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【SS】天邪鬼いつまた帰る【二次創作】

51名無し妖精:2017/01/15(日) 20:33:30 ID:uRrjDSj60
仮面ライダー正邪

「裏切者が脱走した!!」

「門を閉めろ!!」

「守衛を呼べ!!」

「鍵を掛けろ!!」

「生きて出すな!!」

わたしは、私は何時からここにいるのだろう?。
たしか、幼い頃。いきなりここに連れてこられた気がする。
私の小さな手を引いてきたのは両親だったのか?
それ以来、私はこの牢獄しか知らない。
3度の食事。
小さな窓から差し込む太陽と月。
手のひらに収まるような世界。
それが私のすべてだった。
だが。
ボガゼ、ゲギゴウザザ?「……(お前。適合者か?)」
こいつは、私の手を引き何を言っているんだ?
ダラバ、ボガゼボヅレテ、ソトニゲル「……(ならば、お前を連れて、外に出る)」
こいつの言葉は分からない。ただ、私を連れて外に逃げようとするのは分かった。
警報の音が響く。
沢山の足音も。
建物の外に出た時。
周囲を沢山の者たちに囲まれているのを感じた。

「裏切り者サグメ!!」
「反逆の鬼姫!!」
「ここがお前の終点だ!!」
「異分子まで連れて!!」
「死ぬがいい!!」
だが、私を連れた者の手からは暖かい力を感じた。
「バダシバゴゴマデガ、ガダ、バダラシイチカラハ、デギニレタ(……私はここまでか、だが、新しい力は手に入れた)」
そして、その者は、私に微笑んだ。
「ボマエラシギ、ボマエノイギダガヲズズメ(……お前らしい、お前の生き方を進め)」
あいつは叫んだ。今もその声を忘れない。忘れるはずがない。
「変身!!」
風を呼び、嵐をまき散らし、奴は顕現したんだ。
空我。
それが私に引き継がれた力。
全ての力に反逆する力。




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