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【SS】天邪鬼いつまた帰る【二次創作】
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『春の匂いのホワイトデー』4
※独自設定を含む内容です
「…ところで“片っぽだけ”の人よ、正邪と話している時のおめえの声な、耳で聞こえるというより頭ン中に直接響いてくる感じなんだがどうなってんだ?」
先を行く山姥の問いにサグメは苦い表情を浮かべて答えた。
「……(故あって声を出して喋る訳にはいかない身でな、普段は考えている事を直接発信している)」
「ほぉ、そりゃ厄介な話だなや」
それだけ言って女は歩き続けた。
「……(気にならないのか? 私がどんな能力を持っているのか)」
「言霊使いみたいなもんだべ? 人を破滅させる不思議な力なんて珍しくもねえだよ。おめえから感じる邪気はその力に由来するもんかもな」
「だとよ。残念だな、初顔合わせした奴がお前の能力にビビらなくて」
「……(ビビるも何もどんな能力か説明していない)」
正邪にはその言葉がサグメの強がりかどうかは分からなかった。
だが話したところで山姥は正邪のいう通り大しておののきはしないだろう。彼女にとってサグメの運命逆転能力は他の災いをもたらす妖怪の能力と同質のものでしかないはずだ。
サグメの苦い顔は運命を変える力を大したものではないとあの女なら言いそうな事に、自分を過大評価しそうにない事にプライドが傷ついているが故なのかも知れないと正邪は思っていた。
「ほれ、あれがそうだぁ」
林がやや開けてきた場所に古ぼけた小屋が見えてきた。
認めたくはなかったが正邪はその佇まいに奇妙な懐かしさを覚えていた。
(続く)
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