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【SS】天邪鬼いつまた帰る【二次創作】
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『秋色バレンタインデー』1
藍「天邪鬼よ、邪魔をするぞ」
針妙丸「あらいらっしゃい。正邪、お客…」
正邪「誰かと思えばスキマの式神か。去れ! ここはお前のような奴の来る所ではない!」
藍「まるで聖地を守る番人のような台詞だな 。白ひげをたくわえて杖でもついたらどうだ?」
正邪「訳の分からねえ事言ってんじゃねえ。何の用だ」
藍「紫様からの言い付けでな、お前に届け物を渡しに来た。紫様の古い知り合いからだそうだ」
正邪「スキマの知り合い? そいつが何で私に…大体何を持ってきたんだよ」
藍「干し柿だそうだ。お前の口に合うかどうかは分からないが」
正邪「干し柿か…くだらねえ。いらねえよそんなもの…」
そこまで言った正邪の胸に刺さるものがあった。
“いらねえやこんなもの!!”
そう言って彼女はかつてある女の好意を踏みにじった。
天邪鬼狩りで追い回され満身創痍になった彼女の面倒を見てくれた女だった。
藍「いらないと言われても困る。持ち帰れば私が紫様のお叱りを受ける事になる」
正邪「知るかよ。それよりその古い知り合いって誰だ」
藍「私は古い知り合いとしか聞いていない。気になるなら紫様に直接聞け。もっともあの方は今“冬眠中”だからその機会は冬明け以降になるだろうがな」
正邪「冬眠中? それがなんで今頃付け届けなんか命じたんだよ」
余計な事を言わせるなといわんばかりに深いため息をつく藍。
藍「冬眠と言っても冬の間ずっとお休みになられている訳ではない。たまにお目覚めになられて羽を伸ばされる事もある。その知り合いの方とは先日会われたようだ」
針妙丸「それにしても何で干し柿なんだろうね? そもそもその人はどうして正邪の事を知っているの?しかも紫さんを通じて付け届けなんて」
藍「私も一応聞いてみたが紫様はその疑問にはっきりと答えてはくれなかった。立場上それ以上踏み込めないのでな、悪く思わないでくれ」
(続く)
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