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【SS】天邪鬼いつまた帰る【二次創作】

86名無し妖精:2018/03/11(日) 18:29:34 ID:D.yYQ7Ic0
『春の匂いのホワイトデー』2



(やべえッ…!)

正邪は反射的に伏せた。雪の冷たさなど気にしていられなかった。
振り仰ぐと正邪の立っていた場所を細身の十字型をした物が高速回転しながら飛んで行った。
自分を狙って飛んで来たのかと思ったが、それにしては位置が高過ぎた。
下から見ても正邪の頭二つ分くらい上を飛び去ったのだ。
外したのか? それとも私を狙った訳ではないのか?
いぶかしむ正邪の方へ再び風切り音が近付いて来た。
しかしそれは正邪の方ではなく、少し離れたところを通って逆戻りをしてきた。まるで鳥が旋回してUターンしてきたかのように。
林の奥の正邪の死角になった場所で何かを受ける音とともに風切り音が消えた。
誰かがあの飛び道具を受け止めた…。
正邪は林の奥に向かって叫んだ。

「どういうつもりだババア!! 出迎えにしちゃ手荒すぎるだろ!!」
「おめえでねえ!! おめえの後ろにいる奴だ!!」

奥から聞き覚えのある訛り言葉が返ってきた。

「後ろ!?」

正邪は身を起こして自分が今来た方を見た。林の奥ほどではないが木立に遮られて誰かの姿は見えない。

「去れ!! ここはおめえみてえな奴の来る所でねえ!! 」
「……お前がこの地の主か」

サグメの声だった。

「ああそうだ。ここはうちの縄張りだぁ。“空飛ぶ十字剣”の餌食になりたくなかったら…とっととこの地を離れるだ!」

叫ぶあの女の言葉にサグメは答えなかった。
正邪の位置からはどちらの姿も見えない。唾を呑み込み正邪はサグメに呼び掛けた。

「何故付けてきたか知らんが今日のお前は招かざる客なんだよクソババア!!
大人しく失せろ!!」

息を詰めて正邪はサグメの返事を待った。


(続く)

※第1話の「というより紫」の前後、文字化けしてますかね?




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