそれなりに厚い・・・困ったな、嵐が来そうだ・・・)」
だがそんなことを気にしてる場合ではない。
―― でも晴れてくれないと困るなぁ・・・・
ユウトが無自覚無意識に起こしたものだがそんなことは本人も誰にも分からない。
だが・・・・
「(部分的に晴れた?どういう事だ?)」
晴れてほしいと思ったら一部分だが晴れた。
「(お天道様ってのが願いを・・・そんな訳ないか。)」
374
:
あーに
:2015/09/06(日) 01:10:50
<<こちらシャルグリム1 ログハウスを発見した
そこから南に50m進んでくれ そこをランディングポイントとする>>
ユニア「・・・・さあ、行った行った」
ユウトにカーラと彼女のバックパックの荷物を担がせ、ユニアは・・・
ユニア「私は火口の爆破を止めてくる」
375
:
夜須
:2015/09/06(日) 01:33:39
???「ぐぅううううう」
あしもとがお留守。そういっているような唸り声と共に、
ヴァレンティンが溶岩のバケモノに飲み込まれた
376
:
あーに
:2015/09/06(日) 01:50:19
ヴァレンティン「---ッ!!潜りやがっただけか、畜生!!
ダメだ、完全に溶岩に包囲された・・・・!」
あいにく兵器にしか変形できず、溶岩に強いものというのは無理なもの。
ヴァレンティン「ーーーと言うとでも!?」
全身を熱に強いセラミックへと形成し、弾丸のように自らぶっ飛ぶ。
溶岩を脱出、そして変形を解除するも全身の火傷を負った。
ヴァレンティン「チッ、地に足つけちゃあ・・・・ぐっ!!」
服のところどころが焼け落ち、全身が炎に纏わりつかれる。
ユニア「よせ!!この島を消す気か!?」
その時聞こえた声。
ヴァレンティン「ユニアか・・・・!浄化を・・・頼む!!」
ユニア「・・・・悪いな、お前はやりすぎた。
やりすぎたんだ。私でも手に負えん狂犬に過ぎん。
せめて・・・その溶岩の中に抱かれて・・・!!」
ヴァレンティン「・・・・・。
俺をこの島に連れてきたのは貴様だ!!
存分に暴れられるディストピアと豪語した貴様が言うことかよォ!!」
激昂した。
痛みも忘れるほどの怒りが沸いた。
ユニア「そのディストピアにも守るべきものはある!!
何もかもを吹っ飛ばして、人間にされた仕打ちに報復なんて子供じみている!!」
ヴァレンティン「それしか・・・・することがないんだぞ!!
そういうことだけを奴らから植え込まれた、そうだろう!!」
ユニア「なら・・・・せめて、自分を変えるよう模索できただろう・・・」
ヴァレンティン「俺をこの島に連れてきた貴様が言えたことかよ!!」
ユニア「・・・・そうか。
お前は・・・最初から最後まで、兵器の試作だものな・・・
人間じゃあないからな。そりゃそうさ・・・・!!
そこの溶岩の怪物、もしやカリラか!!
もう奴は瀕死だ!!まともに戦えない!!」
それもそのはず。
ヴァレンティンならこんなことをせずとも、能力でユニアの眉間に風穴を開けられるはずだ。
だが、してこない。いや、できない。
もう限界を超えているのだ。
ヴァレンティン「ぐ・・・!!」
その限界のツケは・・・
377
:
夜須
:2015/09/06(日) 01:53:05
???「ぐるるるるるる」
溶岩のバケモノがうなり、ユニアごとヴァレンティンを消化していく
378
:
SAA
:2015/09/06(日) 01:53:07
「・・・・。」
何も言わずにランディングポイントへ向かう。
379
:
あーに
:2015/09/06(日) 02:15:11
ユニア「チッ!」
とっさに溶岩の何かの避ける。
相手は溶岩。ひどくのろく、ユニアの機動力ならものの問題ではなかった。
しかしそれはヴァレンティンを担いでいない場合のことだ。
ヴァレンティンの無数の傷を浄化しつつ、それでいて溶岩を避けていく。
余裕がなく、もはや逃げることしかすることがなかった。
ヴァレンティン「・・・・手に負えないんじゃなかったのか」
ユニア「面倒を見切れないとは言ってないさ・・・・
あれはもうカリラじゃあない。どうする」
ヴァレンティン「火口に叩き落とすのはダメなんだろうが・・・?」
ユニア「海にまで追ってくると思うか?逃げるが勝ちさ」
380
:
夜須
:2015/09/06(日) 15:20:44
???「ぐぅ・・・・・・」
また沈んでいく
381
:
あーに
:2015/09/07(月) 01:28:47
<<こちらシャルグリム1 ランディングポイントに到着。
さあ、乗って乗って!>>
すぐそこ、残り23m。
382
:
SAA
:2015/09/07(月) 20:45:39
辿り着き、飛び乗る。
「此処からどれくらい掛かる?」
383
:
あーに
:2015/09/07(月) 20:58:28
<<近隣の島までは無理です。
揚陸艦に着艦しますので・・・レーダーに感あり、これは・・・・?
多数の航空機に爆撃機、一体どこの・・・・?急いで乗ってください!>>
残り5m。
384
:
SAA
:2015/09/07(月) 21:46:54
「国連辺りか・・・!?それとも・・・・」
恐らく例のアレを始末するものだろうか。
「なんにしても巻き添えはゴメンだ!」
385
:
あーに
:2015/09/08(火) 00:57:32
<<速力750マイル、方角は・・・北西から!>>
ヘリ内の兵士がドアを開け、カーラとユウトを引き上げてすぐ閉める。
<<島内から離脱!退避します!
CP CP! こちらシャルグリム1!メインの赤ずきんともう一人男性を確保!
東洋人です! これより揚陸艦カナロアへ急行します どうぞ!>>
<<CP了解 所属不明航空機がセントジョシュワに接近している
ただちに離脱せよ アウト>>
島を抜け出し、南西の方角へ。
「カーラお嬢・・・!カーラお嬢!」
カーラの意識はどこか遠く。
「外傷はなし、おそらく心的ストレスなのだろう。
おそらくはアイツが・・・」
「待て。あまりこの話をするな・・・」
片方の兵士が会話を打ち切り、沈黙の機内と化した。
セントジョシュワ諸島 レッドマウンテン中腹
ユニア「・・・・ヘリの離脱、逃げ遂せたか。」
上空に舞うブラックホークの離脱を確認したユニアはヴァレンティンを降ろす。
ヴァレンティン「チィッ・・・ざまぁないぜ、ったく。
あの小娘の中身があれとはな・・・・
化け物ハンターの名を自分から・・・へし折りやがった」
ユニア「まったくだ・・・あんまり喋るな。」
ヴァレンティン「奴はどうやっても俺を殺したいらしいなァ・・・。
おめぇは奴と関係ねえ、一人で脱出しな・・・巻き添えはゴメンだぜ」
ユニア「かっこつける暇があるか・・・
ああだこうだお前を裏切って悪かった。
せっかくあんな大物潰せるチャンスが来たんだから、やろうじゃないか」
その目には輝きがあった。
気高き白銀のユニコーンの瞳。
その瞳から来る説得力は、ヴァレンティンを立ち上がらせた。
ヴァレンティン「・・・奴は岩肌だの自然のモノに溶けるんだよな。
だったら・・・」
ユニア「ああ、先ほどは反対していたが、島を吹っ飛ばして・・・・」
二人「「あの化け物を海に沈めてやる!」」
とてつもなくトーンとタイミングが揃った二人の声が火山に響いた。
386
:
夜須
:2015/09/08(火) 02:44:28
???「ぐるぅうう!!」
先ほどよりも大きな溶岩の怪物が口をあけ、襲い掛かる。
さながら大地を泳ぐ鮫のように
387
:
あーに
:2015/09/08(火) 03:27:58
ヴァレンティン「染み込めッ!!」
巨大な鉄の塊を火山の岩肌を殴りそこから変形、溶岩のデカブツを殴りつける。
ユニア「ソォラァ!!」
一方、ユニアは岩をもぎとり、そのままヴァレンティンへ投げつけて・・・
ヴァレンティン「ジャッキィィイロビンソオオォォォン!!!!」
岩肌をボール、鉄の塊をバットと見立てて打ち、溶岩のデカブツへ追撃。
388
:
リョク
:2015/09/09(水) 11:02:02
<風がもうこの島は危険だと言ってる>
「しかし、逃げるったって現実には行けないみたいだがどうする?」
<つながればいいのだけど>
スマートフォンをとりだし、どこかへ連絡を試みる。
「こちら、フランス陸軍。姓名とご用件、あれば階級も伺います」
<ニーナ・フェリエ。フランス陸軍所属、階級は少尉。用件は出先からの救難要請です>
「フェリエ少尉、確認が終了しました。ただちにそちらへヘリを向かわせます」
<私のほかに2名いるのですが可能ですか>
「可能です。SA 351(実際にはない)が向かうでしょう」
<感謝します>
<よかった。つながって>
『陸軍少尉?』
<そうです。私は戦争の話を聞いたときから軍に入ることに決めていました>
<成果が出て今は少尉になっています>
ヴァレンティンらがドンパチし始めた頃―
<来た>
パイロット「救助者はフェリエ少尉以下3名と聞いております。お乗りください」
SA 351の扉が閉められ、機体は空へと飛び立った。
残された馬たちは静かにその場から去って行った。
「乗せてやりたいのはやまやまだが、やむを得ん」
『つり下げるしかないからね』
ダリオらも船で脱出を試みていた。
「エンジンがないから手動だが」
人間の姿で漕ぎながら言う。
「危うく脱出できなくなるところだったし、まだ幸運だったよ」
ジェラも漕ぐのを手伝いながら言った。
ヘリと小舟はゆっくりとしかし確実に島から離れていった。
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