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リリーホワイトの一日

1名無し妖精:2015/03/18(水) 09:25:00 ID:gG8BFdmI0
一日スレです。前スレとストーリーは連続していません。
春なので主人公はリリーです。あと幻想郷中どこへでも出現するので。
前スレ:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/41116/1356278539/

6:00
今日は春を告げに人里に来てみました。
それでは早速、
「は
「コケコッコー!」
来る時間が悪かったようです。鶏に邪魔されてしまいました。

2名無し妖精:2015/03/18(水) 12:39:32 ID:2L.aJuBwO
06:04
気をとり直しましょう
と、場所を替えてみました。
畑が広がってますね〜
「おや、春の妖精さん」
お百姓さんが声をかけてきましたよ。

3名無し妖精:2015/03/19(木) 01:33:16 ID:lMyZUfbo0
06:05
「春の妖精さんのおかげで種を撒く季節がよくわかるよ。いつもありがとう。これはお礼だよ」
お百姓さんが瓢箪をさしだします。
「これは元気になる薬だ。ささ、飲んでみなさい」
勧められるまま飲んでみると口に甘みが広がります。
とても美味しくてたくさん飲んでしまいました、あれ?急に眠気が……

4名無し妖精:2015/03/19(木) 09:31:29 ID:C0J/6GA60
6:07
とても甘くて分からなかったのですが、どうやらお酒だったようです。
「ありがとー、ごちそうさまー」
農家の方々に別れを告げ、わたしは落ち着いて休める場所を探して飛んでいきます。
春眠暁を覚えずと言いますし、しばらく眠っていても大丈夫でしょう。
酔っているのか、なかなかまっすぐ飛べません。ええと、どこか休むのに良い場所は?

5名無し妖精:2015/03/19(木) 20:38:01 ID:OpCT8QU.O
06:28
だいぶふらふら飛んでしまいましたね。
里からどんどん離れてゆくような…
田んぼや畑の側を流れる小川に沿っているうちにおや?ちらほら人影が見えますよ。
「リリーさーん!おはようございます」
道の向こうからの手を振るのは顔なじみの妖精ちゃんたち。
ふだん森に居るのに今日はどうしたのでしょうね?
「私たち命蓮寺に行くんですよ…庵主の白蓮さまはお優しい方です」
ほう、お寺ですか。
私には縁も無さそうですが少し休ませてもらえそうですよ?。

6名無し妖精:2015/03/20(金) 01:10:37 ID:U10G7YAQ0
06:46
妖精ちゃんたちの後ろをフラフラと飛んで行くとお寺の門が見えてきます。
門に近づくととても大きな声が響きました。
「おはようございます!」
箒を持った妖怪が元気よく挨拶をしていますね。妖精ちゃんたちもつられて元気よく挨拶を返していますよ。
私も大きな声には自信があるんです。ここは一つ眠気に負けずに元気な挨拶を返しましょう。
「おはようございます!春ですよー!」

7名無し妖精:2015/03/20(金) 17:24:26 ID:Pc8l4oLo0
6:48
「春ですよー!!」
もっと大きな声が返ってきました。ここで退いては春告精の沽券に関わります。
「春ですよー!!!」
「春ですよー!!!!」
「春ですよー!!!!!」
興奮して眠気はどこかに飛んで行ってしまいました。
叫ぶだけでは物足りなくて、弾幕もばらまきたい気分です。

8名無し妖精:2015/03/21(土) 09:24:37 ID:4zEwULIwO
06:55
大声の応酬は続きます。
それは、まさに砲撃戦の様相になってきました。
と、いうのも周りの参拝者とお寺の方々が耳を押さえてうずくまっておられるからです。

ぱりん、がしゃん!

何かが衝撃で落ちて割れたような音がします。
被害が出てきた模様ですが私は止まりません!
門の前には緑髪の妖怪さんが胸を張って口を大きく開けてます
「は・る・で・す・よ〜!!」
びりびりくる衝撃!
もう5年分くらいの「春ですよ」をくらってしまってます…このままでは春告げ妖精としての立場が。
最早弾幕しかないのでしょうか?

9名無し妖精:2015/03/22(日) 00:29:04 ID:gwXZpHuU0
6:57
「二人とも五月蠅い!と雲山が言っているわ」
突然巨大な桃色の腕が降りてきて、私と山彦さんは叩き伏せられてしまいました。
「元気が良いのは結構じゃが、あまり寺で暴れるでないぞ」
大きな掌の下から見上げると、一輪さんとマミゾウさんが並んでいるのが見えました。
「聖のお勤めの邪魔をするようならまとめて寺から叩きだしますよ!と雲山が言っています」
十中八九雲山さんじゃなくて一輪さんの言いたいことのようですが、
そんなことを口に出せる雰囲気じゃなさそうですね。
「そっちの騒がしいお客さんは儂が相手しておくから、お主はお勤めに戻っていいぞ」
「そうですか……ではお願いします」
一輪さんは私達に背を向けて本堂の方に帰っていきます。
と、同時に私と山彦さんは大きな腕から解放されました。
見上げると少し困った表情の雲山さんが見えました。
彼も無言で私達に背を向けると、本堂に吸い込まれるように入っていきます。
「じゃあお主と、あと響子ちゃんも掃除は休憩にして、儂の部屋においで。
 お茶を淹れてやろう」
マミゾウさんが差し伸べてくれた手からは線香の匂いがしました。

10名無し妖精:2015/03/22(日) 01:27:34 ID:sMlDQRPo0
07:00
マミゾウさんの後ろを私と山彦さんが歩きます。
「ええと、響子……さん……でしたっけ」
たしかマミゾウさんがそうおっしゃっていましたね。
「はい!私は 幽谷響子!山彦だよ!」
とても元気のいい声です。さすがは山彦ですね。
私は声をだしすぎて疲れてしまいましたよ。
「あなたは?春の妖精?」
大正解です。
「はい、私は人里に春を告げに来たのですよ」
なんてお互いに自己紹介をしていると
「ここが儂の部屋じゃ。ゆっくり寛(くつろ)いでくれよ」
マミゾウさんのお部屋についてしまいました。
お線香のいい香りと何やら怪しげな雰囲気がただよっていますね。

11名無し妖精:2015/03/23(月) 23:49:21 ID:heIuDUvs0
07:43
どれほど時間が経ったのでしょうか。
響子ちゃんは茶菓子を頬張り、マミゾウさんは煙管をふかせていますね。
私はと言うと日の当たらない、霧か煙かまたは何かがただよっているお部屋なのに
とてもリラックスしてしまっています。
こうしてこの部屋でお二人とお話ししているとなんで里の近くまで
訪ねてきたか忘れてしまいますね〜
……ふむ、あれ?私は大切な事を忘れていた気がしますよ。
私は幻想郷に春を告げなければダメでしたね。

12名無し妖精:2015/03/24(火) 00:46:25 ID:hEUsng1sO
07:48
「おはようございます」
お部屋の引き戸が開いて庵主さんである聖白蓮さんが現れました!
「春告げ妖精さんですか?命蓮寺にようこそ」
にっこりの笑顔!この暖かさは春ですね!
「境内にたくさんの方々がみえてますから、そこで春を告げてみては?」
白蓮さんはすらりと長身!黒い僧衣(魔界製の特注品だそうです)がお似合い、あと大きな胸…ああ、とっても春なお方です!
「これからも遠慮なくいらして下さいね」
最後は抱擁して頂いちゃいましたが、もう最高に春ですよ〜!!!

13名無し妖精:2015/03/25(水) 00:48:48 ID:9EPW6yT.0
07:54
白蓮さんが境内まで案内してくださいました。
そしてそのまま本堂に戻ったようですね。
私はいい香りと暖かい感触で頭がいっぱいですよ!
妖精ちゃんたちが白蓮さんを慕う気持ちがよ〜くわかりました!
さて境内を見回すとおっしゃっていた通りたくさんの方がいますね。
参拝客の方、一輪さん、妖精ちゃんや妖怪もいるようです。
おや、なにやら本堂の方に人や妖怪が集まっている。
きっと白蓮さんですね!
……あれ?別の方のみたい。
この方は確か、寅丸星さん!大勢の方が星さんを拝んでいますよ!

14名無し妖精:2015/03/25(水) 09:31:25 ID:1DUKH/2kO
07:58
本堂は天井が高くてとっても広い!このお寺で一番大きな建物だそうです。
なんかよくみると船の中みたいですね〜。
床がたたみでお参りの方々はそこに座って拝んでいます。
正面には星さんですが、やっぱり背が高くて…離れてるとこからも目立ちます…お堂に差し込む朝日に髪が金色に輝いて、なんとも神々しい(仏々しい?)。白い肌も素敵です〜。
いくさの神様の代理だそうで、どこか凛々しい顔立ちですから、ここにいる皆さまが拝みたくなる気持ちも分かりますね〜。
おや?星さんがこちらを見てますよ。
にこっ、とされて(どきどきです!)手招きされているような…どうしましょう?

15名無し妖精:2015/03/27(金) 01:30:07 ID:F7Rti2us0
08:00
ええい、妖精は度胸!星さんの胸に飛び込むつもりで行きましょう!
お参りの方々の横を失礼して、と
星さんは目の前、近くでお顔を拝見すると凛々しいながらも優しさが伝わってきますよ。
「ようこそ、命蓮寺へ。聖から話は聞いていますよ」
ほうほう、白蓮さまが私の事を伝えてくださったのですね。
「貴方は春告精であると聞いています。ならばここで皆に春を伝えてはどうでしょう。
皆、春を待ちわびています」
私、命蓮寺には休ませてもらう為に来たのですが、図らずとも皆さんに春を伝える事ができそうです。
門で騒いでいたことは無かったことにしましょう!ノーカウントですよ!
では改めて……
「皆さん、春ですよー!」

16名無し妖精:2015/03/27(金) 23:53:02 ID:kIL5pfOoO
08:03
私の前にはお堂にぎっしりの人間さんに妖怪さんに妖精さんの顔と顔。
そこから
「「おおお〜っ」」
山鳴りのような声が返ってきます。
あれ?みんな頭を下げてますが…まさか、私を拝んでいる!?
いえ、それは隣の星さんに対してでしょう。
もういちど
「はるですよ〜!」
しかし、皆さんまたしても頭を下げられているではありませんか!
「リリーさん!貴女のお陰で皆さん今年の春を知ったようですね」
そういって、にこやかに星さんは右手をかかげました。
手には光るなにか…あれは宝塔!?
ろうそくの灯りだけのお堂の中にまばゆい光が満ちてきます…木漏れ日のような優しい光は皆さんの姿や顔をはっきり照らしています。
お金持ちそうな人、そうでなさそうな人、天狗や鬼さんのような上位妖怪さんにそうでない妖怪さん。みんな等しく光の中にこうべを垂れていました。
私はなんか感動してしまいましたが、
「さて、ご一同…」
星さんは正面に向き直ると
ご〜ん!ごぉ〜ん!
と大輪(たいりん、鐘のこと)を鳴らしたからびっくりしちゃいましたよ。
「なまく、さまんだばさらなん…」
よく通る、きれいな、力強い星さんの読経(私は呪文かと思いましたが)が始まると、皆さんも続けて唱和します。
では、私も…ってお経は知りませんね〜

17名無し妖精:2015/03/29(日) 00:14:12 ID:XFUJauFI0
9:14
目を伏せて手を合わせてごにょごにょと…………
春ですよ春ですよと呟いていただけなのですが、
お経は無事終わりました。
立ち上がろうとしたら、足がびりびり痺れます。
ずっと正座していたからでしょう。
「お疲れ様、春の妖精さん。お茶でも飲んでく?」
転びそうになった私の手を握って支えてくれたのは、
セーラー服の船幽霊――村紗水蜜さんです。
柄杓を持っていますが、まさかそれでお茶を飲めというわけではないんでしょうね。
「お茶はさっきマミゾウさんにいただきました。
 私はこれから幻想郷のあちこちに春を告げに行かないといけません。
 名残惜しいですが、この辺でおいとましますよー」

18名無し妖精:2015/03/29(日) 02:52:21 ID:Jh05c0gY0
09:15
おいとましようとした私ですが、水蜜さんの手を離れると立つこともできません
足が痺れて感覚がないですよ〜
そんな私を見かねて水蜜さんが声をかけます
「その様子じゃ、足が良くなるまで時間がかかりそうね。
よかったら、私の船で次の目的地まで送りましょうか?」
船ですか!この前空で出くわした時から気になっていたのです!
あの時は宗教家の方々の白熱した戦いもあり、はしゃいでいました
「はい、私、船に乗ってみたいです!送ってください!」
「わかりました。宝船まで案内するわね!」
そのあと私は水蜜さんに抱えられて船に向かいます。
道中、白蓮さん星さん、一輪さんに雲山さん、響子ちゃんとマミゾウさんにも挨拶をしましたが
抱えられたままだったので少し恥ずかしいですよ///
水蜜さんのお話によるとこの命蓮寺は今から乗る宝船よりももっと大きな
船に形を変える事が出来るそうです。すごいですね〜




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