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【SS】天邪鬼いつまた帰る【二次創作】

1名無し妖精:2016/10/23(日) 14:47:30 ID:hNpbnWLY0
公式での鬼人正邪の復帰を待ちわびながら二次創作で正邪の活躍するSSを書きたい、楽しみたいというスレです
(スレタイはアンソロジー本のタイトルのようなもので、そういう題名の作品がある訳ではありません)
正邪が好きな方ならどなたでも参加出来ます
長文ネタであれば小説形式には拘りません
ギャグ、シリアス、ショートコント等内容は自由ですが、エログロ描写はお控え下さい

規約は読まれましたか?
ではこちらへ…どうぞ

2名無し妖精:2016/10/23(日) 15:15:54 ID:hNpbnWLY0
正邪点描・1


よう、気がついたか?
お前外来人だろ? 身なりを見れば大体分かるよ
こんな所で無防備に寝転がっていたら大抵の人間は妖怪の餌になっちまうぜ。お前は運がいいよ
ん? 私か?
私は鬼人正邪。天邪鬼という妖怪だ
何? 私を知っている?
……んん、何だよとうほうぷろじぇくとって?
……いや、そういえばスキマが何か言ってたな、外の世界の奴等に幻想郷の話を伝えて金やモノをもらっているって…あれ本当だったのか…
あ? そ、そうだよ八雲紫の事だよ
何で私がゆかりんの事知ってるかって? 誰だゆかりんって
私とスキマに繋がりがあるなんておかしい? 知るかそんな事
こっちにも色々あるんだよ
……待て。嫌な感じがする
ここはさっさとずらかった方がよさそうだ
死にたくなかったら私に付いてこい
……あ? そうだ、多分妖怪だよ
それも思いっきり悪意のある奴…お、おい何処へ行く!?
馬鹿野郎、妖怪なら見てみたいなんて言っている場合か!? 食われるかも知れないんだぞコラ!!


(続く)

3名無し妖精:2016/10/23(日) 16:46:00 ID:Y9spWD.U0
1レスが長くなる傾向にあるからアプロダを用意してテキストを上げる形式にしたほうがいいと思う

4名無し妖精:2016/10/23(日) 18:38:40 ID:hNpbnWLY0
正邪点描・2


……ハァ、ハァ…まったく、いらん手間かけさせやがって…
何を惜しがっているんだよ? 可愛い妖怪だったかも知れないのに?
自分の命より可愛い子ちゃんの姿を見る方が大事か
ったく呆れて物が言えねぇ…
ほらさっさと逃げるぞ! 気配が遠退いたとはいえ奴が私たちをつけている可能性はあるんだ
さあ早く!


姫〜帰ったぞ〜
「お帰り正邪…その人誰?…」
外の世界から迷い込んで来た奴さ。明日博麗の巫女の所に連れていく
「明日なの?…」
もうすぐ日が暮れるしヤバい奴に絡まれるかも知れないからしょうがない。
とりあえずこいつの分も飯を用意してやってくれ
「分かった…でも正邪も手伝ってよ」
はいはい……な、うるせえだろ?
あいつが針妙丸。小人族の姫だ
知ってるって?……ああ、確かに私はあいつを騙して利用したさ
それでもまぁ、色々あって今は一緒に暮らしている…いや、暮らさせてもらっている、かな?
そういう訳で不本意ながら今夜はここに泊めてやる。飯食って風呂入ってクソしてさっさと寝ろ
明日は早いぞ。掃除して朝飯の支度も手伝ってもらうからな
当然だろ、お前は招かざる客なんだ
一宿一飯の恩義があるならやる事やれよ
「正邪ー! 早くー!」
あーはいはい!


(続く)


>>3
レスを短めにして小分けにするというのは?
アプロダは扱いが面倒そうなので

5名無し妖精:2016/10/24(月) 00:04:05 ID:rGLYrqkg0
正邪点描・3


「……(ただ今帰った)」
おう遅かったなクソババア。飯は先に済ませたぞ
「……(…客人か?)」
ああ。明日博麗神社に連れていく。それよりさっさと風呂に入ってこい
……ああそうだよ、あれが本物の月人だ
ん? 何で口を開いていないのに喋れたのかって?
お前、あいつの言葉が聞こえたのか?
分かった教えてやる。あいつのそばにいるとあいつの言いたそうな言葉が思い浮かぶ
そしてそれは大体合っているんだ
ただし言葉が思い浮かぶのは妖怪や特殊な能力持ちや霊感の強い奴で、そういうのがない普通の人間には聞こえないらしい
だから人里の中で買い物するときは少々苦労するそうだ
聞こえたという事はお前にも多少の霊感はあるようだな……

(続く)

今日はここまで

6名無し妖精:2016/10/26(水) 01:31:51 ID:qpZj.fg20
正邪点描・4


(翌朝)

おう、起きろ
クソババアは一番鶏が鳴く前に帰ったぞ
何でも報告書とやらを書くのを忘れたとか
ああ、ここに居ついている訳じゃねえ、足しげく月から通っているのさ
地上の食い物目当てにな。本当に変な奴だぜ
朝飯食ったら博麗神社にまっすぐ行くぞ
何? その前に他の所に寄りたい?
幻想入りしたら東方キャラ全員に会うのが御約束だ?
知るかそんな事!!


(続く)

7名無し妖精:2016/10/30(日) 18:03:28 ID:0kbUtl5I0
正邪点描・5


(数刻後)

ほらキリキリ歩け。そんなんじゃ神社に着く前に日が暮れちまうぞ
さっきみたいに飛んで運んでくれって?
お前が針妙丸くらい小さくて軽けりゃ神社まで運んでやれるんだがな
お前が思っているほど「飛ぶ」ってのは簡単な事じゃねえんだよ
自分だけなら自在に飛べるが他人をおぶってなんて状態じゃ勝手が違ってくる
大体高過ぎるから降ろしてくれってビビっていたのはお前じゃねーか
あまり高度を低く取ると木を避けたりしなきゃならないから面倒臭いんだよ
休みたい? しゃーねえなぁ、だが少しだぞ
グズグズしてたらたちの悪い妖怪に絡まれるぞ
それこそ昨日の嫌な気配の持ち主みたいに…
「私ならここにいるよ」


(続く)

8名無し妖精:2016/10/30(日) 21:09:13 ID:qIg0gEHc0
1乙。

ブラック・セイジャ
許可もくそもない、私の家に急患が入った。
「お願いします、貴女の腕ででないと助からないのです!!」
「ふーん、いいよ。ただし手術料は500万だ」
「ひえぇー!!」
「嫌なら竹林のヤブにでも行くんだな」
「分かりました。でも、失敗したら・・・・・・」
「分かってるよ、私はモグリ。失敗したら明日はないさ」
そして、患者の説明が始まった。
「この方は月の実力者です。お腹に大きな腫瘍ができています。しかも、その腫瘍を取り除こうとすると、手術をしようとする者に呪いがかかります」
「はぁ、呪い?バカバカしいな」
「オペをすればわかります。では、私はこのへんで」
そして、患者を連れてきた医者は帰った。
「やれやれ、面倒な事になったが、手術を始めるか」
患者を手術室に移動させ、腫瘍に切断分の印を付ける。その時だ。
(ヤメロ、ヤメロ!!)
「ぐぅ!!」
(コノシュジュツヲヤメロ、ヤメロ!!)
「がぁぁぁ!!」
激痛が頭を襲う。脳を引き千切るような痛みだ。
(オマエモワタシヲコロソウトスルノカ?)
「だ、誰がそんな事言った。お前はこの腫瘍の中に、人間一人分の組織が入っているのを知っている。殺しはしないぞ」
(ホントウカ?)
「もう、黙れ!!時間が惜しい。麻酔で眠ってもらうぞ!!」
(ウググ・・・・・・)
月人の腫瘍除去は終わった。さて・・・・・・。
「今度はお前を人の形にしてやる。お前の体は一揃い揃っている。足りない分は人口繊維で足してやる。だから・・・・・・」
「これでお前も人間になれる」
手術は日の出まで続いた。そして。

1か月後。

「いやぁ、貴女のおかげで患者が無事に退院できました」
「そうかよ、このクソババァ。飯がまずいとかウダウダ言いやがって。金がもらえるなら、まぁいいや」
そして、私は家の中に手を振る。
「姫、こいよ」
人の半分くらいの身長の少女が現れた。
「あのぉー、この女の子は誰ですか?」
「決まってるだろ。ババァの腹の中に居た腫瘍だよ。今は自分で動ける」
そして、姫はババァを蹴りつけた。
「このアッチョンブリゲー!!」
「……(何なのこの子。早く家に帰りたい)」
そして、医者と患者は帰って行った。
「さてと、姫。これから貧乏生活が始まるぞ」
「いいもん、あんなの家族じゃないし。しぇんしぇいのお手伝いする」
そして、私達の奇妙な生活が始まった。それが全ての始まりだった。
私の名はブラック正邪。金さえ払えば何でも治すぜ。

9名無し妖精:2016/10/31(月) 01:03:20 ID:ATL9v46g0
正邪点描・6


うわ!? 何だコイツいきなり!?
…ていうか誰だよお前? 見た事ねえぞ
どうした外来人? 何粟食ってる?
あんな妖怪げんさくげーに居ない?
あんな恐ろしい顔の妖怪がいるはずない?
あのな、何度も言ってるだろ
ここは幻想郷だ。お前の知ってる東方何とかと違うんだよ!
お前の知らない妖怪がいても不思議じゃないだろ!
大体私だってあいつ事知らねえんだ
だがヤバい奴だってのは分かる
(妖怪に)何なんだよお前!?
「霊力の強い人間…私の獲物だ…私には強い力をもらう権利がある…」
ほ〜ら、何かアブない事言ってるぞ
あ? 可愛い女の子の姿じゃない妖怪なんてあり得ない!? まだそんな事言ってんのか!!
さっさと逃げるぞ!!


(続く)

10名無し妖精:2016/10/31(月) 22:52:42 ID:QPBVUVnM0
天邪鬼騎兵最低野郎。
「最終チェック確認。正邪、いつでもいけるよ!!」
「おっしゃー!!今日の獲物はなんだ?」
「バトリングデータ確認、これは……!!シャドウフレア!!」
「……(よもや、ここで。お前と会うとはな)」
「ババァ!!地に落ちたのか?」
漆黒の騎兵が赤い光を放った。
「……(全てを捨ててここに落ちた。今私ができる事は、この鉄火場を血で染める事だ)」
「落ちたなババァ。ならばここをお前の終着点にしてやる!!」
正邪のブルーナイトが起動する。
「ババァ、お前をこのパイルバンカーの錆にしてやる」
正邪の駆るベルゼルカが光を放つ。
「地上の天邪鬼をなめんな!!」

変えられた過去を探し続けて、私は彷徨うこの幻想郷を。
弾幕の匂い染みついてむせる。
さよならは言ったはずだ。別れたはずだ。
最奥を見れば心が乾く。
逃げるのは飽きたのさ。
運命とあれば心も決まる。
ほっといてくれ。
明日に続く今日ぐらい。




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